【推しの子】の9つの伏線を徹底考察!犯人や父親が遂に判明した!?
最新巻までの伏線をチェック
ある日突然「推しの子」に転生してしまった主人公の物語『【推しの子】』。2023年4月からはアニメも放送され、ハケンアニメとして最高の盛り上がりを見せています! そんな『【推しの子】』はサスペンス色が強い作品でもあり、さまざまな伏線が張り巡らされています。本記事ではそのうちの代表格を取り上げ、これまでとこれからの展開についてネタバレ考察していきます。
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【推しの子】伏線9選を徹底考察!
本作は芸能界の闇やアイをめぐる事件をメインに描いているので、あちこちに伏線が散りばめられています。以下ではそのなかから特に重要そうなものを9つ取り上げていきます!
①アクアとルビーの父親の正体は?
アクアとルビーは自分たちの父親について何も知らされていませんが、今も生きているらしいことはわかっています。第72話では、ルビーと入れ違いでアイのお墓参りにやってきて、彼女について「流石君と僕の子だ」と発言する謎の男性の姿が描かれていました。 ふたりの父親についてわかっていることは以下の通りです。
- 芸能関係者
- アイと出会ったのは劇団ララライのワークショップ
- アイが16歳のときに中学生くらいの容姿
- アイとは別れていてお互いに復縁するつもりはなかった
これらをもとにファンのあいだではあれこれ考察されていましたが、物語が進むうち最有力候補の存在が浮上。彼については後ほど詳しく説明します。
【抜け穴】異母兄弟・姫川大輝の父は死亡済
アクアは関係者のDNA鑑定を片っ端からするうち、姫川大輝という異母兄の存在にたどりつきました。ただ姫川の父親だという上原清十郎はすでに死亡していたため、アクアはアイの仇がすでに亡き者だと思い込みます。 しかし上原はアイが新居に引っ越すより前に亡くなっているため、リョースケに情報を漏らすことなど不可能です。またアイは上原が死んだ後の時系列で、双子の父親らしき人物に電話をかけています。 つまりアクアとルビーの父親が上原だという可能性はありません。それと同時に姫川がアクアと異母兄弟であることは確定事項なので、彼は父親だと思っていた人物の血を引いていなかったわけです。なんだか急にドロドロしてまいりました。 アクアも後にこの事実に気付き、復讐を再開することになります。
父親・犯人=カミキヒカル説が濃厚!
双子の父親の最有力候補として挙がったのが、劇団ララライのOBであるカミキヒカルです。彼については作中で以下のような情報が明かされていました。
- 劇団ララライのOBで今もたびたび花を贈ってくる
- アイが妊娠した当時は15歳の中学生
- アイを彷彿とさせる演技をする
- 顔はアクアとよく似ている
- 女優・片寄ゆらを殺害【最新】
またカミキの姿ははじめ過去映像として登場したのみでしたが、第109話でついに現在の姿が明らかに。アクアと瓜二つなうえ目の中には双子と同じく星があるので、彼がふたりの父親であることはもはや疑う余地すらありません。 さらにこのエピソードで見せたサイコパスぶりからして、カミキがアイを殺した黒幕だと見てほぼ間違いないでしょう。
②アイ殺害の犯人と黒幕は?
アイを殺した実行犯は彼女の熱狂的なファンだったリョースケです。彼はアイに子どもがいることを知り、裏切られたと感じて犯行に至りました。 しかしアイは自身の妊娠や出産について公表しておらず、一介のファンであるリョースケがその事実にたどりつくことはたやすくなかったはずです。さらに彼はアイが引っ越した新居まで知っていたため、何者かによる情報提供を受けた可能性が高いでしょう。 アクアはアイ殺害の裏にいる黒幕を探すうち、自分たちの父親が怪しいと疑い始めます。
③「15年の嘘」インタビュー映像の謎
キャラ名 | 属性 | インタビュー内容 |
---|---|---|
ルビー | アイドル | 女優初挑戦にあたっての意気込み |
斉藤 ミヤコ |
マネージャー | アクアとルビーの マネジメントについて |
不明 | ドルオタ | アイについて |
五反田 泰志 |
映画監督 | 映画「15年の嘘」について |
かな | 女優 | 不謹慎発言の後、 「あーくんにおこられる…」と発言 |
不明 | 幼稚園職員 | 幼稚園時代の双子について |
斉藤 壱護 |
元経営者 | アイの死から立ち直っていないようす |
アクア | 役者 | 「演じることは復讐」と発言 |
アイ | 母 | アクアとルビーに向けた ビデオメッセージ |
1巻に出てくるインタビューはすべて、『15年の嘘』という映画に関連したものだということが1巻時点で明らかになっています。上の表はインタビューの対象者とその発言を表にまとめたものです。 意味深な発言やどこか引っかかる言動などの伏線が隠されていて、あちこちでその後の展開が示唆されています。またルビーや壱護が本編の展開と一致しない振る舞いを見せているので、このインタビュー自体が誰かに見せるための演技だという可能性もありそうです。
あかねは死亡している?
