2023年3月10日更新

エラン・ケレスは死亡した?辛すぎる運命を解説【ガンダム 水星の魔女】

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ガンダム 水星の魔女 アラン・ケレス
©創通・サンライズ・MBS

女性主人公と学園もの要素を盛り込み、ガンダムTVシリーズとして初の試みを見せ話題を呼んでいる『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。 しかし、強化人士など歴代ガンダムシリーズを思わせる設定が明かされ始め、シリーズファンの方には「これぞガンダム!」と呼べるような側面も垣間見えてきました。 そこで本記事では、ガンダムらしい壮絶な運命を持つ少年、エラン・ケレスについて徹底解説していきます。 ※この記事は『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。

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エラン・ケレスのプロフィール

異名 氷の君
所属 ペイル・テクノロジーズ
誕生日 不明
搭乗機 ザウォート ガンダム・ファラクト
声優 花江夏樹

エラン・ケレスはベネリットグループ内の御三家、ペイル・テクノロジーズが擁するパイロットで、現状本編2人目のガンダムに搭乗するパイロットです。 また主人公であるスレッタ・マーキュリーが通う、アスティカシア高等専門学園パイロット科3年生で、決闘委員会にも所属しています。 「氷の君」という異名の通り、人とは最低限のコミニュケーションしか取らず、他者に興味を示さないまさしく孤高の存在と呼べる美少年です。

エランが花沢類×ハク様と言われる所以

『千と千尋の神隠し』

SNS上ではエランのことを『花より男子』の花沢類、『千と千尋の神隠し』のハク様とよく重ねて語られています。 この2人との共通点ですが、まずエランは普段他人に興味を見せませんが、スレッタには人並の優しさや気遣いを見せます。その点がつくしの前では熱いハートを見せるけど、他の人の前ではクールな花沢類と重なります。 またアニメ第2話内では幽閉状態だったスレッタに、エランが食事を届ける場面があります。この行動が、知らない世界で孤独を感じていた千尋に、おにぎりを届けたハク様の優しさと重なった!という人は多いのではないでしょうか? エランの冷静沈着だけどさりげない優しさを持ち、主人公にグイグイアプローチをするという要素が、スレッタに想いを寄せながら、ツンツンとした態度をとるグエルと対になる存在と思われていました。

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【死亡】エランの運命が悲惨すぎる

エアリアルを手に入れるため決闘

上述の通り強化人士であるエランは、同じくガンダムを駆るスレッタのことを、「自分と同じ強化人士」であり「不幸な境遇を抱える人間」であると思い込み、彼女に仲間意識を持ち近づいていたのです。 しかしエアリアルがパイロットに負担を与えないシステム=「スレッタは自分とは違う恵まれた存在」と知ると、敵意を向けエアリアルを手に入れるための決闘を申し込みます。 ここで「なぜエランがエアリアルを欲しがったのか?」という点ですが、筆者は呪いを解くためではないか?と考えます。 強化人士を必要とするようなガンダムを「呪い」と、エランは作中で表していました。 つまりエアリアルのように問題を持たない機体を手に入れることで、オリジナルの替え玉である必要も、苦痛を味わいながら戦う状況もなくし、解放されようとしたのではないか?と考察できます。

スレッタに心を許した矢先に……

自分と同じくガンダムを動かしながら、自分とは違い恵まれた境遇のスレッタに対し敵意剥き出しで挑んだ決闘は、スレッタの勝利に終わります。 この決闘の中でエランはかつて誕生日を祝ってくれた人を思い出し、「自分は何も持ってないわけじゃなかった」と過去を取り戻します。そして「エランの誕生日を祝う」と伝えてくれたスレッタを、受け入れるのでした。 が……そんなスレッタと決闘後、再び会う約束をしたエランですが、「使命を果たせなかった強化人士」として処分されてしまいます。 プロローグでスレッタの父であるナディムが、バースデーソングを口ずさみながら命尽きたように、エランも「ハッピバースデー」と口ずさみながら処分されたことから、死亡したことはほぼ確定と言えるでしょう。 そんなことも知らず、エランを待ち続けるスレッタの姿と、ハッピーエンドと見せかけてからの衝撃的な結末に、ガンダムという作品の残酷さをこれでもかと思い知らされますね……。

