2021年1月7日更新

漫画『DINER ダイナー』最新巻までネタバレ解説!スリル満点のグロテスク漫画

ダイナー

『DINER ダイナー』は映画化もされた人気作。原作は小説なのですが、この記事では漫画『DINER ダイナー』をネタバレ解説します。映画や原作小説との違い、結末の予想などのネタバレを大いに含む内容になっていますので、未読の方は注意してくださいね。

目次

漫画『DINER ダイナー』ネタバレ解説!クレイジーな殺し屋達が魅力【ネタバレ注意】

漫画『DINER ダイナー』は原作を小説とし、2017年から2019年まで週刊ヤングジャンプにて連載されました。現在も電子版のヤングジャンプで連載中の“グロめ”漫画です。 闇社会を生きる人々を中心に物語が進んでいき、その過激な暴力描写と人間らしい“アツい”展開で話題を呼んでいます。 原作の小説は、2018年から続編となる『ダイナーⅡ』がWEB astaにて連載中です。 今回は、そんな人気漫画「ダイナー」を主要キャラクターごとにネタバレ解説し、原作や映画との違いも紹介します。 ※この記事は2021年1月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

映画『DINER ダイナー』や原作小説との結末の違いは?

映画と原作小説のあらすじは非常に似ています。強いて違いを言えば、映画版では地域が2大勢力によって分断されていることくらいです。しかし漫画は違います。 漫画は非常にオリジナリティが高め。死ぬ予定のキャラクターが生きている設定に変更されていたり、主人公の過去や年齢が変更されたりしています。 また、漫画で描かれているボンベロの過去は原作では言及されていません。 今のところ原作小説と同じ結末を辿るような手応えがありますが、果たして漫画はどのような終わり方をするのでしょうか。期待して続編を待ちましょう!

原作の大場加奈子と漫画の大場加奈子は全然違う!?

原作小説と漫画の『DINER ダイナー』で大きく変化があるのが大場加奈子(おおばかなこ)。原作では30歳で出産経験有と、ある程度人生経験がある設定です。 彼女は出産した赤子を育児鬱が原因で窒息死させてしまったという過去を持っています。 一方漫画での大場加奈子は25歳独身で結婚経験なし。若々しさを感じる言動で読者を盛り上げています。 見た目も10代のように若く、ヒロインらしいかわいい雰囲気があるキャラクターです。

主要キャラ・ボンベロと大場加奈子を詳しく解説!

本作の主人公はボンベロですが、もう1人の主人公と言ってもいいほどの存在感を放つのが大場加奈子です。 そこでここでは本作の主要人物であるボンベロと加奈子を紹介します。

【ボンベロ】キャンティーンの店長兼シェフ

殺し屋専門のダイナー「キャンティーン」で店長兼シェフを務める男性。どのような場面でも冷静な性格で、もう1人の主人公・大場加奈子が「人生でいちばん美味しい」と感じるほどの料理の腕前を持っています。 彼は生きたまま山に埋められるところだった加奈子をウェイトレスとして買い取りました。当初は加奈子にも威圧的に当たりますが、命をかけて彼女を救出しに行くなど、次第に優しい面を見せるように。 読者には「登場人物の中で1番優しいキャラクター」として映るようになっているのではないでしょうか。 これまでキャンティーンのウェイトレスを務め、死亡した人間は7人。8人目の加奈子のことは8枚目と呼んでいます。

ボンベロの悲しい過去とは?ポーク・チョップとの出会いから彼が殺し屋になるまでを解説!

幼少期のボンベロは暴力をふるう義理の父と、暴力を見過ごす母の間で育ちます。母は度々相手を変えたため、回想の時点で義理の父は5人目でした。 「勉強をしていた」という理不尽な理由で暴力を振るわれるため、学校に行けなかったボロボロのボンベロ。街で会った同級生には「フランケン」と呼ばれてしまいます。 ある日ボンベロが襲われた際に1人の男性が彼を助けてくれました。彼はポーク・チョップと名乗るその男性に何かを感じ、自分の生い立ちや現在の生活について全てを話します。ポーク・チョップは黙って聞いた後、「俺と来るか」と彼を組織に誘うのです。 こうしてボンベロは殺し屋の世界に足を踏み入れたのでした。組織に入ったボンベロの当時の名前は「菊千代」。現在のボンベロの愛犬の名前と同じですね。

