2023年6月8日更新

漫画『水は海に向かって流れる』最終回まで全話ネタバレあらすじ&感想!広瀬すず主演映画の原作を徹底解説

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広瀬すず主演で映画化!

田島列島による『水は海に向かって流れる』は、複雑な事情を抱える少年と女性の関係を描く物語。3巻完結と読みやすい長さや、ていねいに描かれる人間ドラマが見どころです。 この記事ではそんな本作のあらすじをネタバレ解説。全3巻の展開を感想も交えつつ簡単に紹介しているので、気になる人はぜひチェックしてみてください。

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1巻ネタバレ感想

『水は海に向かって流れる』
原作1巻を

主人公・直達は高校進学を機に叔父の家に居候することに

高校1年生の熊沢直達は、進学をきっかけに漫画家の叔父・歌川茂道の家に居候することに。初日に彼を迎えに来たのは、榊千紗という名の女性でした。 歌川家にたどりついた後、千紗が作る美味な牛丼「ポトラッチ丼」を食べさせてもらった直達は、彼女に惹かれていく自分を感じます。 この家には茂道と千紗のほか、女装占い師の泉谷兄、大学教授の成瀬も住んでいました。こうして直達は4人の個性豊かなメンバーとともに、にぎやかな共同生活を送ることに。

直達と千紗をつなぐ因縁が明かされる

ずっと海外にいた成瀬が帰ってくることもあり、直達の歓迎会ともあわせてバーベキューが計画されます。直達のクラスメイトで泉谷兄の妹・楓も参加し、皆で楽しいひと時を過ごしていました。 しかしそんな中、直達は千紗と成瀬の会話を偶然盗み聞きし、衝撃の事実を知ってしまいます。なんと直達の父親である達夫と千紗の母親である紗苗は10年前ダブル不倫をしており、一度はお互いの家族を捨てて駆け落ちまでしたというのです。 最終的にふたりは別れ、達夫は家族のもとに帰りましたが、紗苗はそのまま行方をくらましてしまいます。つまり千紗にとって直達は、母親を奪った男の息子だったのです。しかし千紗は子どもたちには関係ない話だというスタンスを貫き、むやみに波風立てないつもりでいました。

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あまりにもドロドロすぎる……千紗の気持ちを思うとやりきれない。

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2巻ネタバレ感想

『水は海に向かって流れる』
原作2巻を

人を愛することに臆病になってしまった千紗

千紗がそうやって自分ですべてを背負い込もうとするのに対し、直達は自分も「半分持ちたい」という気持ちを打ち明けます。こうしてふたりは不思議な緊張感を保ちつつ、歌川家で他の皆も一緒に共同生活を送ることに……。 表面上は冷静にみえる千紗ですが、幼少期に母親から置いて行かれたトラウマは根深いようで、人を愛することに臆病になっています。直達はそれを知り、なぜか自分も恋愛しないことを宣言するのでした。

達夫が紗苗の居場所をついに突き止める

一方で達夫は、歌川家で偶然千紗と鉢合わせたとき、紗苗が家族のもとに帰らなかったとはじめて知らされて以来、罪悪感を抱いていました。そこで彼は罪滅ぼしの意味もあってか、紗苗の居場所を探し始めます。 しかし当然ながら連絡手段は失っており、なかなか簡単にはいきません。さらに夫が何か隠れてやっている姿を見た直達の母が取り乱し、暴走した結果自分で怪我を負ってしまう事件も。過去の不倫は彼女の心にも深い傷を残しているようです。 結果的に達夫は探偵を頼り、紗苗の居場所を見つけ出すことに成功します。それを知らされた千紗は、直達の後押しもあって決死の覚悟で母親のもとへと向かうのでした。

吹き出し アイコン

怖くてしかたがないだろうに、母親に会いに行くと決意できた千紗が偉すぎる。直達の後押しも大きかったんだろうけど、最後に決めたのは彼女だから……。

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3巻ネタバレ感想【最終巻】

『水は海に向かって流れる』
原作3巻(最終巻)を

自分を捨てた母親と対面する千紗

紗苗はすでに新しい家庭を持っており、家族と一緒に幸せに過ごしていました。千紗はそんな母に怒りをぶつけますが、彼女はなんと「ずっとこの先も怒って生きていくの?」と無神経きわまりない言葉を返してきます。 その後連れ子のミーちゃんが帰ってきたこともあり、ふたりは退散。そのまま海に向かって、衝動的に飛び込んだかと思えば互いに自分の心のうちを吐き出し合うのでした。どちらもびしょ濡れですが、少しすっきりしたような表情が印象的です。

止まっていた時間が少しずつ動き始める

その後ふたりは立ち寄ったファミリーレストランで、紗苗とその家族が楽しそうに食事をしているところに遭遇してしまいます。その場を後にしようとする千紗に気付き、追いかけてきて謝罪する紗苗。直達はそんな紗苗にお金を要求し、もらった金額すべてを募金箱に寄付して千紗とともに帰っていくのでした。 紗苗との1件を経て、千紗は歌川家を出て一人暮らしを始めることにします。距離を置けば直達の自分に対する想いも冷めると思ったのです。しかし彼はまったく変わることなく、彼女にまっすぐな想いをぶつけます。 最初は直達を突き離そうとした千紗ですが、やがて彼を受け入れることに。母親の不倫がきっかけで止まってしまった彼女の時間が、今動き始めます……。

吹き出し アイコン

見ているこちらでさえも母親のあの発言には本気で腹立ってしまった。ファミレスのシーンも心が痛い……。

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『水は海に向かって流れる』の見どころ

ワケアリ男女の関係が静かに淡々と描かれる

本作の主人公である直達と千紗は、ダブル不倫をしていた男女の子ども同士。今にもドロドロ劇が始まりそうな設定ではありますが、そんな予想に反し、物語はとても静かに淡々と進んでいきます。 それには当事者である千紗が必要以上に冷静で、自分の本心を隠そうと必死に努めているからというのもあるでしょう。だからこそついに彼女の感情が爆発したときの描写にはぐっとくるものがあります。 またあちこちにはユーモアも散りばめられており、深刻になりすぎないのも魅力のひとつ。一度読めば、きっと独特の空気感のトリコになってしまうはずです。

実写映画『水は海に向かって流れる』2023年6月9日公開!

『水は海に向かって流れる』
©2023映画「水は海に向かって流れる」製作委員会 ©田島列島/講談社

『水は海に向かって流れる』は実写映画化も決定しており、2023年6月9日に公開される予定です。 千紗役は広瀬すず、直達役は大西利空が演じます。監督は『そして、バトンは渡された』などの前田哲、脚本は『1リットルの涙』などで知られる大島里美です。

『水は海に向かって流れる』あらすじをネタバレ解説しました!

本記事では漫画『水は海に向かって流れる』のあらすじをネタバレ解説してきました。独特の空気感が魅力の本作。原作漫画と実写映画を見比べて楽しんでみるのもおすすめです!