「無職転生」ゼニスは廃人になる？死亡説や気になる結末を解説します

ゼニス・グレイラットは『無職転生～異世界行ったら本気だす～』の主人公・ルーデウスのかわいい母親です。子煩悩で明るいゼニスは、転移事件後どうなったのでしょうか。 アニメ2期でも話題の「無職転生」ゼニスについて、廃人になった理由や真相、死亡説、母親クレアとの関係、声優情報などをまとめて解説します！ ※この記事は「無職転生」の重要なネタバレを含みます。

ゼニス・グレイラットは主人公・ルーデウスの母親です。実家はミリス神聖国のラトレイア伯爵家で、もとは「ミリス令嬢の鑑」と謳われるほどのご令嬢でした。 成人となる15歳で親と喧嘩をして家出、助けてくれたパウロによって冒険者パーティー「黒狼の牙」のメンバーとなります。ルーデウス出産後はブエナ村で、得意の治癒魔術をいかして診療所で働いていました。 ゼニスは金髪碧眼のはつらつとした子煩悩美人です。

フィットア領転移事件発生から数年後、ゼニスはベガリット大陸の高難易度迷宮「転移の迷宮」に転移していたことがわかります。パウロやルーデウスの力で、ゼニスは最奥の結晶の中から救出されますが、数年結晶内にいたことの影響か言葉を失っていました。 心神喪失状態、いわゆる廃人状態となったゼニスは、ルーデウスの屋敷で暮らします。後述する実母クレアとの一件後、実はゼニスは心神喪失していなかったことが判明。ゼニスは神子として人の思考を読む能力を得ていたのです。 ところが自身が能力を得たことには気づいておらず、思考でのやりとりを普通に会話していると勘違いしていました。ゼニスは廃人にも記憶喪失にもなっていなかったのです。

結論からいうと、ゼニスは転移事件では命を落とさず寿命をまっとうします。ゼニス救出の際に死亡してしまうのは、夫のパウロです。パウロはダンジョンを守護する魔石多頭竜との死闘の末、息子のルーデウスを庇ってゼニスの目前で死んでしまいます。 最愛の夫は失ってしまったものの、ゼニスはルーデウスをはじめとした子供や孫に囲まれ甲龍歴459年に亡くなりました。享年69歳。人族であること、とくに死の原因が明言されていなかったことから、老衰での穏やかな死であったことが窺えます。 念話が使える孫のララ(ルーデウスとロキシーの娘)の通訳で周りとの意思疎通もできており、ララを通じて幸せであることも語られていました。

ゼニスは一夫一妻のミリス教徒です。パウロとも「自分以外の女に手を出さない」ことを条件に結婚していたほどですが、なぜ大勢の男と関係を持つという話が出てくるのでしょうか。 実はこれは母クレアが、廃人状態のゼニスを正気に戻すための最後の手段として実行しようとした策なのです。 かつてゼニスと同じように迷宮の結晶から救出されたエルフ(エリナリーゼのこと)が、複数の男と交わることで心を取り戻したという資料を目にしたクレアは、ミリス教の教えを破り秘密裏にことを運ぼうとしました。 結局実行には至らなかったのですが、読者もヒヤッとする展開でした。

クレアはゼニスの母で、自分にも他人にも厳しい厳格な女性です。その厳しさに反発する形でゼニスは15歳で出奔するのですが、転移事件後はクレアも懸命に娘を探しました。パウロによるゼニス捜索隊の資金や人員を工面したのもクレアです。 ゼニスの心を取り戻そうと奔走するなかで、クレアは教団の派閥争いに巻き込まれ処罰寸前まで追い込まれます。捕らえられそうになるクレアを助けるために立ち上がったのは、長年確執があったゼニスでした。 これをきっかけに母娘は和解するのですが、クレアが心中を吐露する場面は作中屈指の泣けるシーンです！

アニメでゼニスを演じるのは金元寿子(かねもとひさこ)です。『侵略!イカ娘』のイカ娘役や『スマイルプリキュア!』のキュアピース役、『食戟のソーマ』薙切えりな役などが有名。 ゼニス役では朗らかながらも母としての強さや生まれの良さを感じさせる凛とした声で、ゼニスを魅力的に表現しています。

「無職転生」のかわいすぎるお母さんゼニスを紹介しました。転移事件後は長らく行方不明で登場しなかったゼニスですが、「ベガリット大陸編」「迷宮編」では渦中の人物となります。久々のゼニス登場に備えて、ラノベや漫画を読み返してみるのもおすすめです！