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【モビルスーツ】エランが操縦するファラクトとは

ファラクト ガンダム 水星の魔女
©創通・サンライズ・MBS

エランが操縦するガンダム・ファラクトは、エアリアルに続き登場した本編2機目のガンダムです。 本機の開発主任は「ペイル・テクノロジーズ」所属であり、かつてスレッタの母プロスペラの後輩であったベルメリア・ウィンストンが担当しています。 ペイル・テクノロジーズ社特有の、空間戦闘に特化して調整された機体であり、両肩には可動式の大型スラスター「ブラストブースター」を装備しています。 兵装は長距離狙撃戦向けのロングバレルビームライフルである「ビームアルケビュース」が特徴的で、飛行性能を生かして遠距離から敵機を追い詰める武装と言えるでしょう。

エアリアルとファラクトの違いは?

ガンダム エアリアル 水星の魔女
©創通・サンライズ・MBS

エランのファラクトと、スレッタの登場するエアリアルとの1番の違いは「搭乗者へのリスク」です。 ガンダムに用いられるGUNDフォーマットには、パーメットと呼ばれる元素が用いられており、パイロットと機体間の情報共有を行うことで、機体を自在に操ることが可能になっています。 しかし機体の性能を引き出そうとすると、「データストーム」と呼ばれるパーメットに乗ったデータの情報量負荷によって、搭乗者に生命に関わるダメージが加わります。 それはファラクトも例外ではなく、機体の性能を引き出すにはエラン曰く「脳に手を突っ込まれるようなざらついた感覚」を伴う訳です。 しかしエアリアルはそのパイロットに強いる負担を克服しており、兵器としてより洗練されている点がファラクトとの最も大きな違いと言えるでしょう。

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【替え玉】エランは強化人士だった

アニメ5話にて、エランはパイロットに負荷を強いる欠点を残したままのファラクトに搭乗するため、ペイル社が用意した強化人士だったことが明らかになりました。ガンダムシリーズでいう「強化人間」の類ですね。 また6話ではオリジナルのエラン・ケレスが存在することが判明しました。今のエランはGUNDフォーマットの負荷をオリジナルの代わりに受け止めつつ、実績を上げるため整形を行い用意された「4番目の替え玉」だったのです。 替え玉エランの過去の記憶から推察するに、とても貧しい家庭の育ち故に、名前も過去も奪われ「エラン・ケレス」の替え玉として、強化人士にされる道しかなかったのでしょう。 作中で何度も描かれる宇宙育ちと、地球育ちの間に蔓延る「貧富の差」は、エランのように人権すら奪われてしまう存在も生んでいるのです。

【声優】エランを演じるのは花江夏樹

花江夏樹
(c) 吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

エランの声優を担当されるのは、『鬼滅の刃』の竈門炭治郎などで有名な花江夏樹です。 花江夏樹は以前にも『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』にて、ビスケット・グリフォンを演じています。 このビスケットも「阿頼耶識システム」と呼ばれる、ガンダムを操るためのシステムを埋め込む手術をした、ある意味で「強化人間」です。 また作中で大切な人を残し壮絶な死を届けたため、同じ花江夏樹が演じるエランにも、悲惨な最期を予想した方は多いのではないでしょうか?

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5番目のエランが登場する?今後も目が離せない!

前述した通り、エランはオリジナルの「エラン・ケレス」の4番目の替え玉です。またエランを処分する際、ペイル社のCEOは「スペアはまだある」と発言しています。 これらから7話以降では「5番目のエラン」が登場するのではないか?と考えられます。勿論そのエランは「スレッタの知るエラン」ではないでしょうが……。 5番目以降のエランの今後の活躍、そしてエランを待つスレッタとの関係はどうなるのか?まだまだ目が離せませんね。