2024年11月3日更新

【推しの子】の伏線10選を徹底考察!父親の正体や目の星の意味とは…?

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推しの子
@赤坂アカ・横槍メンゴ / 集英社

ある日突然「推しの子」に転生してしまった主人公の物語『【推しの子】』。2024年7月からはアニメ2期が放送、2024年11月28日からは実写ドラマが配信されるなどハケンアニメとして最高の盛り上がりを見せています! そんな『【推しの子】』はサスペンス色が強い作品でもあり、さまざまな伏線が張り巡らされています。本記事ではそのうちの代表格を取り上げ、これまでとこれからの展開についてネタバレありで考察していきます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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【推しの子】伏線10選を徹底考察!

推しの子、星野アイ
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

本作は芸能界の闇やアイをめぐる事件をメインに描いているので、あちこちに伏線が散りばめられています。以下ではそのなかから特に重要そうなものを10個取り上げていきます!

①アクアとルビーの父親の正体は?

推しの子
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

アクアとルビーは自分たちの父親について何も知らされていませんが、今も生きているらしいことはわかっています。第72話では、ルビーと入れ違いでアイのお墓参りにやってきて、彼女について「流石君と僕の子だ」と発言する謎の男性の姿が描かれていました。 ふたりの父親についてわかっていることは以下の通りです。

アクアとルビーの父親
  1. 芸能関係者
  2. アイと出会ったのは劇団ララライのワークショップ
  3. アイが16歳のときに中学生くらいの容姿
  4. アイとは別れていてお互いに復縁するつもりはなかった

これらをもとにファンのあいだではあれこれ考察されていましたが、物語が進むうち最有力候補の存在が浮上。彼については後ほど詳しく説明します。

【抜け穴】異母兄弟・姫川大輝の父は死亡済

推しの子 姫川大輝
@赤坂アカ×横槍メンゴ / 集英社

アクアは関係者のDNA鑑定を片っ端からするうち、姫川大輝という異母兄の存在にたどりつきました。ただ姫川の父親だという上原清十郎はすでに死亡していたため、アクアはアイの仇がすでに亡き者だと思い込みます。 しかし上原はアイが新居に引っ越すより前に亡くなっているため、リョースケに情報を漏らすことなど不可能です。またアイは上原が死んだ後の時系列で、双子の父親らしき人物に電話をかけています。 つまりアクアとルビーの父親が上原だという可能性はありません。それと同時に姫川がアクアと異母兄弟であることは確定事項なので、彼は父親だと思っていた人物の血を引いていなかったわけです。なんだか急にドロドロしてまいりました。 アクアも後にこの事実に気付き、復讐を再開することになります。

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父親・犯人=カミキヒカルでほぼ確定!

双子の父親の最有力候補として挙がったのが、劇団ララライのOBであるカミキヒカルです。彼については作中で以下のような情報が明かされていました。

カミキヒカル
  1. 劇団ララライのOBで今もたびたび花を贈ってくる
  2. アイが妊娠した当時は15歳の中学生
  3. アイを彷彿とさせる演技をする
  4. 顔はアクアとよく似ている
  5. 女優・片寄ゆらを殺害
  6. ルビーを「私の子」と言っている

またカミキの姿ははじめ過去映像として登場したのみでしたが、第109話でついに現在の姿が明らかに。アクアと瓜二つなうえ目の中には双子と同じく星があるので、彼がふたりの父親であることはもはや疑う余地すらありません。 加えて、彼は第72話に正体不明の男性として登場しており、そこで「星野ルビー、美人に育ったね。流石、君と僕の子だ」と発言していました。これもまた、「カミキ=双子の父」説を強く後押しする要素と捉えられそうです。 さらに、これまでのエピソードで見せたサイコパスぶりからして、カミキがアイを殺した黒幕なのはほぼ間違いないでしょう。

②アイ殺害の犯人と黒幕は?