【大場加奈子】キャンティーンのウェイトレス

大場加奈子(おおばかなこ)は本作のもう1人の主人公。携帯の闇サイトで1日30万円のバイトに応募し、「ヤクザから強奪した現金を持って車で逃げる役」をやらされます。 彼女は結局ヤクザに捕まり、半身を土に埋められた絶体絶命の状況で「料理ができます」と必死に命乞いをしました。 そしてそれを聞いたボンベロに「殺し屋専門のダイナーのウェイトレス」として買われることになったのです。 こうして彼女は一命を取り留めたものの、殺し屋専門のダイナーで気性の荒い客に殺されずにやっていくのは至難の業。やってくる殺し屋の客に怯えながら、必死に働いています。

『ダイナー』をネタバレ解説!「キャンティーン」にやってくる個性豊かな殺し屋達

殺し屋専門のダイナー「キャンティーン」にやってくるのは個性豊かな殺し屋達。全員がそれぞれ凄まじい過去と経歴を持っています。 ここからはキャラごとにネタバレを紹介していきます。

【カウボーイとD・D】加奈子を闇バイトに勧誘した2人組

加奈子が応募した裏バイトの雇い主であるD・Dとカウボーイ。D・Dはマッシュルームヘアの女性で、カウボーイはサングラスをしたラテン系の男性です。 加奈子に反社会勢力の現金を強奪した2人を東京駅まで送る運転手の役をやってほしいと依頼しますが、結局強盗に失敗し逃走。加奈子が飛び出してきた子供に驚いて車を停車させてしまい、捕まってしまいます。 カウボーイはヨコハマの廃倉庫に連行され、目玉をくり抜かれるなどの拷問を受けた末に発狂して死亡。 D・Dと加奈子も拷問された後、裸で山の中に埋められかけますが、加奈子はボンベロに買われて助かります。D・Dは山の中で半身を埋められたまま放置されました。

【ビスケット】武器を使わない“ステゴロ”の殺し屋

ビスケットは“ステゴロ”の殺し屋。武器などを使わず、素手で相手を始末します。ビスケットのように人間が破壊される様からその名が付いているようです。 殺した相手と一緒にいた女性に彼女のフリをさせた末、気に入らなければ指の骨を1本ずつ折って我慢している顔を楽しむという残酷な性格の持ち主。 彼は加奈子に連れている女性への拷問をやめるように注意され怒りだします。しかし、最終的にはボンベロに叩きのめされてしまいました。 その後、殺し屋を殺すという特殊な殺し屋・ギデオンによって殺害。次回の登場は既に首だけの状態になっています。

【ポロン】娘を想いやる毒殺専門の殺し屋

ポロンは1度は引退したものの、娘の病気の治療費を稼ぐために復帰した毒殺専門の殺し屋。組織の許可を取らずに殺し屋の活動をしたために、命を狙われながらキャンティーンにやってきます。 なんとそこに組織の殺し屋・スローターズもポロンを追って来店してしまい、たちまち混沌とするキャンティーン。しかもポロンの娘が人質に取られているというではありませんか。 そこで「スカルジャック」というブラックジャックのようなゲームで決着を付けるということになり、彼は相手のイカサマを見破って見事勝利。 娘が作るお菓子を食べ、幸せなひと時を過ごすのも束の間、ポロンはギデオンによってその場で顔を真っ二つにされ、殺害されてしまいます。

【ギデオン】誰もが恐れる殺し屋の殺し屋

ギデオンは殺し屋の殺し屋。掟を破った者や裏切り者の殺害を専門としています。殺し屋達の間では「排水屋(ドレイナー)」と呼ばれ、恐れられている存在です。 前述したように素手専門の殺し屋・ビスケットもギデオンによって殺害されました。彼が「スカルジャック」のゲーム中現れたのはポロンを殺害するため。 スローターズの一員に扮したギデオンは、ボンベロや加奈子にポロンがイカサマされているというヒントを送り、ゲームに勝利することができました。そして最終的にはポロンを殺害。 語尾に「~でゲス」と付ける独特な喋り方が特徴で、殺しの腕は殺し屋を上回るようです。本名はアモンであることが後に判明しています。

