チャッキーの正体・モデルとは？「チャイルド・プレイ」のホラー人形はどのように誕生したのか

ホラー映画の金字塔「チャイルド・プレイ」といえば可愛いさと怖さを併せ持つ人形「チャッキー」。30年以上経った今でもホラーファンから愛されているキャラクターです。 そんなチャッキーの基本情報から家族事情、そして全作品のあらすじをまとめて紹介します！

チャッキーの外見は作中で子供達に大人気のグッドガイ人形です。殺人鬼が乗り移っており、持ち主であるアンディの身体を乗っ取ろうと執拗に付け狙います。 ただし魂以外は人形であるため、人間に放り投げられることも。2019年公開の『チャイルド・プレイ』からはAI搭載のハイテク人形という設定に変更されました。

チャッキの中身はオカルト研究家で殺人鬼の「チャールズ・リー・レイ」。警察に追われおもちゃ屋に逃げ込みますが、刑事の銃は彼の胸を貫きました。死ぬ間際に秘術を唱えたことで魂がグッドガイ人形に乗り移り「チャッキー」が誕生したのです。 このチャールズ・リー・レイは3人の実在するモデルがいます。その人物とはカルト集団の指導者チャールズ・マンソン、ケネディ大統領暗殺の疑いがあるリー・ハーヴィー・オズワルド、そしてキング牧師殺害容疑で逮捕されたジェームズ・レイ。3人の犯罪者の名前から誕生したと言われています。

1作目では6歳のアンディはチャッキーの被害を周囲に話すものの逆に変人扱いされてしまいました。2作目でアンディは里親に預けられますが、チャッキーは探し出し追いかけてきます。 3作目で陸軍学校に入ったアンディのもとでさえ、チャッキーはコンピューターの記録を探して忍び寄りました。何度やられても立ち向かい、アンディが引っ越そうが執着し続ける一途なチャッキーもまた魅力の一つなのかもしれません。

4作目で初登場したチャッキーの人間時代の彼女・ティファニー。彼女はチャッキーと喧嘩の末、殺されてしまいます。その後チャッキーと同じく人形に魂を移し、世にも奇妙な人形カップルが誕生しました。 5作目では2人の子供、シットフェイスが登場。チャッキーはグレン、ティファニーはグレンダと名付けようとして結局グレンに決定します。父とは正反対の気弱な性格のグレンですが、両親からの板挟みでグレンダというもう1つの人格が生まれてしまい……。

シリーズの記念すべき1作目は、スラッシャー映画の黄金期に乗っかりヒットを記録しました。徐々に風刺コメディの要素が強いシリーズになっていきますが、本作は純粋なホラー寄りの作品です。 カレンが息子のアンディにプレゼントした人形には殺人鬼が宿っており、アンディの子守を任されたカレンの親友を殺害。アンディが被疑者となってしまいます。「最初に話した人間に魂を転移できる」と知ったチャッキーはアンディの命を狙い始めるのです。

本作は1作目の制作会社からユニバーサル・ピクチャーズに変更となるなど、公開前からドタバタ劇がありました。 カレンはチャッキーの存在を擁護したことで精神病院に送られ、アンディは里親に預けられます。里親宅に忍び込んだチャッキーは、アンディの周囲の人間を殺害。アンディは義姉のカイルとともにチャッキーの脅威に立ち向かいます。

2作目から9ヶ月後に公開した本作。脚本家のドン・マンシーニは「アイデアが枯渇していた」とのちに語り、ファンからも厳しい評価となってしまいました。 アンディが陸軍学校にいると知ったチャッキーは郵送便で侵入します。しかし初めにチャッキーを見つけたのはタイラーでした。チャッキーはタイラーに標的を変更し、学校内で殺戮を開始します。

チャッキーがメタ発言や下ネタを発するなどコメディ路線となった本作。ファンからはカルト的人気を誇る作品です。 チャッキーの残骸を人間時代の恋人ティファニーが集め、秘術によって復活させます。しかし仲違いからチャッキーが彼女を殺害。ティファニーも秘術によって人形に魂が移りました。2人は人間に戻るため殺人に繰り出します。

1作目から脚本を務めたドン・マンシーニの初監督作。キャストやスタッフが本人役で登場するなどメタな笑いも引き継がれています。 人形のシットフェイスは身体の「日本製」を頼りに両親のチャッキー、ティファニーと再会しグレンと名付けられます。両親は教育方針で意見が対立し、2人に挟まれたグレンは凶暴な性格が生まれてしまい……。

正統派ホラーへと原点回帰した本作。終盤にはファン歓喜のサプライズ演出も待っています。 車椅子に乗るニカのもとに証拠保管所からチャッキーが届きました。彼女の周りでは不可解な殺人が多発。不信に思ったニカは調べていく中でチャッキーの過去やチャールズ・リー・レイについて知ってしまいます。彼女はチャッキーの標的になり……。

本作は前作のストーリーが大きく関係しています。作中で複数のチャッキーが登場しますが、これは3作目製作時に予算の都合上断念したアイデアでした。 アンディは前作で倒したチャッキーの頭を家の金庫に保管。一方ニカのいる精神病院には次々とグッドガイ人形が集まってきました。金庫にいるはずのチャッキーですが、病院の人形が動き出し……。

本作は1作目のリブート作品です。チャッキーの声は「スターウォーズ」でお馴染みマーク・ハミルが担当しました。 アンディはAI搭載のバディ人形を母からプレゼントされます。チャッキーと名乗る人形とアンディは親しくなりました。しかし欠陥商品のチャッキーは次第に人間を襲い始め、その矛先はアンディへと向かっていきます。

チャッキーは作品によって純粋な怖さからコメディな一面、さらにリブート作ではAI人形になるなどさまざまな表情を見せてくれるキャラクターです。 可愛さと怖さを併せ持つチャッキーが迫りくる「チャイルド・プレイ」シリーズを配信で追いかけてみてはいかがでしょうか。