推しの子 星野アイ
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

アイを殺した実行犯は彼女の熱狂的なファンだったリョースケです。彼はアイに子どもがいることを知り、裏切られたと感じて犯行に至りました。 しかしアイは自身の妊娠や出産について公表しておらず、一介のファンであるリョースケがその事実にたどりつくことはたやすくなかったはずです。さらに彼はアイが引っ越した新居まで知っていたため、何者かによる情報提供を受けた可能性が高いでしょう。 アクアはアイ殺害の裏にいる黒幕を探すうち、自分たちの父親が怪しいと疑い始めます。

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黒幕有力候補・カミキヒカルの正体と目的とは?

黒幕の正体

リョースケに様々な情報を渡し操っていた黒幕と噂されているのがカミキヒカルです。彼は芸能事務所「神木プロダクション」の代表取締役を務めており、前述したようにアクアたちの父親であることが濃厚とされています。 彼はかつて劇団ララライのエース俳優として活躍し、そこでの活動をきっかけにアイと出会い、彼女の殺害に関わっていった様子。またカミキはアイだけでなく、人気女優の姫川愛梨や片寄ゆらの死にも関わっていることが示唆されています。

カミキヒカルの目的

彼は片寄ゆらを殺害したと思われるシーンで、「価値ある君の命を奪ってしまった僕の命に重みを感じる」と恐ろしい発言をしていました。このことから、カミキは「才能豊かな人物を狙うサイコキラー」の特性を持っていると考えられます。 人々から愛される女優を殺すことで自身の存在意義を確かめる、そんな自分勝手な理由で彼は殺人を繰り返しているようです。そして現在も芸能界の裏で暗躍を続けており、次に狙われるのはルビーやあかねではないかと噂されています。 ちなみに、カミキには「アクアたちと同じ転生者ではないか」という説が存在。もしかしたら彼は前世からの強い未練を持っており、それが原因で狂気的な犯行を続けているのかもしれません。

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③目の星の数が変化している!その意味とは?

目の星の意味は?

推しの子、星野アイ
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

アイやアクアたちある印象的な目の星。目の星の意味はまだ明らかにされていません。ですが、2つの意味が推測されます。 1つは、カリスマ性を表していること。天才アイドルだった星野アイの両目には、星がありました。それに、黒川あかねの両目に星が現れた時には、アクアは「視線を向けざるを得ない不思議な引力があった」と語っています。このことからも、カリスマ性を表しているのではと考えられているのです。 2つめは、強い感情を表していること。星野アイはトップアイドルになるという強い感情があり、アクアにはアイを殺した真犯人に復讐するという強い感情があります。何らかの強い感情を持つ人の目には、星が宿るのかもしれません。

目に星を持つキャラクター一覧

推しの子 あかね
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会
星野アイ 両目
星野アクア 右目→98話から両目
星野ルビー 左目→79話から両目
黒川あかね 両目
カミキヒカル 両目
片寄ゆら 右目

アクアとルビーの星の数が変わっている

推しの子 星野ルビー
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

アクアとルビーだけ途中から星の数が変わっています。どちらも星の数が変わった時、共通点がありました。それは、復讐を誓った時。 アクアは一度、復讐相手である上原清十郎が死んでいると聞かされた時には、目から星がなくなりました。ですが、真の父親が生きていると知った時、再度復讐を誓い、両目に黒い星が現れます。 一方、ルビーは仕事で宮崎に行った時に、謎の少女の導きによりゴローの遺体を発見したうえ、アイ殺害の黒幕がいることを聞かされました。ルビーはその話を聞き復讐を誓い、両目に黒い星が現れるです。 どちらにも共通する復讐ですが、それぞれが強い感情で復讐を誓います。感情の強さによって星の数も変わるのでしょうか。

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④「15年の嘘」インタビュー映像の謎

キャラ名 属性 インタビュー内容
ルビー アイドル 女優初挑戦にあたっての意気込み
斉藤
ミヤコ
マネージャー アクアとルビーの
マネジメントについて
不明 ドルオタ アイについて
五反田
泰志
映画監督 映画「15年の嘘」について
かな 女優 不謹慎発言の後、
「あーくんにおこられる…」と発言
不明 幼稚園職員 幼稚園時代の双子について
斉藤
壱護
元経営者 アイの死から立ち直っていないようす
アクア 役者 「演じることは復讐」と発言
アイ アクアとルビーに向けた
ビデオメッセージ

