1巻完結のBL漫画『凪子の話』をネタバレあらすじ＆感想！女性目線で進む号泣確実のBL漫画

和也と浩平の両片思いと、和也に片想いする凪子の関係を描いた1巻完結のBL漫画『凪子の話』。BL漫画においては珍しく女性の凪子目線で話が進んでいきます。本作は凪子なしには語れず、読み終わったら号泣すること間違いなし。 本記事では、そんな『凪子の話』を最終話までネタバレ込みであらすじを紹介します！凪子目線で進む3人の恋の行方を、ぜひ最後までチェックしてみてください。

主人公の小山凪子 (おやまなぎこ)は怪我をしているところ、梅原和也(うみはらかずや)に助けられて以来、和也に好意を寄せていました。和也の幼なじみの山治浩平 (やまじこうへい)も加わり、3人は仲良くなりともに過ごすようになります。 大学も全員一緒ですが、和也に彼女ができたことをきっかけに、次第に3人は距離ができてしまいました。そんななか、凪子が倒れたのきっかけに、3人の関係は更に変わってしまうのです。

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6歳の頃、和也は知らない街に引っ越すことになりました。和也は体が弱く、新しい土地でなかなか友達ができません。しかし、そんな状況を変えてくれたのが、近所に住む浩平です。近所になった2人は、さまざまな遊びを通して仲良くなっていきます。 しかし、浩平の母親が入院することになり、浩平は祖母のもとへ暮らすことになりました。浩平は祖母と仲が悪く、祖母のもとでは冷たい態度を取られる日々。浩平は祖母と暮らし始めたのをきっかけに、変わってしまいます。 和也は浩平が祖母に冷たくされているのを知り、浩平の祖母に浩平への態度を改めるように直接訴えました。浩平はそんな和也の姿を目撃し、好意を抱くようになります。一方、和也も次第に浩平に友情を超えた愛情にも近い感情を抱くようになるのです。

高校に入学した和也と浩平。そんな2人の間に凪子が加わります。凪子は怪我をしているところを和也に助けられ、好意を寄せるようになりました。凪子は今まで和也に近づいた女子と違い、一途で穏やかな優しい子です。3人は高校を卒業し、一緒の大学に進学しました。 大学でも相変わらず仲良しの3人。しかし、和也に彼女ができたことをきっかけに、3人は次第に距離ができてしまいます。凪子の失恋を慰めたのは、和也に同じ気持ちを抱く浩平でした。 凪子はそんな浩平の気持ちを知りません。ですが、就職も決まり卒業を控えた頃、3人はお祝いと称して和也の自宅で食事をします。凪子はその日の夜、和也に触れようとして触れられない浩平を見て、浩平の気持ちを知ってしまうのです。

和也は大学卒業をきっかけに彼女と別れましたが、社会人になっても3人の関係は変わりません。しかし、ある日、3人の関係が動き出します。凪子が倒れ余命宣告をされたのです。凪子は和也に「一生のお願いを聞いてほしい」といって和也と結婚式を挙げます。 凪子は入籍をする3日前に、荷物を整理するなかで、和也が浩平に想いを寄せているのに気付きました。しかし、和也に10年も片思いをしていた凪子は結婚を止められません。 凪子はこのことを手紙に綴り、自分が亡くなった2年後に和也の手元に届くようにしました。そして、「幸せになってほしい」と和也の背中を押します。和也は浩平に気持ちを伝えるのに恐怖を感じながらも、凪子の笑顔を思い出し、浩平のもとを訪ねるのでした。

『凪子の話』の見どころは、2人を結んだ凪子という存在です。和也と浩平は凪子という存在がいなければ、おたがいの気持ちに気付くことはなく、結ばれることもなかったでしょう。凪子が自分の気持ちを貫いたからこそ、2人は幸せになれたのです。 本作をBL作品とするなら、凪子は2人をくっつける舞台装置のひとつなのかもしれません。しかし、凪子をただの舞台装置として片付けるには、あまりにもったいないでしょう。一途ながらも誰かを想いやれる凪子という存在は、舞台装置を超えたかけがえのない存在です。

本記事では、『凪子の話』を最終話までネタバレ込みであらすじを紹介しました！ BL漫画において女性の登場キャラは疎まれることが多いのですが、本作の凪子には思わず感情移入して共感してしまうでしょう。ぜひ、お手元でも読んでみてください。