漫画『あまいスパイス～彼と彼女の、ひと振りの嘘～』ネタバレあらすじ＆感想！全巻無料で読めるアプリやサービスも調査！

信頼しきっていた10年来の彼氏に、なにやら女の影が見え始める『あまいスパイス～彼と彼女の、ひと振りの嘘～』。 本記事では、この作品をお得に読む方法やあらすじ、見どころや読者の感想について紹介していきます。ぜひこの記事を参考に、コミックシーモアでお得に楽しんでくださいね！

市役所で働いている志帆は、同じ職場の透と高校生の頃から付き合っています。もう10年もの付き合いになる透とは家族同然の仲で、もし透が浮気しても呼吸でわかると思っていました。 透ともお互い器用に浮気なんてできるタイプじゃないよねと笑って話していたのに、ある日志帆は透のスマホに「こはる」という女性からメッセージが来ていることに気づいてしまいます。デートの約束をしている様子のメッセージに動揺する志帆。しかも透はその日は独身の男ばかりの集まりだと嘘をつきました。 自分の彼氏が平気な顔をして嘘をつく男だったことにショックを受ける志帆。しかもその日は志帆と透の記念日だったのに……。

透が出かけている間、「これで2人の仲は終わってしまうの？結婚目前までいったのに今ここで別れたら周囲にどう思われるんだろう？」といろいろと考えてしまう志帆。しかも、クローゼットの奥底から婚約指輪らしきものを発見してしまいます。 志帆は「こんなの見つけちゃったらどんな感情になればいいの」と混乱するばかり。1人で考え込んでしまった志帆は、人生初の賭けに出ます。透に電話をかけて、隣から女の子の声が聞こえたらちゃんと問いただそうと決めたのです。 浮気相手といるにもかかわらず志帆に甘い言葉をささやき難を逃れた透。帰ってきてからもしれっと嘘をつきながら記念日ごはんを楽しみます。しかし、志帆は透の言葉ひとつひとつが気になってーー。

透の言動はすべて嘘なのではないかと思ってしまった志帆は、せっかくのプロポーズを台無しにしてしまいます。しかし、翌朝の透はいつも通りで、謝罪もプロポーズも浮気相手らしき「こはる」のことも、全部うやむやになってしまいました。 志帆の実家で結婚話が出ても前向きに考えているかのような返答をしてくれた透に、志帆の心は再び温かくなります。その帰り道、志帆はとあるクッキングスクールのプレ花嫁さま向けコースのチラシに釘付けになりました。そんな志帆に話しかけようとした透は、中に心春(こはる)がいることに気づき凍り付きます。 あわてて志帆をクッキングスクールから引き離した透。心春が自分の生活圏で働いていることにゾッとしますがーー。

クッキングスクールに通うことにした志帆は、そこで心春と仲良くなります。「新しいことを始めて料理のレパートリーも増えて2人の結婚生活もきっと……うまくいくよね」と必死で希望を抱こうとする志帆。 そんな志帆の料理を味見しながら、心春は心の中で「透さんじつはもっと味濃いほうが好みなんだよね」と意地悪なことを考えるのでした。 そして、志帆には心春だけでなく男友達もできますが、透は志帆が異性と仲良くすることが気に入らないようで、「俺だって彼氏なんだから浮気の心配くらいするよ」と不機嫌になります。しかし志帆は、心春のことを棚に上げて自分ばかり責められることに納得がいきませんでした。

透へのモヤモヤが収まらないまま次の料理教室の日を迎えた志帆。その日のレッスンの後、志帆は男友達の入江とちょっとお茶をすることになりました。初めて透の浮気疑惑を誰かに相談することができてすっきりしますが、「このまま見て見ぬフリを続けてプレから本物の花嫁になるんですか？」と聞かれて悩む志帆なのでした。 一方、志帆の浮気を疑った透は料理教室まで志帆を迎えに行きます。そこで、入江と仲が良さそうに歩いている志帆を目撃してしまいショックを受けるのでした。そんな透に「浮気されるってどんな気持ち……？」と意地悪く聞く心春。 もし志帆に別れ話をされたらどうしたらいいんだ……と呆然とする透の心を支配していく心春が怖いです。

志帆とは違う味も知りたいと思って始めた心春との関係でしたが、志帆も今頃入江と浮気をしているのではないかと思うと心春を抱いていても虚無感しか感じない透。志帆とよく似た心春だから浮気相手に選んだはずなのに、近くで見れば見るほど志帆との違いに気づいてしまうのです。 そこに志帆から電話がかかってきました。「透に話さないといけないことがある」と言われ、とうとう別れ話かと蒼白になった透は、とっさに電話を切ってしまいます。しかも、心春に精神的に支配されている透は志帆の元に帰ることはできませんでした。 透と音信不通になって1週間、志帆はクッキングスクールの先生のライブ配信に透が映りこんでいることに気づき、先生が心春だということを知るのでした。

心春と直接対決をすることにした志帆でしたが、心春に「しーちゃん」と呼ばれたことで過去の記憶がよみがえってきます。今まで志帆のことを「しーちゃん」と呼んだことがあるのは中学時代の後輩「はるちゃん」だけだったのです。 透の浮気相手が「はるちゃん」だったことに困惑する志帆に、心春は「ひどいよねぇ しーちゃんって 苗字も見た目もあの頃とは変わったけどさぁ 面と向かって会ってもぜーんぜん気づかないんだもん！」とむくれます。志帆には心春の考えていることがまったくわかりません。話し合いは平行線で終わりました。 志帆が帰宅すると透が家に帰って来ていました。何もなかったかのようにへらへらと笑う透に、志帆はとうとう怒りをぶちまけます。

