韓国ドラマ「マッド・ドッグ」最終回ネタバレ・全話あらすじ！結末はどうなる？

2017年にKBS2で放送されたドラマ『マッド・ドッグ〜失われた愛を求めて〜』。演技派俳優ユ・ジテと期待の新鋭ウ・ドファンが共演したクライムサスペンスです。この記事では、そんな「マッド・ドッグ」の全話あらすじと見どころを紹介します！ ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。

とある高層ビルで崩壊事故が発生。オーナーで建築家のアン・チフンは、多額の保険金を請求する一方、賃借人には補償をしないと主張していました。 チェ・ガンウ率いる私設保険調査チーム「マッド・ドッグ」の調べで、チフンは麻薬常習犯だと判明。ガンウは工事の欠陥を疑うも、建築事務所の社員キム・ミンジュンに調査を妨害されます。しかし、ミンジュンの賭けにガンウが「のる」と答えると、彼は上司であるチフンを裏切りました。 後日、ミンジュンが事務所を訪れ、「マッド・ドッグを頂きに来た」と言い放ちます。彼はお互いの世界で最も大切な家族を賭けて、勝負をしようと提案しました。

今から2年前、保険会社「太陽(テヤン)生命」の保険調査チーム長だったガンウ。当時の彼は保険金詐欺師コ・ジンチョルに関する重大案件を抱えていました。 多忙で家族旅行に遅れて参加することになり、妻と息子は一足先に目的地の済州島へ。2人が乗った飛行機は多数の死者を出す墜落事故を起こし、そのまま帰らぬ人となります。その後、副操縦士キム・ボムジュンの弟に多額の保険金が支払われており、保険相談員だったイ・ミランも自殺しました。 ミランはジンチョルの共犯者と見られており、ガンウは辞表を出し、独自に調査を進めることに……。時が流れ、突然現れたミンジュンは「副操縦士の弟」だと名乗るのでした。

ミンジュンはマッド･ドッグの違法捜査をダシにして、自分に従うよう4人を脅迫。ガンウたちは反発し、彼が持つ証拠を奪うべくミンジュンの部屋へ侵入します。 そこには801便の事故に関する資料があり、彼も2年前のことを調べていると分かりました。 ミンジュンから指示を受け、カン･ウンジュという妊婦の夫イ・スオの自殺を調査するガンウたち。そんな中、ウンジュが意識不明で緊急搬送されたと連絡が入りました。やがてウンジュとボムジュンの繋がりが見え始め、彼女が育った故郷の施設にたどり着きます。 施設にはウンジュとボムジュン、そしてミランが並んで写った写真が飾られていて……。

ミンジュンも同じように施設へ来て、死んだはずのミランを捜していたと判明します。スオもボムジュンも、2015年7月16日に彼女を通じて保険を契約したことも……。 ガンウは混乱しそうになりつつも、スオは自殺ではなく、その友人で事件当日に彼と会っていたハン・ソンジンが計画したものだったと推理します。マッド・ドッグはソンジンが働く製薬会社研究所へ潜入し、その証拠を掴んだのでした。 ミンジュンは真実を暴くことを条件に、ウンジュから「ミランは生きている」と聞き出します。同じ頃、ガンウのもとにミラン本人から電話がかかってきました。

ガンウとミンジュンはミランの生存を確信し、それぞれの方法で行方を捜し始めました。 その頃、太陽生命のチャ会長はミンジュンが801便事件を調べていると知り、ジュハン航空の副会長チュ･ヒョンギに後始末をするよう命じます。ヒョンギは何者かを雇ったようで、マッド･ドッグが2年前に取り逃した連続殺人犯コ･ジンチョルがミンジュンを狙っていたのでした。 ミランと接触していたところ、背後から突然、ジンチョルの襲撃を受けたミンジュン。ジンチョルは意識を失わせた2人を車に乗せると、ガソリンをまいて火を点けます。ジンチョルを追っていたガンウが通りかかり、何とかミンジュンを救出しました。

