実写「聖闘士星矢」がやばいと言われている理由を分析 クロスがひどい?気になる感想評価をネタバレ解説
実写映画と原作を比較
日本の人気漫画「聖闘士星矢」をハリウッドで実写化した『聖闘士星矢 The Beginning』が2023年4月28日に公開されました! 公開前にはハリウッドでの実写化を不安視する声もありましたが、実際はどうだったのでしょう?この記事では、実写映画『聖闘士星矢 The Beginning』の評価を紹介します。 この記事には、映画のネタバレが含まれます。未鑑賞の人はご注意ください。
実写映画「聖闘士星矢」の感想・評価
生身のアクションもキッレキレ、聖衣を着てからのバトルも迫力があってよかったです。映像が全体的にすごくカッコよくて、音楽も良い。聖衣は多少チープさがあったけど、現代が舞台で銃やメカの類が出てくると浮くのも仕方ない。小宇宙(コスモ)の概念や表現が独特で面白かった。続編もあるような終わり方だったので、今後も期待。
原作を知ってる自分からすると正直期待はずれだった。別物なのはわかってるんだけど、どうしても原作がチラついてしまう。アクションとかCGにすごくお金かけたんだろうなーっていうのはわかったけど原作の良さを活かしきれてなくて、原作リスペクトある?と思ってしまった。真剣佑はキレキレのアクションからバキバキの体まで拝ませてもらって眼福でした。
全体的には映像や演出を評価する声が多く、「映像がかっこいい!」という感想が多くありました。アクションシーンの迫力や重厚感も高評価のポイントのようです。 一方で、ストーリーが弱くキャラクターがあまり魅力的でないといった意見も。アルマンやグラードがなにをしたいのかよくわからず、星矢をはじめとするほかのキャラクターが、家庭内トラブルに巻き込まれているだけに見えるという意見も。 原作ファンの間では、漫画にあった要素が散りばめられていることをうれしく思うか、中途半端で物足りないと思うかで意見が分かれています。
実写映画と原作を比較
実写「聖闘士星矢」がやばいと言われている理由3つ
大コケと言われている映画の存在
日本漫画のハリウッド実写映画化というと、『ドラゴンボール』を原作とした『DRAGONBALL EVOLUTION』や、2017年のNetflix映画『Death Note/デスノート』などが酷評に晒されたことで、嫌な予感を抱いてしまう人も多いようです。 日本国内の作品でも、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(2014年)や『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(2017年)、「鋼の錬金術師」シリーズなど、赤字になった作品も多く「漫画の実写映画化」自体に不安になってしまうファンが少なくないと思われます。 また3DCGアニメ映画『聖闘士星矢 Legend of Sanctuary』(2014年)は、原作者が製作に携わっていたにも関わらず大幅なストーリー改変があり、批判されました。
原作が人気なほど、作品に思い入れのある人が多いから、設定やストーリー、キャラクターのイメージの違いに厳しくなるんだろうね。漫画をそっくりそのまま実写化することなんてできないから、そこのバランスは難しいところ。
実写キャスト・アクション・再現度への不安
人気のある原作の実写化に常につきまとうのが「再現度」の問題。キャストのイメージが違う、衣装が原作を再現できていないなど、熱烈なファンが多くいる作品ほど厳しい目に晒されます。 公開前は俳優とキャラクターのイメージの違いのほかにも、CGやアクションシーンのリアリティと迫力にも不安の声があがっていました。 しかし実際に鑑賞した人は、CGやアクションシーンに満足している人が多いようです。見ごたえのある映像や、ド派手なアクションも好評。キャストについても、設定を大幅に変更しているからこそ、別物として違和感なく観ることができたとの意見もあります。
星矢以外のキャストが全員外国人だったことで原作とは別物として観ることができて、逆に違和感がなかった。いい意味で別バージョンの『聖闘士星矢』という感じ。原作ではただの執事でしかない辰巳徳丸(マイロック)が、まさかのサイドキックになってて驚きのかっこよさ。
実写映画と原作を比較
原作との違い・ストーリー改変
映画『聖闘士星矢 The Beginning』には、原作から改変された部分がいくつかあります。 まず星矢は、原作では幼い頃から聖闘士になるために訓練を受けていましたが、映画では「スラム街で育ち、地下闘技場で戦うその日暮らしの生活をしていた」という設定になっています。 また、原作では本編開始時点ですでに故人となっている城戸光政(映画ではアルマン・キド)が存命であることや、星矢たちと対立する悪の科学者ヴァンダー・グラードが女性で、キドの元妻になっていたりと、大きく改変されている部分もあります。 聖闘士がまとう鎧・聖衣(クロス)のデザインが原作と大きく違っており、自動装着になるなど現代的にアップデートされている点もファンの間では物議を醸しています。
「聖闘士星矢」好きだから観なくちゃと思って、不安しか感じない状態で観に行ったんだけど、かなりしんどかった。聖闘士星矢の上辺だけをなぞって、見た目だけカッコいい部分を抽出したストーリー。聖衣がコスプレっぽいのも勘弁してくれ。
実写映画と原作を比較
原作者の感想は?
