2023年12月5日更新

『ツイン・ピークス』のあらすじネタバレを結末まで!ローラ殺しの犯人の正体とは?

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ツイン・ピークス デヴィッド・リンチ
©Twin Peaks Productions, Inc. All Rights Reserved.

1990年に放送され、一大ブームを巻き起こした伝説のミステリードラマ『ツイン・ピークス』。2017年には「The Return」と題して新シリーズも製作されました。 この記事では、『ツイン・ピークス』のあらすじを結末までネタバレありで紹介し、その見どころにも迫ります。 ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。

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【ネタバレなし】『ツイン・ピークス』のあらすじ

アメリカ・ワシントン州にある田舎町「ツイン・ピークス」。山間部に位置するこののどかな町で、女子高校生の殺害事件と性暴行事件が発生します。1件はローラ・パーマー殺害事件、もう1件はロネット・ポラスキー暴行事件。 FBI捜査官のデイル・クーパーは、この2件が同一犯によるものと考え、捜査のためツイン・ピークスに滞在することに。彼は1年前に別の町で起きた未解決の殺人事件に共通点があるとにらんでいました。 捜査を開始後、クーパーは「赤い部屋」が登場する奇妙な夢を見ます。第六感を信じるクーパーはこの夢が何かを暗示していると考えて捜査に活用しますが、それは同時に町の闇を暴くことになっていきます。

『ツイン・ピークス』のネタバレを結末まで

ツイン・ピークスに潜む闇とは

『ツイン・ピークス』
© ABC/Photofest/Zeta Image

ローラ・パーマー殺害事件の捜査を担当するのはクーパー捜査官と地元の保安官たちですが、ローラの友だちのドナとジェームズも自分たちだけで犯人探しを始めます。 さらにクーパーに恋したホテルオーナーの娘オードリーも、彼の気を引くために調査を始めるのでした。彼らがそれぞれに捜索しているうち、犯人候補が何人か現れるのと同時に町に隠されていた秘密が明らかに。 実はのどかな田舎町ツイン・ピークスには、不倫の横行や未成年による乱交売春、土地開発の利権にまつわる陰謀や麻薬取引など様々な闇が潜んでいたのです。

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捜査を進めるごとに明らかになるローラの素顔

『ツイン・ピークス』シェリル・リー
© ABC/Photofest/Zeta Image

表の顔は地元民にも愛される高校の人気者だったローラですが、捜査や犯人探しによって、彼女の知られざる裏の顔が次々と明らかになっていきます。実は麻薬の常習者であり、二股をかけていて、事件直前には複数人の男性と性交渉を持っていたのです。 ローラと付き合っていたのはフットボール部の花形選手ボブでしたが、裏ではコカインの密売人もしています。ローラの二股相手は親友ドナと犯人探しをするジェームズでした。 さらに、ローラは売春を行う店でも働いていたことが判明。その店は、オードリーの父親が経営するカジノ兼売春宿「片目のジャック」でした。

ローラ殺人事件の犯人の正体はあの人

『ツイン・ピークス』ローラ・パーマー(シェリル・リー)
© ABC/Photofest/Zeta Image

ローラを殺害したのは誰なのか、という本作の主軸の謎についてはシーズン2の16話で判明します。それは、謎の男「ボブ」。このボブの存在が、『ツイン・ピークス』1番の謎といっていいかもしれません。 実際にローラを殺害したのはローラの父リーランドですが、彼は「キラー・ボブ」に憑依されて犯行に及んでしまいます。ローラはリーランドから性的虐待を受けており、その過酷な現実から逃れるために麻薬に手を出していたのでした。 キラー・ボブは次に憑依する人物を探していて、物語の最後で憑依したのがクーパーだったのです。

