『監獄のお姫さま』最終回までネタバレ&ゆうすけのその後を考察!クドカン脚本ドラマの感想は?
ドラマ『監獄のお姫さま』のあらすじ
いわゆる「おばさん」世代の馬場カヨ(小泉今日子)、財テク(菅野美穂)、女優(坂井真紀)、姐御(森下愛子)の4人。彼女たちは、先生と呼ばれる人物(満島ひかり)に連絡を取りながら、大手企業「EDOミルク」の社長・板橋吾郎(伊勢谷友介)の息子である勇介(前田虎徹)を誘拐します。 犯人からの脅迫を受けた吾郎は、息子を解放してもらうため大金を集めようとしました。しかし犯人たちは吾郎を捕え、代わりに勇介を解放。馬場カヨらの要求は身代金ではなく、6年前の「爆笑ヨーグルト姫事件」の裁判やり直しだったのです。
ドラマ『監獄のお姫さま』のネタバレ
第1話「誘拐」ネタバレあらすじ
「EDOミルク」の社長・板橋吾郎は、妻からの電話で息子の勇介がいなくなったことを知り、動揺します。勇介は中年女性の馬場カヨ・財テク・女優・姐御・先生の5人の計画で誘拐されていました。 馬場カヨらは吾郎に脅迫電話をかけ、6年前の事件の全貌を明らかにするよう要求しました。6年前の事件とは、EDOミルク前社長の娘・江戸川しのぶが婚約者だった吾郎の愛人を殺したとされる「爆笑ヨーグルト姫事件」のことです。しかし何かを隠したい吾郎は要求を飲まず、身代金を準備しはじめます。 そんな吾郎を捕まえ、拘束した馬場カヨたち。代わりに勇介を解放した馬場カヨらは、「ヨーグルト姫事件の真犯人は、あなたですね。」と吾郎に詰め寄り……。
第2話「収監」ネタバレあらすじ
2011年秋、馬場カヨは浮気をした夫を刺し、殺人未遂罪で「自立と再生の女子刑務所」 に収監されました。69番と呼ばれ、刑務官の若井ふたばから厳しく威圧されます。 その後、雑居房に移った馬場カヨは、自称女優の大門洋子や、姐御と呼ばれる足立明美らと同部屋になります。さらに経済アナリスト・勝田千夏(財テク)も同じく収監されており、馬場カヨは「尊敬しています、本も全部持ってます!」と興奮気味に話しかけました。 しかし千夏は馬場カヨに嫌がらせを開始。十種競技で決着をつけることになった2人はトイレ掃除やデコピンなどで戦いますが、最終的には馬鹿馬鹿しくなり、和解します。 そんな馬場カヨたちの刑務所に、江戸川しのぶが収監され……。
第3話「新人」ネタバレあらすじ
114番のしのぶは、吾郎の愛人をタイ人に殺害させた「殺人教唆」の罪で12年の実刑判決を受けました。馬場カヨがしのぶの教育係となり、しのぶも次第に打ち解けていきますが、事件については何か隠している様子です。 そんな中、偶然見ていたテレビニュースで吾郎とタレントの晴海が交際していることを知ったしのぶ。しのぶは、吾郎に騙されていたのかもしれないと取り乱し、自分は何もやっていないことをカヨに打ち明けます。 そして時は2017年。ふたばの指示で吾郎を椅子に縛り上げたカヨたちは、あらためて事件の真相を聞き出そうとしますが……。
第4話「秘密」ネタバレあらすじ
しのぶが妊娠していることに気付いたカヨはふたばに知らせようとしますが、うまくいきません。しかし切迫早産となったしのぶが倒れてしまい、ふたばや同部屋のメンバーらも彼女の妊娠を知ることになります。 しのぶが冤罪であることを疑っているカヨや千夏たちは、吾郎のことが次第に許せなくなってきました。そんな中、面会に来た検事の長谷川に、カヨは「再審請求」について質問します。 その後、病院から戻ってきたしのぶは、みんなの勇気とお節介で生まれるお腹の子に「勇介」と名付けることをカヨたちに伝えました。そして現在、勇介はしのぶが服役中に産んだ子供であることを認める吾郎。
第5話「母性」ネタバレあらすじ
実は裁判の前に妊娠に気付いていたしのぶ。無罪を主張して裁判が長引けば勇介を吾郎に取られてしまうと思ったしのぶは、子供を守るために刑務所で出産することを決めたのです。 そして無事に出産し、勇介と共に刑務所へ帰ってきたしのぶ。刑務所でしのぶと勇介が暮らせる期限は、最長1年半です。しのぶはカヨたちに助けられながら子育てを行い、勇介はすくすく成長していきました。 しかしすぐにタイムリミットが近づきます。しのぶは実母に助けを求める決心をして面会し、出所するまで勇介を吾郎から守ってもらうことを約束させますが……。 勇介の引き渡し当日、しのぶの母の横に現れたのは、まさかの吾郎でした。
第6話「奇跡」ネタバレあらすじ
母に裏切られ、勇介を吾郎に奪われてしまったしのぶは憔悴した様子。しかも週刊誌で吾郎と晴海が極秘結婚し、1歳半の息子がいるという記事を目にしたカヨたちは、しのぶのことが心配でたまりません。 その後、検事の長谷川に連れられて面会に来た息子と久しぶりの再会を果たしたカヨは、離婚届を提出。すっきりした気持ちで独身に戻ったカヨは、財テク・女優・姐御と共に「板橋吾郎への復讐計画」を宣言します。 そして現在2017年。数年前に子供が作れない体であることを知った吾郎は、しのぶが出産したことを聞き、しのぶの母を誘導して勇介を引き取っていたのでした。
第7話「告白」ネタバレあらすじ