ミランは車の爆発で死亡し、ガンウはその事実を伝えにウンジュのもとへ。彼女はジンチョルの名を聞き、「ミランの自殺を偽装する遺体を用意した人物」と証言します。 ミンジュンはミランが遺した言葉から、チャ会長の娘チャ・ホンジュを疑っていました。 一方、マッド・ドッグの追求を逃れたジンチョルは自ら出頭するも、チャ会長の指示で殺害されます。その矢先、ガンウとミンジュンはガンウの元同僚パク･ムシンと会うことに。ムシンの案内で801便の元機長シン・ジウンが入院する病院に向かいました。 錯乱するシン機長の叫びから、801便事件の黒幕はボムジュンではないと分かるのでした。

シン機長の新証言をもとに、太陽生命とJHグループ(ジュハン航空)が黒幕候補に浮上します。 ジンチョル殺害犯の手がかりを探すマッド・ドッグは、事件当日、ジュハン航空法務チーム長のイ･ヨンホ弁護士が警察署に来ていたと突き止めました。弁護士であれば、容疑者本人にも警察にも怪しまれずに殺害することができたはずです。 一方のガンウは、ミランが最期に「太陽生命」と言い遺したことをミンジュンから知らされます。 さらにその後、ガンウはイ弁護士とホンジュが密会している場面に遭遇。太陽生命への疑いを深め、自らの意思で太陽生命保険調査チーム長に復帰しました。

前職に戻ったガンウは、ボムジュンの保険証券の原本が改ざんされていたことを突き止めました。 同じ頃、ミンジュンはイ弁護士と面会し、隙を見てJHグループの会議室に盗聴器を仕掛けます。ガンウと一緒にその音声を聞くと、イ弁護士とヒョンギの会話に「例の物」という単語が……。保険証券の原本はヒョンギのもとにあると睨み、彼の自宅へ潜入を試みるのでした。 ハリとミンジュンは見事原本を発見しますが、予想外のタイミングでヒョンギが帰宅！さらにその夜、マッド･ドッグの新事務所になったミンジュンの部屋に、意外な人物が潜入しました。

その意外な人物とは、ガンウの友人でもあるチョ・ハンウ刑事。彼は娘ファニのためにチャ会長と手を組み、マッド・ドッグの情報を流していました。 ミンジュンが記者に聞いた話では、JHグループのチュ会長は2年前にすでに他界。息子のヒョンギが801便事件で出世したと分かります。さらに盗聴器の音声から、801便のブラックボックスはチャ会長の手元にあると確定しました。 そんな中、チュ会長の葬儀が執り行われると伝えられ、チャ会長の留守を狙って会長室に忍び込みます。 ミンジュンたちは目的の温室にたどり着いたものの、スンジョンの不注意で警報が鳴り響き、警察が乗り込んでくるのでした。

警察に捕まったガンウのもとにホンジュが現れ、「もう何もするな」と忠告してきました。 釈放されたガンウは、申請漏れによる太陽生命の莫大な不払い金に目をつけます。加入者たちのデモを利用し、太陽生命を揺さぶろうと考えたのです。そして、ハンウの娘ファニの手術が成功し、彼もマッド・ドッグに協力してくれることに……。 ミンジュンは801便事件の遺族としてインタビューを受け、太陽生命の疑惑について暴露しました。 次の手を考えるホンジュとヒョンギは、マッド・ドッグのハッカー、オン・ヌリに目をつけます。実はヌリはオン・ジュシク検事長の長男であり、彼には手を出せませんでした。

オン検事長は太陽生命とJHグループを封じ込めるべく、素早くガンウの身柄を確保。ガンウにブラックボックスのデータを提示するよう告げました。 ガンウはホンジュを呼び出し、801便の不具合を指摘して彼女を追い込んでいきます。太陽生命への揺さぶりをやめる代わりに、ブラックボックスのデータを入手したガンウ。それを知ったチャ会長は、現時点で最も危険度が高いのはミンジュンだと判断し、イ弁護士に彼の始末を命じました。 もはや弁護士ではなく殺し屋と化したヨンホは、再びミンジュンに襲いかかりますが、彼を庇おうとしたヌリが刺されてしまうのでした。