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事件解決に導いたクーパーが銃撃される

『ツイン・ピークス』カイル・マクラクラン
© ABC/Photofest/Zeta Image

クーパーは保安官のハリーと「片目のジャック」に変装して入店。トラック運転手のレオとカナダ人のジャックがローラを束縛して暴行を加えたことが明らかになります。 レオの取り調べを行おうとした時、クーパーは謎の人物に銃撃されてしまいます。命を取り留め、その後ローラ殺害事件の謎を解いて解決に導いたクーパーでしたが、ツイン・ピークスを去った後にFBI上層部から嫌疑をかけられて停職命令が下ります。 実はこれはクーパーを恨む人物、ジャックの兄ジャンによる策略でした。クーパーは嫌疑を晴らすことができましたが、さらに元同僚アールがクーパーへの復讐を表明します。 というのも、アールの妻とクーパーは以前恋人関係にあり、怒ったアールが妻を殺すという事件があったからです。

ブラック・ロッジの秘密とは

『ツイン・ピークス』には“人間と自然を司る霊が住んでいる場所”として「ホワイト・ロッジ」という場所が登場しますが、その対極にある邪悪な力が集まっている「ブラック・ロッジ」も存在します。物語のラストは、このブラック・ロッジが舞台となります。 アールの真の目的は、ブラック・ロッジに入ることでした。「ミス・ツインピークス・コンテスト」の騒動に紛れて、クーパーの恋人アニーをブラック・ロッジへ連れて行ったアール。追いかけたクーパーがそこで目にしたのは、彼の夢に現れるあの「赤い部屋」でした。 赤い部屋にはボブがいて、さらに自分とそっくりなドッペルゲンガーにも出会うことに。夜が明け、ロッジを見張っていた保安官たちがクーパーとアニーが倒れているのを発見します。 無事に戻ったはずのクーパーですが、鏡を見るとそこにはボブの顔が!鏡に額を打ち付け、血を流したままクーパーは「アニーはどうしたんだ?」と問い、物語は終わりました。

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続編「the return」のあらすじ

『ツイン・ピークス』カイル・マクラクラン , アル・ストローベル
© Showtime Networks/Photofest/Zeta Image

「The Return」の物語はクーパーが夢に見ていて、実在した「赤い部屋」から始まります。そこには殺されたはずのローラ・パーマーがいて、「25年後に、また会いましょう」とクーパーに告げていました。 この物語には赤い部屋に留まり続けるクーパーと、現世へ戻ったドッペルゲンガーのクーパーが同時に存在しています。現世のクーパーはボブに憑依され、いわば「悪」の存在。 25年後、ローラと赤い部屋で再会したクーパーは、ローラに「あなたは、もう出ていける」と告げられます。別の分身「ダニー」として現世に戻ったクーパーですが、悪のクーパーは犯罪組織を動かして悪の根源的な存在と出会える「座標」を探していました。

『ツイン・ピークス』の見どころ

『ツイン・ピークス』カイル・マクラクラン , シェリル・リー
Photofest

ロケ地となったワシントン州スノカルミーへの見学ツアーや、途絶えることない出演者とファンの交流会など、時を経ても支持され続けている『ツイン・ピークス』。 その独特な世界観は監督のデヴィッド・リンチならではのもので、「難解」と言われながらも彼の作品の根強いファンはいまだ世界中にいるようです。 「ツイン・ピークス」シリーズの魅力は、何年たっても考察の余地を残してくれる難解さそのものにあるといえます。キラー・ボブというキャラクターを思い付きで付け加えたり、ローラ殺害の犯人が主軸にもかかわらず犯人自体には興味がなかったりと、リンチ監督自身の独特の感性も魅力の1つ。 続編「The Return」もどうやらまだ終わらない謎を残している様子。今後もシリーズの行方から目が離せません!

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『ツイン・ピークス』のあらすじネタバレを結末まで紹介

1990年から1年間、全30話で2シーズンを終え、1992年には人気絶頂の中で劇場版も公開した「ツイン・ピークス」シリーズ。2017年にまた新たなシーズンを迎え、今後の展開にも注目が集まっています。ぜひ今一度、オリジナル・シリーズから新作までチェックしてみてはいかがでしょうか?