2023年7月12日更新

「文スト」天人五衰(てんにんのごすい)のメンバー一覧を徹底解説!組織の目的・5人目神威とは?【文豪ストレイドッグス】

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天人五衰(てんにんのごすい)とは?

人数 5人
元ネタ 仏教用語「天人五衰」

天人五衰(てんにんのごすい)とは特一級の異能犯罪者達5人が集まって結成した組織です。元々の「天人五衰」の意味に合わせた猟奇殺人事件を4件引き起こしており、残す犯罪はあと1つまで迫っていました。

目的は国家を滅ぼすこと

目的はなんと「国家消滅」、ただしあくまでリーダーの神威が強く掲げている目標であり、メンバーそれぞれに野望が存在します。 そして記載した内容が現実になる小説「白紙の本」を所有しており、その能力を用いて武装探偵社を天人五衰だと誤解されるよう仕向けました。また福沢諭吉と神威との深い因縁がのちに明かされています。

本来の意味

天人五衰とは本来仏教用語の1つ。六道の最上位・六欲天に住んでいる天人が死ぬ間際に見せる5つの兆候が「天人五衰」です。 兆候とは、身体から出る油と垢で服が汚れる「衣裳垢膩(えしょうこうじ)」、頭の装飾・華鬘(けまん)がしおれる「頭上華萎(ずじょうかい)」、汚れた身体からにおいを放つ「身体臭穢(しんたいしゅうわい)」、腋から汗がでる「腋下汗出(えきげかんしゅつ)」、元の位置にいることを楽しめない「不楽本座(ふらくほんざ)」の5つとされています。

天人五衰のメンバー一覧・能力/声優情報

天人五衰のメンバーは上記の5名です。いずれも特一級の危険異能犯罪者というのは共通しており、一応は組織として活躍しているものの、それぞれ異なる目的を持って動いています。

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神威(かむい)

『文豪ストレイドックス』 神威
©朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/文豪ストレイドッグス製作委員会
異能力 鏡獅子
声優 大塚明夫
アニメ初登場 38話
正体 ネタバレ注意

「天人五衰」を束ねるリーダーの神威。長らく正体不明でしたが、江戸川乱歩の「超推理」によって武装探偵社との関わりが強いあの人物だと明かされました。 異能力「鏡獅子」は所有する武器の能力を大幅に引き上げます。福地は愛刀・雨御前を強化して、物体だけでなく時間も斬って過去をなきものにできるチート級の能力を得ました。

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正体にも驚いたし、その異能のチートっぷりにはもっと驚いた!どうやって倒せばいいんだこんなの。

フョードル・ドストエフスキー

文豪ストレイドッグス
©朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/文豪ストレイドッグス製作委員会
初登場 原作3巻12話/アニメ24話
異能力 罪と罰
声優 石田彰

「死の家の鼠」の頭取であるフョードル・ドストエフスキーは、唯一といってよい神威に協力的な部下ですがその真意は不明です。 病に侵される部下の異能力で武装探偵社とポートマフィアを潰し合わせるなどずる賢いやり方で相手を追い込む頭脳派。「罪と罰」の詳細な異能力は不明ですが、頭に手を置くだけで相手を死に至らしめるシーンが登場しています。

太宰との驚異的な頭脳戦

作中でもトップクラスの強さを誇る太宰治。そんな彼がその能力を認め「魔人」と評する存在こそがドストエフスキーです。 ドストエフスキーは自らの策謀により世界一安全な監獄と言われるムルソーへわざと収監され、そこに同じく収監されている太宰に脱獄競争を仕掛けます。2人の会話は静かながらも迫力にあふれており、まさしく「頭脳戦の極致」とも言えるシーンになっていました。

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頭も顔もべらぼうに良くて、ちょっと狂気的で、おまけにCVは石田彰。最高すぎる。異能の詳細を早く知りたい……。

ドストエフスキーの初登場を

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ニコライ・ゴーゴリ

文豪ストレイドッグス
©朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/文豪ストレイドッグス製作委員会
初登場 原作14巻56話/アニメ42話
異能力 外套
声優 子安武人

