2023年2月20日更新

漫画『欲望屋アンダーグラウンド』全話ネタバレあらすじ&感想!アングラな魅力にあふれた衝撃作

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タイトルの時点で怪しげな空気満載の『欲望屋アンダーグラウンド』。「欲望屋」というなんでも屋を営む男女を中心に、アンダーグラウンドな世界の物語が繰り広げられます。 本記事ではそんな『欲望屋アンダーグラウンド』のあらすじを最新巻まで紹介。ネタバレや感想を交えつつざっくり解説していくので、作品について知りたい人はぜひチェックしてみてください!

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1巻ネタバレ感想

怪しげな店がひしめくおんぼろビル・楽園ビル。その2階の突き当たりには、眼帯が印象的な男・犬飼サバサバ系女子・凪がふたりで営む「欲望屋」というなんでも屋がありました。 どんな依頼も引き受けることを掲げ、アンダーグラウンドな世界にも精通しているこのお店には、ワケありな客がたくさんやってきます。出だしからいきなり「美しいまま剥製になりたい」というヤバい客が出てくるといえば、どんな雰囲気かは大体わかるでしょう。 それぞれの依頼がどう解決されるかは本編をチェックしていただくとして、本作の注目ポイントは犬飼と凪の歪な関係性。 ふたりは中学時代の同級生なのですが、とある事件をきっかけに凪は犬飼に罪悪感を抱き、犬飼はその罪悪感を利用して凪を束縛しています。

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表面上は遠慮ない関係のように見えるからこそ、たまに垣間見える闇が怖いです……。

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2巻ネタバレ感想

今回やってきた依頼人は、孫を探してほしいというおばあちゃん。凪はその想いに打たれ張り切って仕事をしますが、実は依頼人は孫を想うやさしい人間というわけではありませんでした。 彼女は怪しげな宗教を信仰しており、過去に「聖痕(スティグマ)」と称して孫の手に傷をつけるという虐待まがいのことをしていたのです。それを知りショックを受ける凪に対し、犬飼は最初からすべてお見通しだったみたいですが……。 おばあちゃんの件が解決したかと思えば、今度はSMクラブの女王・ナナとその妹・ねねが登場。

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ほんとうにこの店、いろいろと濃すぎる人間ばかりやってきますね。

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3巻ネタバレ感想

ナナとねねのエピソードの結末では、依頼人の欲望を叶えるためならなんでもしてしまう犬飼の危うさが垣間見えました。その闇は相当深いようですが、いつか凪が彼を救うことができる日は来るのでしょうか。 この巻の後半は犬飼と凪の過去編。ふたりは中学時代の事件以来会っていなかったのですが、高校を卒業した頃、たまたまクラブで再会を果たします。そのとき凪が悪い男に襲われかけ、犬飼が助けてくれたことがきっかけで再び縁ができたのです。 回想シーンが終わってからは、犬飼の背中に十字架のような傷跡があることも描写されました。

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前巻のおばあちゃんが信仰していた宗教と関係があるようで、先の展開が気になってしかたがありません……!

4巻ネタバレ感想

冴という女性が犬飼にキスをしているところを目撃してしまい、ショックを受ける凪。そんな彼女のもとに、中学時代の同級生で今はヤクザの龍が現れます。 龍は昔から凪に想いを寄せており、例の事件の関係者でもありました。そもそもその事件というのが、犬飼と凪が親密なのを見た龍が暴走して犬飼の右目を傷つけた、というものなので、凪は罪悪感を抱く必要などないのですが……。難しいですね。 そんな中犬飼が誘拐されて暴行を受けるという事態に!実は冴は女装したゴロツキで、失恋が理由で犬飼を逆恨みしていた龍の指示で動いていたのでした。

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龍、あまりにも器が小さすぎる。大ピンチの犬飼ですが、無事に凪のもとへ帰れるのでしょうか。

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5巻ネタバレ感想

龍はひとりで暴走しており、「凪は俺のなんだよ」「ガキの頃からずっと俺のもんだ」とドン引き発言を連発しています。しかし犬飼も「凪ちゃんは僕のなんだ」と負けていません。こんな危ない男ふたりに求められるなんて、凪は一刻も早くこの街を離れて遠くに逃げたほうが絶対にいい。 その後凪が楽園街自警団を引き連れて助けにきたおかげで、犬飼はピンチを脱します。この出来事を経て凪は犬飼にしっかり向き合おうと決めますが、犬飼は相変わらずの調子。見ていてハラハラしてしまいます。 後半では楽園街で黒ミサ喫茶を営むイケメン・サタンにスポットが当てられていました。

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またヤバい女の子が登場し、いろいろな意味で見ごたえたっぷりです。

6巻ネタバレ感想

これまで何度も匂わされてはいましたが、犬飼が例の宗教「平和連合教会」の関係者だったことが明言されました。どうやら彼の背中にある十字架は、「特別な寵愛の証」とも呼ばれるほどの「聖痕(スティグマ)」のようです。 また犬飼は中学時代の怪我が原因で、右目が重瞳(ふたつの瞳孔を持つ状態)になっていました。教団においての忌むべき存在「アンチキリスト」は“瞳が2つある”とされていたため、彼はそれ以降ひどい扱いを受けることに。 右目を失うまでは幸せだったと言い、凪を責める犬飼。口ではそう言いつつ本心では凪のせいではないとわかっているあたり、ひどく歪んでいます。

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なぜそうまでして凪を縛り付けたいのか謎ですが、その切実さには思わず胸が締め付けられます。

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7巻ネタバレ感想

犬飼は凪を手元に置いておきたいあまり、軟禁まがいのことまでしてみせます。日に日にやつれていく凪が痛々しい……。犬飼のこじらせっぷりが凄まじくてもはや恐怖しか感じません。 実は少し前、ふたりにとって大切な人である楽園ビルのオーナーが倒れたのですが、犬飼はそのことすら黙っていました。それを知った凪はさすがにブチギレて、彼のもとを飛び出していってしまいます。 それでも仲直りの空気になりかけるのですが、まさにそのとき犬飼が包丁で刺されるという事件が発生!とある親子のトラブルに巻き込まれた形で、運が悪いとしか言いようがないです。

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しかも息子の方は教団とかかわりがあるらしく、これから何か大変なことが起こるのではないかと戦慄します。

『欲望屋アンダーグラウンド』の感想&レビュー

独特の雰囲気が漂う作品で、数話読むとその世界観の虜になってしまいます。犬飼の過去が小出しになっていますが、肝心なところにはまだ触れられていない感じがしてもどかしい……。 何にせよ、いつか犬飼と凪が罪悪感で結ばれる関係でなく、もっと対等な関係を築いて幸せになれることを願っています。彼らのたどる道を最後まで見届けたいです。

『欲望屋アンダーグラウンド』あらすじをネタバレ解説しました

この記事では『欲望屋アンダーグラウンド』のあらすじを最新巻までネタバレ解説してきました。 アンダーグラウンドな世界観が魅力の本作。主人公である犬飼と凪の歪んだ関係性がどこへたどり着くのか、ぜひ一緒に最後まで見届けましょう!