ソン・ギフンは死亡した?最後まで守りたかったもの&その後も考察【イカゲーム】

Netflixの大人気ドラマ『イカゲーム』シーズン1〜3の主人公、ソン・ギフン。当初はどこか頼りない性格だったギフンですが、イカゲームの参加を通して強くたくましい人間へと成長しました。 この記事では、ソン・ギフンの活躍をシーズン3のラストも含めておさらい!さらにストーリーのその後も考察してきます。 ※この記事は『イカゲーム』シーズン1〜3の重大なネタバレを含みます。
『イカゲーム』ソン・ギフンのプロフィール

名前 | ソン・ギフン |
---|---|
番号 | 456番 |
役者 | イ・ジョンジェ |
声優 | 坂詰貴之 |
ソン・ギフンがゲームに参加した経緯
事業の失敗で多額の借金を抱えるソン・ギフン。離婚した妻と娘に会うこともままならない日々を送っていました。なんとかギャンブルで娘・ガヨンの誕生日のお金を作るも、スリに遭い結局質素なプレゼントと食事になってしまいます。 そんなギフンの前に謎の「めんこ男」が現れ、10万ウォンを賭けてめんこ勝負を持ちかけました。ギフンは挑戦を受けますが、連敗。しかし、男性はビンタ1発で負けを帳消しにし、最終的に10万ウォンをギフンに手渡します。その後、男性は巨額の賞金が賭けられた「イカゲーム」に招待します。 元妻と再婚相手が、娘を連れて米国へ移住すると知ったギフン。娘を引き取るため、イカゲームに参加したのです。
【シーズン1】大金を賭けたイカゲーム

イカゲームに参加したギフンは、最初の「だるまさんがころんだ」で参加者が射殺されるのを目撃し、ゲームの恐ろしさに戦慄します。一度は帰宅するも、母が病気だと知りゲームへ復帰。 「型抜き」「ビー玉遊び」「綱引き」「飛び石渡り」と、ギフンは自身の機転と仲間の助けで次々とゲームをクリアしていきます。 そして迎えた最後の「イカゲーム」、幼馴染・サンウとの一騎打ちです。ギフンは幼馴染を守るため勝利目前で中止を求めますが、サンウが自殺。優勝賞金の456億ウォンを手に入れて帰宅しますが、母はすでに亡くなっていたのでした。 1年後、ギフンは参加者の1人で脳腫瘍患者の老人・イルナムがゲームの創始者だと知ります。彼の死を見届けたギフンは、空港で再びゲームの勧誘現場を目撃。負の連鎖を断ち切るため、イカゲームへの再挑戦を決意します。
『イカゲーム』シーズン1でギフンが赤髪になった理由は?

監督のファン・ドンヒョクは、赤髪について「過去の生活に戻れないことを表している。クレイジーな事をしようと決意する表れ」とコメント。そして「怒りの色」とも答えています。 また本作では「赤」と「青」は象徴的な色です。ゲーム続行の投票では、「✕」が赤、「◯」が青でした。さらにシーズン2・1話で、めんこ男は赤いマークのパンか青い紙の宝くじを選択させています。このシーンは、映画「マトリックス」の引用としても有名です。 つまり普通の生活に戻った際は赤髪、ゲームに戻る頃には黒髪と、現実と虚構を区別していたと考察できます。
【シーズン2】イカゲームへの潜入、親友チョンベとの再会

優勝から3年、モーテルを経営しつつ「イカゲーム」を追っていたギフン。フロントマンである兄・イノを追う警察官ファン・ジュノと協力し、再びイカゲームに参加します。 最初の「だるまさんがころんだ」ではギフンが参加者を先導し、少ない犠牲でクリア。前回優勝者であることを明かし、ゲーム継続の投票で「✕」を選ぶよう促します。しかし、参加者に紛れたイノの介入で、ゲームは継続されることに。 「五人六脚・近代五種」「マッチゲーム」を親友チョンベらと乗り越えました。しかし、ゲーム外の乱闘や投票前の「○」側の奇襲で混乱が発生。 ギフンたちは参加者の衝突を予想しており、この機に乗じて運営を潰そうと計画していました。しかし、善戦むなしく鎮圧されてしまいます。マスク姿のイノは、ギフンの目の前で親友チョンベを見せしめに殺害したのでした。
【シーズン3】ギフンと赤ちゃんの運命、最後の戦いへ

