【推しの子】天童寺さりなはどんな子?病気や悲しき過去を深ぼると応援せざるを得ない!
『【推しの子】』に登場する天童寺さりなは、病によって12歳の若さでこの世を去った少女。ゴローのことが大好きで、彼にアイの魅力を教えた張本人でもあります。 本記事ではそんなさりなのプロフィールや病気の症状、家族関係などについて詳しく紹介していきます!
※この記事は『【推しの子】』最新話までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
【推しの子】天童寺さりなのプロフィール
初登場回 | 1話(回想シーン) |
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年齢 | 享年12歳 |
趣味 | アイドルのライブDVD鑑賞 |
死亡回 | 本編開始より前に死亡 |
声優 | 高柳知葉 (ルビー役:伊駒ゆりえ) |
天童寺さりなは、ゴローが勤務している病院にかつて入院していた少女。B小町とそのセンター・アイの熱烈なファンで、病室にはグッズが大量に飾られていました。 当時研修医だったゴローに懐いており、「好き!」「結婚して!」とまっすぐな好意をぶつけることもしばしば。年齢差が大きいこともあり、ゴローには「(結婚は)16歳になったら真面目に考えてやるよ」とはぐらかされていましたが、さりなからすれば本気の恋でした。 16歳という年齢を「現実的なプラン」と言うゴローに、どこか諦めた目をしていたさりな。結婚は叶うことなく、「退形成性星細胞腫」という病気で12歳で亡くなってしまいました。
さりながかかった病気の症状や理由とは?
さりなが患っていた「退形成性星細胞腫」は、脳にあるグリア細胞から発生する「グリオーマ」の1種です。グリオーマの名称は起源となる細胞の名によって決まるので、星細胞から発生したものが「星細胞腫」と呼ばれます。 星細胞腫のなかでも低悪性度と高悪性度の分類があり、退形成性星細胞腫はこのうち後者に属します。症状は発生部位によって異なりますが、さりなは歩行困難やふらつきなどに苦しんでいたようです。 この病気についての詳細はこちらのサイトを参照してみてください。
さりなを「退形成性星細胞腫」にした理由
作中でさりなの病名を出さずに済ませることもできたはずですが、作者は「退形成性星細胞腫」という病気をあえて明言しています。これには何らかの意図があったと考えたほうがいいでしょう。 まず気になるのは病名に「星」という文字が入っている点。これはさりながルビーとして転生後、アイの目にある「星」を受け継いだこととかけているのかもしれません。 また退形成性星細胞腫の症状のひとつには、歩行困難や歩行障害があります。さりなはルビーとして転生してからも、前世での“歩けなかった”記憶にとらわれ、運動を怖がっていました。この設定をはっきりとイメージできるよう、この病気を選んだ可能性もあります。
さりなは両親に見放されていた?死に目にすら会いにこなかった……
さりなの両親は病弱な娘をあまり気にかけておらず、面会に来ている描写は一切ありませんでした。一応弁護しておくと、ふたりとも都心部で働く忙しい人たちだったので、宮崎県にある病院に足を運ぶのは簡単ではなかったでしょう。 しかしなんと彼らはさりなが亡くなったときにすら顔を出しませんでした。ここまで来ると、わざわざ遠い病院に入院させたのも「厄介払い」のように思えてきます。 一方でさりなは個室に入院しており、大量のアイドルグッズも買い与えられていました。それを踏まえると、天童寺家が裕福であることは間違いないでしょう。“お金はかけているのだから親としての義務は果たしている”とでも思っていたのでしょうか……。
謎の少女の「真の意味で母親を得られなかった」発言
宮崎県でゴローの白骨死体を発見し、絶望するさりなの前に謎の少女が現れます。 その少女曰く、「神様は真の意味で母親を得られなかった2人と魂の無い子を産んだ母親を導いてあげた」そうで、母親を得られなかったのはゴローとさりなでしょう。ゴローは誕生時に母親が他界、さりなは先述の通り両親(特に母親)に見放されていたようです。
さりなの母親・天童寺まりなが登場!最悪なクズ親だった!?
アクアが天童寺まりなと出会う
初登場 | 118話 |
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そしてなんと118話で映画『15年の嘘』に関与する広告代理店の人間としてさりなの母親・天童寺まりなが遂に登場しました! 五反田は天童寺ら広告代理店の女性達と飲みに行ったことで完全に潰れてしまい、アクアが五反田を引き取りにその場を訪れます。そこである女性が「天童寺さん」と口にしたことで、アクアはその場にいた広告代理店の人物こそがさりなの母親・天童寺まりなだと気が付いたのです。
天童寺まりなのクズ親加減が露呈......
