2024年11月3日更新

ドラマ『名前をなくした女神』のあらすじネタバレ解説!黒幕の正体は?

このページにはプロモーションが含まれています
名前をなくした女神、ドラマ、杏

2011年4月期にフジテレビ系列「火9」枠で放送されたドラマ『名前をなくした女神』。杏が連続ドラマ初主演を果たし、ママ友地獄に巻き込まれる母親役を演じました。 この記事では、『名前をなくした女神』のあらすじ・ネタバレを解説します! 本記事にはストーリーのネタバレが含まれるため、未視聴の人は注意してください。

AD

【ネタバレなし】ドラマ『名前をなくした女神』概要・あらすじ

放送期間 2011年4月12日~6月21日
製作年 2011年
キャスト 杏 , 尾野真千子 , 倉科カナ , りょう , 木村佳乃
脚本 渡辺千穂
最高視聴率 15.7%(最終回)
主題歌 OP:Alice「moving on」 ED:アンジェラ・アキ「始まりのバラード」

第1話のあらすじ・ネタバレ

ハウスメーカーで働く秋山侑子(杏)たち一家は、頭金を入れて新居のマンションを購入。その矢先、事実上のリストラに遭い、夫・拓水(つるの剛士)の勧めで専業主婦になります。 引っ越しをきっかけに、長男・健太(藤本哉汰)は近所の「ひまわりの子幼稚園」に通い始めました。役員を務める安野ちひろ(尾野真千子)らと知り合い、ママ友付き合いに戸惑う侑子。沢田利華子(りょう)からは、「皆お受験を考えているから発言に気を付けて」と助言を受けます。 後日、侑子は本宮レイナ(木村佳乃)の娘・彩香(小林星蘭)のお誕生日会に招かれました。そこで健太が彩香とぶつかってしまい、「しつけが悪い!」とレイナに激怒されます。 侑子を励ましてくれたのは、息子が同じ幼稚園に通う深沢雅美(安達祐実)でした。しかしある日、雅美はママ友トラブルを苦に園内で自殺未遂を図りました。

第2話のあらすじ・ネタバレ

侑子は健太を幼稚園に送り届け、ちひろ、進藤真央(倉科カナ)、利華子、レイナといつものカフェへ。子どもの可能性のために、お受験を考えていることを打ち明けます。 そこで侑子たちは、彩香が通うお受験で有名な個人塾「東郷チャイルドスクール」を見学しました。見学を終えて帰路に着いたちひろは、バスの車内で夫・英孝(高橋一生)の痴漢行為を目撃。ショックでその場から動けずに夜遅く帰宅すると、英孝から激しく責め立てられます。 翌日、侑子はちひろの様子に異変を感じ取り、話を聞こうと彼女を自宅に招きます。ちひろは中学時代、侑子にイジメから助けてもらった過去がありました。唯一の友人との再会を喜ぶちひろと対照的に、侑子は全く覚えていませんでした。 ちひろは侑子の謝罪に「気にしないで」と返したものの、心の中では暗い感情が芽生えて……。

AD

第3話のあらすじ・ネタバレ

夫婦ともに高校中退で学歴がないため、娘・羅羅(谷花音)のお受験を断念した真央。同時に侑子から入塾を誘うメールが届き、それを見た彼女は「嫌な奴」と呟きました。侑子への対抗心を燃やし、羅羅に子役モデルのオーディションを受けさせます。 真央は「街でスカウトされた」と嘘を吐き、羅羅が載った雑誌をママ友たちに披露。しかし別のページでは、侑子と健太が大きく取り上げられていました。 その後、羅羅は真央から「健太くんにリベンジだ」と言われたのを「やっつける」という意味に捉え、何かと嫌がらせをするようになります。担任の結城広己(萩原聖人)が気付き始めると、父兄が集まるお迎えの時間を狙い、仲直りの握手を装って健太に腕をつねらせました。 自宅へ帰った羅羅は、心配そうに手当てをする真央に「リベンジしたよ」と微笑むのでした。

