2024年1月10日更新

漫画『大奥』最終回ネタバレ・全話あらすじ!男女逆転SF大河ロマン

このページにはプロモーションが含まれています

Netflixアニメ化!原作漫画を

『大奥』という作品をご存知ですか?2023年1月にはドラマ化されたということで、一度は目にしたことがある人も多いのではないでしょうか?江戸時代を舞台として描かれる、男女逆転時代劇という、類を見ない作品となっています。 そこで本記事では、『大奥』の各巻ネタバレを踏まえながら、徹底解説していきます! ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。

AD

【ネタバレなし】『大奥』のあらすじ

時は江戸、江戸幕府の三代将軍・家光が世を収めていた時代に、病が大流行します。男子のみを襲う謎の疫病は国中に広まり、 男子の数は激減しました。 とうとう将軍である家光も病にかかり、将軍の職は女性へと引き継がれることに。そして男子は、子孫繁栄のため大切に育てられていきます。 江戸城の将軍家の子女や正室・奥女中たちの居所である「大奥」は、いつの間にか希少な男を囲う「男の世界」となっていくのです。

『大奥』をお得に読む方法は?

漫画『大奥』をお得に読みたい人にはコミックシーモアがおすすめ。 コミックシーモアでは無料会員登録で70%オフのクーポンをゲットできるので、かなりお得に読むことが出来ます。この機会に是非コミックシーモアで『大奥』を一気読みしてくださいね!

Netflixアニメ化!原作漫画を

1巻・2巻ネタバレ感想

流行り病のせいで、男子の数は女子の4分の1程の数になってしまいます。そんな数少ない男の世で、江戸城の大奥は「男の城」となっていきます。一見男にとって夢のような城に見えますが、そこは決して煌びやかな世界ではないのです。 陰湿で行き場のない男たちの世界、それが「大奥」。しかし八代将軍吉宗が、この状況にメスを入れます。 2巻では家光が亡くなるところから描かれます。病に倒れた家光の代わりに、乳母は家光の隠し子である女子をすげ替えることを思いつきました。 そして家光となった少女は、男として生きながら、いつか女として子を成す使命を背負います。 そんな家光の相手としてやってきて、共にやり場のない苦しみを共有し、恋仲として結ばれるのが万里小路有功ことお万でした。

AD

3巻・4巻ネタバレ感想

前巻で恋仲になった家光とお万でしたが、悲恋に終わります。元々お万は家光の種牡馬として連れてこられましたが、2人の間には子供が出来なかったのです。 そのため春日の局は、新しい側室を見つけてきます。最初は拒む家光でしたが、「戦のない平和な世」を望まれこの申し出を受諾。 そしてこの側室との間に子が出来、さらに何人もの側室と子を成すことになりました。更に世の中で病の流行が加速し、男が減ったことで家光は自身女将軍であることを公表されます。 家光はその後、女将軍として数々の政策を手がけていくのです。 また4巻では5代目将軍である、綱吉の半生が描かれます。彼女は才能に恵まれながらも、女であるが故に、正当に評価されない鬱憤を抱えていました。 そのため「男狂い」と称された将軍となっています。

5巻・6巻ネタバレ感想

5巻では将軍綱吉が愛娘を亡くし、将軍として転落していく様子が描かれています。 その1つが、生類憐みの令です。これは綱吉が唯一の愛娘を失った後、新たな子供が出来なかったことで打ち出された政策でした。 徐々にエスカレートする馬鹿馬鹿しい政策により、綱吉は民衆に支持されなくなっていきます。そんな状況を、誰よりも憂いていたのは綱吉でした。 綱吉が「将軍というのは岡町で体を売る男たちよりももっと卑しい女の事」と訴えるシーンは、心に突き刺さります。 男狂いの無能将軍であることは、綱吉本人が1番分かっているのです。 またこの頃には夜を共にした男性から、命を狙われるようになるなど、綱吉は心身ともに追い込まれていきました。 そんな中綱吉から、六代将軍である綱豊へと代替わりをしていきます。

