2024年2月1日更新

漫画『薬屋のひとりごと』2種類の違いは?2種類ある理由や売上を調査

このページにはプロモーションが含まれています

2023年10月から放送されたアニメ『薬屋のひとりごと』。本作の原作は「小説家になろう」で連載されていた小説で、こちらをもとにした漫画版も発売されています。 しかし漫画版はなぜか2種類あり、「どっちを読めばいいの…?」と戸惑う人も少なくないようです。そこで本記事では、それぞれの違いやどちらが人気かなどについて詳しく紹介していきます!

AD

『薬屋のひとりごと』の漫画が2種類あるのはなぜ?

2種類ある理由
  • 幅広い読者に読んでもらうため
  • 本作の違った魅力を引き出すため

本作のコミカライズ版が2種類ある理由は、今のところ明言されていません。しかし異なる雑誌で連載をすることで、違った読者層に届けられるというメリットがあることは確か。萌え系やファンタジー系に強い『月刊ビッグガンガン』と、人間ドラマやハードボイルド系に強い『月刊サンデーGX』。 まったく読者層の違う雑誌に連載することで、本作の知名度は大きくアップしているはず。また各雑誌のカラーにあわせた内容にすることで、本作の持つ「恋愛要素」と「ミステリー要素」をそれぞれ目立たせることにも成功しています。 『薬屋のひとりごと』は2種類の雑誌に掲載することで、その魅力を何倍も引き出しているのです。

吹き出し アイコン

両方読み進めて、同じシーンの比較をするのも面白そうですよね。

原作者の日向夏氏も困惑

『薬屋のひとりごと』の漫画が2種類ある理由は特に公式からも明言されていないことは、先ほどお伝えしました。本作の原作者である日向夏氏もその理由についてははっきりと分かっていないようで、過去にX上で「私にもわからないから困惑していたのです」とのコメントを出しています。 原作者も困惑しているということで、ますます謎が深まりますね……。

『薬屋のひとりごと』は漫画が2種類あるって本当?

薬屋のひとりごと
©日向夏・主婦の友インフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

漫画『薬屋のひとりごと』には、『月刊ビッグガンガン』に連載されているスクウェア・エニックス版と、『月刊サンデーGX』に連載されている小学館版の2種類があります。しかもどちらかがスピンオフ作品……というわけではなく、2つとも原作に基づいて本編をコミカライズしたものです。 したがってそれぞれのストーリーはほぼ一緒。特にこだわりがないのであれば、どちらを読んでも物語を楽しむのに支障はありません。ただもちろんまったく同じというわけではないので、以下では2作品の違いについて紹介していきます。

吹き出し アイコン

別の雑誌で同じ話が連載されるってどういうこと!?どっちを買ったらいいか迷っちゃいそうです。

AD

『薬屋のひとりごと』2種類の漫画の違いは?

スクエニ版

原作 日向夏
作画 ねこクラゲ
構成 七緒一綺
出版社 スクウェア・エニックス
掲載誌 月刊ビッグガンガン

スクエニ版の最大の特徴といえば、美麗かつ可愛らしいイラスト。主人公の猫猫をはじめとして各キャラクターが魅力的に描かれており、ビジュアルに重きを置く人にオススメです。 広告でよく流れてくるのもこちらの作品で、本作のコミカライズと言えばスクエニ版を思い出すひとも多いのではないでしょうか。 また本作は恋愛模様や人間関係が繊細に描かれており、ヒューマンドラマ感が強いのも特徴のひとつ。ミステリーよりラブコメ要素が目立つよう構成されており、作中の描写も原作に近いものになっています。

吹き出し アイコン

コミカルさもあってとっても読みやすいです。猫猫や壬氏も、より個性が際立っている感じがします。

小学館版

原作 日向夏
作画 倉田三ノ路
出版社 小学館
掲載誌 月刊サンデーGX

小学館版はスクエニ版と比べ、絵はかなりシンプルにまとめられています。少女漫画チックな画風に抵抗がある方には、こちらの絵柄の方がしっくりとくるでしょう。またストーリーに関しては、スクエニ版と違い恋愛要素よりもミステリー要素を重視。 原作が持つスリリングな部分や、サスペンス感を最大限に楽しめるのが魅力的です。ビジュアルよりストーリー重視で謎解きも楽しみたい!という方には、こちらの小学館版をオススメします。

吹き出し アイコン

各所に散りばめられた伏線が巧みな作品。読んでいるとついつい考察を始めてしまいます。

AD

『薬屋のひとりごと』2種類の魅力を比較まとめ!