第4話のあらすじ・ネタバレ

一部始終を知る利華子の息子・海斗(内田淳貴)の話から、「加害者は羅羅」だと判明。侑子は家庭で話し合った後、担任の結城や進藤家を訪ねました。 不在の真央に代わって夫の陸(五十嵐隼人)が応対してくれ、「責任を持って話す」と言われます。その帰り道で本宮親子に出会い、彩香の服を見て「羅羅ちゃんとお揃いですね」と伝えた侑子。さらに彩香も「(自分が)無くした靴も同じだった」と話し、レイナは首を傾げました。 侑子がちひろからの不在着信に折り返すと、電話に出たのは夫の英孝でした。侑子はちひろが妊娠中だと勘違いしており、英孝に「おめでとうございます」と告げます。 後日レイナからお茶会に誘われ、「友人の子どもが通う幼稚園で起きた泥棒の話」を聞いた真央。彼女は盗んだ物を返し、侑子が告げ口をしたと恨みを募らせました。

AD

第5話のあらすじ・ネタバレ

隠れて働いて体調を崩したことが英孝に知られ、長時間の詰問を受けたちひろ。その上、「妊娠を隠しているだろう」と責められ、情報源の侑子を無視するようになります。 塾で個別の進路相談が行われた日。利華子と結果を話していた侑子は、塾長・東郷百合子(夏木マリ)に名門「明峰学園」への進学を薦められたと明かしました。「明峰学園」はレイナの第1志望校で、偶然それを知った彼女は侑子に嫉妬します。 一方、ちひろは英孝が部下へのセクハラで訴えられるかもしれないと聞き、バスで見た光景がフラッシュバックして過呼吸を起こしてしまいました。そこへ、侑子がちひろの息子・爽(長島暉実)を連れて駆けつけ、抱きしめて相談に乗るのでした。 しかし翌日、真央は侑子が言いふらしたかのようにして英孝の噂を広め、ちひろとの仲を裂こうと画策します。

第6話のあらすじ・ネタバレ

塾では父親向けのセミナーが開かれ、利華子の夫・圭(KEIJI)はより育児に積極的に、レイナの夫・功治(平山浩行)はお受験への懐疑心を深めます。 東郷塾長に呼び止められた英孝は、爽が塾にも幼稚園にも来ていないと聞いて驚きを隠せません。ちひろを責めようにも、尋常ではない様子に自ら爽を幼稚園へ送ることに。父兄たちの間でセクハラの噂が広まっていると知り、ちひろに爽の迎えを押し付けました。 保護者も同伴する「ひまわりの子幼稚園」の遠足の日。ちひろはママ友と会うのを怖れて爽を休ませますが、楽しみにしていた息子から「お母さんは嘘つき!」と責められます。ぼう然としつつも、本来なら遠足で行く予定だった遊園地へ向かいますが……。 同じ頃、遊園地では健太がどこかへ姿を消し、侑子や利華子、結城たちが必死で捜索していました。

AD

第7話のあらすじ・ネタバレ

侑子は欠席しているはずのちひろと、連れ去られかけていた健太を発見します。逆上するちひろに「子どもを巻き込むのは卑怯だ」と言い、彼女の頬を叩きました。 訪ねてきた拓水から強く非難され、彼が帰った途端に態度を豹変させた英孝。ちひろに殴りかかる直前で爽に止められ、彼の中で次第に変化が生まれるのでした。 一方、レイナの義母・奈津恵(山本道子)を交えた沢田家の食事会に、功治の幼なじみ・加藤弓恵(中島ひろ子)と娘の美也(小泉彩)が現れました。レイナは美也が功治を「パパ」と呼ぶのに耐えかねて家を飛び出し、ベンチで泣いていたところへ結城が通りかかります。 利華子の「ハローワークから出てきた拓水と会った」という情報から、拓水のリストラが発覚。侑子は夫を問い質し、両親の激しい口論を聞きながら健太は涙を流すのでした。

