【ネタバレ】映画『青春18×2 君へと続く道』あらすじの結末は？道枝駿佑の役どころや泣ける原作まで解説！

ジミー・ライの紀行エッセイ『青春18×2 日本漫車流浪記』を、『新聞記者』(2019年)、『余命10年』(2022年)で知られる藤井道人監督が映画化した『青春18×2 君へと続く道』。18年前の台湾と現在の日本を舞台に、国境と時を超えてつながる初恋をエモーショナルに描き出します。 この記事では、『青春18×2 君へと続く道』のあらすじやキャストを紹介します。

18年前の台湾。高校3年生のジミー(シュー・グァンファン)はアルバイト先で日本人バックパッカー、アミ(清原果耶)に出会い、2人は惹かれ合っていきます。しかし突然アミの帰国が決まり、落ち込むジミー。そんな彼に、アミは1つの約束を提案します。 現在。人生につまづいて久しぶりに帰郷したジミーは、かつてアミから届いたハガキを手に、日本へ旅立つことに。東京、鎌倉、長野、新潟、そしてアミの故郷・福島へと向かう道中で彼女を過ごした日々が蘇ります。

18年前の台湾。高校3年生のジミー(シュー・グァンファン)のアルバイト先のカラオケ店に、日本人バックパッカーのアミ(清原果耶)が現れます。世界中を旅しているという彼女は、お金がなくなったので台湾のカラオケ店で住み込みで働くことに。 ジミーは天真爛漫な性格のアミに惹かれていきますが、真面目で恋愛に不慣れな彼は、なかなか積極的になれません。それでも勇気を出して、岩井俊二監督の映画『Love Letter』を一緒に観に行こうと誘います。それ以降2人の距離は縮まりました。 しかしあるとき、突然アミは帰国することになってしまいます。別れのとき、「あなたが4歳年上だったら彼女になってもよかった」と言われるジミー。落ち込む彼に、アミはある約束を提案します。そして2人は「さようなら」と別れの言葉を交わしました。

現在。ゲーム会社で働いていたジミーは、ある日突然解雇されてしまいます。失意のなか帰郷した彼は、実家でかつてアミからもらった絵ハガキを見つけます。そこには「いつか日本に会いに来て」と書かれていました。初恋の記憶がよみがえり、あの日の約束を果たそうと決意したジミーは、日本へと旅立ちます。 台湾から東京に降り立った彼は、絵ハガキの住所を頼りに、アミの実家がある福島を目指します。

鈍行列車に揺られ、鎌倉から長野にやってきたジミー。そこで彼は居酒屋の店主・リュウ(ジョセフ・チャン)と知り合い、松本の街を案内してもらいます。 新潟に到着したジミーは、長岡のネットカフェでアルバイトをしている由紀子(黒木華)に出会いました。長野市の善光寺周辺で行われるランタン祭りを偶然知ったジミーを、由紀子が案内してくれることになり、彼女の案内でジミーはランタン祭りを楽しみます。 その後、長野と新潟をつなぐ飯山線の道中で、バックパッカーの幸次(道枝駿佑)と出会ったジミー。彼は幸次に『Love Letter』にまつわるアミとの思い出を語ります。 さまざまな出会いを経験しながら、絵ハガキに書かれた住所を頼りに、ジミーはアミの実家を目指します。そのとき、彼はアミを幼少期から知る隣人の中里(松重豊)と知り合い、アミの実家まで送ってもらうことに。そこにはアミの母・裕子(黒木瞳)が暮らしていました。

裕子にアミの部屋を案内してもらったり、なつかしい話に花を咲かせる2人。しかしそこにアミの姿はありません。台湾から帰国後、アミは世界一周の夢を持ちつつも、ある男性と結婚しました。結婚生活はしあわせなものでしたが、なかなか子宝に恵まれず苦しんだと裕子は語ります。そして7年前、不妊症とは別の病気が見つかり、アミはこの世を去ってしまいました。 再び鈍行列車に揺られながら、窓の外の雪景色をぼんやりと眺めるジミー。東京に戻った彼はアミのお墓に手を合わせ、本当の「さようなら」を告げます。結局アミとの約束が果たされることはありませんでした。しばらく動けずにいたジミーでしたが、アミとの思い出や自分の心を整理し、再び歩き出します。

