『オールドファッションカップケーキ』の最終回あらすじ・全話ネタバレ！ドラマの結末も紹介

日々を淡々と過ごすアラフォー癒やし系上司と、そんな彼を「アンチエイジング」と称してデートに連れ出すアラサー番犬部下の恋愛模様を描いた『オールドファッションカップケーキ』。2021年BLアワード1位に選ばれた本作は、2022年にはドラマ化もされ、さらに人気を獲得しました。 ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。

『オールドファッションカップケーキ』は、年の差10歳の男性同士のオフィスラブを描いた作品。40歳を目前に控える野末と、野末の部下でまもなく30歳になる外川が、徐々に愛を深めていくボーイズラブ作品です。 日本だけでなく、この作品は中国のクチコミサイト「DOUBAN」でも高い評価を受けています。また原作ファンからもドラマの再現度が高いと評価されており、海外や原作ファンなど幅広い層から高い支持を得ています。

39歳の野末(武田航平)は、部下に慕われる癒し系のデキる上司。しかし家と職場を往復するだけの退屈な日々を送っていました。出世欲もなく、結婚願望もなく、40歳を前に、彼はなにに対しても興味を失くしていたのです。 そんなあるとき、「女の子は楽しそうでいいな」とつぶやいた野末は、部下の外川(木村達成)にアンチエイジングのために“女の子ごっこ”をしようとパンケーキ店に無理やり連れて行かれました。 そこで野末は外川から「興味を持てないのではなく、臆病になっているだけ」と図星を突かれてしまいます。 そして野末は採用面接で外川に初めて会ったときのことを思い出します。野末は外川を飲みに誘い、今後彼とアンチエイジングのための“女の子ごっこ”をつづけることにするのでした。

「アンチエイジングには、生活に変化をもたらす初体験が必要」と、週末ごとに野末(武田航平)をスイーツ巡りに連れ出すようになった外川(木村達成)。 野末も彼と過ごす時間を楽しいと思うようになっていました。そんな日々が功を奏したのか、野末は部下たちから生き生きしていると言われるように。 しかしホワイトデーに、野末は女性社員たちをランチに誘います。外川は気が気ではありませんでしたが、給湯室で野本と出くわすと、彼は「外川と一緒にまたスイーツ食べに行こうと思って、女の子たちに美味しい店の情報聞いてた」とあっさり。 さらに「女の子たちが外川のことイケメンって言ってたよ」とも。 想いが溢れそうになった外川は、思わず野末を抱きしめます。そしてごまかすために、3ピースのスーツが好きだと告げるのでした。

すっかり意欲を取り戻した野末(武田航平)は、外川とのアンチエイジング活動を終了することに。外川(木村達成)は寂しさを隠しながら、冗談めかしてお礼を要求。すると野本はお礼に家事を手伝うと言い、そのまま家にやってきました。 自分の手料理を美味しそうに食べる外川を見て、野末は満足げ。帰宅した彼は、外川に次に会う日にちを取り付けようとメールしますが、返信はありません。翌日、悶々とした野末は外川を避け、飲み会に行くことに。朝から体調が悪そうだった野末を心配した外川は、飲み会に彼を迎えに行きます。 ようやく野末を見つけた外川は、今日1日避けられていたのはなぜか聞きました。すると彼は、外川に迷惑がられていると勘違いしていたのです。しかし実は、外川からの返信を野末が見逃していただけでした。 結局、野末は外川に家まで送ってもらいますが、帰ろうとする外川を引き止める野末。彼が寝たのを確認し、外川は帰り際に野末の寝顔にキスします。

同期の霧島(吉井怜)から合コンを持ちかけられた野末(武田航平)。しかし霧島の本当の目的は外川(木村達成)を合コンに誘うことでした。取引先の社員が外川に興味を持っているとのこと。野本は外川の合コン参加に大反対しますが、結局2人とも行くことになります。 女性と話している外川を見て、気が気ではない野末。しかし野末にも、女性参加者が近づいてきます。その様子を見ていた外川は、イライラして飲み過ぎてしまいます。 酔い潰れた彼を介抱する野末。翌朝、外川が自分の家で目を覚ますと、野末がいました。彼は外川を家まで運んだあと、疲れて寝てしまったのです。 微妙な空気が流れるなか、さまざまなことに挑む積極性を取り戻せたのは外川のおかげと言う野末に、外川はキスしてしまいました。そして「死ぬ気で口説いてました」「死ぬほど好きです」と告白します。

外川(木村達成)は野末(武田航平)に気持ちを告白しますが、野末は何も答えることができませんでした。外川は諦めて、野末に「普通の上司と部下に戻らせてください」と伝えます。そして飲み会の後に2人きりに。野末はそっと傘をさしてくれた外川に、今までの思い出が溢れ出したのです。 野末は、「俺も君が好きだよ、死ぬほど。ただの上司でいようとしたけど無理だった」と外川に告白。「良くも悪くも、君の人生の一部になる自信がある」と言う野末に、外川も「俺の人生の一部じゃなくて、全てになってください」と気持ちを伝えました。 こうして2人はキスしようとしますが、会社の人の声が聞こえて走り出します。年の差や男性同士ということは、2人にとって「応援する球団の違い」程度のこと。2人はカフェで、笑顔でパンケーキを頬張っていたのでした。

