映画『チェンソーマン レゼ篇』をネタバレ徹底解説!アニオリシーンや見どころの考察も

その独特なストーリーとキャラクターにより、人気を加速させている漫画『チェンソーマン』。そんな話題の本作ですが、2025年9月19日(金)に劇場版『チェンソーマン レゼ篇』が公開されます。 この記事では「レゼ篇」に関する気になる情報や、原作版のあらすじを徹底解説!原作ファンからも愛されるエピソードの魅力に深く迫っていきます。 ※この記事は『チェンソーマン』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
タップできる目次
- 映画『チェンソーマン レゼ篇』あらすじ【ネタバレなし】
- 映画『チェンソーマン レゼ篇』をネタバレ解説!どこまで描かれた?
- 映画『チェンソーマン レゼ篇』にアニオリシーンは登場した?
- 映画『チェンソーマン レゼ篇』の見どころを解説!
- 映画『チェンソーマン レゼ篇』の名言・名シーンを振り返る!
- 【考察】デンジとマキマが見た映画は実在する?
- 【考察】レゼが働くカフェ「二道」の意味は?
- 【考察】レゼの歌う「ジェーンは教会で眠った」の意味やモデルは?
- 【考察】野茂がレゼの顔に見覚えがあったのはなぜ?
- そもそも『チェンソーマン』レゼ編とは?何巻にある?
- 映画『チェンソーマン レゼ篇』の監督や制作会社は?
- 映画『チェンソーマン レゼ篇』の次のアニメ化はいつ?
- 映画『チェンソーマン レゼ篇』は2025年9月19日に公開!
映画『チェンソーマン レゼ篇』あらすじ【ネタバレなし】
サムライソードとの激闘を終え、落ち着いた生活を送り始めたデンジ。彼はマキマとのデートを楽しんだ後、急な大雨に襲われることに。雨宿りのため電話ボックスに入っていると、同じように雨をさけようとしたレゼという女性が現れます。 2人はこの出会いをきっかけに親密になっていくのですが、それと同時にデンジの日常が少しずつ壊れていくのでした……。
映画『チェンソーマン レゼ篇』の公開日やレゼ役声優は?
2025年9月19日公開の映画『劇場版 チェンソーマン レゼ篇』。タイトル通り「レゼ」を中心としたエピソードを描いており、原作5~6巻あたりが該当範囲となります。 本作のメインキャラとなるレゼは、デンジに好意を寄せ距離を縮めていく可愛らしい女の子。ただ、彼女には裏の顔があるようで、デンジは予想外の大激戦に巻き込まれていきます。そんなレゼの声を担当しているのは、『アオのハコ』の鹿野千夏役などで知られる上田麗奈です。
映画『チェンソーマン レゼ篇』をネタバレ解説!どこまで描かれた?
デンジとレゼの出会い

マキマとのデートを終えて浮かれるなか、大雨に襲われ電話ボックスへ逃げ込んだデンジ。するとそこにレゼという女の子が現れ、一緒に雨宿りをすることになります。 これをきっかけに、デンジはレゼがバイトするカフェへよく出向くようになり、心の距離が急接近。仲を深めた2人は夜の学校へ行き、デート気分を味わいます。誰もいないプールではしゃぐなど、彼らはまるで恋人同士のようでした。
レゼの振る舞いは本当に可愛らしくて魅力的!デンジが惚れちゃうのも納得です。
レゼにしのび寄る怪しい影

しかし、そこにチェンソーマンの心臓を狙う台風の悪魔が登場。台風の悪魔はデンジを追い詰めるためレゼを人質にしようとしますが、彼女に返り討ちにされてしまいます。どうやらレゼは悪魔でさえ簡単に倒せる常軌を逸した存在のようです。 デンジはそれに気付かず、彼女に声をかけられるまま夏祭りへ向かってしまいます。花火がよく見える静かな場所へ行き、良い雰囲気になっていく2人。レゼはそこで「仕事やめて……私と一緒に逃げない?」と大胆な告白をするのでした。
レゼの告白に答えたデンジの結末は

