NHKドラマ「大奥 シーズン2」(2023年)のあらすじネタバレをキャストと共に!秋に放送予定
「大奥」シーズン2はいつから放送?
『大奥』シーズン2の放送日程は、2023年7月時点で「2023年秋」を予定されていることが発表されており、詳しい日程はわかっていません。放送枠はNHKの「ドラマ10」で、毎週火曜日の22時〜22時45分放送です。 ドラマの舞台は、謎の疫病「赤面疱瘡」によって男子の人口が女子の1/4にまで激減し、男女の役割が逆転した江戸時代。シーズン2は「医療編」「幕末編」の2編による構成で、赤面疱瘡撲滅に立ち上がった医師たちの物語から幕末・大政奉還までの展開が初めて映像化されます。
「大奥」シーズン2のあらすじ
「大奥 シーズン2 医療編」のあらすじ
老中となった田沼意次は、8代将軍・徳川吉宗(冨永愛)の遺志を継ぎ「赤面疱瘡」の治療法開発を進めるため、大奥に蘭方医を集めます。長崎から来た蘭学者で医師の青沼、本草学者の平賀源内らの助けを借りて、長年日本を苦しめてきた「赤面疱瘡」の解明に挑み、人痘に成功しますが……。 やがて家光以来の男将軍となった11代将軍・徳川家斉。しかしその実態は、政治の実権を母・治済が握り、家斉は一切口出しすることが許されていないのでした……。
「大奥 シーズン2 幕末編」のあらすじ
1853年、黒船が来航し江戸は大騒ぎに。12代将軍・徳川家慶が急死すると、徳川家定が13代将軍に就任しました。家定は老中の阿部正弘、大奥総取締の瀧山とともに開国を進めていきますが……。 家定に続いて14代将軍となったのは、14歳の女将軍・徳川家茂でした。彼女が迎えた正室・和宮は孝明天皇の弟のはずが、実際に嫁いできたのは和宮になりすました彼の姉で……。 やがて新政府軍を率いる西郷隆盛は、西欧の文明が進んでいるのは男社会だからであり、将軍が女ばかりだった歴史は恥だと考えており……。
シーズン1のラストにサプライズ登場
2023年3月14日に放送されたドラマ『大奥』の最終回は、医師たちが「赤面疱瘡」撲滅に向けて立ち上がるシーズン2「医療編」への布石が敷かれ、予告なしで3人のキャラクターが登場しました。 1人は病にふせる吉宗の元に現れた村雨辰剛演じる「謎の男」。彼は蘭学者の青沼です。もう1人は町を見下ろしていた鈴木杏演じる「旅人」で、彼女は本草学者の平賀源内でした。そして最後の1人は、儒学者・青木昆陽が育てた甘藷を食べる玉置玲央演じる黒木。 シーズン2「医療編・幕末編」が原作通りであれば、青沼・平賀源内・黒木は「赤面疱瘡」撲滅に挑み、やがて撲滅に成功。男女の数が元通りになっていき、政府のパワーバランスは男性へ傾いていきます。 さらに「女が統治した歴史は恥。外国に知られたら弱味を握られることになる」と言い切る西郷隆盛により、歴史は書き換えられてしまうのです。
【ネタバレ】「大奥 シーズン2」の結末は?