怒り狂う志帆を前にした透は、「この別れる流れはマズイ さっさと止めないと 志帆ちゃんの暴走を」と頭を回転させます。透の中では「今までうまくいってたのになんなんだよ……」と運が悪かった程度の捉え方でしかなかったのです。 しかし、そんな透の態度は志帆の気持ちをさらに冷えさせました。婚約指輪を投げ捨て家を飛び出した志帆。そこに入江が現れます。 入江に「相談してた彼氏とのこと 私なりに前進したんです」と明るく告げる志帆。そのまま立ち話をしていると、志帆のお腹が大きな音をたて、志帆はその日何も食べていないことに気づくのでした。めまいに襲われた志帆を支えてくれた入江は、そのまま志帆を車に乗せキャンプ場へと連れていきます。

家に1人残された透は、志帆とまったく連絡がつかないことに焦ります。10年もの間うまくやってきたのにどうして今さらこんなことになってしまうのかと頭を抱える透。本気で自分の過ちに気づいていないようです。 高校生の時から心の中で周りを見下していた透は、いい大学に入っていい企業に就職することが正義だと思っていました。そして、同じような価値観である志帆に好意を持っていたのです。しかし、実は志帆はフードコーディネーターを目指していて、料理の専門学校への進学を考えていました。 そんな志帆に「志帆ちゃんは俺を置いてくの？」と言葉巧みに志帆の進学先をコントロールしてきた透。別れ話を盾に自分の側から離れることを許しませんでした。

志帆が透と同じ地元の大学に進学したことに誰よりもがっかりしたのは心春でした。実は心春は志帆と一緒に料理の仕事をするという約束を叶えることを楽しみにしていたのです。 社会人になってから市役所で偶然透と再会した心春は、「まだしーちゃんと付き合ってるのか」と探りをいれます。そして志帆があの頃のままバカみたいに平凡にのうのうと生きていることが許せず、全部まっさらにしてやろうと思ったのでした。 そんな回想に浸っている心春のもとに衰弱した透がやってきます。透も心春の正体が志帆の後輩だということに気づいたのです。実は志帆には自分の本心をさらけ出したことがない透は、自分の真の理解者は心春ではないかと思い心春に詰め寄ります。しかし、心春が興味があるのは志帆だけでした。

心春の本当の目的が透ではなく志帆だったということが明らかになり、志帆も心春との約束を思い出します。心春は透との浮気が原因でクッキングスクールの仕事もできなくなりますが、志帆との友情だけは取り戻すことができるのではないでしょうか。 透は浮気を反省することもなく、心春を自分の都合のいいようにコントロールしたがるモラハラ男でした。そんな透から解放され新しい人生を歩むことにした志帆。しかし、心春の存在がなければ透の本性に気づくこともなく結婚し、さらに悲惨な未来を迎えていたかもしれません。 透との決別を決めた志帆のそばに、かつてのように心春が立っているという最終回になるのではないかと予想します。

ヒロイン・志帆には高校時代から付き合っている彼氏・透がいました。同じ高校・同じ大学を経て、同じ職場に就職し、同じ家に帰る、ずっと一緒の熟年夫婦のような関係性です。 10年以上一緒にいる間、一度も浮気の影など微塵も感じたことがなく、志帆は透のことを信頼しきっていました。付き合った記念日も近く、そろそろ結婚も考える頃だろうとまで期待をしていました。 しかし、そんなある日透の行動に不審な点が見つかったのです。記念日にプロポーズどころか友人と遊びに行くと言い出し、スマホの通知画面には女の子の文字が。志帆の心はざわざわとしはじめ……。

全く浮気をしなさそうな温和で優しげな雰囲気をまとった志帆の彼氏である透。阿吽の呼吸もそなえるほど長い付き合いの2人の間に、女性の影が指し始めるところからドキドキの展開が止まりません。 小春という人物は何者なのか？彼氏が男性同士で集まると嘘を付いた理由とは？そして透の本心は……。 志帆の視点を追いながら読むドキドキハラハラのストーリー展開は、応援の気持ちと先を知りたい気持ちで思わず目が離せなくなってしまいます。

「どこからが浮気だと思う？」 そんな投げかけから始まる物語に、まず自分だったらどこからだろう、と考えさせられます。手を繋いだら、2人だけで会ったら、身体の関係を持ったら。 もし自分に10年来の恋人がいたら、そしてその彼氏が浮気をしている様子だったら、自分だったらどうするだろうと、己の価値観と照らし合わせながら読みたくなるのです。 この作品を読んだあと、思わず自分だったらこうしたい！と誰かに言いたくなる作品になっています。

『あまいスパイス～彼と彼女の、ひと振りの嘘～』の作者・青咲るそうは、ドロドロの愛憎劇を得意とする漫画家で、代表作として『マッチング・ウィズパレード』や『♯エッジ～彼氏の女友達～』、『SNSに暴かれる女たち』、『SNSに囚われた女たち』、『SNSに溺れる女たち』などの作品があります。

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