「水星の魔女」の時系列は宇宙世紀(UC)ではなくアナザー?0話からのつながりも考察【機動戦士ガンダム】
宇宙世紀シリーズとは異なるアナザーガンダム作品『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。衝撃的な内容を描いたプロローグと本編との時系列関係や、エリクトとスレッタの別人説など、考察しがいのある作品になっています。 果たして21年前に何があったのか。本記事ではプロローグと本編の時系列を軸に考察していきます。
「水星の魔女」の時系列は宇宙世紀(UC)?アナザー?
「水星の魔女」の本編の時系列は、1話開始時点でA.S.(アド・ステラ)122年です。U.C.(宇宙世紀)ではないため本作はアナザーガンダムだとわかります。 ちなみにU.C.はシリーズ1作目から連なる暦号。U.C.が用いられる作品はひとつなぎの歴史として描かれますが、対してアナザー作品は作品毎の独自の歴史や世界観を持つのが特徴です。 「水星の魔女」も独立した世界観なぶん、「ガンダム」初心者でも比較的観やすいといえるでしょう。
- ガンダムへの価値観など世界観が独自
- 史上初の女性主人公など新設定が目立つ
- 日5枠(日曜午後5時枠)での新作
- U.C.作品は2021年に公開されたばかり
- 「UC2」の公開を控えている
「水星の魔女」プロローグと本編の時系列を考察!
時系列が注目を集めている理由は、プロローグにあります。前日譚であるプロローグに登場するエリクト・サマヤという少女と本編の主人公スレッタ・マーキュリーは、当初同一人物かと思われましたが、次第に別人説が濃厚に。 2人の関係性と同時に、本編とプロローグのつながりが注目を集めるようになったのです。ここからはその点について詳しく見ていきます!
【考察①:13年前説】スレッタとエリクトは同一人物?
まずはエリクトとスレッタが同一人物、つまりプロローグも本編も同一時間軸という説について考えてみます。これは主に放送開始直後に考察されていた内容です。 エリクトは当時4歳、スレッタは17歳で学園に編入しており、その間には13年前の時間が流れているはず。2人は声優が同じ、タヌキ風な眉毛や髪色など容姿がそっくり、父親を亡くしている点などが共通しており、ぱっと見では同一人物に見えます。 顔を隠しているプロスペラ(スレッタの母)がエルノラ(エリクトの母)と確定すると、この説も少し進展するでしょう。
【考察②:21年前説】スレッタとエリクトは別人?
6話でベルメリアは、プロスペラに「今さら21年前の復讐なんて無意味ですよ」と言います。これがプロローグの事件を指している場合、スレッタは現在25歳になっているはずで、両者は別人と考えられます。 しかし2人とも顔はそっくり。クローン技術などで13年前に妹(スレッタ)が生み出されたのでしょう。これは5話の占い結果のスレッタに「兄妹がいる」にも通じます。 またエランはエアリアルと対戦時、エリクトらしき声を聞いています。 プロスペラがエアリアルを「娘」と呼ぶこと、同機のシステム画面に「SYS Ver. E.S」(エリクトのイニシャル)が表示されていることとあわせて、エリクトはエアリアルに組み込まれ、彼女そっくりなスレッタが後に作られたのではないでしょうか。
【考察③】21年前説でスレッタ=エリクトが成り立つ可能性は?
21年前、4歳のエリクトは襲撃を受けた際に、ガンダムに搭乗しました。人体に支障をきたすGUNDフォーマット機に乗っても彼女は問題なさそうな描写になっていましたが、逃走後に時間差で身体に影響が出て記憶喪失となったのかも。 エリクト8歳のときに記憶喪失となり、その時点の彼女を0歳として育てはじめれば入学時に17歳(身体は25歳)となります。 周りに比べて身体の発達がよいこと、カードゲーム版のスレッタの年齢欄が空欄になっていることなども、彼女が本当は17歳ではないことを示唆しているのかもしれません。
「水星の魔女」を見る順番は?OP曲の小説がある?
①前日譚 | プロローグ(0話) |
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②本編 | 1~12話 |
③小説 | OP曲「祝福」について描かれた小説 エアリアル目線で描かれている 公式サイト |
まずはプロローグを観ましょう。この前日譚はかなり重要な情報を含んだストーリーなので、必ず最初に観てほしいです!続いて公式サイトで公開されているWEB小説、そしてそれを原作としたOP映像です。 YOASOBIの『祝福』に乗せて幼きエリクトを中心とした映像が描かれており、そこから本編1話へと進むと時系列的にも観やすいですよ。
大きな謎を残しまたまま「水星の魔女」の物語は後半へ
分割2クールで放送される「水星の魔女」。1クール目最終話では「この状態で2クール目待つのつらすぎ」と多くの視聴者を震撼させるとともに、スレッタの正体など多くの謎を残したままとなりました。 21年前の出来事、エリクトのその後、スレッタの真実など、大きな見どころを残す本作。ぜひ1クール目をしっかり予習復習してから2期目に挑みましょう!