漫画「幽遊白書」最終回まで全編ネタバレあらすじ＆感想！実写ドラマの前に結末やキャラを振り返ろう！

「幽遊白書」は、『HUNTER×HUNTER』で知られる冨樫義博によるバトル漫画。連載終了から長い時が経った今なお愛され続けており、2023年12月からはNetflixで実写ドラマが配信開始しています。 本記事ではそんな漫画「幽遊白書」のあらすじを最初から最後まで紹介。ネタバレも交えつつ大まかな流れを解説しているので、ドラマを観る前の復習にもぜひどうぞ！

札付きの不良・浦飯幽助は子どもをかばって車にはねられ、命を落としてしまいました。しかし霊界からの使者・ぼたんによれば、彼の死は予定外のものだったため、極楽にも地獄にもまだ空き場所がないとのこと。そこで幽助は「試練」を与えられ、それに合格すれば生き返らせてもらえることになります。 ひねくれものの幽助ははじめ、“生き返ってもロクなことがないから死んだままでいい”と考えていました。現世で母親や幼なじみの螢子、ライバルの桑原和真たちが悲しんでいる姿を見て、試練を受けることを決意。 その後幽助は命じられるがままに迷える人間や霊魂を手助けし続け、結果として無事に復活を遂げるのでした。

無事に生き返った幽助は、その後も「霊界探偵」として人間界で起こる霊界がらみの事件を解決する羽目になってしまいました。彼は霊気を操る力を手に入れ、手始めに「霊丸」という技を使えるようになります。 そんな幽助のはじめての大仕事は、三人組の妖怪盗賊が盗んだ三大秘宝を取り戻すと任務。このまま彼らを放置しておくと、罪なき人々にも危険が及ぶ可能性があるというのです。 幽助は強敵相手に苦戦するものの、覚えたての霊能力と持ち前の戦闘センスを駆使し、無事に事件を解決するのでした。

厳しい門下生大選考会を乗り越え、指折りの霊能力者・幻海の弟子となった幽助。彼は地獄のような修行を経て霊光波動拳の基礎をものにし、また強くなります。 そんな幽助は、実は霊能力が高かった桑原にくわえ、もとは敵だった蔵馬と飛影といったメンバーとともに、人間界を脅かす「四聖獣」という強敵を撃破。その後も桑原とふたりで、飛影の妹・雪菜を闇宝石商から助け出す活躍をみせます。 雪菜の一件で交戦した元人間の妖怪兄弟・戸愚呂兄弟は、どうやら幽助たちの強さに目をつけたようで……。

幽助と桑原、桑原、飛影の4名は戸愚呂弟から招待され、史上最悪の格闘技戦と呼ばれる「暗黒武術会」に参加することに。この大会は5人グループで参加することが条件となっており、幻海もメンバーのひとりとして加わります。 個性豊かな敵との戦いを通じて成長していく浦飯チームの面々。そんななか幽助は幻海からエネルギー玉「霊光玉」を渡され、激痛に苦しみながらも継承に成功します。一方で戸愚呂チームも圧倒的な強さを見せつけ、決勝戦では両者がぶつかり合うことになるのでした。

決勝戦を控えた幽助は、圧倒的な力を持つを持つ戸愚呂弟を超えるために、幻海から莫大な霊気を継承。実は幻海は50年前に、当時人間だった戸愚呂弟と共にゲストとして暗黒武術会に参加していたという過去を持っていました。しかし戸愚呂弟は強さを求めるあまり、優勝の報酬として妖怪となってしまいます。 妖怪となった今や強い者と戦うことだけが生きがいとなっている戸愚呂弟は老いた幻海が幽助に霊気をすべて継承したことを確認したのち決勝戦を前に決闘をし、怒りで幽助のさらなる潜在能力を引き出すために彼の目の前で幻海を殺めるのでした。

恩師の死を目の当たりにした幽助は、決意を新たにして決勝戦に挑むことに。同じく決勝戦で飛影は「武威」と、蔵馬は「鴉」と、桑原は「戸愚呂兄」とそれぞれ戦い、負ける者もいる中で善戦を果たします。 そしてついに、戸愚呂弟と幽助の勝負がスタート。これまで抑えていた能力を全開放した戸愚呂弟は、観客や幽助の応援に来ていた仲間たちを人質に取り、さらに幽助の力を高めていきます。 はじめ80％の力で戦っていた戸愚呂弟ですが、幽助の強さを認めてフルパワーを解放。対する幽助は危ないところまで追いつめられるも、戦いの途中で覚醒し見事勝利をおさめました。 大会の優勝チームはどんな願いも叶えてもらえるため、亡くなった玄海も生き返りひとまず一件落着となります。

