【相関図】『烏は主を選ばない』キャラクター一覧！登場人物を徹底解説

2024年4月からアニメ放送がスタートし、その注目度がますます上昇している『烏は主を選ばない』。本作は人の姿に変身できる八咫烏たちの国を舞台に、個性豊かな登場人物たちが権力争いを繰り広げるファンタジードラマとなっています。 この記事では、そんな本作のキャラクターたちを相関図付きで徹底紹介！メインキャラのプロフィールや関係性など、気になる情報をあますことなくお伝えしていきます。 ※この記事は『烏は主を選ばない』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

八咫烏たちが暮らす「山内(やまうち)」は「金烏(きんう)」という長を抱える宗家を中心に、東西南北を統べる各地の大貴族たちが協力し、繁栄を築いてきました。その一方で、彼らは上記のような複雑な関係性を構築し、混沌とした権力争いも繰り広げているのです。 ここからは、そんな物語の渦中に立つ、本作の重要人物をピックアップしてご紹介！各人物の詳細や関係性など、気になる情報について解説していきます。

本作の主人公である奈月彦(なづきひこ)、通称・若宮(わかみや)。八咫烏たちを統べる金烏の継承者候補で、それゆえに様々な人物からその命を狙われ続けています。 彼は花街で遊び回るような「うつけ」として振る舞っていますが、実際は政治的手腕に長けた優秀な人物。作中では部下となる雪哉とともに実力を発揮し、様々な政敵と対峙していくことになります。

本作のもうひとりの主人公として活躍する雪哉(ゆきや)。もともとは北領・垂氷郷(たるひごう)に拠点を置く地方豪族の次男坊でしたが、ひょんなことからその能力を認められ若宮の側仕えになります。 彼は周囲から「ぼんくら」と侮られる腑抜けな青年ですが、実際は超キレ者の頭脳派キャラ。とある事情により自身の力を隠しながらも、若宮の部下としてその才覚を少しずつ発揮していきます。

若宮の唯一の護衛として、雪哉とともに戦うことになる澄尾(すみお)。浅黒い肌をした健康的な青年で、剣の腕前は作中でも随一。宗家の近衛隊を育てる勁草院(けいそういん)を首席卒業している、非常に優秀な人物です。 また、若宮とは幼馴染として友人のような関係を築いており、周囲に人がいないときは砕けた口調で話すことも。若宮が信頼を置く数少ない人物のひとりとして、様々な場面で活躍を見せてくれます。

若宮の妹にあたる、内親王の藤波(ふじなみ)。母親似で美しい若宮とは違い、どちらと言うと父親似の顔立ちをしており、そのことにコンプレックスを感じている様子。また、感情的な部分もあるなど、年相応の子どもらしい性格をしています。 彼女は東家が選んだ若宮の妃候補・あせびを「おねえさま」と呼び慕っており、作中では彼女の味方として様々な場面で協力。妃選びに影響を与えることになります。

若宮の異母兄にあたる長束(なつか)。もともとは正当継承者として扱われていましたが、若宮に「真の金烏」としての素質があると判明してからは山神に仕える身となります。これにより権力争いから外れたかに思われましたが、周囲の人間によりもうひとりの継承者候補として担ぎ上げられることに。 作中では若宮と対立する立場となり、長束派はたびたび若宮を陥れようと画策してきます。

長束の側仕えとして登場する敦房(あつふさ)。美しい容姿と優れた才能を併せ持つ人物で、長束の腹心の部下として活躍しています。彼はもともと南領を拠点とする南大宮家の出身でしたが、叔母の大紫の御前が今上陛下のもとへ嫁ぎ長束を出産。これにより、現在の身分を手に入れることになります。 忠義に厚く普段は温厚な敦房ですが、その裏ではどうやら怪しい動きもしているようです。

長束の護衛として登場する路近(ろこん)。赤みがかった長髪とたくましいヒゲが特徴的な大男で、目的のためなら争うことも躊躇しない危険な思想の持ち主です。勁草院を首席で卒業するなどその実力は非常に高く、敦房と並び長束派の主要人物となっています。 ちなみに、彼は南領に拠点を置く貴族の出身ですが、現在は出家済み。長束がトップに座る明鏡院に所属する神官として活動しています。

八咫烏たちを統べている今上陛下の正室、現皇后として登場する大紫の御前(おおむらさきのおまえ)。作中では「女だてらに大変な策略家」と評されており、政治にまったく関心がない今上陛下に代わりその手腕を発揮しています。 彼女は長束の実母で、彼を継承者にしようと暗躍。息子に権力を握らせようとする危険人物ですが、その裏にはさらなる陰謀が隠れているようです。