「道化師」という異名を持つニコライ・ゴーゴリは、ピエロのような格好と戦いの最中でも冗談を言いながら戦う狂気に満ちたキャラクターです。唯一の理解者として挙げているドストエフスキーに心酔しているものの、親友を殺せば感情から自由になれると殺害のターゲットにしています。 「外套」はマントと30m先までの空間を接続する瞬間移動のような能力です。

真っ当に狂っている!?読めない本性

ゴーゴリは殺人の理由を「楽しいから」と言い切ってしまう完全な狂人です。しかしそう言い切った後、不意に真顔になり「僕は完全に正気だ。殺人の邪悪を理解し人並みの罪悪感を感じている」と真逆の発言を披露。 もしかしてこの言葉が彼の本性?と思いきや「今の私の話どこからが噓でしょう!?」とまたまた発言を急転回。果たして彼の本性はどちらなのか。狂っているはずなのにどこか哀愁を感じさせる、ゴーゴリの心の奥が垣間見えるシーンでした。

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キャラ濃すぎて初見は引いたけど、だんだんクセになってくる。理解者を殺すとかいう目的も意味不明すぎて逆に好き。

ゴーゴリの初登場を

シグマ

初登場 原作17巻72話/アニメ49話
異能力 不明
声優 千葉翔也

シグマは天空のカジノの総支配人です。シグマの正体は「白紙の本」によって生み出された何者でもない人物であり、名前すらなかったシグマは神威と取引して「家族」となるカジノを手に入れました。そのため従業員含め、カジノを何よりも大切にしています。 シグマの異能力は「相手の一番知りたい情報」と「自分の一番知りたい情報」を交換する使い所の難しい能力です。

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カジノを守るためにすべてを懸ける

彼にとって天空カジノはやっとできた大切な居場所。ときには善良な客を勝たせるために自らイカサマをするなど、彼にとっては客までもが守るべき対象です。 そんな大事なカジノが、軍警の最強戦力とも言われる「猟犬部隊」に襲撃されることに。戦闘力の低いシグマですが、勇気を振り絞り徹底抗戦。結果的に猟犬部隊に一歩及ばず敗北するシグマですが、大事なもののために最後まで戦う姿が胸を打つ感動のシーンとなりました。

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ミステリアスなところがめっちゃいい!かと思えば人間臭さもあって魅力的。まだまだ隠された秘密がありそうで気になる。

シグマの初登場を

ブラム・ストーカー

初登場 20巻88話/アニメ未登場
異能力 吸血種(ドラキュリア)
声優 不明

ブラム・ストーカーはかつて人類滅亡の厄災として恐れられていました。しかし福地桜痴との戦いに破れ聖剣ソルズレヴニに封印、さらに協力を強いられています。 「吸血種」はまさにドラキュラの能力で、噛み付いた相手を眷属(けんぞく)にして従わせその眷属も噛み付いて新たな眷属を生み出す能力です。ブラムは思うがままに眷属を操れます。

吸血鬼なのに意外とやさしい!?

普段は偉そうな語り口で厳格にも見えるブラムですが、自身の封印された棺桶のなかに幸田文が逃げ込んできたときはそのマイペースさにあてられ彼女に随分肩入れしていました。 彼は神威の正体を知った文に対し、自身が欲しかった「無線ラジオ」と引き換えに協力を提案。そして文は大量の曲が入ったiPodのような機械を渡すのですが、これにブラムは驚き文を「女神」と崇拝するように。恐ろしい人物と思われたブラムの素の部分が見えるとても可愛らしいシーンでした。

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憂いを含んだ独特のたたずまいが印象的。そんなに悪い人(?)には見えないのだけど、実際はどうなんだろう……。

ブラムの初登場を

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【ネタバレ】5人目のメンバー・神威の正体は!?