あかねのインタビュー映像がないことから、ファンのあいだではあかね死亡説がささやかれています。たしかに彼女はアイの事件やその黒幕候補について知りすぎており、命を狙われる理由は十分あるといえるでしょう。 またインタビューでのかなの「天才だってナイフで刺されればお陀仏」という不謹慎発言が、アイではなくあかねのことを指しているのではないかという説もあります。……が、だとすると不謹慎どころでは済まされない問題発言。友人が刺されて死んだとして、そんな失言をすることはさすがにないでしょう。 あかねは過去に死亡フラグを回避したこともあるので、なんとかこのまま逃げ切ってほしいところです。
④110話で映画「15年の嘘」の概要が明らかに!【最新】
アイの事件を扱う映画として始動!
110話では「15年の嘘」がアイの事件をベースにした映画だということが明かされました。その内容をざっくりまとめると以下のようになります。
- ひとりの伝説級アイドルがファンに殺された
- 事件はなぜ起こったのか、その裏で何が起こっていたのか
- アイの事件をもとにした実録映画を、今の役者たちによって再現する
企画書を見せられた鏑木ははじめ、「センシティブすぎる」「下手したら色んなところから訴えられるよこれ」とボツにしようとします。しかし脚本にアクアもかかわっていることを聞くと、途端に興味をしめしプロデューサーの役割を引き受けるのでした。 またこのエピソードの冒頭では、過去にB小町のドキュメンタリー映画が企画されており、アイの死により頓挫したという出来事も描かれています。「15年の嘘」では当時アイが語ったことも使われているようです。
「15年の嘘」の想定キャスト
黒川あかね | 星野アイ役 |
---|---|
星野ルビー MEMちょ 有馬かな | 旧「B小町」メンバー役 |
鳴嶋メルト | 『苺プロ』社長役 |
不知火フリル | マネージャー役 |
姫川大輝 | 『劇団ララライ』看板役者役 |
星野アクア | 犯人役 |
アイ役は娘であるルビーかと思いきや、あかねがキャスティングされました。あかねは持ち前のプロファイリング能力で「アイ」の表情やしぐさをトレースしたこともありますが、今となってみればこのための伏線だったのでしょう。 一方でアクアが犯人役になっていますが、彼の精神がちゃんと保つのか心配です……。
⑤タイトルの【】が持つ意味は?
本作のタイトルの正式名称は『【推しの子】』で、さらにいえばその【】は二重で描かれています。原作担当である赤坂アカはTSUTAYAのインタビューにて、カッコを二重にしているのには意図があると語っていました。
- ゴローとさりなの推しの子がアイであること
- ふたりがアクアとルビーとしてアイ(推し)の子(息子・娘)になったこと
このようにタイトルに2つの意味があることも、カッコが二重にされている理由のひとつでしょう。しかし、インタビューでの作者の発言から察するに、ストーリーに深くかかわるもっと大きな意味が隠されていそうです。
作中で【】が使われた例
実はタイトルだけでなく、作中でも【】が使われたことがあります。2.5次元舞台編にて、有馬かなの演技に触発される役者たちを見た演出家の金田一が、「【役者】ならアレとどう戦うか~」と発言していたのです。 そのほか、コミックス1巻でたびたび出てくるインタビュー映像では、【アイドル】編や【マネージャー】編など、インタビュー対象の役職に【】がつけられていました。 言葉につけられたカギカッコは、単なる引用や強調のほか、本来とはちがう意味の示唆といった効果を発揮することもあります。それを踏まえると、【】がつけられた役職には何か別の意味合いが持たされていると考えたほうがよさそうです。
⑥ゴロー先生を殺害した犯人は?
