漫画『王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います』最終回まで全話ネタバレあらすじ＆感想！無料で読む方法についても解説

『王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います』は、原作・挟山ひびき、漫画・南乃映月で連載している女性漫画で、2024年3月時点では16巻まで配信中です。 この記事では『王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います』のストーリーをネタバレ込みで解説していきます。どんなお話なのか気になっている人も、結末だけ知りたいという人も、ぜひ最後までチェックしてみてください！

オリヴィア・アトワールは、宰相の父を持つ侯爵令嬢。6歳の時に第一王子のアラン・クレイモラン・ブリオールと婚約しました。 ある日、アランに呼び出されて王宮に向かったオリヴィアは、そこに国王のジュール・クレイモラン・ブリオールを始め、多くの人が集まっていることに驚きます。これから何が起こるのか……と不安に思っていると、大臣のバンジャマン・レモーネにオリヴィアとアランの婚約解消を告げられました。 さらに、アランの婚約者にはレモーネの娘ティアナが収まることになるというのです。理由はオリヴィアが妃教育を軽んじたからというもの。オリヴィアが妃教育を受けていないのは、アランから「バカのフリをしていろ」と命令されたからなのに……。

アランに婚約破棄をされたオリヴィアは、これでもうバカのフリをしなくていいんだと喜びます。しかし、そんな気持ちを味わう暇もなく、今度はアランの弟のサイラスから求婚されてしまうのです！ 貴族や王族の結婚が好きという気持ちだけで動くものではないことをよくわかっているオリヴィアは、サイラスの行動に裏があるのではないかと勘繰ります。あの手この手で口説いてくるサイラスにドキドキしつつも、簡単に婚約を受け入れることができないのです。 一方アランは、自分の仕事を肩代わりしてくれていたオリヴィアがいなくなって困っていました。新しい婚約者のティアナは仕事なんてできないと放り出し、代わりに1ヵ月だけという条件でオリヴィアが王宮に戻ることになりました。

アランとティアナの仕事を軽く肩代わりしてしまったオリヴィアは、王宮で働いている人たちから絶大な信頼を得ていきます。 サイラスは、そんなオリヴィアをねぎらうため、王族しか入れない図書館の禁書区域への鍵をプレゼントしました。オリヴィアと図書館で出会ったサイラスは、オリヴィアが何よりも本を愛していることをよくわかっていたのです。 連日の読書デートで距離が縮まり始めたサイラスとオリヴィア。しかし、この恋は簡単には実りません。バーバラ王妃からオリヴィアに呼び出しがかかったのです。オリヴィアにチェスを持ち掛けたり、アランの印象について聞いてきたり、王妃は何かを確かめようとしているようでーー。

王妃の表情が変わったことで、質問の回答に間違えてしまったことを察するオリヴィア。王妃が何を考えているのか必死に読み取ろうとします。そこにティアナが駆け込んできました。正式な婚約者である自分を差し置いて、オリヴィアだけが王妃とお茶会をしていることが許せなかったのです。 ティアナのおかげでお茶会はそのままお開きになりました。王妃はアランが国王になるためには賢い妃が必要だと思っているようで、オリヴィアの本当の能力を確認しようとしていたのです。王妃に気に入られてしまったオリヴィアは、アランと再度婚約させられるかもしれなくて……。 そんなオリヴィアを守るため、サイラスは自分との婚約を進めたいんですね。

今度は国王とお茶会をすることになったオリヴィア。そこで初めて、アランの婚約破棄とサイラスの求婚について詳しい事情を知ることが出来ました。 もともと国王になることに全く興味がなかったサイラスですが、アランがオリヴィアと婚約破棄することを知り、国王の望み通り自分が後を継ぐから代わりにオリヴィアに求婚するのを許してくれと言ったのだというのです。 国王がその望みを受け入れる際に出した条件は1つだけ。オリヴィアがサイラスのことを好きになることでした。次期国王の座をめぐる争いに巻き込まれてしまうかと思ったオリヴィアですが、少なくとも国王はオリヴィアの気持ちを尊重してくれるみたいですね。

隣国フィラルーシュの王太子夫妻歓迎パーティーにサイラスのパートナーとして参加したオリヴィアは、フィラルーシュのエドワール王太子から内密の相談を受けます。 これまで数々の公の場でアランの婚約者として顔を見せていたオリヴィアは、いつも周囲にバレないようにアランのサポートをしていました。エドワールはそれに気づいていて、オリヴィアが本当は聡明であると確信していたのです。 エドワールは、とある町の調査をオリヴィアにお願いしました。サイラス王子のサポートを受けても構わないというエドワールの申し出を受け、サイラスと2人で調査を進めることにしたオリヴィアですがーー。

