漫画『HEART GEAR』最新巻まで全話ネタバレあらすじ＆感想！終末を迎えた世界で人間とロボットが旅に出る

世界でただ一人の人間である主人公が家族の機械を修復するため機械と旅に出る『HEART GEAR』。人間が滅び、ギアと呼ばれる機械が世界で過ごす独特の世界観が人気の作品です。 本記事では、そんな『HEART GEAR』を最新巻までネタバレ込みであらすじを紹介します。主人公たちは家族を修復できるのでしょうか？

戦争の末に人類は滅亡し、ギアと呼ばれる機械だけが残りました。200年後では唯一の人間であるルゥとギアのゼット、正体不明のギアであるクロムが一緒に暮らしています。ギアが暴走した狂機によってゼットが破壊され、修復するために技術者と新しい体を探しにルゥとクロムは旅に出ました。 情報を得たルゥたちは、技術者のキッドと会います。キッドではゼットの修復ができず、ギアの楽園「ヘブンランド」なら修復できるかもと教えてもらいました、キッドから貰った人間だと隠す機械を身に着け、ルゥたちはヘブンランドに向かいます。 道中で門番を務める謎のギアと戦うクロムですが、まだ未熟なクロムは追い込まれ頭部に重傷を負いました。それをきっかけに、クロムは戦闘モードに移行。姿を変え驚異の力で殲滅を始めます。

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敵を倒したクロムですが、その様子を謎の存在レイスに知られ、ルゥに目を付けられました。その後、ヴァルハラという闘技場で、ヴォーダン将軍に選ばれた兵士はヘブンランドに行けるという情報を聞き、2人はヴァルハラを目指します。 一方、ヴァルハラでは2つの不測の事態が起きていました。1つ目は、乱入してきた軍事ギアのヒルド。2つ目は、ルゥたちがヴァルハラを訪れたら教えてほしいというレイスです。その後、ルゥたちはヴァルハラに到着してヴォーダンと面会します。 戦士として戦えばヘブンランドの場所を教えると言われたクロムは、戦いへの参加を決意。しかし、これはルゥとクロムを分断するヴォーダンの策でした。ルゥは監禁状態のなか、カメラギアのロックの前でギアなら鳴るはずがないお腹の音を鳴らしてしまいます。

戦いへ参加したクロムはヒルドと戦います。ヒルドに追い詰められたクロムは戦闘モードになり対抗しますが、ヒルドの渾身の一撃により相打ちになりました。満身創痍の2人は廃棄場に投げ入れられます。 一方、ルゥのお腹の音を聞いていたヴォーガンはルゥが人間だと気づきました。ルゥは連れ去られ謎の機械に繋がれてしまいます。ヴォーガンは人間であるルゥを利用して、機械の本能ともいえる基底プログラムへ干渉し、「自分の命令を最優先にしろ」と書き換えたのです。 そんなヴォーガンと仮想空間で対峙するルゥ。ヴォーガンがルゥに襲い掛かるもロックが登場し、ルゥを守りました。ロックの策略でクロムを襲っていたギアたちは混乱し、その騒ぎに乗じてクロムはルゥの元へ急ぎます。

仮想空間から追い出されたロックはクロムと合流し、ルゥの体を開放します。しかし、巨大な兵器を操るヴォーガンが登場して、クロムと合流したヒルドが戦うことに。2人は協力してヴォーガンを倒します。 事件を終えた一行ですが、ヒルドからルゥの殺害を進められました。人間であるルゥはすべてのギアを奴隷に変えることも可能です。ヒルドの意見を理解しながらも、そうならない可能性にかけたいとクロムは殺害を拒否します。ルゥたちはヘブンランドを目指しますが、旅にはロックが加わりました。 一方、ヘブンランドに帰ったレイスはDとRという存在にルゥのことを告げます。ルゥが人間だと聞いたDは保護を提案し回収部隊を派遣、Rは抹殺を提案し討伐部隊を派遣しました。危機が迫るなか、ルゥたちは森で元人間のヘンリックに出会います。

本作に登場するロボットには基底プログラムと呼ばれる本能のようなものが携わっています。ロボットたちは基底プログラムに従おうと行動をとるのですが、ヴォーガンもその1人です。ヴォーガンは自分の基底プログラムを満たすため行動していました。 しかし、一方で基底プログラムから逸脱したといってもいいヒルドのような存在がいます。過去にヒルドは部下に自由を与えたところ基底プログラムに従い、殺し合いを始めたのを悔やんでいました。 基底プログラムという本能に従うしかないのか、人間のような本能と理性に苛まれるロボットの生き方は、ときに読んでいて切なくなるでしょう。

SFや終末もの、アクション、冒険譚、メカニックなどさまざまな要素が詰め込まれた『HEART GEAR』。独特な世界観ではありますが、あらゆる要素を含んだ本作は気に入る人も多いのではないでしょうか？ぜひ、その世界観を手に取って見てみてください。