漫画『針子の乙女(はりこのおとめ)』最新巻までネタバレ感想！全巻無料で読めるかの調査も！

なろう発の異世界ファンタジー漫画『針子の乙女』は、類まれない才能と精霊たちの加護によって奇跡を紡ぎだしていく1人のお針子(はりこ)の物語です。 この記事ではそんな本作のストーリーを最新4巻までのネタバレ込みで一気に紹介していきます。作品の見どころ解説やファンの方なら気になるアニメ化についても取り上げているので、本作について詳しく知りたい方はぜひ最後まで読んでみてください！

代々王家の服飾品を作る役割を与えられている貴族・ヌィール家に生まれた主人公のユイは、前世の記憶と妖精を見る力「魔眼」を持つ女の子です。 とはいえ貴族の令嬢とは名ばかりで、一族に伝わる「加護縫い」ができないために家族から奴隷のような扱いを受けていました。暗い作業部屋に閉じ込められ、朝から晩まで縫い物をさせられていたのです。 そんなユイの日々はカロスティーラ・ロダンという貴族に針子として雇われ一変。さらにまともな生活と親切な人たちのおかげで心身ともに健康になったユイは、類まれない加護縫いの才能を開花させます。 精霊を治療できるユイの加護縫いは国の宝ともいえる貴重なもの。その後、話を聞きつけた前国王・アージットと出会い、ユイの人生は大きく動き始めます。

前国王のアージットに腕を認められ、結婚を申し込まれたユイ。またヌィール家にいたころのように不自由な生活を送りたくないという一心で、ユイは結婚を承諾するのでした。 婚約が成立し、貴族の一員となったユイはロダンやアージットからヌィール家のことなどを聞かされます。そして、ヌィール家には代々聖獣と交わしている契約があり、アージットと結婚するには、まずはユイがヌィール家当主になる必要があることを知るのでした。 当主交代の承認を得るため、ユイは王主催の夜会でその腕前を披露することに。その準備を進めている間に、ユイは一流の職人が作った作品には精霊が宿ると知ります。国の守り主である国布守様も、元はヌィール家の始祖様が作ったタペストリーに宿った妖精だったのです。

自ら作成したドレスを纏って迎えた夜会当日。ドレスを汚されて困っていた令嬢・ハーニャに出会ったユイは、加護縫いでドレスを修復し周囲の注目を集めます。さらにハーニャが現国王のアムナートの婚約者だったことにより、計らずしもユイの実力が当主に相応しいと王にも伝わりました。 こうしてユイはヌィール家当主の座につき、アージットとの婚約も正式なものとなります。 その後当主交代の契約を行うため、ユイが自分の聖獣である蜘蛛を契約書に乗せると突然魔法陣が出現。ユイは眩い光に飲み込まれ、蜘蛛の魔物・アリアドネの元へと飛ばされてしまうのでした。 初代当主・サクラの蜘蛛であるアリアドネは、ユイに対して国布守様に関する助言を与えるのですが……。

ユイは、ヌィール家の正式な当主になったことで、さらなる魔力を手に入れます。さっそくその力を試そうと加護縫いで多くの服を作るのでした。夜通し作った服の数はあまりにも多く、翌朝に起こしに来たミマチはそれを見て驚いてしまいます。そんなミマチにユイは普段のお礼として寝巻きをプレゼントするのでした。 そして、ユイはアリアドネから託されたリボンを渡そうと、国布守様のいる謁見の間に通されます。ユイが国布守様にアリアドネの想いを伝えると、国布守様は右腕の手首につけたリボンに頬ずりをするのでした。 ただ、国布守様を治療するにはこれだけでは不十分。風属性の精霊か風の魔剣のいずれかが必要だとわかります。ユイたちは、在り処がわかっている風の魔剣を探しにいくことに。移動方法を検討している最中、ユイは通りかかったある空き部屋にある台座に気づくのですが……。

最新巻5巻の発売日に関して、2023年11月現在のところ公式からの発表はありません。ただしこれまで約1年間隔で新刊が発売されているので、5巻も同じスパンで発売されると考えて良さそうです。 4巻の発売日から推測するに、5巻の発売は2024年9月～11月頃になるでしょう。

『針子の乙女』は2023年11月時点で完結していないので、最終回まで読むことはできません。また最終回の告知や最終章への突入予告もされていませんでした。 しかしWebマンガ「ヤングエースUP」で最新話まで連載されているので、ぜひチェックしてみてください！

本作は「これぞファンタジー！」と言いたくなる、繊細で幻想的な世界観が魅力です。 また針子をテーマにしているだけあり、作中に登場する装飾品も作者のこだわりが感じられるポイント。物語の世界観を引き立てる美しい作画に、思わず見入ってしまいます。原作を読んだことのある人も、新鮮な気持ちで楽しめるはずです！ 登場する人物も世界観にふさわしい画で描かれています。ユイの美しさや、アージットの力強さが繊細に表現されています。

とある理由のため婚約を結んだユイとアージッド。利害の一致による契約結婚のようなものなので、正直今のところ胸キュン展開はほとんどありません。 しかもアージッドは過去の結婚にトラウマがあるので、彼の心境の変化が重要なポイントになりそうです。ユイにも事情があり、結婚を断れば元の作業部屋に戻されてしまうのではと深読みしてしまいます。愛よりもそれぞれの事情を優先した結婚となっているのです。 ユイのこれまでの人生を考えると、できることならしっかり愛されて幸せになって欲しいところ。親子ほど年の差が離れたアージッドとどんな夫婦になっていくのか、今後の展開に期待が高まります！

『針子の乙女』はSNSを中心に、読者からアニメ化要望の声が多く上がっています。残念ながら2023年11月時点でアニメ化の情報はありませんが、なんとYouTubeの「KADOKAWAオフィシャルチャンネル」では特別映像が公開されているのです！ コミックス発売PVのCVは声優・早見沙織が担当しており、キャラクターに合っていると話題になっていました。