スクエニ版 ビジュアル重視 ラブコメ要素が好きな人向け
小学館 ストーリー重視 ミステリー要素が好きな人向け

スクエニ版と小学館版はそれぞれ何巻まで出ている?

スクエニ版

巻数 既刊12巻
展開の進行度 ライトノベル版3巻の内容まで

スクエニ版は現在12巻まで発売されており、最新刊で描かれているのはライトノベル版3巻までの内容となっています。気になる最新刊における一番の目玉の内容は、やはり猫猫が壬氏の秘密を知ってしまうシーンなのではないでしょうか。 このシーンは猫猫と壬氏の今後の関係性に大きく関わる重要な部分なので、気になる人はぜひ恋愛描写が丁寧に描かれたスクエニ版をチェックしてみてくださいね。

小学館版

巻数 既刊17巻
展開の進行度 ライトノベル版4巻の内容まで

小学館版はスクエニ版よりも多く発売されており、現在の巻数は17巻。スクエニ版との巻数の差は5巻ほどありますが、展開の進行度はライトノベル1冊分ぐらいしか差がありません。小学館版の方がよりミステリー寄りの内容になっている分、やや進行が早いのかもしれません。 いち早くライトノベルの内容を追いたい場合には、よりストーリーが進んでいる小学館版を読むのもおすすめです。

スクエニ版と小学館版を全巻揃えるならどっちが安い?

スクエニ版(コミックシーモア) 730円/巻
小学館版(コミックシーモア) 759円/巻

スクエニ版は現在12巻まで発売されており、価格は1巻につき730円なので、全巻揃えるとなると8,760円。一方で小学館版は現在17巻まで発売されており、価格は1巻につき759円なので、全巻揃えるとなると12,903円かかります。 小学館版のほうが巻数が多く出ている分、全巻揃えるためにはより高くなるのですが、1冊あたりの値段もそもそもスクエニ版の方が安いです。とはいえ、絵柄や展開などの好みの問題もあると思うので、好きな方を選んでみてくださいね。

AD

『薬屋のひとりごと』はどっちが人気?売上で検証!

漫画『薬屋のひとりごと』の累計売上をみてみると、2022年6月の時点でスクエニ版は800万部、小学館版は680万部となっています。そのためスクエニ版の方がよく売れており、人気があるといえるでしょう。 スクエニ版は「次にくるマンガ大賞2019」のコミックス部門1位に輝いていたり、広告で人々の目に触れる機会も多いので、『薬屋のひとりごと』の漫画版といえばこれ!というイメージも強いのかもしれません。

吹き出し アイコン

部数的にはスクエニ版が人気!でも思った以上に差は開いていないんですね。

『薬屋のひとりごと』アニメはどちらに似ている?

薬屋のひとりごと
©日向夏・主婦の友インフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

アニメ版は原作小説に忠実に作られており、どちらかというとスクエニ版に近しい印象があります。ただセリフや状況描写は似通った部分があるものの、アニメ版にはオリジナルの演出が採用されている場面も存在。これによりコミカライズ版とはまた違った面白さを引き出すことに成功しています。 漫画と見比べながら鑑賞すると、アニメならではの工夫をより楽しめるかもしれません。

吹き出し アイコン

小説・漫画・アニメ、それぞれ違った面白さがあるのが本作の特徴。できれば全てのバージョンを楽しんで欲しいです。

2種類の漫画『薬屋のひとりごと』あなたはどっちを読む?

2種類発売されており、どちらにもそれぞれの魅力がある漫画『薬屋のひとりごと』。どちらを読んでもいいですが、両方を比較してみると作品をよりいっそう深く理解できるかもしれません。 漫画版はもちろん、原作小説やアニメもぜひあわせてチェックしてみてくださいね!