「大奥 シーズン2 医療編」の結末
母・治済にバレぬよう研究に手を貸し、赤面疱瘡撲滅に成功した家斉。しかし、家斉が赤面疱瘡の研究に手を貸していたことは母にバレてしまいます。 激怒した治済は家斉を毒殺しようとしますが、子を殺されたことを恨むお志賀と茂姫によって毒を盛られてしまい倒れてしまうのでした。 これまで政治に口を出すことの許されていなかった家斉ですが、治済の死後に将軍としての力を発揮し赤面疱瘡の予防接種を普及させます。家斉の働きによって男子の人口は急増。家斉は息子の家慶に将軍を譲り、正室・茂姫と和解しあの世へと旅立っていくのでした。
「大奥 シーズン2 幕末編」の結末
倒幕派の西郷隆盛は、諸外国と比較して日本の江戸時代を「女性によって作られた恥ずべき歴史」だと言います。そして、西郷は倒幕を果たした後、将軍は女性ではなく男性であったと歴史を書き換えてしまうのでした。 大奥で起きたすべてのことが書き記された没日録も新政府に燃やされてしまいます。天璋院は大奥を出て家定の死に立ち会った医者の元へ。家定がお腹の子と天璋院のことを思いながら死んだと知り、ようやく家定の死を受け入れることができたのでした。 明治4年、胤篤に名を戻した天璋院が瀧山とともにいたのは、アメリカに商談に向かう船の上です。船にはアメリカへ留学する少女も乗っています。胤篤は少女に「あなたが国を動かせる」と説くのでした。
平賀源内役/鈴木杏
平賀源内(ひらが げんない)は「赤面疱瘡」撲滅に動く新進気鋭の本草学者です。田沼意次と志を同じくした彼女は2人で協力して大奥で「赤面疱瘡」の研究を開始します。 「大奥」シーズン1の最終回には「旅人」としてサプライズ登場しました。 演じるのは、子役から活動する実力派女優の鈴木杏。映画『花とアリス』(2004年)やドラマ『がんばっていきまっしょい』(2005年)などで注目を集めました。近年もNetflix映画『彼女』などに出演しているほか、舞台でも活躍しています。
黒木役/玉置玲央
黒木(くろき)は、大奥の中から「赤面疱瘡」撲滅に尽力する人物です。御三の間奉公から右筆助となり、青沼から蘭方医学を学んで「赤面疱瘡」撲滅に向けて動きます。 「大奥」シーズン1の最終回でサプライズ登場しました。 演じるのは俳優の玉置玲央です。劇団「柿喰う客」に所属し、中心メンバーとして活躍。映画『教誨師』(2018年)、NHK大河ドラマ『麒麟が来る』(2020年)、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』(2021年)などに出演しています。
青沼役/村雨辰剛
青沼(あおぬま)は、オランダ人男性と遊女との間に生まれた金髪碧眼の蘭学者です。平賀源内に見込まれ大奥に呼ばれ、大奥で蘭学を教えると同時に「赤面疱瘡」解明の研究にあたります。 「大奥」シーズン1の最終回では「謎の男」としてサプライズ登場し、危篤状態の吉宗の夢の中に現れました。 演じるのは、庭師やタレントとして活躍するスウェーデン出身の村雨辰剛。過去にNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(2021年)やドラマ『オールドルーキー』(2022年)などに出演しており、演技経験もあります。
「大奥 シーズン2 医療編」のキャスト
田沼意次役/松下奈緒
田沼意次(たぬま おきつぐ)は、10代将軍・徳川家治の時代に最高職の老中となる人物です。8代将軍・徳川吉宗(冨永愛)に「赤面疱瘡」撲滅を託され、平賀源内と協力して大奥での「赤面疱瘡」の研究を開始させます。 演じるのは女優・歌手などとして知られる松下奈緒。NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』(2010年)の主演でブレイクし、ドラマ『鴨、京都へ行く。-老舗旅館の女将日記-』(2013年)、『ディア・シスター』(2014年)など数々の作品で主演を務めてきました。
松平定信役/安達祐実
松平定信(まつだいら さだのぶ)は、8代将軍・徳川吉宗の孫。母・徳川宗武(松風理咲)から将軍になるという夢を託されて次期将軍の座を狙う野心家で、田沼意次に激しい対抗心を抱き敵対します。 演じるのは子役から活躍する女優、安達祐実。子役時代のドラマ『家なき子』(1994年)の主演で大ブレイクし、数々のドラマで主演を務めました。近年もNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(2021年)や映画『樹海村』(2021年)などに出演しています。
伊兵衛役/岡本圭人