18年前、高校3年生だったジミーは、カラオケ店でアルバイト中にアミと出会います。その後、ゲーム会社に勤めていましたが、ある日突然解雇されてしまいました。失意のなか帰省した実家で、昔アミから届いた絵ハガキを見つけ、日本を旅することを決意します。 ジミーを演じるシュー・グァンファンは、台湾で「新・国民的彼氏」と大人気の若手俳優です。モデルとして活躍していた彼は、2015年ごろから俳優活動を開始。ドラマ『時をかける愛』(2019年〜2020年)で一人二役を演じ、大ブレイクしました。

18年前、バックパッカーとして台湾を訪れたアミ。財布を失くし、ジミーがアルバイトしているカラオケ店で住み込みで働くことになります。将来の夢は絵を描きながら世界中を旅することです。 アミを演じるのは、朝ドラ『おかえりモネ』のヒロイン役でも知られる清原果耶。藤井道人監督とは、『デイアンドナイト』(2019年)、『宇宙でいちばんあかるい屋根』(2020年)につづく、3度目のタッグとなります。

リュウはジミーが旅の途中で立ち寄る長野県松本の居酒屋の店主です。ジミーに松本の街を案内してくれます。 リュウを演じるジョセフ・チャンは、『台北の朝、僕は恋をする』(2010年)や行定勲監督の『真夜中の五分前』(2014年)などに出演。Netflixオリジナルシリーズ『深夜食堂 -Tokyo Stories Season2-』(2019年)にも出演しており、日本語も堪能です。

幸次は長野県飯山線でジミーに出会うバックパッカーです。ジミーから岩井俊二監督の映画『Love Letter』(1995年)の思い出を聞きます。 幸次を演じるのは、アイドルグループ・なにわ男子のメンバー、道枝駿佑です。これまで『メンズ校』(2020年)や『金田一少年の事件簿』(2022年)、『マルス―ゼロの革命―』(2024年)などのドラマで主演を務めており、2022年には『今夜、世界からこの恋が消えても 』で映画初主演を果たしました。

由紀子は旅の途中でジミーが立ち寄る新潟県長岡のネットカフェのアルバイト店員です。ジミーが偶然知ったランタン祭りに案内します。 由紀子を演じる黒木華は、ドラマ『重版出来！』(2016年)や『凪のお暇』(2019年)、映画『キリエのうた』(2023年)など、数多くの作品で活躍。『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)をはじめ、細田守監督のアニメ映画でも声優として多くの作品に出演しています。

中里はアミを幼少期からよく知る隣人です。アミが生まれ育った町にやってきたジミーを、彼女の生家まで送り届けます。 中里を演じるのは、松重豊。バイプレイヤーとして数々の映画・ドラマに出演し、ドラマ初主演となった「孤独のグルメ」シリーズで大ブレイクしました。2019年には『ヒキタさん！ご懐妊ですよ』で映画初主演を務めています。

裕子は福島県只見市に住むアミの母親です。 裕子を演じる黒木瞳は元宝塚歌劇団の月組トップ娘役で、1985年の退団後もドラマや映画、声優、映画監督として幅広く活躍。映画『失楽園』(1995年)や『東京タワー Tokyo Tower』(2005年)、『魔女の香水』(2023年)などの代表作があります。

『青春18×2 君へと続く道』は、『新聞記者』や『余命10年』の藤井道人が脚本と監督を手掛けています。 原作のジミー・ライによる紀行エッセイ『青春18×2 日本漫車流浪記』は、2014年に台湾のネット掲示板に投稿された旅行記で、2024年2月に書籍化されました。2024年4月現在、日本語版はまだ出版されていません。

日本と台湾の人気俳優が集結した日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』。並行して描かれる過去と現在、ミステリアスなアミの秘密とは？ 『青春18×2 君へと続く道』は2024年5月3日公開です！