文豪ストレイドックス
©朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/文豪ストレイドッグス製作委員会
正体が判明するシーン 19巻・83話

神威の正体は83話「凡テノ答ヘ 前編」にて明らかになりました。福地桜痴と手を組んだ江戸川乱歩は、彼の前で超推理を始めます。 「貢(ページ)」による改変前の状況を整理し始めました。坂口安吾による「政府期間の裏の顔」という推理や政府の秘密会議を把握する情報力から政府の、しかも上層部の人間だとほぼ確定しました。また仲間内でも常にマスクをしていることから顔が割れており、硬貨テロを起こして利益を享受した人物です。 その全てが当てはまるのは政府系特殊部隊・隊長で戦果が世間に知れ渡っており、テロにより「人類軍の司令官」に任命された福地桜痴しかいませんでした。

福地はなぜ神威となったのか

福地はかつて戦争で壮絶な体験をし、その理不尽さや悲惨さに絶望しました。やがて彼は戦争の原因となる「国家」というシステムを憎み、その消滅を目指すように。結果、神威としてテロ組織「天人五衰」を率いるに至ります。 彼がおこなっていることは決して許されることではありませんが、そもそもの目的は“戦争を憎み世の平和を望む”という至極真っ当なものだったのです。

正体が判明するシーンを

天人五衰が結成された真の目的とは!?

真の目的の内容は明かされていません。探偵社メンバーで唯一内容を知った中島敦は頭を抱え「真の目的の阻止は本当に正しいことなのか」と混乱しています。 福地桜痴は戦争に駆り出され悲惨な戦場を目の当たりにしたことで、戦争=国家の悪と決めつけ「国家の滅亡」を目標としました。その過程で子供の頃から仲の良かった福沢諭吉と戦争への意見の相違で仲違いしています。 過激な平和思想を持つ福地が、国家の滅亡や異能兵器「大指令」の使用で物語の整合性を作り「裏貢」を使って戦争のない世界へリセットするといった事も考えられるかもしれません。

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【考察】天人五衰・強さランキング

1位 フョードル・ドストエフスキー
2位 神威(福地桜痴)
3位 ニコライ・ゴーゴリ
4位 ブラム・ストーカー
5位 シグマ

1位:フョードル・ドストエフスキー

文豪ストレイドッグス
©朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/文豪ストレイドッグス製作委員会

ドストエフスキーはあの太宰と互角の戦いを繰り広げる頭脳を持つと同時に、詳細不明の恐ろしい異能「罪と罰」を所持しています。 作中にはドストエフスキーが複数の人間を操ったり、頭にふれただけで相手を殺してしまうシーンが登場。このことから恐らく「罪と罰」は脳に直接働きかける能力と思われ、最強の頭脳を持つドストエフスキーとの組み合わせは凶悪そのもの。 力の底が見えない得体のしれなさも含め、ドストエフスキーを1位にランクインさせました。

2位:神威(福地桜痴)

文豪ストレイドッグス
©朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/文豪ストレイドッグス製作委員会

その正体が猟犬部隊隊長の福地桜痴と判明した神威。福地は数々の戦地をくぐり抜けてきた歴戦の勇者であり、その戦闘技術は作中でもトップクラス。 そのうえ手にした武器の能力を100倍に引き上げる異能「鏡獅子」と、空間や時空まで斬る刀「雨御前」の組み合わせは非常に強力。これにより福地は未来予知や歴史改変にも似た能力を発揮しており、その戦闘力は常軌を逸したものに。この驚異的な能力により迷わず2位にランクインです。

3位:ニコライ・ゴーゴリ

文豪ストレイドッグス
©朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/文豪ストレイドッグス製作委員会

狂気の殺人鬼ゴーゴリの持つ異能「外套」はマントの裏地と別の空間を繋ぐことで、様々なものを瞬間移動させ手元に出現させられる汎用性の高い能力です。 これによりゴーゴリは銃や刃物など様々な武器を瞬時に装備できるだけでなく、別の場所にある電柱などの建造物を射出する、さらには自分を転送させ逃亡するなどトリッキーな戦闘をすることが可能。使い方によっては、ドストエフスキーや神威すら倒せる可能性があるかもしれません。

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天人五衰は『文スト』史上最強の敵!

『文豪ストレイドックス』
©朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/文豪ストレイドッグス製作委員会

それぞれが野望を持って集まった「天人五衰」の5人。神威の正体には驚きとともに、その過去を知ると哀しい気持ちにもなりますね。原作漫画では真の目的に迫っていき、アニメではいよいよ天人五衰が全員登場と、どちらの媒体でも「天人五衰」メンバーが活躍する年になりそうです。 物語が複雑化してくるだけに、配信でこれまでの『文豪ストレイドックス』のストーリーを振り返ってみてはいかがでしょうか。