漫画『逃げ上手の若君』全話ネタバレあらすじ&感想!若き御曹司の逃亡譚
逃げることで英雄となった北条時行(ほうじょうときゆき)を描く『逃げ上手の若君』は、『暗殺教室』で知られる松井優征の最新作。アニメ化も決まった異色の歴史漫画『逃げ上手の若君』のあらすじをネタバレありで最新話まで紹介!見どころやアニメ化情報も紹介します。
漫画『逃げ上手の若君』1巻・2巻ネタバレ感想
誰よりも逃げの才能を持つ北条時行(ほうじょうときゆき)は、足利尊氏(あしかがたかうじ)の裏切りによって故郷も家族も失います。生き残った時行を保護したのは、未来が読めるという神官・諏訪頼重(すわよりしげ)でした。 頼重が用意した「逃若党(ちょうじゃとう)」の雫、弧次郎(こじろう)、亜也子とともに、時行は尊氏に対抗すべく修行を始めます。 こうして時行を狙い来る者との「南北朝鬼ごっこ」がスタート。1巻では兄の仇である五大院宗繁(ごだいいんむねしげ)を倒し、2巻では北条残党狩りを命じられた小笠原貞宗(おがさわらさだむね)が登場。また、忍者の風間玄蕃(かざまげんば)が仲間に加わります。
歴史ものだけどいい意味でギャグのクセが強い!さすが松井先生です。
漫画『逃げ上手の若君』3巻・4巻ネタバレ感想
3巻で時行は偵察先で二刀流の優れた軍略家・吹雪に出会います。吹雪は貞宗に命じられ里を襲う悪党どもと対峙しており、時行たちと共闘することに。このとき時行は吹雪から習得した「鬼心仏刀」で敵の首領・瘴奸(しょうかん)を撃退します。この一件で吹雪が逃若党に加入しました。 4巻では貞宗の上司にあたる信濃国司の悪政がきっかけで、諏訪神党の保科弥三郎(ほしなやさぶろう)が討死覚悟の挙兵をします。彼を止めるのが今回の時行のミッションです。説得は難航しますが、最後は時行の言葉を受け入れ、弥三郎たちは撤退戦を成功させます。 こうして時行はまた味方となってくれる者を増やすのでした。
血の量がエグいけどネウロ感あってあがります!若君が美人すぎて年齢と性別を忘れそう。
漫画『逃げ上手の若君』5巻・6巻ネタバレ感想
小泉長寿丸(こいずみちょうじゅまる)という偽名で正体を隠す時行は、貞宗から呼びつけられ正体を探られます。しかし時行はこれを9歳とは思えぬ言い逃れで見事逃げてみせました。 5巻では頼重直属の3大将軍、海野幸康(うんのゆきやす)、根津頼直(ねづよりなお)、望月重信(もちづきしげのぶ)が登場。時行は彼らから戦について多くを学びます。 足利配下の天狗衆から逃げるため、一行は時行の叔父・北条泰家(ほうじょうやすいえ)と合流し京都へ。尊氏側の武士・佐々木道誉(ささきどうよ)の娘・魅摩(みま)と揉めた末、時行は彼女に気に入られてしまいました。
7歳の頼継くんとの鬼ごっこ(ガチ)で生き生きしてる若君がかわいすぎた。
漫画『逃げ上手の若君』7巻・8巻ネタバレ感想
京で時行は、後醍醐天皇の重鎮で軍神である楠木正成(くすのきまさしげ)と遭遇します。正成に自分の同じ逃げ上手な才能を嗅ぎ取った時行は、彼に教えを乞い勝ち方を伝授してもらうのでした。一方、逃若党は尊氏暗殺を企てますが、その人外の強さに圧倒され敗走を余儀なくされます。 7巻終盤から中先代の乱が始まり、時行は小笠原家臣となった瘴奸と対峙。時行は奇策で敵を分断し、瘴奸を討ち取りました。 次の戦では頼重が前線に出て神がかった強さを見せ、戦車を持ち出した清原信濃守(きよはらしなののかみ)を時行と保科の連携で倒したことで、信濃の戦いは終結。そして時行はついに自ら正体を名乗りあげます。
頼重の強さ神がかってた。史実にある戦いなんだけど、フィクションの入れ方が絶妙。
漫画『逃げ上手の若君』9巻・10巻ネタバレ感想
時行の存在が明るみに出て北条側の士気は一気に高まります。それを迎え撃つのは、足利直義(あしかがただよし)が作った関東庇番(かんとうひさしばん)。実力はたしかですが、どうもかなりの変態揃いのようです。 3大将の1人・重信vs岩松経家(いわまつつねいえ)、時行&弧次郎vs渋川義季(しぶかわよしすえ)、亜也子vs石塔範家(いしどうのりいえ)といった対戦カードで、それぞれの戦いが始まります。この女影原の戦いで渋川と岩松が死亡しました。 小手指ヶ原の会戦では馬の面をつけた今川範満(いまがわのりみつ)と、マッドサイエンティストな上杉憲顕(うえすぎのりあき)との攻防がメインに描かれていきます。