本作の公開にあたって原作者である車田正美は「『星矢』を見て育った少年少女が、海の向こうでこんなに熱い映画を作ってくれた。この映画を観てくれたみんなにも、その熱い思いが届くと信じている」と熱いメッセージを送っています。 実写映画『DRAGONBALL EVOLUTION』公開時の「脚本やキャラクター造りは原作者としては「え?」って感じはあります」という鳥山明のコメントと比べると、だいぶ期待の持てるコメントではないでしょうか。
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実写公開前の海外の反応・感想まとめ
ポジティブな感想
予告編を見た限り、ちょっと安っぽいけど悪くはなさそう。アクションもCGもしっかりしてる。ショーン・ビーンの役はやっぱりすぐ死ぬのかな?ファムケ・ヤンセンも出てるのか。すごいね!
個人的には原作からの改変も、とくに気にならない。映像もカッコよくてアクションもしっかりしてそうなので楽しみ!
アニメを見て育ったから、実写映画も楽しみ!アクションもクールだし映像は文句なしにかっこいい。予告編には映ってないけど、紫龍や氷河、瞬も出てくるといいな〜!
ネガティブな感想
原作はもともとギリシャ神話とかを盛り込んで、現実じゃない世界で戦ってるのに、映画は銃とか使ってて現実の世界っぽいので世界観が全然違う。「ドラゴンボール」と同じ失敗になる予感がする。
日本の原作だから日本で実写化すればいいとも思う。ハリウッドは必ず台無しにするから。キャスティングよりもストーリーがどうなるかが怖い。
聖衣(クロス)のデザインが納得できない。色とか微妙だし、日本の鎧っぽくてなんかダサい。ストーリーはあのキャラが敵っぽいけど、それもどうなのか……。
『聖闘士星矢』とは
原作の『聖闘士星矢』は、1986年から1990年にかけて集英社の週刊少年ジャンプに連載された車田正美による人気漫画。原作のあらすじは以下のとおりです。 この世に邪悪がはびこるとき、必ず現れるという希望の闘士・聖闘士(セイント)。自らの体に小宇宙(コスモ)の力を宿した少年・星矢は、ギリシャの聖域での過酷な修行を終え聖闘士となります。彼は88の星座を守護として、それを模した聖衣(クロス)と呼ばれる鎧をまとい、女神アテナを守ることに。 星矢はほかの4人の聖闘士とともに、地上の覇権を争う神々の戦いに身を投じていきます。
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どこまで実写化される?原作エピソード一覧
これまでに実写映画化が成功した「キングダム」シリーズや「るろうに剣心」シリーズなどは、原作のエピソードをうまく切り分け、1本の映画としてまとめていました。 本作は「The Beginning」と題されているとおり、星矢が聖闘士として覚醒するまでが描かれました。
【銀河戦争編】 青銅聖闘士編 | 1~2巻 |
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暗黒聖闘士編 | 3~4巻 |
白銀聖闘士編 | 5~7巻 |
【黄金聖闘士編】 (十二宮編) | 8~13巻 |
【ポセイドン編】 | 14~18巻 |
【ハーデス編】 十二宮編 | 19~21巻 |
冥界編 | 21~25巻 |
エリシオン編 | 25~28巻 |
映画『聖闘士星矢 Legend of Sanctuary』のネタバレあらすじ
「聖闘士星矢」映画作品の参考として2014年に公開された『聖闘士星矢 Legend of Sanctuary』の簡単なあらすじを紹介します。 不思議な治癒能力を持つ高校生・城戸沙織は16歳になった時、彼女が「アテナ」だと告げられます。謎の敵に襲われますが、ペガサス星矢、ドラゴン紫龍、キグナス氷河、アンドロメダ瞬の4人の聖闘士がアテナを守りました。 聖矢は聖域にいる教皇がアテナを殺そうとしていると明かします。アテナと星矢達は聖域に向かうのでした。
教皇のいるアテナ神殿へ向かうには十二宮を守る黄金聖闘士を倒さなければなりません。星矢達は果敢に立ち向かい進んでいきました。 教皇を名乗っていたのは16年前に次期教皇候補で破れたサガだと判明します。サガは巨大な化け物となり襲いかかりました。 しかし星矢は戦闘の最中、神の力「セブンセンシズ」を開眼、さらに黄金聖闘士となったのです。アテナとともに放った矢がついにサガを撃破しました。
実写「聖闘士星矢」はどうやばいのか?気になる評価を劇場でチェック
人気漫画のハリウッド実写化作品として大注目の『聖闘士星矢 The Beginning』は、2023年4月28日から公開中です! さまざまな意見がありますが、ぜひ自分の目で観て、作品の良し悪しを判断してみてください。
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