レゼからの告白を受けたデンジですが、「ここで仕事を続けながらレゼに会いたい」とその申し出を拒否。するとそこから彼女の様子が急変します。なんとデンジの舌を嚙みちぎり、「デンジ君の心臓貰うね?」とその本性をさらけ出してきたのです。 さすがのデンジもここでおしまいか……と思われましたが、チェンソーマンを崇拝する鮫の魔人・ビームが乱入しデンジを救出。そのままアキたちのいる場所を目指し、逃走を開始します。
レゼの衝撃の正体が明らかに

そして、ここで衝撃の事実が発覚。実はレゼは「爆弾の悪魔」の心臓を持つ人間、つまりデンジと同じような存在だったのです。彼女はデンジたちを追い、彼らが逃げ込んだ対魔2課の訓練施設へ。そこで爆弾の悪魔の力を解放し、2課の隊員たちと激戦を繰り広げます。 レゼの戦闘力は凄まじく、副隊長をはじめとする主力メンバーが全滅!再びデンジたちの追跡を開始し、ついに彼らのもとへ辿り着くのでした。
攻撃力がとにかくハンパない!爆発を操るレゼの能力は最強すぎます。
デンジがレゼを追い詰める

レゼに追いつかれたデンジはチェンソーマンに変身し反撃を開始します。しかし、体の各所を爆弾に変えられる、レゼの圧倒的攻撃力に大苦戦。体の大部分を吹き飛ばされるほどの大ダメージを負ってしまいます。 絶体絶命のピンチに立たされてしまいますが、アキをはじめとする対魔4課のメンバーが合流して形勢逆転。デンジはビームと協力し、レゼを追い込むことに成功します。そして最後は自らのチェーンでレゼの動きを止め2人で海へ飛び込むことに……。
余りにも切ないレゼの最期

それからしばらくして、デンジはレゼとともに浜辺に漂着。どうやらデンジは彼女を殺したくないと考え、結局助けてしまったようなのです。彼は浜辺から立ち去っていくレゼに「あのカフェで待ってるから!!」と告白。 ですがその日以降、いつになっても彼女はカフェに現れません。なんとレゼはマキマの手により殺されていたのです。彼女は槍で貫かれボロボロになりながら、最後にデンジのことを思い出し息を引き取ったのでした。
デンジを殺すために近付いたレゼですが、本当は恋心があったのかも。涙を誘う切なすぎるラストでした。
映画『チェンソーマン レゼ篇』にアニオリシーンは登場した?
映画「レゼ篇」は原作を忠実に再現しており、完全なアニオリシーンはありませんでした。 ただ、いくつかの場面を追加し、漫画版の内容をより詳細に描いた箇所が存在。ここからはそのなかでも特に追加要素が多かった、レゼとのバトルシーンについて解説していきます。
レゼとデンジの戦闘が詳細に描かれる

「レゼ篇」終盤で描かれたデンジとレゼの最終決戦。映画版ではこの戦闘シーンがより詳細に描かれていました。原作にはなかったビル内でデンジとレゼが戦う場面、デンジ&ビームが嵐の中に突入して台風の悪魔に向かっていく場面など、オリジナル要素が多数存在。 また、その激戦のラストとなる、デンジがレゼを道連れに海へ沈んでいく流れも詳しく描かれていました。一連の戦闘は映画版における大きな見どころのひとつ。オリジナル要素と共に、その迫力にも注目してみてください。
映画『チェンソーマン レゼ篇』の見どころを解説!
レゼの可愛さと狂気が光る

