2024年8月16日更新

『聲の形』川井がクズすぎる?何したらこんなに嫌われるの……【川井を許すな】

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聴覚障害を持つ硝子(しょうこ)と、彼女をイジメていた将也(しょうや)の成長と葛藤を描いた漫画『聲の形』。そのセンセーショナルな内容で、映画版も大きな話題となった名作です。 この記事では、そんな本作に登場する主要キャラのひとり、川井みきについて徹底解説!外見や性格の特徴はもちろん、一部で噂される「クズ説」の真相や彼女が迎えた結末など、気になるポイントをあますことなくお伝えしていきます。 ※この記事は『聲の形』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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『聲の形』川井みきとは

『聲の形』の主要キャラとして登場する川井みき。眼鏡をかけた可愛らしい女の子で、学級委員長を務めるなど真面目で勤勉な性格をしています。 主人公である将也の同級生で、小学校時代はもちろん、高校時代も同じクラスに在籍していました。ただ、ガキ大将タイプだった将也とはそれほど仲が良いわけではなく、彼のイジメ問題発覚後からはさらに疎遠になっていたものと思われます。 ちなみに、彼女も硝子へのイジメに加担していたと思われがちですが、その裏には意外な真実が隠れているようです。

【性格】川井みきは優等生で真面目な女の子

前述したように、川井はとても真面目な性格をしている、いわゆる優等生タイプの女の子です。 しかし、その一方で彼女の言動には自分をヒロインとして演出するような、あざとさが見え隠れすることも。特に将也の視点からはその傾向が顕著に表れており、イジメに加担していたのに「自分はしていない」と涙ながらに主張する、悪女のような存在として認識されていました。 また、クラスメイトの真柴に色目を使ったり、自身の可愛さに密かに自信を持っていたりと、作中には彼女の二面性を匂わせる場面が多々描かれています。これにより、川井は「裏表がある人物」として、一部の読者から猛烈なバッシングを浴びることになってしまったのです。

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【クズ?】川井が嫌われる理由とは

一見するととても真面目でしっかり者に見える川井ですが、作中では「え!?」と驚くような行動を何度もとっています。小学生時代に硝子へ対するイジメが発覚した際は、「私は何もしていない。むしろイジメを止めた側だった」と主張し、将也に全ての責任を押し付けていました。 そして、高校時代にはクラスメイトたちの前で「将也が小学校時代にイジメをしていた」と大声で暴露。これがきっかけで将也は不安定になり、周囲との関係を自ら断ち切ってしまいます。 これらの言動により、「川井=クズキャラ」という図式が定着。映画版が地上波放送されたときには、「#川井を許すな」というハッシュタグがSNSでトレンド入りするほどの盛り上がりを見せていました。しかし、これらの描写の裏には、作者の意外な意図が隠れていたのです。

作者は川井を善人として描いていた

本作のファンブックにおいて、作者の大今良時は「川井は自己演出したり嘘をついたり等は一切しておらず、作中で流した涙も全て本物」だと明言。なんと、彼女は読者が思うようなあざとい女の子ではなく、根っからの善人だと言うのです。 振り返ってみると、川井は作中で1度も硝子の悪口を言っていませんでした。それどころか、イジメの事実を教師に報告している描写まであります。つまり、「川井がイジメに加担していた」という情報は、将也の思い込み。読者は主人公の考え方に影響され、川井に悪印象を持ってしまっただけなのです。 どれだけ無実となる客観的証拠があっても、人は主観的評価で相手を悪人だと判断してしまう。作者はこの事実を突きつけるために、川井というキャラを描いたのかもしれません。

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【最後】原作で川井は最後どうなった?

ベランダから飛び降りようとした硝子を引き上げるも、そのまま自分が川へ落下し入院することになった将也。川井はこの事態を知り、クラスメイトたちに「千羽鶴を作って届けよう」と提案します。 しかし、周囲からは「仕切屋」「気持ちワルイ」と否定的な反応をされることに。どうやら川井の同級生たちは、彼女の真面目で善人らしい言動に嫌悪感を感じていたようなのです。これに大きなショックを受けた川井ですが、その後は退院した将也らとともに残りの高校生活を楽しんでいくことに。 そして、最終的には想い人である真柴と同じ大学へ進学したようで、成人式では彼との仲良さげな様子も見せていました。

【関係性】植野や真柴との関係性は?

石田将也(いしだしょうや)

小学校と高校でクラスメイトだった石田将也。川井とはかなり長い付き合いになりますが、その距離感はそれほど近くないと思われます。 将也は「川井=イジメに参加していたのに認めないイヤな奴」という印象で、川井は「将也=過激なイジメをしていたうえに、自分まで巻き込もうとする危険人物」という印象を持っていました。ただ、将也が退院して以降は、抵抗なく喋れる程度の仲にはなっていたようです。

植野直花(うえのなおか)

小学校時代のクラスメイトだった植野直花。川井は彼女の強気な性格やデリカシーのない言動をよく思っていなかったようで、作中には2人が言い争うシーンも描かれていました。 普段は穏やかな川井が「本当に嫌な子」「性格悪いよ!」と面と向かって言うほどだったので、植野のことは相当嫌いだったようです。しかし裏を返せば、2人は直球でものを言い合える近しい仲でもあったということ。成人式でも会話を交わしていたため、友人関係はずっと続いていたものと思われます。

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真柴智(ましばさとし)

高校時代のクラスメイトだった真柴智。川井は彼に対して好意を寄せており、受験前には同じ大学を目指すと宣言していました。また本作終盤には、真柴が「そんなに僕のことが好きなの?」と問いかけ、川井が「うん」とはにかみながら答えるシーンが存在。 その後のシーンで、真柴ははぐらかしながらも「川井が好き」だとほのめかしていたため、彼らはのちのち恋人になったのかもしれません。ただ、成人式で仲の良さそうな様子は見せていたものの、真柴と川井が付き合っていると明言されることはありませんでした。

【声優】川井を演じるのは潘めぐみ

潘めぐみ

アニメ映画『聲の形』で川井の声を担当したのは潘めぐみです。その卓越した演技力で、川井の小学校から高校時代までを見事に演じ切っています。 潘は2011年から声優活動を開始し、なんと『HUNTER×HUNTER』のゴン役で華々しくデビュー。昨今では『【推しの子】』の有馬かなや『しかのこのこのここしたんたん』の鹿乃子のこなどの人気キャラを演じ、大きな話題となっていました。

実はクズじゃない!?川井の動向に再度注目してみよう

主人公の誤解が原因で、かなり可哀想な評価を受けている川井みき。 しかしながら、実際の彼女は優しい人物で、その行動のほとんどが善行となっています。このことを知ってから作品を見ると、川井にまた違った印象を感じるかもしれません。これを機に漫画版や映画版をチェックし、彼女の言動を確認してみるのはいかがでしょうか!