映画『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』あらすじ・原作ネタバレ解説!特別な絆で結ばれた友情の物語
自由に生きるジェヒと、ある秘密を抱えたフンスの「特別な絆」を追った韓国映画『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』が、2025年6月13日に公開です!メインキャストにはキム・ゴウンとノ・サンヒョンの演技派2人が抜てきされました。 本記事では『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』のあらすじやメインキャスト、原作小説の内容などを紹介します!
映画『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』作品概要・あらすじ

タイトル | 『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』 |
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公開日 | 2025年6月13日(日本) |
上映時間 | 118分 |
監督 | イ・オニ |
キャスト | キム・ゴウン , ノ・サンヒョン , チョン・フィ , オ・ドンミン , チャン・へジン , イ・サンイ , クァク・ドンヨン , チュ・ジョンヒョク |
映画『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』のあらすじ
自由奔放に生きるジェヒ(キム・ゴウン)と、対照的にゲイであることを隠し、孤独と向き合うフンス(ノ・サンヒョン)。異なる魅力を持つジェヒとフンスは、ある契約から共同生活を開始します。 お互いを認め合い、かけがえのない存在となる二人。しかし人生の転機と恋愛の悩みが、友情に試練を与えます。 華やかな都会の裏にある孤独、愛の多様性、真の友情を描き、ソウルを舞台に自分らしく生きる姿を映し出すハートフル・ストーリーです。
原作『大都会の愛し方』の「ジェヒ」をネタバレ!
フンスとジェヒ
本作の主人公は作家志望でゲイの大学生フンスと、自由奔放に生きるクラスメイトのジェヒ。フンスは、母親にさえカミングアウトできないほど、自身のセクシュアリティを心の奥底に閉じ込めていました。 しかしある日、フランス語教授オリヴィエとのキス現場をジェヒに見られてしまいます。アウティングへの恐怖から自殺も考えるほど追い詰められますが、フンスはなんとか思いとどまります。
クラスメイトの噂
クラスメイトの1人がオリヴィエ教授とフンスに似た男性がホテルに入ったと噂を広めます。すると、ジェヒがフンスと夜の関係があったと装い、彼のゲイ疑惑を沈静化させたのです。 しかし、今度はジェヒ自身のトップレス写真がネットに流出し、噂の標的に。耐えきれなくなったジェヒは、教室でシャツをめくり「Aカップだけど何か」と挑発しました。この事件でジェヒは「ビッチ」のレッテルを貼られ、孤立を深めてしまいますがーー。
友情と恋愛、選択の時
そんなジェヒとフンスは一緒に過ごすようになり、毎晩のようにクラブに繰り出すパーティーライフを通して絆を深めていきます。2人は共に青春時代の浮き沈みを乗り越えて、お互いを支え合う「親友同士」へと成長していきました。 しかし歳を重ね、ジェヒには弁護士の恋人・ジソクができます。そして、ジソクに同棲していることがバレてしまい、フンスは荷物をまとめジェヒと住む家を出ていきました。
映画『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』キャスト・登場人物を解説
ク・ジェヒ役/キム・ゴウン

ク・ジェヒは、自由奔放に生きるエネルギッシュな女性です。夜遊び大好き、性にも奔放な彼女は、周りから奇異な目で見られてしまうこともしばしば。そんなジェヒも恋愛から次のステージへと進みーー。 演じるのは、キム・ゴウンです。デビュー作『ウンギョ青い蜜』(2012)で韓国の新人女優賞を総なめにしてブレイク。2024年、韓国でNo.1大ヒットとなったホラー映画『破墓/パミョ』でも主役を演じました。
チャン・フンス役/ノ・サンヒョン

チャン・フンスは、ゲイであることを母にも明かせず、心に孤独を抱えた青年です。クラスメイトからフンスの秘密が暴かれそうになりますが、助けてくれたのがジェヒでした。 演じるのはノ・サンヒョン。Apple TV+ドラマ「パチンコ」のベク・イサク役で世界的な注目を集めます。2025年10月配信のNetflixドラマ『Genie, Make a Wish(仮題)』の主演も決定しました。
映画『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』監督はイ・オニ
監督のイ・オニは、映画『女は冷たい嘘をつく』(2016)やドラマ「殺人者の買い物リスト」シーズン2など、近年はサスペンス色の強い作品を手がけてきましたが、映画『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』では、恋愛や友情に焦点を当てた作品を作り上げました。 登場人物のキャラクターが想像以上に細かいディティールで表現されていく映像を見て「編集室で、思わず感動した」と語っています。
原作者はパク・サンヨン
原作小説『大都会の愛し方』を手掛けたのは、韓国文学界「期待の星」と言われるパク・サンヨンです。クィヤや女性の生き方、児童虐待、など社会的に見過ごされている、いわゆる「少数派」の人々を扱った作品を多く手掛けています。 『大都会の愛し方』は、ダブリン文学賞やインターナショナルブッカー賞などにノミネートされ、日本をはじめ、国外でも高い評価を得ました。
映画『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』見どころを解説

異なる悩みを抱えた2人の13年間にも渡る友情関係を追った本作。ジェヒ、フンスが抱える悩みや心の成長を追うのはもちろん、年齢を重ねるにつれて変わっていく細かい仕草やファッションの変化なども見どころです。 また、キャストにはtvN史上トップの視聴率を記録した大ヒットドラマ「涙の女王」に出演したクァク・ドンヨンや、『パラサイト 半地下の家族』(2019)のチャン・へジン、韓国版「花より男子」で花沢類を演じたチョン・フィなど、豪華俳優陣が集結しました。
映画『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』の感想・評価

原作の『大都会の愛し方』も読んでいますが、映画はよりキム・ゴウン演じる女性・ジェヒや2人の友情が大きく取り上げられており、個人的には映画版の方が好みでした。愛の形について考えさせられる良作でした。

ジェヒがフンスにかける言葉にジーンときました。ありのままを受け入れてくれる存在というのは、やはり何よりも勇気づけられるのだなと改めて感じます。恋愛映画と言うよりは青春映画、2人の友情が素敵でした。
映画『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』の公開日は2025年6月13日!

韓国映画『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』は、2025年6月13日(金)に日本公開です! 悩みを抱えるすべての人に贈りたい、人生にエールをもらえる本作。ぜひ劇場で、ジェヒとフンスの固い絆を追体験してください。