人間界と魔界とをつなぐ界境トンネルを切り開き、世界を混乱に陥れようとしている者たちの存在が発覚。その頂点にいるのは、かつて霊界探偵だった男・仙水でした。 仙水は非常に正義感が強く探偵としての仕事も真面目にこなしていましたが、ある日の仕事で妖怪をおもちゃのようにいたぶる人間たちを目の当たりにしてしまいます。そしてその醜悪さに絶望し、すべての人間を憎むようになりました。 幽助と彼の仲間たちは次々と立ちはだかる敵と戦いますが、トンネルが開き切るまでのタイムリミットは刻一刻と迫ります……。

敵が必要とする「次元を切る能力」に目覚めた桑原がさらわれてしまい、幽助たちはついに敵のアジトに乗り込みます。彼らは部下たちを倒し仙水のもとにたどりつきますが、幽助以外の人間は亜空間にとじこめられることに……。 こうして幽助と仙水は1対1の戦いを繰り広げます。仙水は圧倒的な力で幽助を翻弄し、戦いの舞台はついに魔界へ……。一度は命を落とした幽助でしたが、魔族の血を引いていたために覚醒。これまでとは比べ物にならない強さをみせ、ついに仙水を倒しました。

使者に連れられ魔界に行った幽助は、自身の父親にあたる雷禅と軀、黄泉の政治争いに巻き込まれます。飛影は軀に、蔵馬は黄泉に呼ばれて同じく魔界にやってきていました。 しかし雷禅が死ぬと幽助は国も何も関係なく、全員でただのケンカをしてトップを決めようと提案。この突飛な話に他の皆も乗り、仲間も敵も勢ぞろいの大会が始まります。 最終的に優勝したのは、雷禅のかつての喧嘩仲間だという煙鬼。穏やかで平和主義者な彼は、「人間界に迷惑をかけないこと」という法律を作り、そのおかげで平和な世界が訪れます。

人間界に戻った幽助は、無事に中学を卒業しラーメン屋を営んでいました。同時に霊界探偵としての仕事も続けており、妖怪がらみのトラブルをあれこれ解決しています。 仲間たちも平和に過ごすなか、コエンマやぼたんらを人質にとったクーデターが発生。しかし幽助と桑原、蔵馬、飛影の最強チームに怖いものなどなしで、あっという間に解決してしまいます。 幽助は最後、敵が用意した異次元砲の発射を止めることに。そのために赤、青、黄のどれかのボタンを押すという3択を迫られますが、螢子の好きな色である青を選んで無事に世界を救うのでした。

「幽遊白書」はやや急ぎ足な展開で唐突に最終回を迎えたこともあり、「終わり方がひどすぎた作品」などでも常に上位にランクインしています。本作が唐突に最終回を迎えた理由については後日作者の口から語られていますが、どうやら相当精神的に追い詰められていたようです……。 「流石に無理やり終わらせすぎ」や「伏線や謎がすべて回収されていないのに終わらせるなんて」といった否定的な意見がある一方で、「だらだら続けなくてよかった」や「王道の少年漫画的終わり方だった」と肯定的な意見もあります。 確かに急ぎ足だったとはいえ、そこまでひどい最終話でもなかったように思います。

かなり前に完結したにも関わらず、今でも熱狂的なファンたちも多い「幽遊白書」。名作と言われるだけあって本作にはさまざまな見どころがありますが、その中にも特に注目すべきが魅力的なキャラクターたちが繰り広げる迫力たっぷりなバトルシーン。 本作では肉弾戦だけでなく霊力を使ったあらゆる形のバトルが登場するため、飽きることなく楽しむことができます。それぞれのキャラクターごとの戦い方が異なるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

Netflixの独占配信作品として、2023年12月より「幽遊白書」の実写ドラマが配信スタート！ファンたちの間では期待の声も不安の声もそれぞれ上がっていましたが、豪華キャスト陣と美麗な映像とともに表現される迫力のバトルシーンが注目を集めています。 主人公の幽助役を北村匠海、蔵馬役を志尊淳、飛影役を本郷奏多、桑原役を上杉柊平が演じているほか、敵である戸愚呂兄弟役はそれぞれ滝藤賢一と綾野剛が演じており話題になりました。