【スキン】体中が傷だらけの殺し屋

体中傷だらけ殺し屋。ある日、加奈子が男たちに襲われそうになっていたところをスキンが仲裁するなど、優しい面を持っています。 加奈子が襲われた男たちに貰った「時限爆弾付き」の首飾りを付けてしまった時には、絶望する加奈子の元にスキンが現れました。爆発する5分前に到着した彼は加奈子を救い、九死に一生を得ます。 加奈子は感謝の気持ちから、スフレに混入する「異物」を取り出してスキンに提供しました。すると、なんとスキンは豹変し暴走状態に。 もはや殺すしか鎮める手段はないと言い出すボンベロ。左胸を刺されたスキンは死んだかと思われましたが、全内臓が左右逆という特異体質だったために一命を取り留めました。

スキンの過去を解説!異物が入ったスフレの謎

幼少期のスキンは父親がおらず、母親と2人で暮らしていました。 スキンは母親が大好きで、母親の作るスフレが大好きでした。しかし、母は教会の神父と不倫関係に陥り、神父の妻に硫酸をかけられてしまいます。 それを機にスキンは醜く変化した母の顔に近づけるため、自らの顔を傷つけるように。 ある日、父が雇った殺し屋・クサカベはスキンの母親に対してスキンを預かる際の交換条件を出します。それは「スキンが母親を銃で撃つ」こと。 1度はすべてを諦めて「死んでもいい」と思うスキンでしたが、落ちていたスフレを口にした途端生きたいと思い直し、自身の手で最愛の母を撃ち殺します。 以来「完璧なスフレ」を口にするとトラウマを思い出してしまうため、ボンベロはあえて「不完全なスフレ」を提供していました。 彼が異物を抜かれたスフレを口にして暴走したのは、過去のトラウマを思い出したからなのでしょう。

【炎眉】妖艶さが魅力の美しい殺し屋

炎眉(エンビ)は殺し屋の美しい女性。ボンベロとは昔、師弟関係であり、恋仲でもありました。彼女は殺し屋稼業をないがしろにし、ダイナーを運営しているボンベロをよく思っていません。 ある日、炎眉は「新しいウェイトレス」を名乗る女性と共にキャンティーンを訪れます。 ボンベロは炎眉が身に着けていたスズラン(=花言葉:裏切り)を1目見て、「新しいウェイトレス」がボンベロを殺しに来た刺客だということを理解し、彼女たちを返り討ちにしました。 彼女が身に着けた花は、昔2人が組んでいた頃にメッセージを送る手段だったのです。 ボンベロを殺害するため来店していた炎眉でしたが、結局ボンベロの手が衰えていないことを知り、殺害せずに去っていきます。

【キッド】姿は子供!?体が機械でできた殺し屋

15歳前後の姿をした殺し屋。実年齢は加奈子よりも上で、中年の男性と思われます。 ボンベロの留守を狙ってキャンティーンに来店し、加奈子を誘拐して行方を眩ませたキッド。行先は大型の作業船でした。 作業船にはキッドの他にロシアマフィアがいましたがボンベロは単身で乗り込み、捕まって拷問を受けてしまいます。 スキンやクサカベ、元々捕まっていた人々の助けもあり、無事脱出。キッドと死闘を繰り広げます。しかしキッドは、体中が機械でできているために銃弾が効きません。 そこでボンベロは、機械の要となる部分を破壊していき、徐々に機動力を減らしていきます。最後は身動きが取れなくなったところをボンベロによって海に放り出され、沈んでしまいました。

キッドの悲しい過去とは!売春宿で働かされていた……

キッドは6歳まで部屋に閉じ込められて育ちました。6歳の誕生日に母と祖母に渡されたのは女性のドレス。戸惑うキッドでしたが、泣いて喜ぶ母のためにドレスを着ます。 そしてそのまま祖母に案内された隣室には裸の男たちが待っており、強姦に遭います。母はキッドを売るために産み、育てていたのです。 その後キッドは客のあしらい方を覚え、本当に望んでいるものの見極め方を身に着けて男達を虜にするようになります。 20年後、母と祖母の前に現れた昔と全く姿が変わらないキッド。2人を残酷に殺害しますが、そこで母はなぜか微笑えみます。 キッドの母親は自分が父にされたことと同じことを息子にしてしまったことを話し、そのまま死亡してしまいました。