もうすぐ40歳を迎える野末は、仕事もでき、温厚な上司として部下たちから慕われています。しかし彼は、刺激もなく単調な日々を淡々と過ごしていました。あるとき彼は、ひょんなことから仕事はできるものの無愛想な部下・外山とパンケーキを食べに行くことになります。 それ以降、2人はアンチエイジングのために「女の子ごっこ」を始めます。一緒に出かけることで、深まっていく2人の仲。さらに2人はそれぞれ、相手が女性と話しているのを見ると嫉妬するようになっていきました。 そんなあるとき、2人は合コンに参加します。そこで外山が酔いつぶれてしまい、野末が彼を部屋まで送ることに。翌朝、帰ろうとする野末を外山は引き止め、想いを打ち明けます。 しかしその後、外山の態度はよそよそしくなってしまいました。野末は悩みますが、あるとき居酒屋からの帰りに外山に本音をぶつけるのでした。

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本編の前日譚となる「episode.0」。外川が野末の部署に移動してきて間もない頃を描いています。 前の部署でパワハラを受けたことで、野末の部署に異動してきた外川。淡々と仕事はこなすものの、1人で抱え込みがちな彼は、周囲となじめずにいました。野末はそんな外川を心配し、声をかけたり、アドバイスをしたりしていきます。 あるとき2人はもう1人の同僚・柿谷と3人で飲みに行きます。酔い潰れてしまった野末は、いつもとは違う甘えっぷりでしたが、柿谷に介抱を頼みました。それを見た外川は、なんとなく寂しい気持ちに。 その後も外川が職場になじめるように気を配る野末。そしてあるとき、飲み会でやはり酔い潰れてしまった野末は、外川に甘えるように。このとき、彼は野末を死ぬ気で口説こうと決意したのでした。

外山と付き合い始め、楽しい毎日を過ごす野末。しかしあるとき、外川が野末のネクタイをしていることが同僚にバレたことから、自分が浮かれていたことに気づきます。 彼は外山を奇異の目から守るため、距離を置くように。一方外山は、なんでも1人で決めてしまう野末に腹を立てるのでした。 そんなころ、野末は酒の席で仲のいい同期に恋愛していることを見破られてしまいます。酔った野末は、社内恋愛であること、相手は10歳年下で、さらに同性であることも告白。 同僚たちは外川を呼び出し、野末の介抱を頼みました。そこで外川は転職することを告げ、野末は動揺します。 その後、風邪で休んだ外川のもとへ野末が見舞いに訪れ、一旦仲直り。2人はクリスマスプレゼント代わりに温泉旅行へ出かけます。旅先でも転職のことを口にする外川に、野末は今はその話はしないでほしいと言いますが、外川は野末にふさわしいパートナーになりたいと言います。 その後、2人は一緒に暮らすようになりました。外川に朝食を用意し、花と指輪を渡す野末。外川はそんな彼を下の名前で呼び、手をつなぐのでした。

ドラマでは、外川のと「アンチエイジング」の効果か、新しい仕事に意欲を持つようになった野末が、別の部署に異動することになります。しかし2人はこれまでどおり、多くの時間を一緒に過ごしていました。 原作では野末が異動するのではなく、外川が転職します。野末の部下としては成長しきったと感じた外川は、さらに野末の隣にいるのにふさわしい男になるため、転職を決意したのでした。 野末は、自分のせいで外川が人生の大切な決断をしてしまうことに反対していましたが、最終的には彼の意思を尊重することにします。

ドラマはキスシーンはありましたが、それ以上の描写はありませんでした。原作も本編はあからさまなベッドシーンはありません。 しかし原作1巻の描き下ろしでは、2人のベッドシーンがあります。番外編で野末が初エッチに躊躇する理由が語られましたが、その後、描き下ろしでは2人の熱いベッドシーンが描かれています。野末のエロかわいい姿に、外川はたまらない気持ちになってしまいます。

アラフォーの野本は、温厚な性格で、部下から慕われる理想的な上司です。しかし「寝て、起きて、仕事をする」という毎日のルーティーンで退屈な日々を送っていました。そんな彼は、部下の外山と関わることで変わっていきます。 野末を演じるのは、武田航平。2001年に15歳で芸能界入りした彼は、同年の第14回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」審査員特別賞を受賞。その後は『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』(2007年)や「仮面ライダー」シリーズなどに出演しています。

野末に思いを寄せ、「アンチエイジング」と称して彼を連れ出す外山は、仕事はできるものの、無愛想な人物です。 外山を演じる木村達成は、2012年にミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンでデビュー。その後は数多くのミュージカルを中心に活躍し、2021年にはNHK大河ドラマ『青天を衝け』にも出演しました。

歳をとるにつれて恋に臆病になった大人たちの不器用な恋愛模様。さらに同性愛や年の差、職場恋愛といった状況をややこしくする問題に直面するなかで、主人公たちは自分の本当の気持ちを大事にできるようになっていきます。 ドラマ版は原作ファンをも唸らせるほどの出来でした。ドラマを気に入った人は、ぜひ原作漫画も読んでみてください！