第8話のあらすじ・ネタバレ

「明峰学園」のオープンスクール当日。健太が受付で「お受験したくないです」と言い放ち、反省した侑子と拓水は家族で話し合います。 真央は陸のボーナスが出なくなってしまい、ローン返済のためキャバクラで働いていました。陸も深夜は仕事で不在にしており、功治がパジャマ姿で徘徊する羅羅を保護。レイナに叱りつけられた真央は屈辱を感じ、次のターゲットを決めるのでした。 悩みを聞いてくれた結城と急接近し、1度きりのつもりデートへ出かけたレイナ。彼女たちの姿は真央によって写真に収められていました。 「ひまわりの子幼稚園」のバザーが開催される日。親子の楽しそうな声をかき消すようにメールの着信音が鳴り響き、レイナと結城の2ショット写真が一斉送信されます。侑子は真央が犯人ではないかと疑いますが、「証拠がない」とはぐらかされました。

AD

第9話のあらすじ・ネタバレ

先日のバザーで起きた事件を受け、「ひまわりの子幼稚園」で緊急保護者会が開かれます。 母親たちから非難の声が上がる中、結城は「レイナとの件は誤解であり、卒園式の後で婚約者と結婚し、それを期に実家近くの幼稚園に移る予定だった」と謝罪。彼はもも組の卒園を見送ることなく、責任を取るために園を去って行くのでした。 一方の圭は、自分のすべてを監視しようとする利華子の嫉妬深さに嫌気が差していました。とある日、利華子は圭が用意していた記入済みの離婚届を発見します。 後日、カフェでお茶会をしていた侑子と利華子。侑子はバザーに出品したドールハウス見たママ友から、「夫のインテリアショップで販売したい」と言われ、仕事に繋がったことを話します。その瞬間、利華子の表情が変わり、彼女は初めて侑子への嫉妬に駆られました。

第10話のあらすじ・ネタバレ

侑子は再会した雅美に「あの時はありがとう」と伝えますが、彼女は覚えていません。「私が覚えています」と言った侑子の言葉を、物陰でちひろが聞いていました。 翌日、侑子は急きょ帰省することになり、「代わりに提出しておく」と言う利華子の厚意に甘え、健太の願書を託したのですが……。後日、利華子の職場でパートを終えた侑子を呼び止めたのは、彼女の長男・空斗(今井悠貴)。彼は破かれた健太の願書を差し出し、「ママがやった」と泣いて謝ります。 自宅で泣き崩れる侑子のもとに、東郷塾長の連絡で事情を知ったちひろが願書を届けに来ました。実家で中学校の卒業アルバムを見て、ちひろを思い出していた侑子。ちひろは「私は間違っていた」と土下座し、健太の誘拐について謝罪しました。 塾の入試直前セミナー当日。東郷塾長が「秋山さん、受験票は届きましたか?」と尋ねると、侑子は「はい」と答えたのでした。

AD

第11話(最終回)のあらすじ・ネタバレ

「明峰学園」幼稚舎のお受験当日。空斗は終了時刻まで海斗を連れて姿を消し、利華子に「ママが卑怯だからだ!」と言い放ちました。 合格発表の日、健太と爽は無事合格したものの、補欠に回った彩香は泣き出します。そんな彩香に「謝る必要なんてない」と諭し、優しく抱きしめるレイナ。娘を追い詰めたことを反省し、夫とのわだかまりも解けた彼女に、かつての「教育ママ」の面影はありません。 一方、自暴自棄になった利華子は、「明峰学園」に健太の入学辞退の電話をかける暴挙に出ます。 英孝は名古屋支店に転勤になり、「セクハラ疑惑は折り合いの悪い部下の罠だった」と告白。男性教師を陥れる計画を話していた女子高生への憎しみから、バスで痴漢行為をしたと説明され、ちひろは「爽と一緒に待ってる」と告げました。 真央が働きに出た間に羅羅が火傷を負う事故が発生し、陸も「現実を見ろ」と大激怒。真央は地元へ戻ることを決意し、見送りに来たママ友たちに頭を下げます。利華子が侑子に歩み寄り、これまでのことを号泣しながら謝るのでした。 新しい春が来て、健太と爽は「明峰学園」、彩香はレイナの母校「山吹学園」、海斗は兄と同じインターナショナルスクールへ進学しました。

