漫画『雪辱の花』ネタバレあらすじ＆最終回・結末予想！全巻無料で読めるのかまで調査

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クォン・ヒリャンという男に兄を除いた一家全員を殺害された主人公のヨンジョは、自暴自棄になりながらもなんとか生きていました。 女と見紛うほどの美貌を持ち、一時期男色を行いながら生計を立てていた彼。しかし自身の身体を売ってまで助けてやりたかった兄はもうおらず、彼もまた兄のもとへ逝こうと思い詰めてしまいます。 その時自身のささやかな幸せを奪った男の顔がちらつき、悔し涙をこぼしながら再び復讐を誓うヨンジョ。そして、この地に監司としてヒリャンがやってくると聞いた彼は……。

貴族の子として生まれ幸せに暮らしていた青年ヨンジョ。しかし、とりわけ月が明るかった夜に父は逆賊としてクォン・ヒリャンに殺害され、ヨンジョの家は没落してしまいます。生き残ったヨンジョと兄は下賤となり重労働を課せられていました。 病に倒れた兄の看病のため、現場の監督官へと身体を売るヨンジョでしたが、その努力の甲斐もなく兄は亡くなってしまいます。唯一の肉親を亡くしたヨンジョが命を絶とうとした時、ヒリャンが監司としてこの地にやってくるという話を聞くことになるのです。 ヨンジョはヒリャンへの復讐を誓い、監営という場所へ使用人として潜り込みます。偶然、顔を合わせることになったヨンジョとヒリャンでしたが、ヒリャンはヨンジョの事を覚えていなかったのです。そればかりか、男色家であるヒリャンは美しいヨンジョを犯すことを考え始めるのでした。

王の側近として、王に反抗の意思を持っている地方の有力者たちの力を削ぎに来たヒリャンは、水面下で動き始めます。表面上は新しくやってきた監司のヒリャンに友好的な態度を見せている有力者たちですが、早速こっそり集まってヒリャンへの対応を話し合っていました。 それに気づいているヒリャンは、あえて反抗勢力の1人である戸長が通りかかる場所で男娼を抱き、見せつけるように腰を振ります。しかし、ヨンジョの美しさを知ってしまったヒリャンは、男娼を抱きながらもヨンジョのことばかり考えてしまってーー。

ヒリャンが男色家であることを知った戸長は、ヨンジョをスパイとして仕立て上げることを画策します。ヒリャンを誘惑し、情報を流せと命令されたヨンジョは、自分の復讐を果たすチャンスにもなると考え行動を起こします。しかし、その思惑はすでにヒリャンに見抜かれていました。 ヨンジョがスパイとしてやってきたことを知りながらもヨンジョを抱こうとするヒリャン。しかし、ヨンジョは家族が殺された日のことを思い出してしまい、震えが止まらなくなります。咄嗟に近くにあった簪で自分の首を突こうとしますがーー。

ヒリャンを襲った罪で牢に繋がれたヨンジョ。そこに戸長が現れます。戸長はヒリャン襲撃の黒幕が自分であることを知られるのを恐れ、ヨンジョを殺しに来たのでした。間一髪のところでヨンジョを助けたのは、当のヒリャン。実はヒリャンは、ヨンジョの正体も復讐が目的で近づいてきたことも気づいていました。 すべてわかっているのに、ヨンジョを殺そうとはしないヒリャン。ヨンジョに執着しつつある自分を戒めるために、ヨンジョを自分の手の届かないところに置かねばと思ってはいるもののーー。

生まれ持った美貌となまめかしい体を使ってなんとか生き残ってきたヨンジョですが、最後に命を懸けて家族を殺した敵に復讐しようとします。しかしその復讐相手はどうやらヨンジョのことを気に入っている様子。BLの王道パターンを考えると、今後2人は恋愛関係になることが予想できます。 憎い相手に惹かれてしまう自分に罪悪感を持ちながらも気持ちは止められなくて……というのがおいしい展開なので、今後はヨンジョの葛藤に焦点が置かれるのではないでしょうか。

「家族を惨殺したヒリャンに復讐する」という情念を抱えているヨンジョですが、彼の中身はまだまだ弱くて臆病。同僚などには虚勢を張れる彼も、肉親の仇であるヒリャンを目の前にすると足がすくんでしまう姿が印象的です。 そんな弱気で復讐が果たせるのか……とつい心配になってしまいますが、それでも自分を奮い立たせてヒリャンへの復讐を誓うヨンジョの姿から目が離せません。 一方、ヒリャンは今のところ何を考えているのかよく分からないキャラクターなので物語がどう転んでいくのか今後が楽しみな作品です！

すっかり日本でもおなじみになっている韓国漫画ですが、本作の作画は韓国漫画の中でもトップレベルなのではないかと思ってしまうほど素晴らしいものに仕上がっています。 特筆すべきはヨンジョの表情で、死を決意した時の空虚な表情が悔しさを思い出してわずかに変わるシーンは見事というほかありません。 本作では線が細く美しいヨンジョが屈強なヒリャンに抱かれることになるのですが、このシーンがあるだけで体格差CP萌えの読者には確実に読んでほしい作品になっていますよ。