アクアは天童寺まりなについて知るために飲みの席に同席します。そこで家族について聞いたところ、能天気に誰も心配しないと答えます。そしてアクアに自分が既婚者という事実を伝えて、携帯の待ち受け画像を見せると......。 そこにはさりな以外の天童寺まりなの家族が、彼女の誕生日を祝っている姿があったのです。これによって、さりなだけが家族から愛されていなかった事実が明らかになります。 更に彼女は「子供なんてね 健康でいてくれればなんでも良いのよ」と発言。さりななんて存在しなかったように思る一言です。これ程最悪な家族がいたことを知ったアクアは、「さりなちゃん 君は 地獄に生きていたんだね」と心の中で呟くのでした。
【推しの子】さりなとゴローの関係性
ゴローは家族に見放されたさりなを気にかけており、サボりと称しつつしょっちゅう彼女の病室に顔を出していました。アイドルに憧れる彼女に対し、「退院したらアイドルにでもなればいい」「そしたら俺が推してやるよ」と後押ししたこともあります。 さりなはそんなゴローのことが大好きで、ルビーとして生まれ変わってからも、アイドルになった姿を彼に見てほしいと願っていました。
白骨死体がゴローだと気がついた理由
ルビーは新生「B小町」のMV撮影で宮崎県を訪れた際、カラスに導かれるようにして、ゴローが殺された場所にたどりつきます。そこにあったのはゴローの白骨死体……。 ルビーは遺体が首から提げている名札のなかに、かつてさりながゴローにあげたアイのキーホルダーが入っているのを見つけてしまいます。これにより彼女は、大好きだったゴローが死んだという事実を突きつけられるのでした。 そこへ現れた謎の少女の言葉から、アイとゴローを殺したのが同一人物だと知り、犯人を殺すための復讐鬼へと闇堕ちしてしまいました。 アクアの言動から犯人が業界内にいると考え、上へ行くために手段を選ばなくなります。
ルビーがゴローを見つけた巻を
さりなはアクアの前世がゴローだと気づくのか
転生してから暫くの間、さりな(ルビー)は双子の兄・アクアの前世がゴローだということを知りませんでした。一時ふたりは、アイにまつわる騒動により、ほとんどコミュニケーションを取らない状況まで関係が悪化します。 ですが、原作122話でお互いの正体に気がつくエピソードがついに描かれました。自暴自棄になるルビーを見かねたアクアが自身がゴローの生まれ変わりであることを彼女に告げます。 その後は、嘘のように関係が改善し、ルビーが愛するゴロー(アクア)に対してあまあまな対応をとる姿が描かれていました。
【推しの子】さりなが死後4年経ってから転生できた理由は?
「推しの子」における転生の設定については、現状詳しく明かされていません。 ゴローが転生するまでの状況から、強い意志が条件の1つではないかと考えられています。彼が死ぬ直前まで持っていたのは、アイとその子供たちへの思い。さりなの場合は、ゴローと同じくアイへの思いと幼くして死んだ未練が強かったのでしょう。 転生には魂のない子=器となる存在も必要と思われるので、さりなの死から4年後、アイの出産時に初めて転生の条件が満たされたのかもしれません。
さりながアイを推す理由は愛情の渇望?
さりながアイを熱烈に推していたのは、純粋に好きだったのはもちろんですが、家族との時間がなく孤独だったからこそ、あそこまでのめり込んだという面もあるのではないでしょうか。実はアイも孤児院育ちで愛情に飢えていたので、そういう意味でふたりには共通点があります。 またさりなはルビーになってから、母親であるアイにめいっぱい甘えたり「なでなでして」とおねだりしたりしています。中身が12歳だと考えると少々幼い言動ですが、これも前世で家族の愛情にめぐまれなかったからかもしれません。切ないですね……。
天童寺さりなの声優は高柳知葉
アニメ「推しの子】」で天童寺さりな役を演じるのは高柳知葉(たかやなぎともよ)。 『恋する小惑星』(2020年)の木ノ幡みら役でTVアニメ初主演を飾り、近年は「ウマ娘」シリーズのオグリキャップ役の声優として知られています。本作への出演が決まった際は、「さりなちゃんの想いを、愛を、人生を、精一杯演じさせていただきます。」とコメントしました。
【推しの子】さりなは病気でも前向きで明るい少女だった
ルビーとして転生し、芸能界で日々頑張っているさりな。前世からの夢を叶えたわけですが、それを一番見てほしかったゴローはもうこの世にいません。 いつか彼女が幸せになる日は来るのでしょうか。さりなの過去を知れば知るほど、彼女の幸せを願わずにはいられなくなります。
さりなの登場巻を