復讐計画を立てていくカヨたち。その計画は雑でずさんでしたが、カヨたちは刑務所内でさまざまな資格取得に励み、やる気満々です。そんな中、女優(洋子)が任期満了で出所となります。 洋子はかつて俳優の追っかけをしていました。刑期を終えて再び推しに会いに行きますが、まったく心がときめかない洋子。刑務所での生活が、彼女を変えていたのです。 その頃、刑務所ではカヨが復讐計画ノートを落としてしまい、ふたばが中身を見てしまいます。 そして現在、吾郎の秘書として彼に近づき、計画に加担していたふたばは、吾郎の妻・晴海から「夫の所に連れていってください」と頼まれ……。
第8話「葛藤」ネタバレあらすじ
長谷川に告白されていたカヨは、見事美容師の資格を取得。刑務所内の美容室で長谷川の髪を切り、浮かれていたカヨは、ふたばから復讐ノートの件で詰められて現実に戻されます。カヨはしのぶのために冤罪を晴らしたいと訴えますが、ふたばは「シャバに戻ったら復讐のことなんか忘れる」と罵るのでした。 その後、財テク(千夏)と姐御(明美)が 仮釈放になり、しばらくしてカヨも仮釈放を迎えます。出所前に訓練としてふたばと同居することになったカヨ。ふたばは「いいやつだし、嫌いじゃないから、復讐ノートは渡せない。」とカヨに伝えました。 そんな中、現在ではカヨたちのもとへ晴海を連れたふたばが戻ります。吾郎と再会した晴海は、「勇介のためにも本当のことを話して」と迫り……。
第9話「娑婆」ネタバレあらすじ
刑務所でのしのぶを不憫に思ったふたばは、しのぶ母に手紙を書きます。しかししのぶ母はすべての面倒を吾郎に見てもらい、彼とつながっていました。娘を守らない母親に、怒鳴って批判を浴びせるふたば。 そして2017年4月、カヨの務める美容室を訪れたふたばは、何も言わずに復讐ノートを置いていき、カヨたちをアジトへ招集したのです。カヨたちが考えた復讐計画は、ふたばの手によって緻密なものに書き換えられ、再び顔を合わせた馬場カヨ、財テク、女優、姐御、先生の5人は計画を実行に移します。 時は現在、何かに気付いた長谷川は沖縄へ向かいました。代わりにアジトへは実行犯とされるタイ人のプリンスが現れ……。
【最終回の結末】第10話「更生」ネタバレあらすじ
事件発生当日にパラセーリングを楽しんでいた吾郎としのぶ。その際身に着けていた小型カメラのデータを確認しに沖縄へ行った長谷川は、真犯人が吾郎である決定的な証拠をつかみます。 長谷川から連絡を受けたカヨたちは、潔く撤収。そして後日、吾郎は逮捕され、裁判が開かれました。 かつて、愛人との仲がしのぶの父である前社長にばれ、絶体絶命の状況に追い込まれた吾郎は愛人を殺害。自分が社長となるために罪をしのぶにかぶせていたのです。 すべてを自供した吾郎は無期懲役の判決を受け、無実が証明されたしのぶは無事釈放となりました。しのぶが出所する日、カヨたちは彼女を出迎えます。そしてその隣には晴海に連れられた勇介の姿が……。しのぶは勇介を抱きしめ、涙を流します。 そして後日、江戸乳業の五代目社長に就任したしのぶは、勇介と笑顔で自社のCMに映っていたのでした。
【考察】ゆうすけはその後どうなった?
出所したしのぶと再会し、しのぶと晴海の2人に手を引かれていた勇介。そしてその後、しのぶと仲睦まじくCMに映っていた様子から、勇介は実母であるしのぶの手で育てられていると考えられます。 しかし、しのぶ1人だけが育てているわけではないでしょう。育ての親である晴海や、カヨ、財テクなど、勇介を見守る存在はたくさんいます。おそらく勇介は、多くの母の愛を受けながら、すくすく成長しているはずです。 そして将来的には、しのぶの跡を継ぎ、江戸乳業の社長に就任する可能性が高いでしょう。結果的には「犯罪者の息子」となってしまった勇介ですが、たくさんの勇気とお節介の中で、まっすぐ幸せに育ってほしいですね!
【感想】クドカンワールド!事件の真相について思うこと
『監獄のお姫さま』は、財テクや姐御といったネーミングから、思わず笑ってしまう小ネタが散りばめられ、まさにクドカンワールドのドラマでした。さらに1話目と同じ情景にもかかわらず、終盤に向かうにつれてカヨたちの絆に共感し、見え方が変化する構成は、さすがクドカンといった演出です。勧善懲悪のラストにもスカッとしますね! しかし最終回で明かされる事件の真相には、少しもやもやすることも否めません。長谷川が気付いた小型カメラの映像を、なぜ事件当時は捜査しなかったのでしょうか。また、6年以上経ったデータがなぜ今でも残っていたのでしょうーー。そういった細かい部分が詰め切れておらず、腑に落ちない点もあります。 また、本作では晴海があまりにも不憫です。夫は無期懲役となり、大切に育ててきた息子もおそらく手放すことになったはず……。少なくとも勇介には頻繫に会えていることを望みます。
ドラマ『監獄のお姫さま』の全話ネタバレを紹介しました
宮藤官九郎と小泉今日子がタッグを組んだドラマ『監獄のお姫さま』について、全話あらすじをネタバレありで解説しました。豪華キャストはもちろん、笑って泣ける、クドカンならではの秀逸な演出にも注目です。ぜひ本編を視聴してください!