映画「レゼ篇」1番の見どころは、やはり主要キャラとして登場したレゼの活躍でしょう。前半におけるデンジとのラブコメパートでは、可愛らしさ全開で観客たちを魅了。艶っぽいセクシーな場面もあり、その妖艶な美しさに引き込まれること間違いなしです。 そして、後半のバトルパートでは「爆弾の悪魔」の力を駆使し、途轍もない暴れっぷりを披露してくれます。それまで可愛らしい姿ばかり見せていたレゼの豹変ぶりに、驚いてしまうひとも多いはず。 また、そんな彼女を演じる上田麗奈の演技も「圧巻」の一言。可愛さと狂気を使い分ける、時にはそれを両立させる名演で、レゼの心情を見事に表現しています。本作を鑑賞する際はレゼの動向や、担当声優の熱演に是非注目してみてください。
戦闘シーンの圧倒的な画力と音楽
本作におけるもうひとつの見どころが迫力満点の戦闘シーンです。デンジとレゼが悪魔の力を解放するラストバトルは、まばたきする暇もないほどの緊迫感とスピード感にあふれています。 特に目を引くのがレゼの戦いっぷり。多種多様な爆弾を使ったド派手な戦闘を繰り広げ、終盤では花火のように彩り豊かな爆発で夜空を満たしていきます。かっこいいだけでなく美しさもある、印象的な場面に仕上がっていました。 そして、それを後押しするかのように流れる、BGMも素晴らしい出来になっています。視覚と聴覚、その両方で楽しませてくれる圧倒的な戦闘シーン。これを観るだけでも価値がある、そう言い切れるレベルの完成度を誇っています。
映画『チェンソーマン レゼ篇』の名言・名シーンを振り返る!
「俺が知り合う女がさあ!!全員オレん事殺そうとしてんだけど!!」
レゼに致命傷を与えられたデンジが復活し、再びレゼと対峙したときに放った一言。彼はレゼ・パワー・マキマなど、これまでに出会ってきた女性とのやり取りを振り返り、「全員オレん事殺そうとしてんだけど‼」ととんでもない事実に気付いてしまいます。 デンジはその怒りのままレゼとひとしきり口論したあと、ついに攻撃を開始。最終決戦の火ぶたが切って落とされる重要シーンとなっています。
「はじめて悪魔とダチなりたいと思ったぜ」
デンジとレゼの最終決戦の最中、レゼに殺されかけるアキ。そこに駆け付けてくれた暴力の魔人に対し、アキが放った一言です。 彼は悪魔や魔人に対し良い印象を持っておらず、「レゼ篇」でもパートナーになった天使の悪魔に辛辣な態度を取っていました。そんな彼が「悪魔と友人になりたい」と言った印象的な場面です。 また、このあとにはアキが天使の悪魔を助けるシーンが存在。一連の流れにより、アキが「冷徹になり切れない優しい男」と印象付けられるかたちになっています。
「デンジ君ホントはね、私も学校いった事なかったの」
「レゼ篇」のラストを飾る印象的な一言。レゼはデンジを騙しているあいだ「学校に行ったことがある」と語っていましたが、終盤でとある実験施設にいた孤児だったと判明します。彼女は死に際にデンジの後ろ姿を見ながら、「私も学校いった事なかったの」と心のなかで語りました。 おそらく、レゼはこれまでデンジを騙してきたことに罪悪感を感じ、自分の嘘を告白したいと考えていたのではないでしょうか。 きっとこの言葉はデンジと再会したとき、真っ先に伝えたかった言葉。この一言から彼女はこれまでの嘘を謝罪し、もう一度デンジとの関係をやり直したい。そして、2人で学校へ通いながら人生を取り戻したい、そんなことを考えていたのかもしれません。
【考察】デンジとマキマが見た映画は実在する?
マキマに誘われてデートへ行ったデンジ。2人はそこで何本もの映画を鑑賞し、最後の最後に印象的な1本に出会います。実はその映画、「実在するとある作品が元ネタになっている」と噂されているんです。それはロシア映画の『誓いの休暇』。 こちらは戦争で活躍した兵士が母のもとへ帰るも、わずかな時間しか過ごせず戦場へ帰る切ない物語です。「ロシア」と聞くと、この国の実験施設にいたというレゼを思い出します。彼女は孤児で、戻る故郷すらありません。その境遇に比べれば、母に会えた映画の主人公はいくらかマシ。 デンジたちが見た映画はレゼの苦しい人生を際立たせるためのツールなのかもしれません。
【考察】レゼが働くカフェ「二道」の意味は?
