2024年1月12日更新

映画「人間失格」は本当にやってる?やばすぎるラブシーン・濡れ場を解説【太宰治と3人の女たち】

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『人間失格 太宰治と3人の女たち』
© 2019 『人間失格』製作委員会

小栗旬主演で太宰治の代表作「人間失格」の誕生秘話を描いた『人間失格 太宰治と3人の女たち』。太宰治の人生と創作に大きな影響を与えた3人の女性との本気の濡れ場が大きな話題となりました。 特に、二階堂ふみと小栗旬の濡れ場では、いろいろと「丸見え」なため、「本当にやっているのではないか」と思う人が続出しました。 この記事では、本作の基本情報とともに3人の女性とのラブシーンに焦点を当てて紹介します。

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映画「人間失格」で本当にやってそうな濡れ場を演じた女優とは?

公開年 2019年
濡れ場時間 太田静子(沢尻エリカ):開始21分後 山崎富栄(二階堂ふみ):開始45分後 津島美知子(宮沢りえ):終了33分前
濡れ場を演じたキャスト 二階堂ふみ , 沢尻エリカ , 宮沢りえ
監督 蜷川実花

戦前から戦後にかけて『走れメロス』や『斜陽』などの名作やベストセラー小説を生み出し、典型的な破滅型の私小説作家として「無頼派」と呼ばれた太宰治。映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』は、彼が入水自殺の前に発表して遺作となった『人間失格』の誕生に関わった3人の女性との関係を描いた作品です。 その3人の女性とは、宮沢りえ演じる太宰治の妻・津島美知子、沢尻エリカ演じる作家・歌人の太田静子、二階堂ふみ演じる美容師・山崎富栄。 静子と富栄は太宰治の愛人で、静子は太宰に『斜陽』の材料を提供して2人の間に娘をもうけたことで知られています。富栄は病に侵された太宰の晩年を看護と執筆介助で支え、一緒に入水自殺した女性です。

本当にやってる?映画「人間失格」のラブシーンまとめ

【ネタバレ】二階堂ふみとのやばい濡れ場・ラブシーン(45分~)

人間失格
© 2019 『人間失格』製作委員会

富栄が太宰と出会ったのは、彼が入り浸っていた酒場。その外で不意にキスされたことから、富栄は太宰の虜になってしまいます。 二度目に富栄が酒場を訪れたのは、太宰の子を身ごもった静子が押しかけていた時。太宰が妻の美知子をモデルにした『ヴィヨンの妻』が話題に上っている中、ここで献身を尊ぶ富栄と恋を信じる静子との対比がなされています。 富栄と太宰の濡れ場が劇中に登場するのは、本編開始から45分後。富栄の部屋で「妹に生まれて側にいたかった」と語る富栄に、太宰は「妹だとこんなことはできない」と彼女の服を脱がせていきます。富栄はトップレスになり、喜びの涙を浮かべながら太宰の愛撫を受け入れ、2人は深く繋がりました。 富栄は太宰を敬愛というより信奉すらしており、子を授かった静子に激しく嫉妬する様子も描かれています。太宰も愛が重い富栄に対してはぞんざいな扱いが多く困惑気味。入水自殺する前も止めようと促しますが、彼女の一途な瞳にすべてを受け入れたようでもありました。

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【ネタバレ】沢尻エリカとのやばい濡れ場・ラブシーン(21分~)

人間失格
© 2019 『人間失格』製作委員会

物語は静子が太宰に「愛人になりたい」という主旨の手紙を送ったところから始まります。太宰は以前から静子の文章力とその日記に注目していました。太宰は新たな小説のための材料として、静子の日記を見せてほしいと彼女のもとを訪ねます。 その代償として「太宰の子どもがほしい」と言い出す静子。いわば芸術のための契約的な愛人関係が始まり、2人は静子の伊豆の屋敷で何日も一緒に過ごし、濃密な関係を築き上げました。本編開始から21分後、2人が朝も昼も晩も構わず体を重ねる様子が映し出されます。 時にバスルームで、ベッドやテーブルに花を敷き詰め、静子をまるでお姫様のように抱く太宰。全裸で体を寄せ合う姿は美しく、元上流階級のお嬢様である静子に対しては、太宰は丁寧で上品ですらあります。そうしてついに、静子は太宰の子を身ごもりました。 この先は史実通りで、静子は娘を出産し、太宰から「治子」という名と認知を勝ち得ます。静子はその後さらに名声も得ようとし、『斜陽日記』を出版しました。

