漫画『異世界召喚は二度目です』ネタバレあらすじ＆感想！転生した勇者は2度目も世界を救う！？

『異世界召喚は二度目です』は「小説家になろう」発の異世界召喚ファンタジー。2023年にはアニメ化もされた本作は、主人公が2度目の勇者召喚を経験する2回目系異世界譚の人気作です。 この記事では『異世界召喚は二度目です』のあらすじをネタバレありで解説！感想や見どころ、漫画版の結末予想とあわせて、お得に読む方法を紹介していきます。

須崎雪(すざきせつ)はある日、クラスごと異世界エクレールに勇者として召喚されます。彼は以前、この世界に平和をもたらした勇者セツでした。記憶と能力はそのままに、彼は雪として赤ん坊から生き直していたのです。 自分たちを召喚した人間族の王の思惑に辟易した雪は、セツだと気づかれてないのをいいことに、独自に戦争を止めるために動き始めます。 ものぐさな海神リヴァイアを船代わりに呼び出し、魔族国イビルシオンの女王デザストルの窮地を救い、セツは1度目の召喚で得た人脈を駆使しながら、仲間を増やしていきました。黒幕の存在がちらつくなか、セツはドラゴンに襲われるかつての弟子アリゼと出会います。

危機一髪のところにセツが駆けつけ、アリゼとその恋人ラーメルは助かりました。しかしドラゴンをけしかけていたのが、ラーメルの妹アーメルだと判明。アーメル改めメルアーは、冬真(とうま)という男の手下でした。 冬真はセツの1回目の召喚で、ともに平和に貢献した勇者です。冬真はセツに歪んだ愛憎を抱いており、セツと2人だけの世界を創るために全種族の全滅を目論んでいました。なかなかインパクトの強い元勇者ですね。 メルアーはセツの隙をついて、アリゼたちをどこかに転送してしまいました。セツ一行は獣人の国を目指しながら、新たに獣人のシロネコとミネコと出会います。

冬真からの刺客を片付け、新たにミネコとシロネコが仲間に加わります。刺客の話を聞いて開戦間近だと察したリヴァイアは魔族の国へ戻り、セツ一行は援軍を得るために獣人国へ向かいました。 獣人国の姫ロアはセツが大好きなのですが、冬真に呪いをかけられた軍団長ルーガがセツへの協力に異議を唱え、セツとルーガは決闘をする展開に。戦闘中、突如現れた冬真がルーガを殺し、宣戦布告をします。 そのなかで前回の召喚でセツが冬真を殺してしまったこと、それがセツのトラウマになっていることが明らかになりました。 3巻ラストでは、ついに人間族と魔族の戦争が始まります。

前線にはセツを「ユキくん」と呼び慕う同級生・花柱夕陽(はなばしらゆうひ)もいました。夕陽はセツに会うため、敵である魔族軍のブラッドと行動をともにします。冬真もそうですが夕陽のセツへの執着もなかなかのものです。 両軍が戦うなか、メルアーやクロイヌ、カゲロウ、ビルドスといった冬真の部下が次々と乱入。冬真の部下は窮地に陥ると、命を代償に「限界突破」で覚醒していきます。 一方、海神リヴァイアと天神デザストルの前には、冬真陣営の地神ガイアが現れました。この3人が死ぬことで創造神の封印を解き、世界をリセットすることが冬真の目的だったのです。

カゲロウに続き、メルアーもクロイヌも限界突破で己を強化していきます。セツがカゲロウと戦闘を繰り広げるなか、メルアーは手駒としていた操っていたアリゼによってトドメを刺されました。クロイヌはシロネコとミネコに敗北します。 ロアと対峙していたオネエ言葉のスキンヘッド男・ビルドスはかなりの強敵で、ロアはボロボロになっていました。シロネコとミネコが救援に駆けつけますが、2人の攻撃も人体実験で身体を鋼にしているビルドスには効きません。 ビルドスの発する毒の霧も浴びて絶体絶命の3人の元に駆けつけたのは、セツと旧知のブラッドと王国騎士団の軍師ティアでした。

『異世界召喚は二度目です』は2度目の召喚ならではの強さや人脈を使って、サクサクと物語が進むテンポのいい作品です。ハーレム要素も楽しめる主人公最強もので、セツは1度目に出会っていた人々だけでなく、2度目の召喚で出会った人もどんどん味方につけていきます。 作画はやや躍動感に欠けますが、そこまで難しい設定でもないので、気楽にさらっと楽しめるのも魅力です。アニメは途中からオリジナル展開になったので、アニメを観た人も新鮮に楽しめるはず！

Web版、小説版はともに完結しています。同じ結末だとすると、セツは冬真を唆したペンダントの声の持ち主・創造神クレアシルと最終決戦に挑むことになるでしょう。セツ陣営の勝利後、セツの仲間たちはそれぞれの人生を再スタートさせることになると予想します。 原作では、ストローこと破壊神デストロイアとの修行を経て死神に覚醒したセツは、母親であり死神であるデスから次々と仕事を押し付けられる羽目に。その傍らには秘書的な役割をこなす夕陽もいます。 ラストにセツは夕陽を連れ立って、3度目の異世界として仲間たちのいる異世界エクレールに向けて出発しました。漫画も同じく3度目の異世界への旅立ちのシーンで終わるのではないでしょうか。