伊兵衛(いへえ)は、廻船問屋・青海屋の次男。兄と比べられ荒れていた彼は母親に大奥に入れられ、青沼が大奥で開いた蘭学教室に顔を出すようになり、黒木らとともに医学を学んでいきます。 演じるのは、アイドルグループ「Hey! Say! JUMP」の元メンバーでジャニーズ事務所所属の俳優、岡本圭人。2021年にグループを脱退してから、ドラマ『リズム』(2023年)や舞台『ハムレット』(2023年)などに出演し俳優として精力的に活動しています。
一橋治済役/仲間由紀恵
一橋治済(ひとつばし はるさだ)は、8代・徳川吉宗の三女・宗尹の子で、一橋家当主。田沼意次を失脚させるために動き、息子の徳川家斉が11代将軍となると政治の実験をにぎります。 演じるのは女優の仲間由紀恵。2000年スタートのドラマ『TRICK』の主演でブレイクし、続く主演ドラマ『ごくせん』(2002年〜)も大ヒットしました。大河ドラマ『功名が辻』(2006年)、『美しい隣人』(2011年)などで幅広い役を演じています。
徳川家斉役/中村蒼
徳川家斉(とくがわ いえなり)は一橋治済の長男で、家光以来初の男将軍として11代将軍に就任。少し気弱な一面があり、母・治済に政治の実験を握られているものの、母に隠れて黒木らに接触し「赤面疱瘡」の研究を再開させようとします。 演じるのは俳優の中村蒼です。第18回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト(2005年)でグランプリを受賞して芸能界に入り、映画『パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT』(2010年)などで主演。2023年にはドラマ『わたしのお嫁くん』や映画『沈黙の艦隊』などに出演しています。
御台(茂姫)役/蓮佛美沙子
茂姫(しげひめ)は、家斉の正室として薩摩藩・島津家から嫁いだ御台(みだい)。聡明で心優しい女性です。気弱な家斉を励まし、陰ながら支えていくものの、治済の謀略に巻き込まれていきます。 演じるのは女優の蓮佛美沙子。第1回スーパー・ヒロイン・オーディション ミス・フェニックス(2005年)でグランプリに選ばれて芸能界に入り、映画『犬神家の一族』(2006年)でデビューしました。ドラマ『理想のオトコ』(2021年)や『今夜すきやきだよ』(2023年)で主演を務めています。
「大奥 シーズン2 幕末編」のキャスト
天璋院・胤篤(あつたね)役/福士蒼汰
天璋院・胤篤は、13代将軍・家定の正室です。徳川の世を途切らせまいと奮闘する家定の心情を理解し、いつしか両想いとなります。 お万の方(万里小路有功)を彷彿とさせる彼を演じるのは、「3代・徳川家光×万里小路有功編」でお万の方を演じた福士蒼汰。 「仮面ライダーフォーゼ」シリーズで注目を集め、『あまちゃん』(2013年)でブレイクした彼は、その後『4分間のマリーゴールド』(2019年)や『神様のカルテ』(2021年)、『弁護士ソドム』(2023年)など多数のドラマ・映画で活躍しています。
和宮役/岸井ゆきの
和宮は、公武合体政策のため男装して14代将軍・家茂に嫁いでくる帝の妹宮です。身分を明かし早々に京に引き上げる予定でしたが、境遇を知った家茂の思いやりある行動に徐々に心を許し、距離を縮めていきます。 和宮を演じる岸井ゆきのは、映画『愛がなんだ』(2019年)やドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」シリーズなどへの出演で知られています。
徳川家茂役/志田彩良
若くして聡明さを併せ持つ14代将軍・徳川家茂。不本意な降嫁をした和宮が少しでも居心地よく過ごせるよう配慮する寛大さの持ち主で、政にも真摯に向き合い、帝とも信頼関係を築いていきます。 家茂を演じるのは、『チア☆ダン』(2018年)や「ゆるキャン△」シリーズ、『ドラゴン桜』(2021年)などへの出演で知られる志田彩良です。
瀧山役/古川雄大
瀧山は最後の大奥総取締です。年季明け後の自由な日々を夢見ていたところ、阿部正弘に見いだされ、将軍・家定に仕えるため大奥入りすることに。持ち前の器量と権勢を発揮し、大奥の男たちを束ねていきます。 瀧山を演じるのは、数多くのミュージカルで活躍し、朝ドラ『エール』(2020年)や「極主夫道」シリーズなどの映像作品でも存在感を発揮している古川雄大です。
徳川家定役/愛希れいか
徳川13代将軍・家定は不遇な幼少期を過ごしたにも関わらず、美しく聡明で、現実を受け止める芯の強さを持った人物です。時代の移り変わりのなかで、信頼できる家臣や愛する人との出会いによって己の人生を追求していきます。 家定を演じる愛希れいかは、元宝塚歌劇団月組トップ娘役です。2018年の退団後、舞台・ミュージカルを中心に活躍し、大河ドラマ『晴天を衝け』(2021年)などに出演しています。
