小説『夢見る男子は現実主義者』最新話まで全話ネタバレあらすじ＆感想！すれ違いが止まらない新感覚ラブコメ

お互い好きなはずなのにすれ違い続ける、ドキドキの恋愛模様を描くライトノベル『夢見る男子は現実主義者』。 この記事ではアニメ化もされ話題の本作を、最新話までネタバレありで徹底解説！読んでるだけで胸が締めつけられるストーリーや可愛らしいキャラの魅力を紹介し、本作が大人気な理由をあますことなくお伝えします。

同じクラスの可愛い同級生、夏川愛華に恋してアプローチを続けていた佐城渉。何度そっけない態度を取られてもめげずにアピールを続けていた渉でしたが、ふとした瞬間に「何のとりえもない自分と魅力あふれる愛華が釣り合うわけない」と気付いてしまいます。 今までしてきた自分の行動を猛省する渉。それからは今までのようなアプローチもせず過ごしますが、愛華は急にそっけなくなった彼の態度に困惑！今度は愛華が渉のことを気にせざるを得ない状況になってしまいます。 自分を好きでいてくれた渉への好意が無自覚ににじみ出る愛華。両思いなはずなのにすれ違う、2人の恋にドキドキとニヤニヤが止まりません！

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現実を見て高嶺の花である愛華を諦めようとする渉。しかし渉のそっけない態度に不満がたまった愛華は「興味があるならっ……う、家に来なさいよ！」と爆弾発言を披露し、なんと自宅に渉を呼ぶことに。ですがそこでは渉と妹が仲良くなるなど予想外の方向に話が展開。 さらには風邪に倒れた渉の様子を見てドギマギするなど、愛華は相変わらず振り回されっぱなし。そしてその一方、すべてを諦めたような渉には唐突なモテ期が到来！？愛華の親友である芦田圭や学校の風紀委員を務める四ノ宮凛など、彼の周りに魅力的な女性が次々に現れて……。 常に気が気でないのに素直になりきれない、愛華は果たしてどんな行動に出るのでしょうか。

学校も夏休みに入り楽しい夏が始まる、かと思いきや渉は古本屋でバイト三昧。そこで有能な仕事ぶりを見せる渉の周りには、美人女子大生の笹木風香や文学少女の一ノ瀬深那など様々な女性が登場し何かが起きそうな予感……！？ その一方、愛華はサッカー部のイケメン佐々木とともに文化祭実行委員を務め、夏休み中も文化祭準備に着手。佐々木は愛華に好意を寄せますが、愛華からは本命である渉への好意がちらほらとにじみ出てしまいます。 そして久々の再会を果たした渉と愛華。愛華は自分の気持ちと少しずつ向き合い始め、自分以外の女性と仲を深めていた渉に対し「せっかく久し振りに会ったのにっ…さみしいじゃない…」とその思いを口にします。

渉のバイト先で働くことになったクラスメイトの一ノ瀬深那。しかし深那はどうにもバイトが向いておらず失敗ばかり。そんな彼女に渉は思わず意見をぶつけ「で、できるようにしますから！やめさせないでくださいっ！」と土下座をさせてしまうことに。 思わぬ展開に驚き自身の言動を激しく後悔する渉。この窮地に救いの言葉をなげかけたのはなんと愛華でした。彼女はことの顛末を聞くと「明日その子の話をしっかり聞くように」と渉を諭し激励。 渉は改めて深那と向き合うことに。そして彼女が兄離れをしたくて努力をしていると聞き、渉は深那をサポートしようと決意します。ひと夏のささやかなバイト経験が渉をひとつ大人に成長させるのでした。