1巻に出てくるインタビューはすべて、15年の嘘』という映画に関連したものだということが1巻時点で明らかになっています。上の表はインタビューの対象者とその発言を表にまとめたものです。 意味深な発言やどこか引っかかる言動などの伏線が隠されていて、あちこちでその後の展開が示唆されています。またルビーや壱護が本編の展開と一致しない振る舞いを見せているので、このインタビュー自体が誰かに見せるための演技だという可能性もありそうです。

あかねは死亡している?

推しの子 黒川あかね
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

あかねのインタビュー映像がないことから、ファンのあいだではあかね死亡説がささやかれています。たしかに彼女はアイの事件やその黒幕候補について知りすぎており、命を狙われる理由は十分あるといえるでしょう。 またインタビューでのかなの「天才だってナイフで刺されればお陀仏」という不謹慎発言が、アイではなくあかねのことを指しているのではないかという説もあります。……が、だとすると不謹慎どころでは済まされない問題発言。友人が刺されて死んだとして、そんな失言をすることはさすがにないでしょう。 あかねは過去に死亡フラグを回避したこともあるので、なんとかこのまま逃げ切ってほしいところです。

⑤110話で映画「15年の嘘」の概要が明らかに!

アイの事件を扱う映画として始動!

推しの子 星野アイ
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

110話では「15年の嘘」がアイの事件をベースにした映画だということが明かされました。その内容をざっくりまとめると以下のようになります。

「15年の嘘」企画書概要
  1. ひとりの伝説級アイドルがファンに殺された
  2. 事件はなぜ起こったのか、その裏で何が起こっていたのか
  3. アイの事件をもとにした実録映画を、今の役者たちによって再現する

企画書を見せられた鏑木ははじめ、「センシティブすぎる」「下手したら色んなところから訴えられるよこれ」とボツにしようとします。しかし脚本にアクアもかかわっていることを聞くと、途端に興味をしめしプロデューサーの役割を引き受けるのでした。 またこのエピソードの冒頭では、過去にB小町のドキュメンタリー映画が企画されており、アイの死により頓挫したという出来事も描かれています。「15年の嘘」では当時アイが語ったことも使われているようです。

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⑥タイトルの【】が持つ意味は?

【推しの子】
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

本作のタイトルの正式名称は『【推しの子】』で、さらにいえばその【】は二重で描かれています。原作担当である赤坂アカはTSUTAYAのインタビューにて、カッコを二重にしているのには意図があると語っていました。

「推しの子」というタイトルの意味
  1. ゴローとさりなの推しの子がアイであること
  2. ふたりがアクアとルビーとしてアイ(推し)の子(息子・娘)になったこと

このようにタイトルに2つの意味があることも、カッコが二重にされている理由のひとつでしょう。しかし、インタビューでの作者の発言から察するに、ストーリーに深くかかわるもっと大きな意味が隠されていそうです。

作中で【】が使われた例

有馬かな、推しの子
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

実はタイトルだけでなく、作中でも【】が使われたことがあります。2.5次元舞台編にて、有馬かなの演技に触発される役者たちを見た演出家の金田一が、「【役者】ならアレとどう戦うか~」と発言していたのです。 そのほか、コミックス1巻でたびたび出てくるインタビュー映像では、【アイドル】編や【マネージャー】編など、インタビュー対象の役職に【】がつけられていました。 言葉につけられたカギカッコは、単なる引用や強調のほか、本来とはちがう意味の示唆といった効果を発揮することもあります。それを踏まえると、【】がつけられた役職には何か別の意味合いが持たされていると考えたほうがよさそうです。

⑦ゴロー先生を殺害した犯人は?