関東庇番のクセが強すぎる。鶴子ちゃん萌オタ勢の石塔がめっちゃ好きです。
漫画『逃げ上手の若君』11巻・12巻ネタバレ感想
小手指ヶ原の会戦において、今川範満と激突した時行。今川の人馬一体となった攻撃で追い詰められる時行ですが、吹雪の助太刀もあり何とか勝利を収めます。そして、この勝利により味方の士気は大きく上がり、敵軍は撤退を選択することに。 しかし、戦いはそう簡単に終わりません。敵側が主力となる足利直義を中心に、猛攻を仕掛けてきたのです。直義軍は奇襲を混ぜながら戦を優位に進めていきますが、自軍にいた三浦時明(みうらときあき)が北条側に寝返り形勢逆転!時行は敵を撃破し、ついに鎌倉を奪還することに成功します。 これにて、時行の戦いは一件落着……かと思いきや。鎌倉を奪い返そうと、足利尊氏が来襲。足利軍と北条軍、その総力戦が幕を開けるのでした。
足利尊氏のカリスマ性と強さがチートすぎる!時行は勝つことができるんでしょうか……。
漫画『逃げ上手の若君』13巻・14巻ネタバレ感想
尊氏軍の圧倒的な力の前に敗北し、そのうえ仲間の吹雪まで奪われてしまった時行。そんな中、頼重は時行を逃がすため、足利軍と対峙することを決意します。この辻堂の戦いで受けた傷により頼重は死亡するものの、時行は何とか生き延びることに成功。 時行は腹心の部下たちとともに、再起の時を待ち続けます。その一方で、なんと尊氏は護良親王を殺した罪により謀反人と判断され、後醍醐天皇に命を狙われることに。これにより、足利軍VS天皇軍の戦いが幕を開けます。 この戦は尊氏側の勝利に終わりますが、天皇は南に逃れ自らの朝廷を設立。日本は2つの巨大勢力が対立する、南北朝時代に突入していきます。そしてこれを機に、時行は天皇側に加勢することを決意。彼は南朝の最大戦力・北畠顕家(きたばたけあきいえ)らと共に、打倒・尊氏を掲げ戦い始めるのでした。
北畠顕家のキャラが濃すぎて最高!これからの活躍に期待です。
漫画『逃げ上手の若君』15巻・16巻ネタバレ感想
時行は顕家軍の一員として、足利側の主力となる斯波家長(しばいえなが)と対峙。頭脳に長ける家長は時行の叔父を人質にとるなど、様々な計略を駆使し主導権を握ります。しかし、顕家の活躍により人質が解放され、さらに別動隊の合流もあり形勢が一気に逆転! そして、時行が家長との一騎討ちを制し、顕家軍が見事勝利を収めました。これにより時行は再び鎌倉を奪還するにいたり、関東を拠点に活動することになります。一時は狩猟大会を開催するなど平穏な日々を送りますが、それが長く続くはずもありません。 彼らは尊氏たちの本拠地である京に向け、進軍を開始します。ですが、その先に待っていたのは時行と深い因縁を持つ貞宗や、無双の怪力を誇る土岐頼遠(ときよりとお)をはじめとした強敵たち。巨大戦力がぶつかり合う、総力戦の火ぶたが切って落とされるのでした。
やっと落ち着いたと思ったらまた強敵との戦闘がスタート!今後の展開に注目です。
『逃げ上手の若君』の見どころ
松井節が効いたストーリー&ギャグ
『逃げ上手の若君』は歴史ものですが、ちゃんと「ジャンプ」作品になるよう歴史が調理されている点が魅力です。史実の人物・出来事を追いながらも、キャラクターの濃さや漫画っぽさを感じられる戦闘シーンに惹きつけられます。 松井先生ならではのブラックユーモアやキレのある顔芸は必見。シリアスシーンとの切り替えも見事で、笑ったり熱くなったりと感情が大忙しになります。
アニメ『逃げ上手の若君』が2024年7月放送開始
アニメ『逃げ上手の若君』が2024年7月6日より放送開始。松井優征作品では『魔人探偵脳噛ネウロ』『暗殺教室』に続くアニメ化となります。 監督は『Wake Up, Girls!』関連作品に携わっている山崎雄大、キャラクターデザインは多くのアニメで作画監督などを担当している西谷泰史、制作はCloverWorksです。
『逃げ上手の若君』あらすじをネタバレ解説しました!
逃げ上手=生きる力にあふれる時行を主人公に据えた『逃げ上手の若君』は、気軽に読める歴史もの漫画です。勇敢に賢く逃げる時行の美しい姿がアニメ化されるのも楽しみですが、まずは原作漫画を楽しんでみてはどうでしょうか。