【エドとデニー(コンビ名:エデン)】凄腕の殺し屋老夫婦

エドとデニーはコンビ名「エデン」で知られた凄腕の殺し屋で、組織のボスにも一目置かれる存在でした。ある日、組織のボスが襲われた際に流れ弾に当たってボスの愛犬が死亡してしまいます。 罰として、彼らがボスに渡されたのは1人の孤児。ボスがいいと言うまでこの少年を真っ当に育てろとのことでした。 そしてキャンティーンにやってきたこの日、期限がやってきた老夫婦は孤児だった息子・ジョーを殺す必要があったのです。 ジョーは絶望し、自身の眉間に銃口を向けますが、その瞬間にエドは1発の銃弾を撃ちます。その弾は軌道を変えて跳弾。エドとデニーの首を貫きます。 これは全て息子に“殺させる”ためのエドの計算でした。2人は殺し屋稼業を営みながらも、確実にジョーへ愛情を抱くようになっていました。最後にボスの犬が嫌いだったと言い残し、2人は死亡します。

【カオス】武器作りが得意な“歩く中立国”

カオスは武器などを売る道具屋でいつも段ボール箱を被っています。彼は依頼されたどんな武器も作り上げてしまうほどの天才で、どの組織にも一目置かれる存在。 しかし、段ボールの下には醜く歪んだ顔がありました。実は昔、慕っているアンヘルという少女が仕事でミスをする度に彼女を庇っていたカオスは頭に釘を打たれてきたのです。 アンヘルはカオスの好意を利用していましたが、彼は心からアンヘルを愛していました。 この日アンヘルがキャンティーンにやってきたのは、懸賞金が懸けられたカオスを殺害するため。しかしカオス殺害の依頼主はカオス自身であることが明らかになります。 頭に入っている釘が腐り、余命が短いことを悟ったカオスはアンヘルに殺してほしいと拳銃を託します。しかしアンヘルがカオスの忠告を聞かなかったために拳銃は爆発。 アンヘルの顔はカオスの頭に入っていた釘で醜く歪んでしまうのでした。

【クラブ】ハットのAIで攻撃を察知する猟奇的殺し屋

クラブは殺し屋の老人。体からは常に死体の臭いがし、多数の機械が仕込まれています。被っているハットにはAIの目が複数あり、これを使って攻撃の察知が可能。これにはボンベロたちも苦戦します。 猟奇的な性格をしており、相手を殺す前に顔にマシンを埋め込んで楽しむということもしばしば。 クラブは先代のボスが決して作ることを許さなかった「栄光の手」というコインを現在のボス・コフィの依頼で作成していました。この事実をたまたま知った加奈子が、彼の鋭い蟹爪と機敏に動く機械で殺されそうになったことも。 このように狂気にまみれたクラブですが、実は彼も「組織から逃げられない」という悩みを抱えているようです。

【ジュモー】死体から生きた人形を作り出す達人

ジュモーは殺し屋の男性で、死体から生きた人形を作りだす職人。ある日、恋人のリナという女性が浮気している現場を目撃してしまい、その場で殺害してしまいます。 愛していたリナを殺害してしまったジュモーは、リナの死体から“絶対に裏切らない”リナの人形を作成。 人そのものに近い完成度のリナですが、唯一「声」が足りませんでした。彼は足りないリナの「声」を追加するため、加奈子を襲って声帯を奪おうとします。 しかし結局、ボンベロと加奈子に返り討ちに。最後、リナは浮気をしていた訳ではなく、ジュモーに生きた人形作りをやめさせるために殺し屋の組織に体を売っていたという事実が判明します。 そしてジュモーは悔みながら死んでいったのでした。

【コフィ】殺し屋組織のボスでキャンティーンのオーナー

コフィは殺し屋組織のボスでキャンティーンのオーナー。ボスになる前はカプチーノと呼ばれていたようです。 キャンティーンに高額なお酒「ディーヴァ・ウォッカ」を預けており、ボンベロはこれを死守するようにと伝えられています。しかし、加奈子がキッドに誘拐された際、ボンベロはコフィの命令を無視して加奈子救出に向かいました。 ディーヴァ・ウォッカを確認しに来たコフィから漂う不穏な空気。この時、コフィはボンベロが裏切りを考えるようなことがあれば、それは女(加奈子)にあると考えていることが加奈子に伝えられます。 原作の小説の流れから、今後ボンベロと対立することもあり得るかもしれませんね。

【ダイナー】クレイジーでグロテスクな世界観が癖になる!

小説とは違う独自の展開を繰り広げていく漫画『DINER ダイナー』。2021年1月現在、12巻まで発売されており、WEB版のヤングジャンプ、となりのヤングジャンプにて1週間に1話ずつ更新されています。 残酷な描写も多い本作ですが、だからこそ普段は味わえないスリルに虜になりますよね! グロと人間ドラマが織りなす物語を、この機会にぜひ読んでみてはいかがでしょうか。