浦飯幽助は喧嘩を生きがいとする不良少年。しかし根は悪い人間ではなく、子どもを助けて車にひかれて命を落としてしまいます。その後は紆余曲折のすえ生き返り、霊界探偵としてさまざまな事件を解決することに……。 裏表がなくあっけらかんとした性格で、多くの人間や妖怪と友情を結んでいきます。根っからの戦い好きで、敵とのバトルを心から楽しむタイプです。 ヒロインである幼なじみ・螢子とは普段喧嘩してばかりですが、なんだかんだで仲良しです。

実写版で本作の主人公である浦飯幽助役を演じるのは、ダンスロックバンド・DISH//のリーダーとしても活躍する俳優の北村匠海。彼の代表作には、映画『東京リベンジャーズ』シリーズや映画『君の膵臓をたべたい』などがあります。 ビジュアル発表時点ではファンの間で不安の声も上がっていましたが、ドラマ開始後は「ハマり役！」との声が多く聴かれています。アクションシーンも華麗にこなしており、流石としか言いようがありません。

蔵馬は魔界でも恐れられるほどの強さを持つ妖狐ですが、現在はわけあって人間・南野秀一として生きています。中性的で整った顔立ちが特徴です。当初は幽助の敵として登場しましたが、のちに味方となります。 普段は物腰柔らかで冷静なタイプですが、自分の大切な存在に危害を加えられると一転し、残忍な一面を見せます。その容赦のなさは並大抵のものではなく、彼を怒らせた敵は例外なく悲惨な末路をたどることになりました……。

原作でも人気の高いキャラクターである蔵馬を実写版で演じるのは、人気若手俳優の志尊淳。彼の代表作には、ドラマ『烈車戦隊トッキュウジャー』や映画『さんかく窓の外側は夜』などがあります。 中性的なキャラクターや可愛らしい役柄を演じることが多い志尊淳の雰囲気は、蔵馬にピッタリ！彼はドラマの中で、高い身体能力を活かした「バク宙しながら3回ひねり」と言った難易度の高いアクションシーンもこなしています。

飛影は第3の目「邪眼」を持つ妖怪。炎の妖術や剣術を得意としており、小柄な見た目に似合わない強さを誇ります。初登場時は蔵馬と同じく幽助の敵でしたが、紆余曲折のすえ仲間になりました。 好戦的な性格で強い相手と戦うことを生きがいとしています。ツンデレという言葉がぴったりの素直じゃない性格で、幽助たちにもツンケンした態度ばかり。しかし心の底ではちゃんと彼を大切に想っており、ぶっきらぼうながらに優しさをみせることもあります。

元魔界の盗賊・飛影役を実写版で演じるのは、これまでに数々の実写化作品で悪役を演じてきた俳優の本郷奏多。彼の代表作には、映画『GANTZ』や映画『キングダム』、映画『実写版 テニスの王子様』などがあります。 目的のためには手段を選ばない非情な性格の飛影の雰囲気は、本郷奏多にしか出せないのではないかとファンたちの間では話題に。元々演技力がかなり高いこともあり、納得のキャスティングだと言われていますよ。

桑原和真は幽助のライバルで、ことあるごとに勝負を挑んでいました。ただし幽助に勝ったことは一度もありません。実は霊感が強く、後に霊力を開花させて幽助とともに戦うことになります。 不良ではあるもののまっすぐかつ情に厚い性格で、不良仲間からの信頼も厚いです。敵だった人間をとっさに助けてしまうなど、少々お人よしな一面もあります。意外と真面目で、目上の人間の言うことを素直に聞く場面も多いです。

裏飯チームのムードメーカー的存在である桑原を実写版で演じているのは、MCや俳優として活躍する新進気鋭の俳優・上杉柊平。彼の代表作には、映画『サヨナラまでの30分』や映画『一週間フレンズ』、ドラマ『とと姉ちゃん』などがあります。 当初は「桑原に上杉柊平はイケメンすぎる」といったコメントも見られていましたが、ちゃんと三枚目キャラクターとして立ち回っていて好感度が上がったとも言われているようです。

この記事では「幽遊白書」のあらすじを全話ネタバレ解説してきました。 本作は2023年12月からNetflixで実写ドラマ版が配信されていることもあり、ますます注目を集めています。これを機会に原作を最初から最後までチェックしてみるのもおすすめです！