漫画『アポカリプスの砦』最終話まで全話ネタバレあらすじ＆感想！矯正施設の4人組vsゾンビ集団

見に覚えのない罪によって関東の不良が集まる矯正施設に入れられてしまった主人公の前田。塀の外ではなんとゾンビの暴走で町が大パニックに。前田は同じ部屋の4号室組とともにゾンビに立ち向かっていきます。少年たちの友情がアツい王道のゾンビパニック作品です。 この記事では完結済み『アポカリプスの砦』最終話までをネタバレありであらすじ紹介します！

冤罪で青少年矯正施設・松嵐学園に入所することになった前田義明。前田は室長の吉岡正文、岩倉剛、そしてノイマンこと山野井満と4号室で同居となりました。 施設の外ではゾンビ化した人々が暴れ出し町が壊滅状態になっており、施設にもゾンビが入ってきてしまうのです。4号室組はゾンビをなぎ倒し車で外に脱出しました。町の惨状から自暴自棄となった前田が山のように重なるゾンビの頂点にいた長髪のゾンビを射撃。すると一斉に周りのゾンビが襲いかかってきました。 一旦学園に退避するも最強の受刑者・一ツ兜に圧倒されます。4号室組は学園に残るため、自衛隊駐屯地から銃器を持ってくると約束しました。しかし駐屯地には見たこともない犬型のゾンビが待ち構えており……。

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前田と岩倉は犬型ゾンビの囲まれてしまいます。身代わりとなった岩倉は死を受け入れますがそこに息子・りっくんのゾンビ化を治そうと旅する花畑とその仲間・笠原のトラックがやってきて岩倉を救ったのです。しかし一行の前にまたしても長髪のゾンビが現れます。 山野井は長髪のゾンビが超音波で他のゾンビを集めていると発見、さらに戦闘不能になった長髪のゾンビを施設に持ち帰ると言い出しました。 施設に戻り一ツ兜に銃を渡した一行でしたが、他の受刑者と喧嘩となってしまいます。4号室組と花畑達のピンチにりっくんが立ち上がり受刑者を殺しました。事情を知らない受刑者の1人がりっくんを操作していた長髪のゾンビの拘束を解いてしまい……。

長髪の男はブードゥー教による黒魔術の司祭から「ボコール」と名付けられます。なぜか前田に執着するボコールは死ぬ直前、前田の親指を噛みちぎりウイルスに感染させてしまいました。 感染を抑えるため前田は右腕を切落とし生死の境をさまようことに……。同じ頃、頭上から国連軍のヘリが助けにやってきました。しかし彼らの正体はボコールを「光の子」として崇拝する集団だったのです。 ボコールを殺した4号室組は集団に拘束され、前田を除く3人はゾンビの群れに自ら飛び込みました。その光景を目撃した前田は怒り狂います。すると傷口は治り腕も修復、そしてゾンビの山を築いたのです。ハット伍長はボコールの能力を持つ前田を捕らえてヘリで飛び立ちますが……。

前田が「ボコール」と化してしまうのは時間の問題でした。そんな中で4号室組に「坂上」と名乗る女性から電話がかかります。 彼女はゾンビウィルスに対抗するワクチンを研究していたのです。そして最後に必要なのはボコール化する原因「Fウィルス」。4号室組は坂上に感染者の前田を届けるべく「海ほたる」を目指します。海ほたるに向かう途中で山野井もFウィルス感染者だと判明、徐々にゾンビ化が進行していました。 一行は海ほたる直前のトンネルでゾンビに囲まれてしまいます。山野井は朦朧とする意識の中、ガソリンを使ってゾンビを一網打尽にして全員で逃げ切る作戦を考えました。しかし最後の点火時、山野井は自らも犠牲になったのです。

坂上は始めからワクチンのため前田を殺すつもりでした。さらに一ツ兜まで学園から駆けつけワクチンのため殺害を促します。そこで前田が対岸にいるボコールを捕まえてワクチンを作ることを提案しました。 前田はりっくんを操りボコールを捕らえますがなんともう一体のボコールが登場。2体のボコールは共食いを始め、1つの受精卵になったのです。急速に成長した受精卵から巨大な前田とそっくりのボコールが生まれました。 過去に友人を守れなかった後悔を思い出す岩倉は前田を必死で守ります。しかし岩倉はボコールによって柱で潰されてしまいました。岩倉を失った前田は怒りを込めてゾンビの山で巨大ボコールを幾度となく殴り……。

前田とともに行動する4号室のメンバーは強烈な個性を持った面々ばかり。相手のスキを逃さない狡猾さが魅力の吉岡。力で相手を制す寡黙な男、岩倉。そして頭の良さでピンチを切り抜ける山野井。 性格はバラバラな4人ですが、吉岡が実家のゲームセンターに行った際には弔いをする時間を作るため他のメンバーがゾンビの足止めしたり、山野井との別れでは吉岡が「ノイマン」とあだ名を付けた思い出を語ったり不器用な男の友情がグッと来る作品です。

今回はゾンビパニック漫画『アポカリプスの砦』を紹介しました。10巻で完結しており飽きを感じやすいゾンビという題材の中でも最後まで疾走感のある作品となっています。 この機会に『アポカリプスの砦』を一気読みしてみてはいかがでしょうか。