ギフンは反乱後も参加者としてゲーム続行を余儀なくされます。第4ゲームの「かくれんぼ」で鬼となり、葛藤の末にデホを殺害してクリア。しかし、ゲーム後に自殺を図り、ピンクガードに制止されます。 続く第5ゲーム「大縄跳び」では、ゲーム中に出産したジェニから赤ちゃんを託されました。ジェニはゲーム続行不可で命を落とし、ギフンは赤ちゃんを守ると決意します。 この時、フロントマンであるイノがギフンに正体を明かし、夜間に参加者を殺すようナイフを渡しました。赤ちゃんを守るために殺害を迷うギフンでしたが、過去の犠牲者を思い出してとどまります。 そして最終ゲームは、◯△□のステージから参加者同士を落とし合う「天空イカゲーム」。8名で始まったゲームは、ギフンと赤ちゃん、そして赤ちゃんの父親ミョンギの3名に絞られーー。
ソン・ギフンの結末 最終ゲーム「天空イカゲーム」で死亡した?

ギフンは「天空イカゲーム」でミョンギに勝利しました。しかし、そうなると残ったのはギフンと赤ちゃんのみ。ギフンは赤ちゃんに未来を託し、ステージから飛び降り死亡しました。 ギフンはゲーム開始前、ミョンギに「お前が生き残ったら赤ちゃんを殺すのか」と尋ね、返答がなかったため、ミョンギを殺す決意を固めたのです。取っ組み合いの末、ステージから放り出される2人でしたが、ギフンはステージの淵に手をかけ生き残ります。 ミョンギはギフンのタキシードを掴みますが、最後は布が破れて転落死しました。赤ちゃんを床にそっと寝かせたギフンは、人の生死を余興として楽しむフロントマンとVIPを睨み「人間は馬じゃない。人間は…」と語りながら、落下していきました。
ギフンが最後まで守りたかったものは?

ギフンは、人々が欲望に駆られて人間性を失っていく中で、人を思いやり、信じるという「人間らしさ」を貫こうとしたのです。その行動は、時に彼の命を救う結果となり、また彼の人間性に感化された他の参加者から助けを得ることもできました。 ファン・ドンヒョク監督が本作に込めたメッセージについて「目先の私利私欲を追求し、自制や犠牲を拒み、互いに助け合わなければ、私たちに未来はない」と語っています。この言葉は、まさにギフンが示した「人間らしさ」の重要性、彼がゲームの中で守り抜こうとした「正義」、と合致しています。 ラストで赤ちゃんのために身を投げたギフンの行動も、人間とはこうあるべきという姿を表すシーンでした。
赤ちゃんはその後どうなった?

ギフンによってステージに取り残された赤ちゃんは、イノが拾い上げどこかへ消えていきます。 それから6ヶ月後、ジュノが帰宅すると赤ちゃんが届けられていました。胸元にはジュノ名義のキャッシュカードが置いてあり、中には優勝賞金456億ウォンが入っていたのです。 シーズン3でその後の描写はありませんが、ジュノは正義感が強く、また兄・イノから託されたという事実もあり、ジュノが父親として赤ちゃんを育てる可能性が大きそう。成長した赤ちゃんが出生の秘密を知ってしまいーー、という続編も期待してしまいます。
『イカゲーム』の主人公ギフンは家族思いのかっこいい男!

ソン・ギフンは娘との暮らしと、母親の治療費のため「イカゲーム」への参加を決めました。思いも寄らないデスゲームの中で、自身の信念を曲げず戦ったギフンは最高にカッコイイ主人公です。 『イカゲーム』シーズン3で、ギフンの物語は終焉を迎えています。この機会にギフンの活躍を1から振り返ってみてはいかがでしょうか。