【ネタバレ解説】映画「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」あらすじラストで何が起こった？

過去に行方不明になった弟の未解決事件に未だに悩まされながら、一緒に暮らす幼い妹アビー(パイパー・ルピオ)のために職を転々としているマイク(ジョシュ・ハッチャーソン)は、あるとき夜間警備の仕事に就くことになります。 新しい職場は、かつて機械仕掛けの人形たちが人気を呼んだレストラン「フレディ・ファズベアーズ・ピザ」。今や廃墟となったこの店は、80年代に子どもたちが謎の失踪を遂げ、閉店したのでした。 モニターを監視するだけの簡単な仕事のはずが、マスコットたちはかわいらしい姿から一変し、マイクや侵入者を次々と襲いはじめます。

幼い妹アビーの親代わりとして、懸命に働くマイク。あるとき彼は、ショッピングモールの警備員の仕事中に子どもの父親を誘拐犯と勘違いして殴ってしまい、仕事をクビになります。そんな彼に、キャリア・カウンセラーのスティーブ(マシュー・リラード)は、ある廃墟となったレストランの夜間警備の仕事を勧めます。しかしマイクは、夜にアビーを1人にはできないと断りました。 その夜、マイクは幼いころ、キャンプ場で弟のギャレット(ルーカス・グラント)が誘拐されたときの夢を見ます。 翌日、マイクは叔母のジェーン(メアリー・スチュアート・マスターソン)が社会福祉課の職員とともに現れ、無職の彼からアビーの親権を奪い取ろうとしていることを知ります。焦ったマイクは、警備の仕事を引き受けることに。ベビーシッターのマックス(キャット・コナー・スターリング)にアビーを任せ、仕事に出かけました。 新しい職場「フレディ・ファズベアーズ・ピザ」に到着した彼は、モニターを監視しなければいけないにも関わらず、眠ってしまいます。悪夢を見た彼は、勤務時間を終え家に帰りました。

2日目。警備員室で居眠りをしていたマイクは、子どもたちに囲まれる夢を見て、その中で腕に怪我をしてしまいます。目覚めると彼は実際に怪我をしていました。そこに警察官のヴァネッサ(エリザベス・レイル)が現れます。 彼女はマイクにレストランを詳しく案内し、マイクと同じ警備員の仕事に就いた者は長く続かず次々と辞めていること、今から20年ほど前にこの店で5人の子どもが行方不明になったために閉店したことを説明し、店のマスコットであるフレディ・ファズベア、フォクシー、ボニー、チカを紹介します。 一方ジェーンはなんとしてもアビーの親権を手に入れるため、マイクがアビーを虐待しているとでっち上げようとしていました。虐待の事実がないため証拠もないとマックスが言うと、彼女の兄ジェフ(デヴィッド・リンド)は、マイクの職場であるレストランを荒らし、クビにさせる作戦を提案します。 夜が明け、マイクが職場をあとにすると、ジェフは仲間を引き連れてレストランへ。店内を荒らし回っていると、マスコットたちが動きはじめ、彼らを次々と襲います。マックスもマスコットに噛みちぎられて殺されてしまいました。

3日目。マックスと連絡がつかないので、マイクはアビーを連れて仕事に行くことに。アビーが警備員室で眠っている間に仕事をします。荒れ果てた店内を掃除し、警備員室に戻ると、睡眠薬を飲んで眠るマイク。彼が目を覚ますと、アビーはマスコットたちと遊んでいました。 マスコットたちはマイクに襲いかかろうとしますが、アビーが止めに入ります。するとマスコットたちの目が赤から白に変わり、マイクに挨拶をしました。 最初は誰かのイタズラかと思ったマイクでしたが、マスコットたちと意思疎通をしているアビーを見ると、信じるほかありません。何事もなくアビーを連れて帰宅したマイクは、アビーがマスコットたちを描いた絵に、行方不明になった子どもたちと似た特徴があることに気づきます。 4日目。アビーが昨日のようにマスコットたちと遊んでいるとヴァネッサがやってきます。その様子を見て驚く彼女に、マイクはマスコットたちには行方不明になった子どもたちの霊が取り憑いていると説明します。 マイクは彼らが安全だと思い始めていましたが、アビーがマスコットたちの楽器に触れ、怪我をしてしまいます。ヴァネッサはもうアビーをここには連れてこない方がいいと言って去っていきました。