夏休みも終わり、文化祭に向けて学校が色めき立つ2学期が開始。ここで渉と愛華の仲も進展するか……と思いきや、渉の近くにはバイト先で仲良くなった深那がべったり！それに対し愛華はちくちくと胸の痛みを感じてしまいます。 さらに渉の下駄箱には差出人不明のラブレターのような手紙が！？渉もこの事件に大きく戸惑いますが、それ以上に戸惑ったのが愛華でした。彼女は嫉妬を感じるものの、かつて自分がフッてしまった事実を思い出し「自分から彼に手を伸ばすのは間違いではないか」と思い詰めてしまいます。 そして愛華はその思いを振り切るように文化祭準備の仕事に没頭。ですがそのハードな仕事と人間関係に苦しむことに。それを見かねた渉は彼女を救うためにサポートすることを決意します。

問題だらけの文化祭準備でどんどん心をすり減らしていく愛華。焦りと不安のなかで苦しむ彼女でしたが、渉が意を決しサポートを始めたことで状況が一変します。関係各所との交渉や様々なタスクの簡略化など、とんでもないハイスペックでどんどん仕事をこなしていく渉。 そんな彼の姿に心臓が高鳴る愛華。彼女は自分のために必死に動き回る渉を見て、少しずつ自分の感情に気付き始めます。「───好き、かも」、ここでついに愛華は渉への恋を自覚することに。 大きく動き始める予感がする2人の関係。波乱ばかりの文化祭はついに本番を迎えますが、果たして渉と愛華の恋はどんなゴールへと着地するのでしょうか。

紆余曲折を経てなんとか開催までこぎつけた文化祭。渉と愛華の関係性もここで大きく動き出すと思われましたが、なんと渉は文化祭初日に深那や風香と過ごす約束をしていたのです！ しかもそこに渉の友人、貴明の妹である有希が合流。貴明を探し学校を巡る一行ですが、そのなかでたまたま貴明が告白を受け返事を保留する姿を目撃してしまいます。渉は貴明から相談を受け「両想いから始まる恋なんてほぼないんだから、そこから始めていけばいい」とアドバイス。 両想いなんてほぼない。そんな言葉を聞いて衝撃を受けたのは愛華でした。偶然聞いたその恋愛観は、紛れもなく自分が渉に植え付けたもの。すべてを諦めたような彼の心に、愛華はどうやって寄り添っていくのでしょうか。

文化祭1日目は深那たちと過ごした渉。2日目は愛華や圭と一緒に回ることになり、渉たちは様々な出し物を満喫します。そして文化祭のメインイベントの1つであるファッションショーが開催。そこで1年生の金髪お嬢様、茉莉花が優勝を飾ります。 しかしそこにサプライズ登場したのは渉の姉であり生徒会副会長を務める楓。なんと彼女たちはファッションショーの大きな盛り上がりを、全て自分たちで奪ってしまったのです。そのうえ茉莉花は楓に恋愛絡みの恨みがあるようで、この状況に自暴自棄になり大暴走！ そんな彼女を止めるため、渉は自らの手に鋏を突き刺す暴挙に出ます。事態はなんとか収まったものの、渉は病院へ行くことになり愛華たちは大きく動揺。新しいキャラの登場で予想外の展開が巻き起こった最新刊でした。

本作の見どころは何と言っても渉と愛華のすれ違いですが、それをしっかりと支えているのが2人をはじめとした登場人物たちの繊細な心理描写でしょう。愛華への気持ちを諦めながらもどこか捨てきれない渉と、彼に対する気持ちに気付くことで過去を後悔する愛華。 お互いの気持ちがはっきりしているのに、正直になれない複雑な感情。本作を読んでいるとそれが痛いほど伝わってきます。読みだせばきっと2人に感情移入し、ページをめくる手が止まらなくなるはず。恋愛小説が好きなら是非とも手に取って欲しい名作ラノベです。

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繊細な心理描写と息を付かせぬ展開で多くのひとを魅了する『夢見る男子は現実主義者』。 2023年7月にアニメ化され大きな話題を集める本作。これを機に原作小説やコミカライズ版をチェックし、胸キュン必至のラブコメを楽しんでみてはいかがでしょうか！