現南家の当主であり、大紫の御前の弟にあたる融(とおる)。常に無表情で感情を読み取ることが出来ない冷静な人物。政治的手腕はかなり優秀なようで、国内の経済を取り仕切っています。 姉の大紫の御前は彼のことを大切に扱っているようですが、そこにあるのはただの兄弟愛ではない様子。作中で繰り広げられる政争における、影の重要人物です。

南家当主の養女であり、若宮の妃候補でもある浜木綿(はまゆう)。目鼻立ちがくっきりとした美人で、そのスタイルも天下一品。作中でも屈指の美女として描かれていますが、男勝りでさっぱりとした性格の持ち主です。 ちなみに、彼女と若宮は幼少期の悪友で、いわゆる幼馴染のような関係性を築いています。

北家の当主として登場する玄哉(げんや)。真っ白な髪とヒゲが特徴的な偉丈夫で、主に国の軍事を取り仕切っています。その性格は武人らしく真っすぐで豪快。回りくどい言動を嫌っており、本心を隠した謀略などとは縁の遠い生き方をしています。 ただ、白珠が若宮の妃候補になったことを「好機」と捉えるなど、権力へのこだわりはしっかり持っているようです。

若宮の妃候補として登場する白珠(しらたま)。もともとは北領に拠点を置く地方豪族の娘で、玄哉にとっては孫にあたる存在でした。しかし、そののち彼女は玄哉の養女となり若宮の正妻にふさわしい教育を受けることに。 物静かな性格をしていますが、北家一堂の期待を受けていることを自負して行動するなど、強い責任感を持っている様子。どこか儚げで、危うい印象が漂う人物です。

垂氷郷に拠点を置く地方豪族の長男で、雪哉の兄にあたる雪馬(ゆきま)。端正な顔立ちをした優秀な青年で、雪哉が優れた才覚を持っていることにも気付いています。しかし、それに嫉妬するようなこともなく、むしろ彼を気遣い案じている様子。 弟が「ぼんくら」と言われることを嫌う、雪哉の数少ない理解者のひとりです。

垂氷郷に拠点を置く地方豪族の三男で、雪馬と雪哉の弟にあたる雪雉(ゆきち)。郷の子どもたちの間では「ガキ大将」として知られるやんちゃ坊主で、幼いながらも上に立つものとしての才覚を見せている様子。 雪馬同様、雪哉がぼんくらではないと気付いており、彼を「雪哉兄(ゆきやにい)」と呼び深く慕っています。また、雪哉の方も雪雉を「チー坊」と呼び可愛がるなど、兄弟として良好な関係を築いているようです。

東家の当主として登場する遥人(はるひと)。穏やかな笑みを浮かべる優しそうな男性ですが、実際は自身で決定権を握るために世渡りをし続ける計算高い人物です。曖昧な態度をとり続け風向きが悪くなったらあっさりと裏切るため、若宮も「自陣に引き入れたほうが怖い」と評していました。 もしかしたら作中でも1、2を争うほどの腹黒キャラかもしれません。

東家当主の次女にあたるあせび。異母姉の双葉に代わって若宮の妃候補となりますが、それにふさわしい教養などを持っておらず、後宮内で笑いものにされてしまいます。 おっとりとしたか弱い性格でイジメられがちな一方、悪気なく人々を利用し不幸にしてしまう危険な一面も持っている様子。妃候補の中でも屈指のあざとさで、周囲を巻き込みながら若宮の正室を目指していきます。

西家当主として登場する顕(あきら)。口ひげが特徴的な貴族らしい見た目の男性で、その性格はお調子者かつかなりの腹黒です。顕は若宮にとって母方の伯父にあたる人物なのですが、どうやら彼はその立場を利用し権力を得ようと考えている様子。 しかしながら、顕自身の能力はかなり低いようで、北家の玄哉からは「凡愚」だと酷評されています。

若宮の妃候補として登場する、顕の長女・真赭の薄(ますほのすすき)。赤みがかった黒髪と整った顔立ちが印象的な絶世の美女で、気位が高くとても勝ち気な性格の持ち主です。若宮とは従姉弟同士の関係にあり、幼い頃から彼に恋心を抱いていました。 天から与えられた美しさとこれまでに得た教養により、思いを寄せる若宮の正妻を目指しています。

八咫烏たちの国を舞台に、個性豊かなキャラたちがドラマを紡いでいく『烏は主を選ばない』。 本作には様々なミスリードや裏設定が仕込まれているため、作品を見ていくうちに印象が変わるキャラも多数いると思われます。気になる方はアニメ版・漫画版・原作小説版、お好きなものをチェックし、各登場人物が抱える真実を確認してみてはいかがでしょうか。