アクアの前世にあたるゴローを崖から突き落として殺したのも、アイを刺した実行犯であるリョースケでした。これにかんしても入院した病院がバレていたことから、裏では黒幕(おそらくカミキ)が手を引いていると考えられます。 しかしアイはまだしも、ただの担当医にすぎないゴローが殺された理由は予想すらつかないままです。 何もせず放っておいても問題なさそうなのに消したということは、ゴローの存在によるデメリット、もしくはゴローの死によるメリットが大きいということでしょう。ただ現時点では情報が少なすぎるので、それが何なのかはまだわかりません。
⑦ルビーの前に現れた謎の少女
アクアとルビーの転生を知っている
初登場 | 8巻75話 |
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第75話のラストでは、カラスの大軍を従えた謎の少女が登場。転生という設定を除けばほぼ現実的な世界観の本作にて、彼女はひとりだけ圧倒的に異様な雰囲気を放っています。双子が転生者であることもなぜか知っていました。 少女が現れたのが双子の出生地である宮崎県高千穂町で、ここが神話ゆかりの地であることから、ひょっとしたら彼女は人ならざる者なのかもしれません。
アイ殺害の黒幕も知っている
少女はアイとアクアの前世であるゴローが殺された経緯も知っているようです。突然ルビーの前に現れて彼女をゴローの遺体がある場所に導いたうえ、黒幕の存在をほのめかすことまでしました。 このときまでルビーはアクアとはちがい、明るく元気で復讐などとは無縁の女の子でした。しかし謎の少女による働きかけのせいで、彼女はあっという間に闇落ちして別人のような表情を見せるようになります。 少女がなぜルビーに黒幕探しや復讐をさせようとするのかはいまだ不明です……。
⑧目の星の数が変化している!その意味とは?
目の星の意味は?
アイやアクアたちある印象的な目の星。目の星の意味はまだ明らかにされていません。ですが、2つの意味が推測されます。 1つは、カリスマ性を表していること。天才アイドルだった星野アイの両目には、星がありました。それに、黒川あかねの両目に星が現れた時には、アクアは「視線を向けざるを得ない不思議な引力があった」と語っています。このことからも、カリスマ性を表しているのではと考えられているのです。 2つめは、強い感情を表していること。星野アイはトップアイドルになるという強い感情があり、アクアにはアイを殺した真犯人に復讐するという強い感情があります。何らかの強い感情を持つ人の目には、星が宿るのかもしれません。
目に星を持つキャラクター一覧
星野アイ | 両目 |
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星野アクア | 右目→98話から両目 |
星野ルビー | 左目→79話から両目 |
黒川あかね | 両目 |
カミキヒカル | 両目 |
片寄ゆら | 右目 |
アクアとルビーの星の数が変わっている
アクアとルビーだけ途中から星の数が変わっています。どちらも星の数が変わった時、共通点がありました。それは、復讐を誓った時。 アクアは一度、復讐相手である上原清十郎が死んでいると聞かされた時には、目から星がなくなりました。ですが、真の父親が生きていると知った時、再度復讐を誓い、両目に黒い星が現れます。 一方、ルビーは仕事で宮崎に行った時に、謎の少女の導きによりゴローの遺体を発見したうえ、アイ殺害の黒幕がいることを聞かされました。ルビーはその話を聞き復讐を誓い、両目に黒い星が現れるです。 どちらにも共通する復讐ですが、それぞれが強い感情で復讐を誓います。感情の強さによって星の数も変わるのでしょうか。
⑨アクアが真実を明かした本当の理由は?
第105話でアクアはかなのスキャンダルを揉み消すため、アイが隠し続けてきた真実――自分とルビーが彼女の子どもであることを公表します。これは表面的にはかなを守るための行動でしたが、アクアとしてはほかの意図もあったようです。 その根拠となるのが、あかねの「アクアくんはもう止まらないんだね」、アクアの「お前(ルビー)がこの世界でやっていく為」という発言。前者からはこの行動が復讐を進めるためのものであること、後者からはアクアが復讐を果たした後のルビーの居場所を守るという意図があったことが察せられます。 何にせよ、アクアが本格的に動き出していてハラハラドキドキです。
最新巻までの伏線をチェック
【推しの子】の今後の展開から目が離せない!
アクアの計画が本格的に動き出し、ますます目が離せない展開が続く『【推しの子】』。作中の伏線が今後どう回収されていくのかも気になるところです。 個性豊かな登場人物がそれぞれどんな結末をたどるのか、ぜひ最後までしっかりと見届けましょう!