2023年2月17日更新

漫画『地獄の教頭』全話ネタバレあらすじ&感想!世界最強の教頭先生現る

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皆さんは小中高と、歴代の教頭先生の名前を覚えていますか?殆どの人が覚えていないでしょうね。 クラスの副担任と並び、影が薄い先生こそ教頭先生なのです。しかし『地獄の教頭』に登場する近衛修文は、決して忘れられない教頭と言っても、過言ではないでしょう。 本記事ではそんな『地獄の教頭』について、各巻ネタバレを含みながら徹底解説していきます!

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『地獄の教頭』のあらすじ【ネタバレ注意】

本作の主人公である近衛修文は、一見平和な学校に見える県立朱地高等学校に赴任してきます。 しかしこの学校は不良教師、イジメ問題、モンスターペアレントなど、いつニュースになってもおかしくない問題ばかり。近衛修文はそんな問題だらけの学校を変えるためにやってきたのでした。 教育に対し狂気的な覚悟は持つ近衛は、時に常軌を逸するやり方で生徒を「教育」していきます。 そして毒をもって毒を制すように、近衛の教育は確かな成果を上げていくのでした。

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1巻(1話〜7話)ネタバレ感想

1巻は、教頭に就任した近衛の愚痴にも似たモノローグから始まります。教頭とは中間管理職でありながら、生徒から認知されない地味な仕事です。 しかし彼はそんな地味な肩書きを持ちながら、情熱を持って教頭の職務を全うしています。むしろ彼の教育への情熱は、一般的な教師のものには留まりません。 その狂気とも言える情熱が見えるのが、ヤクザである矢薙が出会ったエピソード。 その回にはヤクザと揉め事を起こした、傍迷惑な生徒が登場します。しかもその生徒は数えきれない悪事を働き、終いにはヤクザから金を盗んだのです。 ヤクザに制裁されても仕方ないクズですが、近衛はそんな生徒すら見捨てません。そして矢薙にボコボコにされながらも「生徒の指を折る」という妥協案を提示し、解放させたのでした。 何がなんでも生徒を連れ帰るという、教頭の信念が感じられます。

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2巻(8話〜14話)ネタバレ感想

2巻でも女子生徒の両親の殺人を企てる叔父や、校長の不祥事が露呈するなど未だに問題は山積みです。 余りの治安の悪さに、「果たしてここは日本の学校なのか?」と誰もが問いたくなるでしょう。 さらに本巻では教頭の前に、因縁のライバルとも言える存在が現れます。それが「副校長」です。みなさんの学校に「副校長」はいましたか? 筆者の学校にはいませんでしたが、ひょっとしたら気づいてなかっただけかもしれません。 そんな教頭以上に地味な副校長と策略を巡らせ、時に暴力も交えながら対決していくこととなります。地味な役職からは考えられないほどの、熱いバトルは見ものです。

3巻(15話〜20話)ネタバレ感想

3巻では教頭と副校長の過去が明かされます。普段なら教頭と副校長の身の上話など、1ミリも興味はありません。 しかし今人生で1番と言っていいほど、この2つの役職のことが気になっています。 15年前に副校長は出世のため、政治家まで巻き込み教頭を脅そうとしました。しかし教頭は副校長すらも、「教育対象」として向き合ったのです。 その姿勢に副校長のプライドはズタズタにされ、見事に敗北しました。それから15年の時を経て、副校長は再び教頭の前に姿を現したのです。そう、復讐のために。 しかし政治家を使ってまで、校長に出世したいのでしょうか?正直そんなに価値がある役職とは思えませんが……。

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4巻(21話〜26話)ネタバレ感想

4巻で教頭vs副校長の戦いは、最終局面を迎えます。日に日にエスカレートする副校長による、教頭への嫌がらせ。終いには更生しようとしている生徒を、副校長は退学処分にしてしまいました。 地味役職のバトルに巻き込まれて、退学させられた日には溜まったものではありませんよね。 しかし終盤は副校長が教師に刺されそうになったり、殺人教唆の逮捕状が出たりと怒涛の展開に。更に逮捕されそうになった副校長は、警察から逃亡します。 そして副校長は自分を罠にはめたヤクザの元へ、復讐に向かうのですが……。これ本当に学園モノなのでしょうか?

5巻(27話〜34話)ネタバレ感想

とうとう副校長との戦いに決着がつき、副校長は警察に出頭することとなります。これでようやく平和な日々が訪れると思われましたが、相変わらず教頭の周りは問題だらけです。 5巻で教育対象となるのは、不登校気味の女子生徒・藤峰です。彼女は精神的に教頭に依存しており、違法な薬物を使用するほど疲弊していました。 まさか「教頭先生に依存」というワードを、人生で見る機会があるとは思っていませんでしたね。 しかし流石は教頭。自分に依存している生徒でも、家族ごとホテルに監禁し教育に取り掛かるのです。

『地獄の教頭』の感想&レビュー

この作品を一言で表すなら、「教頭が紡ぐ学園ハードボイルドもの」でしょうか。この字面からわかる通り、非常にシュールな作品となっています。 明らかに教頭の域を超えた「教育」と、狂気的な覚悟に空いた口が塞がりません。また本人たちは至って真面目に教育をしているのが、余計にシュールさに拍車をかけています。 この物語を読み終える頃には、あなたもこう言いたくなるでしょう。「お前みたいな教頭がいるか!」と。

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『地獄の教頭』あらすじをネタバレ解説しました

ここまで『地獄の教頭』の各巻ネタバレを踏まえながら解説してきました。 この作品のシュールさや狂気は、文字だけでも十分伝わっているのではないでしょうか?また人生で一生分の「教頭」という文字を見るので、途中でゲシュタルト崩壊すること間違いないです。 本作の読了後は、広辞苑で「教頭」と調べることをお勧めします。