推しの子 雨宮ゴロー
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

アクアの前世にあたるゴローを崖から突き落として殺したのも、アイを刺した実行犯であるリョースケでした。これにかんしても入院した病院がバレていたことから、裏では黒幕(おそらくカミキ)が手を引いていると考えられます。 しかしアイはまだしも、ただの担当医にすぎないゴローが殺された理由は予想すらつかないままです。 何もせず放っておいても問題なさそうなのに消したということは、ゴローの存在によるデメリット、もしくはゴローの死によるメリットが大きいということでしょう。ただ現時点では情報が少なすぎるので、それが何なのかはまだわかりません。

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⑧ルビーの前に現れた謎の少女

推しの子 ルビー
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

アクアとルビーの転生を知っている

初登場 8巻75話

第75話のラストで、カラスの大群を従えた謎の少女が登場。転生という設定を除けばほぼ現実的な世界観の本作において、彼女だけが圧倒的に異様な雰囲気を放っています。しかもその少女は、双子が転生者であることまで知っていました。 少女が現れたのは、双子の出生地であり、神話ゆかりの地でもある宮崎県高千穂町。もしかしたら少女は「転生を司る神」とも呼べる存在で、アクアたちを転生させた張本人なのかもしれません。

アイ殺害の黒幕も知っている

推しの子 星野アイ
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

少女はアイや、アクアの前世であるゴローが殺された経緯を知っているようです。彼女はルビーの前に現れ、ゴローの遺体がある場所に導いたうえ、黒幕の存在までほのめかしていました。そしてこれがきっかけで、ルビーは闇落ちしてしまい、犯人への復讐を決意することに。 少女の目的は現状はっきりとしていませんが、一部では「カミキを転生させたのが謎の少女で、彼の犯行を止めようとしているのではないか」と囁かれています。また最新展開では、少女はかつてカラスの姿で生きており、その際にルビーの前世である天童寺さりなに助けられていたことが判明。 もしかしたら少女は助けられた恩を返そうとして、復讐を手助けしているだけなのかもしれません。現在、物語は最終局面に突入しています。その真相も、そう遠くないタイミングで明かされることでしょう。

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⑨アクアが真実を明かした本当の理由は?

推しの子 星野アクア
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

第105話でアクアはかなのスキャンダルを揉み消すため、アイが隠し続けてきた真実――自分とルビーが彼女の子どもであることを公表します。これは表面的にはかなを守るための行動でしたが、アクアとしてはほかの意図もあったようです。 その根拠となるのが、あかねの「アクアくんはもう止まらないんだね」、アクアの「お前(ルビー)がこの世界でやっていく為」という発言。前者からはこの行動が復讐を進めるためのものであること、後者からはアクアが復讐を果たした後のルビーの居場所を守るという意図があったことが察せられます。 何にせよ、アクアが本格的に動き出していてハラハラドキドキです。

⑩謎のシミは本当に醤油?

推しの子 ルビー
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

本作の第3話冒頭、未来のインタビューらしきシーンに、ルビーが「ちょっとトラブル」とマネージャーに電話をかける姿が描かれています。彼女がいる部屋には黒いシミのついた服があり、その手前には醤油のボトルが置かれていました。 このことから「シミ=醤油」で「トラブル=衣装を汚したこと」と推測できますが、果たして本当にそうなのでしょうか。よく観察してみると、このシミは「血」のようにも見えます。もしかしたらこれは、「ルビーが誰かと刃傷沙汰を起こす」伏線なのかもしれません。 本編ではアクアがカミキへの復讐を実行しましたが、彼女も今後誰かへの復讐をおこなうのでしょうか。もしくは、ルビーと関係の深いかなあかねが刺される展開もあり得るかもしれません。

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【推しの子】の今後の展開から目が離せない!

推しの子
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

アクアの計画が本格的に動き出し、ますます目が離せない展開が続く『【推しの子】』。作中の伏線が今後どう回収されていくのかも気になるところです。 個性豊かな登場人物がそれぞれどんな結末をたどるのか、ぜひ最後までしっかりと見届けましょう!