AD

7巻・8巻ネタバレ感想

前巻で将軍職についた家宜ですが、わずか3年でこの世を去ります。そして七代目将軍の座を巡り、大奥内で苛烈な派閥争いが発生しました。 この七代将軍家継の父である月光院と、御代所であった天英院による争いを、江戸中期最大の疑獄事件「江島生島事件」と呼びます。 大奥全体を巻き込んだ争いの末、月光院を庇った大奥総取締である江島が、島流しの刑となってしまいました。「男の城」という呼び名とは裏腹に、スクールカースト並みにドロドロした場所が大奥なのです。 そして家継の後を継ぐのが、名将軍として名高い八代・徳川吉宗です。吉宗は任期の中で、日本以外の国では男女はほぼ半数の数いることに気づきました。 その後療養所という名目で、流行病である赤面疱瘡の研究を進めます。 吉宗は子宝にも恵まれ、江戸幕府も安泰……。かと思いきや、長女の家重が後に、酒狂いの無能将軍と呼ばれることになります。

9巻・10巻ネタバレ感想

本巻では無能な酒狂いな九代将軍家重から、十代将軍家治へと代替わりします。しかし吉宗が残したのは、無能な家重だけではありませんでした。 家治は、かつて家重の御子姓を務めた田沼義継を、将軍の側用人とします。そして赤面疱瘡の治療確立のため、研究を進めることを求めました。 こうして田沼が大奥に招いた、蘭学者の筆頭が青沼です。発明家の平賀源内の頭脳と共に、青沼は「赤面疱瘡」の予防を目指します。 彼らの尽力もあり、とうとう赤面疱瘡のワクチンが開発されたのです。最初の実験台となったのは、大奥の男たちでした。 結果は大成功となり、とうとう日本は赤面疱瘡を克服したと思われました。しかしワクチンの副反応による、初めての死者が出てしまいます。 それが松平定信の甥です。直後に将軍家治が毒殺されたこともあり、青沼は死罪となってしまいました。 ようやく見えた光明が、何者かの陰謀によって儚く消えたのです。

AD

11巻・12巻ネタバレ感想

青沼の死後、松平は田沼が重用していた蘭学を禁止。田沼たちが積み重ねてきたものを、全て奪い去里ました。 一方久々の男性将軍である、十一代徳川家斉の代となり、大奥は女の花園となっていきます。そんな家済の裏で手を引くのが、彼の母である治済です。 そしてこの治済こそ、徳川家の真の敵でした。治済は自分の邪魔となる者を次々に葬り去ります。終いには息子の子供たちすら、不要と判断すれば躊躇なく毒殺したのです。 そんな母を最後まで「救いたい」と考えていた家済。それは優しさではなく、臆病さからくる一種の狂気でした。 悪行のかぎりを尽くした治済でしたが、悪人はしぶといとはよく言ったものです。家済の正室である茂姫と、側室お志賀に毒を盛られますが、なんと一命を取り留めます。 しかし治済はこの暗殺計画により、身動きひとつとれない身体に。ようやく治済から解放された家済でしたが、母のこともあり正妻の御大すら信じなくなってしまいました。

『大奥』の感想&レビュー

本作はなんと言っても、「男女逆転」の要素から江戸時代を描く点が特徴です。昨今では「男女逆転」と聞けば、ネタ路線を想像する人も多いはず。 実際筆者も、読み進める前はコメディ要素を期待していました。しかし蓋を開けてみれば、男女逆転した江戸時代の社会運営を、陰鬱に描いたSF作品なのです。 特に将軍と将軍を取り巻く男たちの、「種牡馬」のような扱いは目を逸らしたくなるものがあります。 更に読後感が余りにも悪い巻が多いです。しかしその救われなさこそ、『大奥』のテーマであり、読み進める手を止めさせない魅力でしょう。

AD

2023年1月より実写ドラマ化!

そんな『大奥』ですが、2023年1月からTVドラマ化されています。今までも実写化されたことはありましたが、完結となる大政奉還まで描くのはこれが初めてです。 脚本は『JIN-仁-』や『天皇の料理番』といった、名作を手がけてきた森田佳子が担当します。更に各将軍の代ごとに豪華なキャスト陣を揃えており、力の入り具合が伺えますね。 初めての映像化となる章も多く、以前の実写化を視聴した方も楽しめる作品となるでしょう。

『大奥』あらすじをネタバレ解説しました

ここまで『大奥』の各巻ネタバレを踏まえながら、解説してきました!普段少年誌を読んでいる筆者からすると、「男女逆転」と聞くとラブコメものを思い浮かべるでしょう。 しかし恋愛漫画の側面から見ても、孤独や閉塞感といった感情の揺れと、そこから発展する男女の関係が繊細に描かれます。 大人の鑑賞に堪える1作として、ぜひ多くの方に読んでほしい1冊です。