税収の流れに不審な動きがある町を調査することになったオリヴィアとサイラス。上がってくる帳簿の数字にはおかしなところがいくつもあり、虚偽報告の可能性が出てきました。実際に町まで出向いて調査する必要があると感じたサイラスは、遠出に備えて護身術の稽古を受けることに。 一方、アランは、少しずつ距離を縮めていくサイラスとオリヴィアを見てイライラする気持ちを抑えきれません。なぜそんなにもオリヴィアのことが気になるのか考えようとするも、アランは昔のことを思い出そうとすると頭痛がして記憶が混乱してくるのです。 サイラスとオリヴィアが不正の証拠を掴んだことで、また一歩サイラスの王位継承が近づいてきました。しかしオリヴィアはまだ婚約を受け入れる決断が出来なくてーー。

不正の調査から帰る途中で、サイラスとオリヴィアが乗った馬車が襲われてしまいます。オリヴィアを守るため、命懸けで賊と戦うサイラスを心配するオリヴィア。そこで初めてサイラスを失いたくないという気持ちに気付きました。オリヴィアの中でサイラスへの気持ちはちゃんと育っていたんですね。 サイラスとオリヴィアが襲われたことを知ったアランは、2人の身を心配し、襲撃者たちを追うために何ができるかを考え始めます。しかし、ティアナは自分を放っておいてオリヴィアのことを心配するアランに怒りをあらわにします。そこにサイラスとオリヴィアが帰還してーー。

婚約破棄から始まるヒロインの逆襲劇を描いた本作は、令嬢モノの"お約束"をしっかりと押さえた王道ストーリー。自分の人生を振り回した身勝手な王太子に後悔させる「ざまあ展開」はテンプレながらも爽快感バツグンです！ 幼少期、自分よりも頭が良い婚約者を妬んだ王太子に「バカなふりをしろ」と命じられたオリヴィア。聡明な彼女は11年間もの間見事に周囲を欺き、命令を下した当の本人すらも忘れてしまう程完璧に愚鈍な女性を演じました。 そして婚約破棄後、自分を偽る必要がなくなったオリヴィアは颯爽と執務をこなしてまたたく間に王宮内の信頼を勝ち取っていき……。彼女を過小評価している王太子達を見返すことに成功。鮮やかな切り返しが実にスカッとします！ このように頭脳明晰なオリヴィアですが、恋愛には不器用なところも。サイラスから純粋な好意を向けられるものの、相手が王族なだけに”政治的な裏があるのではないか”と勘ぐってしまうんです。自分のこととなると意外と抜けているあたり、人間味があって親近感が沸きますよね。 そんなオリヴィアの思慮深さが裏目に出てしまうムズキュン展開が本作1番の注目ポイント。ヒロイン達を応援したくなること間違いナシです！

才色兼備な公爵令嬢。幼少期に第一王子アランの婚約者となり、彼に命じられて「バカのふり」を続けていたことが原因で婚約破棄されました。 知識欲旺盛、大の読書好きで王宮の図書館に足しげく通っておりそこで第二王子サイラスと本の貸し借りや意見交換を行う仲に。アランと別れた直後にサイラスからプロポーズを受けますが、王族絡みの陰謀を危惧し返答を保留しています。 恋愛には不慣れなものの、サイラスからのアプローチにはまんざらではない様子です。

ブリオール国の第一王子。自分より有能なオリヴィアに逆恨みし「バカのふり」をするよう命令した事を忘れ、妃教育を軽んじたという名目で婚約破棄。より教養があるとされるティアナ伯爵令嬢と婚約しました。我儘なティアナに辟易するようになってからはオリヴィアに再度執着するように。 プライドが高く理不尽な言動が多々見られるものの意外と根は素直で、次期国王になる為にまい進しています。

紳士的でロマンチストなブリオール国の第二王子。幼少期からオリヴィアに惹かれていたものの、兄の婚約者ということで気持ちを伝えられずにいました。アランとオリヴィアが婚約破棄をした直後にオリヴィアに求婚。返答を渋る彼女に選択肢を与え、真っ向から口説き落とそうとしています。 オリヴィアと婚約する条件として父王ととある"賭け"をしており、そのせいで不本意な王権争いに巻き込まれることに。