【ネタバレ】宮沢りえとのやばい濡れ場・ラブシーン(49分~)

妻の美知子は前述の『ヴィヨンの妻』をはじめ、太宰の作品に多く登場しています。それほど彼にとってはなくてはならない存在であり、創作の源でもありました。そんな美知子とは、劇中ではほとんど絡みがありません。 というのも、太宰が酒とたばこと女を求めて夜な夜な放蕩の限りを尽くし、家に帰る様子がないため。しかしたまに家に戻っては、すっかり寝静まっている家族の前で大きな声や音を出したりして、気を引こうとします。そんな時の太宰はまるで母親に甘える子どものよう。 本編終了の33分前、一度だけ美知子の身体を求めるシーンがあります。税務署からの多額の徴税書を渡されて絶望する太宰が着衣のまま玄関で美知子を抱くのですが、その時の美知子は静子や富栄とは真逆で真顔のまま、なすがままにされていました。 美知子は誰よりも太宰の才能を信じており、夫というより1人の作家としての太宰を愛していたようにも見えます。太宰にとって美知子は帰る場所であり、母親にも似た慕情を抱いていたようで、彼女宛の遺書には「お前を誰よりも愛していました」と書き残しました。

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映画「人間失格」の濡れ場・ラブシーンの感想

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静子の前では格好を付けて、いい男であろうとする太宰が少し滑稽で面白い。お嬢様な静子に対しては強い態度に出れず、彼女の言うなりになっている感じも可愛らしくすらある。静子を抱く時はひたすら丁寧で優しく、美しく芸術的。しかしそれが彼女の日記目当てであることが見え見えなため、その駄目さ具合のギャップも魅力。

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太宰を盲目的に愛する富栄には、強い態度に出がちな太宰。絶対に自分を裏切らない自信のようなものがあるのか、彼女の愛の重さに困惑しながらも結局離れられません。富栄との濡れ場は劇中に何度か登場しますが、日に日に富栄は性に対して大胆になり、子どもがほしいがために自ら太宰の上に跨ったりもしていました。とにかく富栄役の二階堂ふみの体当たりの演技に圧倒されっぱなし!

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母親として、妻として、太宰にとって絶対的な存在である美知子。富栄の家に入り浸っている時も、佐倉に「奥さんが呼んでいます」と言われれば、太宰はすぐに家に戻ります。美知子だけには捨てられたくないと思っているようでしたが、『人間失格』の執筆前に美知子に「家族を壊して書きなさい」と言われ、命を懸ける覚悟をした際の太宰の表情は秀逸でした。

映画「人間失格」はどこまで実話?

人間失格
© 2019 『人間失格』製作委員会

太宰治が静子に出会って『斜陽』を書き上げ、ベストセラー作家となって創作に苦悩し、富栄と入水自殺をするまでを描いた『人間失格 太宰治と3人の女たち』。この作品は太宰の遺作『人間失格』を原作としたものではなく、3人の女たちが『人間失格』誕生にどう関わっていたかを追ったフィクションです。 3人の女性は全員実在の人物であり、坂口安吾(演:藤原竜也)や三島由紀夫(演:高良健吾)など太宰に関わる作家たちも同様。しかし成田凌演じる太宰の編集者・佐倉は架空のキャラクターとなっていました。また、3人の女性の性格やセリフなどは本作のための創作であり、演出されたものです。 ただし、妻・美智子との長男・正樹はダウン症でしたが、映画でも実際にダウン症の子役が演じており、蜷川実花監督のこだわりを感じました。さらに静子が生んだ子どもを認知して治子と名付けて養育費を送っていたこと、それを知った富栄が強い嫉妬心を抱いていたことは事実として知られています。

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映画「人間失格」のラブシーンは本当にやってる位リアル

人間失格
© 2019 『人間失格』製作委員会

太宰治と3人の女性との壮絶な愛の日々を描いた『人間失格 太宰治と3人の女たち』。彼の創作の裏側と3人の女性へのそれぞれの愛し方が、蜷川実花監督らしいゴージャスで幻想的な映像で描かれています。 3人とのラブシーンがリアルなのも、出演者たちの本気度を表しているよう!これを機会にぜひ視聴してみてはいかがでしょうか?