阿部正弘役/瀧内公美
徳川家康に影武者として仕えた阿部正勝の子孫である阿部正弘。男性が再び要職に就くようになった世の中で、兄の代わりに家督を継ぎました。家定を献身的に支えます。家定からの信頼も厚く、寺社奉行から老中へと出世していきます。 演じる瀧内公美は、映画『火口のふたり』やドラマ『凪のお暇』(ともに2019年)などへの出演で知られています。
【復習】「大奥 シーズン1」のあらすじ
8代将軍吉宗・水野祐之進編
若い男子だけがかかる奇病・赤面疱瘡が蔓延し、男子の人口が減ってしまった江戸時代。女が労働を担い、将軍も女が務めていました。 貧乏な旗本の息子である水野祐之進は、幼馴染のお信が好きでしたが身分が違うため結ばれることはありません。そこで祐之進は信への思いを断ち切り、家族を助けるために大奥に入ることを決意。 きらびやかな大奥は男の嫉妬が渦巻く世界でした。器量の良い祐之進は大奥で8代将軍・吉宗に見初められ、将軍の最初の夜伽相手であるご内証の方に選ばれました。しかし、それは大奥総取締役・藤波の策略だったのでした……。
ラストをネタバレ
祐之進と吉宗は剣術好きという共通点もあり打ち解けます。しかし、将軍に傷をつけたご内証の方は打ち首になるしきたりがあるとのこと。祐之進も打ち首になることを覚悟します。 しかし、本当はしきたりなどなく藤波の嘘だと知った吉宗は、祐之進を処刑したフリをし名前を変えさせ町へ帰すのでした。もう旗本の息子・水野祐之進ではなく、ただの町人・進吉です。進吉はお信の元へ向かい2人は抱き合うのでした。 その後、吉宗は大奥を改革。ほとんどの男を国に帰し、大幅に経費を削減します。藤波は大奥を軽んじたら後悔すると言いますが、吉宗はしきたりなど気にしないのでした。
3代将軍家光・万里小路有功編
謎の奇病・赤面疱瘡によって3代将軍家光が亡くなってしまい、乳母の春日局は家光の死を隠し、まだ幼い家光の娘を家光ということにします。 美しき僧・万里小路有功は、継目祝いで江戸城を訪れ春日局の手によって大奥入りすることに。家光と少しずつ想いを通わせる有功でしたが、子ができないため他の男に家光が抱かれるのを許すしかありません。 赤面疱瘡の流行は終わらず、世の中は依然として混乱したまま……。一時的ではなく女性将軍を掲げようという案に春日局は反発。有功と家光の関係は、江戸の世の中はどうなってしまうのか……。
ラストをネタバレ
子作りのため他の男に抱かれる家光に対し、有功は荒れていきます。同じ頃、有功を種なしとなじった春日局が倒れ、世話役を有功が行うことに。 家光は春日局に男子世継ぎが生まれるまで薬断ちをしていたのをやめさせ、有功の世話を拒んでいた春日局も世話を受け入れていきます。 春日局は息を引き取る前に、この世が滅びるまで家光と一緒にいてほしいと有功に懇願。家光を救えるのはこれまでもこれからも有功しかいないと告げるのでした。 家光は家督を継ぐことを高らかに宣言。以降、女の家督は許され、異を唱えるものもいませんでした。こうして女将軍の世は始まっていったのです。
5代将軍綱吉・右衛門佐編
当代きっての色狂い5代将軍綱吉は、大奥には飽き飽きした様子。そこで京都から綱吉好みの右衛門佐を呼び寄せます。右衛門佐は大奥取締役に就任。京都から大典侍を呼び、京都側の子を作ろうと画策します。 綱吉の一人娘・松姫が熱を出し亡くなってしまいます。世継ぎを生むのが将軍の使命とわかっている綱吉は、子作りに励みますが一向に懐妊の兆しがみられません。 綱吉が懐妊しないのは、かつて猫を殺してしまったせいだと語る桂昌院。綱吉はそれを聞き、生類憐れみの令を出すのでした。江戸の町には犬があふれてしまいますが、世継ぎのためと綱吉は気に留めません。
ラストをネタバレ
松姫の死によって綱吉は荒れてしまいます。「将軍とはこの世で1番卑しい存在だ」と泣く綱吉を、右衛門佐は優しく抱きしめ落ち着かせるのでした。 生類憐れみの令を取り下げると言う綱吉に、桂昌院は反対。もう月経がないと言っても聞く耳を持ちません。世継ぎも生めず自害をしようとしていた綱吉に気づいた右衛門佐は、やっと思いを綱吉に伝えます。 長い年月を経てようやく結ばれた2人は、この上ない幸福感を覚えました。しかし、右衛門佐は息を引き取ってしまいます。その後、病に倒れた綱吉は、右衛門佐が迎えに来る夢を見ながら息絶えていくのでした。
「大奥」シーズン2のあらすじネタバレ!キャストについても解説
男女逆転の江戸パラレルワールドを舞台としたNHKドラマ『大奥』。シーズン2の物語は謎の疫病「赤面疱瘡」の解明や開国・大政奉還など、ダイナミックなクライマックスへと向かっていきます。 本記事であらすじ・ネタバレ・キャストについて予習して、2023年秋の『大奥』シーズン2の放送を待ちましょう!