AD

「名前をなくした女神」登場人物紹介

秋山家

秋山侑子(杏)

本作の主人公。明るく物怖じしない性格。新居の購入と同時期に勤め先から地方転勤を命じられ、退社を余儀なくされました。子どものお受験を巡って、幼稚園のママ友関係に頭を悩ませることになります。

秋山拓水(つるの剛士)

侑子の夫で大手食品メーカー勤務の会社員。ママ友関係に悩む侑子の良き理解者。家事や育児に前向きで、お受験も「経験になれば良い」と考えていました。

秋山健太(藤本哉汰)

侑子と拓水の一人息子。周囲をよく気遣い、明るく優しい性格をしています。他の家庭と違って両親からのプレッシャーがなく、お受験を楽しんでいました。

安野家

安野ちひろ(尾野真千子)

「ひまわりの子幼稚園」もも組の役員で侑子の元同級生。侑子には存在を忘れられ、夫のDVやセクハラ疑惑なども重なって心を病みます。歩み寄る姿勢を見せた夫と共に、本来の自分へ戻っていきました。

安野英孝(高橋一生)

ちひろの夫で銀行員。実母から抑圧されて育ち、妻が母になったのをきっかけに関係が悪化。セクハラ疑惑や様々な事件を経て考えを改め、優しい性格を取り戻します。

安野爽(長島暉実)

ちひろと英孝の一人息子。ママ友関係が原因で遠足に行けなくなり、泣きながらちひろを責めました。本来は母親思いで、内気で恥ずかしがり屋な性格です。

進藤家

進藤真央(倉科カナ)

地元・栃木県の高校を中退し、18歳で母になったヤンママ。次から次へ他のママ友を逆恨みし、陥れようと画策していました。高級マンションのローンが家計を圧迫しており、ついに限界がきてしまいます。

進藤陸(五十嵐隼士)

トラック運転手。妻の真央とは高校の同級生で、ケガで野球部を退部したのを期に中退。羅羅に影響が出るまでは、妻の見栄に振り回されるばかりでした。

進藤羅羅(谷花音)

真央と陸の一人娘。生意気ながら素直な性格で、母親の言葉を真に受けてしまうことも……。真央がキャバクラで働き始めてからはネグレクト状態になります。

AD

沢田家

沢田利華子(りょう)

ベビーグッズの輸入ネットショップを経営する社長。前夫との間に生まれた空斗と、圭との子・海斗の2人の息子がいます。侑子と親交を深めるにつれ、理想的な家庭を持つ彼女への嫉妬心が芽生えていきました。

沢田圭(KEIJI)

利華子の夫で元人気モデル。掃除など家事には協力的で、息子たちとの関係も良好。稼ぎを妻に依存している現状から逃避しており、後輩モデルと浮気をしています。

本宮家

本宮レイナ(木村佳乃)

上流階級出身のカリスマ主婦読者モデル。彩香の幼稚園受験に失敗しており、「小学校は名門校に」と、お受験に向けあらゆる手を尽くしてきました。産後、夫とのセックスレスになったことを悩んでいます。

本宮功治(平山浩行)

レイナの夫。貧しい境遇から成り上がった、ウェディング会社の敏腕社長。お受験に非協力的ですが、彩香のことは可愛がっており、父親を亡くした幼なじみの娘にも我が子同然に接しています。

本宮彩香(小林星蘭)

レイナと功治の一人娘。期待に応えたい一心から、厳しい躾にも素直に取り組んできました。その一方で、母親からのプレッシャーも感じています。

『名前をなくした女神』は最終回に向けて視聴率を伸ばした良作ドラマ

最終回に向けて面白さが加速し、ほぼ右肩上りに視聴率を伸ばした『名前をなくした女神』。脚本家と一部キャストは、同枠の『泣かないと決めた日』(2010年)と重複しています。 特に杏は全く異なる役柄を演じているので、観比べると面白いかもしれません!