アビーを店に連れて行くことができなくなったマイクは、シッター代わりにジェーンを呼び、アビーの機嫌を損ねてしまいます。 仕事場に着き、いつものように睡眠薬を飲んで眠ったマイクは、夢の中でマスコットに取り憑いた5人の子どもたちに会います。彼らはアビーと引き換えに、弟のギャレットと永遠に一緒にいられるようにすると持ちかけ、マイクは一瞬迷いつつも断りました。 目覚めると彼は椅子に固定されており、殺されそうになります。なんとか脱出しますが、倉庫でジェフたちの遺体を発見し、気絶してしまいます。

そのころ、マイクの家にもう1人のマスコットであるゴールデン・フレディがやってきて、ジェーンを殺し、アビーをレストランに連れていきます。 目を覚ましたマイクは、警察署でヴァネッサから治療を受けていました。何を隠しているのか詰問すると、彼女は自分はギャレットと5人の子どもたちを殺害した連続誘拐殺人犯ウィリアム・アフトンの娘だと告白。そして犠牲者の霊はウィリアムに洗脳されていること、次はアビーが狙われていると言います。 アビーを助けるため、レストランに向かったマイク。機械仕掛けの人形はテーザー銃で次々と倒れ、アビー救出に成功します。しかし生き残っていたマスコットにアビーと引き離され、ウィリアムの霊が取り付いた「黄色いうさぎ」のマスコットがマイクに襲いかかります。父の凶行を止めに入ったヴァネッサは刺されてしまいました。 アビーが「黄色いうさぎが子どもたちを殺している絵」を描き、マスコットたちに見せると、彼らは洗脳が解け、次々とウィリアムに襲いかかります。その間にマイクたちは店を脱出。その様子を男の子の霊が見つめていました。 その後、マイクとアビーは入院しているヴァネッサのもとを訪れます。

入院しているヴァネッサを訪れたマイクたち。一方、店では、洗脳が解けた人形たちが、ウィリアムを監視し続けていました......。 ミッドクレジットでは、バルーンボーイがタクシーに乗り映画が終わります。実はこのタクシー運転手は、ゲーム版の考察者として有名なコリーXケンシン。ほかにも多くのゲームとゆかりのある実況者などが登場しています。

映画では恐怖の夜の舞台となる「フレディ・ファズベアーズ・ピザ」は80年代に起きた事件を受けて、20年ほど前に閉店したことになっています。しかし原作ゲーム1作目の時点では、過去の事故からマスコットたちは動かしておらず、営業も低迷しているものの、まだ営業しています。 しかし人形からの異臭などが問題になっており、衛生管理局や警察から目をつけられているようです。

先述の通り、原作ゲームでは「フレディ・ファズベアーズ・ピザ」は営業中ですが、当初の呼び物だったマスコットたちは1987年に起きた「噛みつき事件」をきっかけに稼働停止されました。 この「噛みつき事件」は、マスコットが人間に噛みつき、大怪我をさせたという事件です。被害者は少なくとも前頭葉を損傷するほどの大怪我を負ったとのことですが、詳細は不明です。 映画では「噛みつき事件」の年に、児童連続失踪事件によって店が閉店したという設定になっています。

映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』は、全米で10月27日に公開されるやいなや大ヒットし、オープニング興行収入7,800万ドル(約116億円)を達成しました。この大成功を受けて、すでに続編の製作が決定しています。 主演のジョシュ・ハッチャーソンが米Varietyに語ったところによると、「制作陣が今、具体的な話をしているのは知っていますし、できるだけ早く着手しようとしています」とのこと。 彼は「ファンは素晴らしく、熱心なことは明らかです。(中略)しかし私たちでさえ、実際にこのようにつながるとは、誰も予想していなかったと思います」と、続編製作決定は彼にとっても制作陣にとっても意外だったと語っています。

映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』は、同名の人気ホラーゲームが原作となっています。 スコット・カーソンが開発し、2014年に1作目が発売された本シリーズは、PCおよびスマートフォン用ゲームとしてリリースされ、続編8作とスピンオフ作品が3作が制作される大人気タイトルとなりました。その後、PS4やPS5、ニンテンドーSwitchなど、家庭用ゲーム機にも移植されています。

大人気ゲームを実写映画化した『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』。ゲームの世界観を再現した映像やアニマトロニクスの技術が高評価を受けています。 独特な恐怖を体験したい人は、ぜひ劇場に足を運んでみてください。