『烏は主を選ばない』雪哉の母親は誰？闇落ちや父親に関してネタバレ解説

2024年4月からアニメ放送もスタートし、原作小説やコミカライズ版の注目度も上昇している『烏は主を選ばない』。 人の姿に変身できる八咫烏たちの物語を描いた本作には、個性豊かなキャラが多数登場します。この記事では、その中でも特に人気が高い主人公の雪哉について徹底解説！基本的なプロフィールはもちろん、両親や作中での動向など、気になる情報をあますことなくお伝えしていきます。 ※この記事は「八咫烏」シリーズの重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

『烏は主を選ばない』の主人公として登場する雪哉(ゆきや)。もともとは北領・垂氷郷(たるひごう)に籍を置く地方豪族の次男坊でしたが、ひょんなことから八咫烏たちを統べる金烏(きんう)の次期継承者候補・若宮の側仕えをすることになります。 武家とは思えない野心0の性格で、周囲からは「ぼんくら」と評されていますが、この振る舞いは世間をあざむく戦略のひとつ。実際は非常に頭の回転が速いキレ者で、一度見た顔を絶対に忘れない驚異的な記憶力を持っている優秀な人物です。 彼はこれらの能力を活かしながら、権力争いに巻き込まれる若宮を支え、様々な政敵と戦いを繰り広げていきます。

雪哉は地方豪族である雪正とその妻・梓の次男坊として育てられました。雪正は彼に厳しく接しますが、梓はその才能を信じあたたかく見守り続けています。また、兄の雪馬(ゆきま)や雪雉(ゆきち)も雪哉の実力に気付いており、自慢の兄弟として彼を慕っていました。 このように家族と良好な関係を築いているように見える雪哉ですが、その裏には大きな秘密が隠されています。なんと、雪哉を産んだのは雪正の正室、北家当主の次女・冬木だったのです。病弱な冬木は雪哉を産んだ際に亡くなってしまい、彼は雪正の側室だった梓に引き取られることになります。 そののち、雪哉は自身を受け入れてくれた家族を想い、梓や兄弟たちを守ろうと決意。あえてぼんくらを演じ、彼らを影から支えようと考えたのでした。

雪哉は自他ともに認める腹黒な性格をしており、その図太さや計算高さで様々な敵と対峙していくことになります。反面、家族を守るために生きる自己犠牲の心や、孤立無援の若宮を案じて力になる優しさなど、その心には思慮深い一面も存在。 しかし、この冷徹になりきれない性格が影響し、雪哉はのちのち闇堕ちしてしまいます。時には大切な仲間たちを失い、時には上に立つものとして冷徹な決断を下す。彼は成長を続けるたびに過酷な試練と立ち向かい、その心をどんどんすり減らしてしまうのです。 『烏は主を選ばない』でも、その片鱗を察知できるシーンが多数存在。彼の闇堕ちを意識しながらチェックすると、新たな発見があるかもしれません。

『烏は主を選ばない』は小説「八咫烏」シリーズ第1部2作目の作品です。雪哉は本作で若宮の側仕えとして成長し、1度は彼のもとを離れることになりますが、続編の『黄金の烏』で再び協力体制をとることになります。 雪哉はそののち若宮の右腕となるため、勁草院(けいそういん)という場所で修業を開始。彼は実力をつけ高い地位を得ることになりますが、その過程で凄惨な戦いや友人の死を目の当たりにし、心に大きな傷を負うことに……。 そして、現在も雪哉は本シリーズの中心人物として過酷な戦いに身を投じています。最新巻は2024年2月に発売された『望月の烏』。外伝も含めると計12冊刊行されている長編になっていますが、気になる方は是非1巻からこの物語を楽しんでみてください。

アニメ版『烏は主を選ばない』で雪哉役を務めるのは、人気声優の田村睦心(たむらむつみ)です。2007年から活動を開始し、これまでに『映像研には手を出すな!』の金森さやかや『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』のエルメェス・コステロなどの人気キャラを担当してきました。 田村はハスキーな低音ボイスが特徴的で、力強い女性キャラはもちろん、少年役を務めることも多い人物です。幼さが残る雪哉を担当するにはぴったりの声優となっており、作中では子どもらしくも芯の強い、彼の性格をしっかりと表現しています。

『烏は主を選ばない』の主人公として、高い人気を獲得している雪哉。 作中で見せる彼の成長や、その内にある優しさに魅了されたひとは多いはず。これを機にアニメやコミカライズ版で雪哉の活躍を改めてチェックし、小説版でその後のさらなる戦いを楽しんでみてはいかがでしょうか！