『ダンダダン』カシマレイコは最強の妖怪？初登場場面や元ネタを徹底解説

アニメ化も決定し、大きな注目を集めている漫画『ダンダダン』。 本作には妖怪や宇宙人など多種多様なキャラクターが登場しますが、この記事ではそのなかでもとびきり印象に残るカシマレイコについて徹底解説！プロフィールや初登場シーンはもちろん、その元ネタなどもしっかりご紹介していきます。 ※この記事は『ダンダダン』の重要なネタバレを含みます。

単行本9巻で登場したカシマレイコ。輪郭を大きくはみ出した口やセンター分けされた髪が特徴的な妖怪で、初登場時は巨大な廃墟に潜んでいました。普通の人間とはまったく違う異様な見た目をしていますが、他者から「ブサイク」と言われることを異様に嫌っています。 どうやら彼女は「美」への執念が非常に深い様子。そのため自身よりも醜い存在がそばにいると安心するようで、怪獣スーツを着用したバモラに対し「ブサイクな顔してるから好き」ととんでもない発言をしていました。 ちなみに戦闘力もかなり高く、作中に登場した妖怪のなかでもトップクラスの強さを誇っています。

本作のヒロイン・綾瀬桃は友人のバモラとともに、学校への近道としてある廃墟に侵入します。するとそこに常人の数倍は大きい謎の妖怪が出現！この妖怪こそがカシマレイコでした。 桃はカシマレイコの容姿から「口裂け女ではないか？」と推測し、10回唱えると口裂け女が消える「ポマード」という呪文を連呼します。しかしカシマレイコは呪文を言い切る前に猛攻を仕掛け、ついには自身の能力で桃とバモラを鏡のなかに閉じ込めてしまったのです。 窮地に陥った桃たちですが、2人は鏡のなかからカシマレイコを挑発し鏡を割らせることに成功します。そしてそのままポマードを10回唱え、カシマレイコを退散させるのでした。

恐ろしい強さで桃たちを苦しめたカシマレイコですが、そもそもは人間だったと明かされています。かつてのカシマレイコはひとりの女性として幸せな生活を送っていましたが、なんと空襲によりすべてを失ってしまうことに……。 彼女は大切な人々を亡くし、自身の両足まで失ってしまったのです。カシマレイコはこの空襲に対する強い怨念がきっかけとなり妖怪化したものと思われます。そのため彼女は現在も空襲に対する強い憎悪を抱えていました。 そしてこのトラウマが桃たちを襲う宇宙人の爆撃により蘇ってしまいます。怒り狂ったカシマレイコは宇宙人たちを一網打尽にし、結果的に桃を救うことになるのでした。

普通の人間とはかけ離れた容姿をしているカシマレイコですが、一部界隈では「かわいい！」と騒がれています。 実はカシマレイコは作中で化粧をしていない姿を披露しており、なんとこのすっぴん顔が超絶美人なんです！これを見れば思わず「かわいい！」と言ってしまうのも頷けます。カシマレイコは下手な化粧で自身の魅力を消し去っていただけだったんですね。

カシマレイコは口が非常に大きく、都市伝説として有名な「口裂け女」を彷彿とさせる見た目をしています。実際彼女に遭遇した桃はすぐに口裂け女と判断し、弱点となる呪文「ポマード」を唱えカシマレイコを退散させていました。 また口裂け女は「私キレイ？」と尋ねて、答えられなかったものを襲う怪異として語られています。カシマレイコが最初に発したセリフも「ワタシキレイ？」だったため、カシマレイコの元ネタ＝口裂け女は信憑性が高い説だと言えるでしょう。 ただ世の中には「カシマさま」という、カシマレイコそのものとも思える都市伝説も存在しています。もしかしたらカシマレイコは口裂け女とカシマさまが混ざり合って生まれた妖怪なのかもしれません。

都市伝説上のカシマレイコは前述した「カシマさま」の他、「カシマさん」や「仮死魔霊故」など様々な呼び名を持っています。こちらの都市伝説は質問に正しく答えられないと肉体の一部が奪われる怪異として語られているのですが、その内容はどこか口裂け女と似ているような気が……。 しかも一部界隈では「口裂け女の本名はカシマレイコだ」なんて噂も囁かれています。作中に登場するカシマレイコの元ネタは間違いなく口裂け女だと思われますが、そもそも都市伝説上のカシマレイコ自体が口裂け女をベースにして生まれた存在なのかもしれません。

本作には様々な妖怪や宇宙人が登場していますが、カシマレイコはそのなかでもトップクラスに強いと言われています。桃の祖母にあたる霊能力者の綾瀬星子は、作中で「カシマレイコを誰も倒せねえ」と発言していました。 カシマレイコは誰も手出しできない妖怪だからこそ、廃墟に放置され続けていると言うのです。しかも有効と思われた「ポマード」も根本的な解決にはならず、桃は1週間ものあいだカシマレイコから呪われ続けてしまいます。 この状態になったら夜10時以降は絶対外出禁止で、誰かに呼びかけられても無視しなくてはいけません。とびきり強力な呪いを持っていて、そのうえ鏡を使用した強力な攻撃まで使用できるカシマレイコ。作中最強と言われるのも納得の強さです。

カシマレイコは相手を鏡のなかに封じ込めて拘束できるうえに、閉じ込めた相手を一方的に攻撃できるというチート能力を持っています。彼女はこれを使用し、宇宙人の艦隊を一気に殲滅していました。 また鏡を通して対象の心を覗いたり操ったりと、その使用方法は多種多様です。そのうえ作中では散らばった鏡の破片を使い、自身の攻撃をワープさせるような場面も見られました。 攻撃面からサポート面まで幅広く使用できる鏡の能力。これを駆使されればほとんどの相手がカシマレイコに勝てないはず。星子が「カシマレイコを誰も倒せねえ」と言ったのも、大袈裟なことではなかったのかもしれません。

宇宙人たちを全滅させたカシマレイコは、それからも桃を狙い続けていました。しかし桃を必死に守ろうとする主人公・オカルンの姿に、かつて恋していた相手を重ねてしまい襲撃を断念します。そしてそのまま、桃は彼女の呪いから解放されることに。 カシマレイコは桃とオカルンの関係を見て再び恋に目覚めたようで、最後は理想の男性を追い求めどこかへ走り去ってしまいました。

その圧倒的な強さから、作中最強とも言われるカシマレイコ。 現在も消滅せずに生き残っているため、今後再登場しさらなる活躍を見せてくれるかもしれません。これを機に『ダンダダン』をチェックし、カシマレイコのこれからの活躍に備えてみてはいかがでしょうか！