オン検事長はヌリの病室に盗聴器があると知らずに、ホンジュとの密談の場に使用します。 盗聴した2人の会話によると、当時JHグループは飛行機の増便を計画しており、その件で検察が国交省に圧力をかけていたようでした。 ガンウはオン検事長にブラックボックスのデータ(偽装)を渡し、801便事件の再調査を依頼。マッド・ドッグは世論に訴えかけるため、ヨンホの逮捕に乗り出していました。ミンジュンも記者会見を開き、ブラックボックスの原本を世間に公開しようとしますが……。 ホンジュがガンウとミンジュンを仕留めるべく動き出し、ヌリの警告で会見は中断になりました。

イ弁護士への脅迫罪とデータの違法コピーにより、ドイツへ強制送還されかけるミンジュン。ブラックボックスの原本を狙うヒョンギが便宜を図り、ミンジュンは無事釈放されました。 一方のマッド・ドッグは、ヨンホに丸め込まれた警察から疑惑の目を向けられることに……。表向きは解散したと装って、ヌリの奪還やチャ会長の裏金作りの調査に動き出します。ジュハン航空の増便についても、ホンジュと国交省の動きを監視していました。 ヒョンギを排除したいオン検事長は、横領と不正行為の疑いで彼を捜査させていたかと思いきや、突然チャ会長が検察に身柄を拘束されるのでした。

ジュハン航空に増便の許可を出したのは、国交省のチョ･ソンホとパク･ドンチョル。その上司はオン検事長の同級生であり、ヌリの父親も事故に深く関わっていたのでした。 マッド・ドッグは増便許可を出す際、欠陥機の存在を偽装する報告書が作成された事実を公表しようと、父親の逮捕で動揺するホンジュに罠を仕掛けました。国交省との密談の盗聴に成功し、彼女は801便事件に最初から関与していたと分かります。 ヒョンギは記者会見を開き、自らの父であるチュ会長とチャ会長が墜落事故に関わっていたと認め､徹底した再調査を行うと宣言しました。

チャ会長は証拠偽造の容疑で逮捕され、さらにすべての罪を認めたとのニュースが流れました。 ヒョンギは父親たちの名が記された保険更新契約書と、ブラックボックスを記者の前で公表し、801便事件の原因が飛行機の欠陥だったと説明します。ガンウはムシンを通じ、ヒョンギとホンジュの名義で作成された本物の契約書を入手しており、父親に罪を着せる計画だと推理しました。 マッド・ドッグはヒョンギから事故機の購入契約書を奪おうとするも、先手を打たれてしまいます。しかしその夜、彼の秘書が燃やされたはずの購入契約書を持って訪ねてきました。

ヒョンギに罪を擦り付けるため、ヨンホにミンジュンの殺害を命じたチャ会長。ガンウは彼の思惑を阻止し、「ジンチョルの携帯を持っている」と言って脅します。 保険更新契約書と購入計画書を入手したマッド・ドッグは、当時を知る会計士や整備士らと接触し、再調査に関する記者会見での証言を依頼。そして会見当日、ヒョンギはシラを切り通そうとしますが、証人として招かれた客室乗務員ハン・スミンを見て動揺しました。 ミンジュンがヒョンギらの会話を盗聴した音声を会場に流してとどめを刺し、経営難のJHグループが無理に増便するため欠陥機を購入し、801便事件が起きたと明らかに！ガンウは盗聴の罪で関係者と共に逮捕され、無事出所した後、愛する仲間のもとへ向かうのでした。

本作の見どころは、訳ありなメンバーが集う「マッド・ドッグ」の人間ドラマ。保険金詐欺の摘発のためなら手段を選ばない、アウトローな雰囲気も堪りません。 登場時からグッと心を掴んでくるミンジュンは、敵か味方か分からず視聴者をも惑わせますが、次第に彼の目的が明らかになっていきます。孤独だったミンジュンが、同じように傷を抱えた仲間を得て、同じ事故で愛する家族を失ったガンウと友情を築く過程に注目です！ ガンウも頼りたくなるカリスマ性があり、ラストのミンジュンとの電話で、メンバーの声を背景に「早く来てね､兄さん」と呼びかけられるシーンは最高でした。

「マッド・ドッグ」はキャストの演技も高く評価され、同時間帯視聴率第1位を記録しました。 当時ネクストブレイク必至と言われたウ・ドファンは、本作からさらに知名度が上昇。2023年に除隊後復帰作が放送された彼の代表作として、ぜひ一度観てみてくださいね！