レゼがアルバイトをしていたカフェ「二道(ふたみち)」。作中でさらっと語られたのみの店名ですが、実はこれ「レゼ篇」の大切なテーマを示しているんです。 「レゼ篇」には様々な選択の場面が存在します。レゼとデンジが初めて会ったシーンには「すぐに殺す」と「時間をかけて殺す」の二択があり、デンジがレゼに逃げようと提案された際は「それを受け入れる」と「拒否する」の二択がありました。この他にも、本作には「2つの道」のどちらかを選ばなければいけない場面が多数存在します。 また「二道」には「二股」という意味もあります。これはまさにマキマとレゼの2人を好きになってしまうデンジの未来を暗示しているのでしょう。
【考察】レゼの歌う「ジェーンは教会で眠った」の意味やモデルは?
「ジェーンは教会で眠った」はレゼが台風の悪魔と契約した男を殺害する際、ずっと口ずさんでいた楽曲です。 曲名の「ジェーンは教会で眠った」は該当シーンが掲載された、第43話のタイトルをそのまま使用。また、歌詞を日本語訳すると、「僕」と「ジェーン」のデートを描写していることがわかります。この内容はベティ・ニーンズの小説、『二人のティータイム』を元ネタにしている可能性が大。 こちらの作品はつつましい生活を続けていた平凡な女性・ジェーンが、大人の男性に恋をする物語です。実験体として悲惨な人生を送り、同年代のデンジと嘘の恋愛をするレゼとは真逆のお話。この歌はレゼの憧れ、「普通の生活をして普通の恋をしたい」という夢を示していたのかもしれません。
【考察】野茂がレゼの顔に見覚えがあったのはなぜ?
デンジとビームが逃げ込んだ先で、対魔2課の面々と戦うことになったレゼ。彼女の姿を見た2課の野茂という男性が、「あの美女どこかで見たことないか?」「……まさかな、そんなワケないか」と発言。レゼに見覚えがあると匂わせるセリフを残していました。 この言葉の理由は最後まで明かされませんでしたが、おそらくレゼが実験施設にいたことと深く関係していると思われます。岸辺の発言によると、レゼの施設が明るみに出た際、新聞などでよく報道されていたとのこと。 野茂は過去にそのニュースを目にし、そこでレゼの顔を見かけていたのではないでしょうか。また、レゼのような武器人間は年を取らないとされています。野茂が「まさかな」と言ったのは、大昔に見たレゼがそのままの姿でいたから。まったく年老いていなかったからなのかもしれません。
そもそも『チェンソーマン』レゼ編とは?何巻にある?
原作版の「レゼ編」は単行本の5巻から6巻に収録。この一連のストーリーはデンジとレゼの出会いから、2人の戦い・別れまでが描かれています。 このシナリオはド派手なバトルもありながら、デンジとレゼの切ない関係も描かれている作中屈指の人気エピソード。さらにその中心となるレゼもトップクラスの人気キャラクターとなっています。そのため「レゼ編」の映画化には大きな期待と不安が寄せられている様子……。 映画版は原作ファンを唸らせるために、高いハードルを超えていかなければならないようです。
映画『チェンソーマン レゼ篇』の監督や制作会社は?
監督 | 吉原達矢 |
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制作会社 | MAPPA |
本作の制作はテレビアニメ版同様、MAPPAが担当。また監督については吉原達矢と発表されました。アニメ版では中山竜が起用されていましたが、原作とは違うセリフを用いるなど独自路線を走ったことでファンの評判は微妙でした。 アニメ版とは違う監督を起用し、原作の表現に忠実な描き方をすることで、新たな「チェンソーマン」シリーズを始めていく可能性もありそうです。
映画『チェンソーマン レゼ篇』の次のアニメ化はいつ?
「レゼ篇」では新規アニメの制作などは発表されませんでした。ただ、大人気作品『チェンソーマン』の映像化がここでストップするとは思えません。少なくとも第1部完結まではアニメ化するのではないでしょうか。 本作と同じ「少年ジャンプ」に連載されていた『鬼滅の刃』は、映画「無限列車編」を公開したあとにテレビアニメ版へ移行していました。『チェンソーマン』も同じようなルートを辿るのであれば、近いうちにテレビアニメ第2期を制作する可能性が大。 「鬼滅」は映画公開後から約1年後に新シーズンが始まったため、『チェンソーマン』2期は2026年10月あたりに始まるかもしれません。
映画『チェンソーマン レゼ篇』は2025年9月19日に公開!

原作屈指の人気エピソードの映画化とあり、大きな注目を集めている劇場版『チェンソーマン レゼ篇』。 今後は公開日や声優陣などの発表が続々となされていくはず。これを機に原作を読み返し、劇場版の公開に備えてみてはいかがでしょうか!