漫画『沈黙の艦隊』全話ネタバレあらすじ＆感想！世界平和を求めた男たちの命懸けの戦い

世界平和への信念を描いた『沈黙の艦隊』。1988年から1996年まで連載した作品で、完結から30年近く経つ今でも色褪せない名作として有名です。本作は実写映画も決まっており、9月に公開を予定しています。 本記事は、そんな『沈黙の艦隊』を全話ネタバレ込みであらすじを紹介！映画の情報も紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

日米共同で極秘で開発されていた初の原子力潜水艦「シーバット」。主人公の海江田四郎は艦長に選ばれますが、クルーと一緒に突如謀反を起こします。独立戦闘国家「やまと」の樹立を宣言するのです。 やまとは、事態を重く受け止めた米軍と戦いになります。やまとは米軍やソ連との戦いを切り抜け、奥の手である核兵器の存在を世界に知らせました。世界中の国は核兵器の存在に驚きを隠せません。日本政府は、やまとの同盟を決意します。 やまとは日本政府と同盟を結ぶため東京へ向かい、無事、日本政府と友好条約を結び同盟関係となりました。しかし、そこを米軍が襲います。やまとはなんとか難を逃れますが、やまとの性能を上回る最新鋭の原潜「シーウルフ」が襲いかかるのです。

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最新鋭の原潜シーウルフに劣勢を強いられるやまと。やまとは追い込まれるも、見事戦況をひっくり返して北極海へ北上します。やまとは北上した先で、民自党鏡水会の大滝淳と会見し、大滝が提案した平和が利益を生む「やまと保険」を受け入れました。 その後、やまとはまたしても米軍と戦闘になります。米海軍大西洋艦隊と戦闘を繰り広げますが、不測の事態がやまとを襲いました。米軍から総攻撃を受けるやまとは、通常兵器を使い果たし、ついに核弾頭を搭載したミサイルを発射するのです。 やまとは、米海軍大西洋艦隊に勝利しました。そして、やまとはニューヨーク沖で浮上し、アメリカ政府に友好条約を持ちかけます。そんななか、やまとに近寄る原潜がいました。英仏露中印の5カ国の原潜です。海江田は交信で、原潜艦隊による核抑止力構想を明かしました。

原潜艦隊による核抑止力構想は中継で明かされ、世界中が沸き立ちました。しかし、アメリカ政府は受け入れません。やまとはアメリカに宣戦布告をし開戦となります。 やまとは米軍と激突しながらも、ニューヨークに入港しました。入港したやまとは、各国の原潜の集結と国連総会の実施を要求します。やまとの撃沈を命じられた英仏露中印の5カ国の原潜も構想への参加を表明しました。 最早やまとの支持は止まることを知らず、誰もが核抑止力構想が実現すると思っています。しかし、総会で海江田が不在となったやまとを一発のミサイルが襲いました。そして、やまとだけでなく、海江田も狙撃されるのです。 海江田は脳死となるも、一度世界中の人の胸を打った平和への構想は止まりません。核抑止力構想のもと、アメリカを始め各国は軍事縮小し、世界は平和の道を歩み始めるのです。

『沈黙の艦隊』の見どころは現代でも通じる平和への構想です。 海江田は核兵器を使用した国に海中から核攻撃の報復を行うことで、すべての国に核兵器を放棄させようとしていました。そして、国から軍事力を切り離し、切り離した軍事力を超国家組織に集約させ、平和への道を歩もうとしていたのです。 この平和への構想はフィクションだから実現できているのかもしれません。ですが、戦争がなくならない現代だからこそ、この平和への構想には誰もが魅力を感じるでしょう。

今回ご紹介した『沈黙の艦隊』ですが、2023年9月29日に実写映画が公開します！ 監督は『ハケンアニメ！』で数々の賞を受賞した吉野耕平が、主演は『JIN-仁-』で主演を務めた大沢たかおが、制作会社は『キングダム』シリーズを手がけたクレデウスが務めます。豪華な顔ぶれにびっくりですね。 制作では日本で初めて海上自衛隊・潜水艦部隊の協力を得て、本物の潜水艦で撮影しています。いかにこだわっているかが伝わってきますね。今から公開が待ち遠しいです。

本記事は、『沈黙の艦隊』を全話ネタバレ込みであらすじを紹介しました！ 戦争はいつの時代も絶えなく、今でもたくさんの犠牲者が出ています。そんな今だからこそ、世界平和への信念を描いた本作は、ぜひ読んでいただきたい一冊です。