2026年6月12日更新

【ネタバレ】映画『NEW GROUP』ラスト考察!△と◯の意味は?校長の目的や家族の秘密を解説

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『NEW GROUP』
©︎2025「NEW GROUP」製作委員会

山田杏奈主演、下津優太監督・脚本による映画『NEW GROUP』(ニューグループ)が、2026年6月12日(金)よりKADOKAWA配給で全国公開中です。 『NEW GROUP』は組体操という「集団行動」を題材に、人間の行動心理の根底をコミカルかつシリアスに炙り出すSFサイコエンタテインメントです。第29回ファンタジア国際映画祭での審査員特別賞受賞をはじめ16を超える海外映画祭での上映で熱狂的な支持を獲得しています。 この記事では、映画『NEW GROUP』のネタバレあらすじから解説、考察、キャスト、見どころを紹介していきます。

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映画『NEW GROUP』作品概要・あらすじ【ネタバレなし】

タイトルNEW GROUP(ニューグループ)
公開日2026年6月12日(金)公開
受賞・選出歴第29回ファンタジア国際映画祭 審査員特別賞受賞 / 第29回プチョンファンタスティック国際映画祭 , 第24回ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭 , 第58回シッチェス映画祭 ほか16以上の海外映画祭出品
原案・監督下津優太
脚本下津優太 , 佐原百子
出演愛 役/山田杏奈 , 優 役/青木柚 , 校長 役/ピエール瀧
企画・幹事KADOKAWA
製作KADOKAWA , 佐々木興業 , ムービーウォーカー
制作プロダクションGemini Films
配給KADOKAWA
公式サイト公式サイトはこちら

家族に問題を抱える引っ込み思案な女子高生・愛(山田杏奈)のもとに、海外帰りの転校生・優(青木柚)がやってきます。日本の学校の集団行動に馴染めない優と、なかなか自分を出せない愛——ふたりの間には微妙な距離が生まれていました。 そんなある日、校庭でひとりの生徒が突然四つん這いのまま動かなくなります。止めようとする教師や友人をよそに、時間とともに同じように四つん這いになる生徒が次々と現れ始めます。学校側はその奇妙な行動を"良いもの"として参加を勧め、生徒たちは穏やかな表情で無言のまま積み重なっていきます。 愛もなぜか朦朧とした感覚に引き込まれ、ピラミッドへと加わりそうになっていきます。これは、その後地域全体を巻き込んでいく、集団怪現象の始まりに過ぎませんでした。

映画『NEW GROUP』制作秘話はこちら

【ネタバレ】映画『NEW GROUP』結末まで解説!ピラミッドの正体とは?

高校で始まる異変

父、母、妹と一緒に暮らす高校生の。一見どこにでもいる普通の家族ですが、彼らの間にはどこか違和感があります。 あるとき愛のクラスに転校生の優がやってきます。引っ込み思案で周囲に流されがちな愛に優はいらだちを覚えながらも、少しずつ一緒にいる時間は増えていきました。 ある日、1人の生徒が校庭で四つん這いの姿勢になり、動かなくなってしまいます。生徒や先生たちは困惑するものの、翌日にはそれは3人に増え、人間ピラミッドを作り始めていました。 全校集会では、「人間ピラミッドは良いものなので、みなさん積極的に参加しましょう」と呼びかけられ、生徒たちは人間ピラミッドに加わることを強制されます。

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文化祭に襲いかかる組体操

人間ピラミッドが日に日に大きくなるなか、愛たちは文化祭の準備をしていました。しかし日が暮れると、組体操をした生徒たちが彼女たちを襲ってきます。 愛と優らは逃げようとしますが2人以外は捕まり、組体操に組み込まれてしまいました。 2人が校庭の巨大な人間ピラミッドの前に行くと、道が開き、愛と優はなにが起こっているのか確かめるため、中に入ります。人間ピラミッドの中を進んでいくと、校長室にたどり着きました。 そこで校長は、集団に属することの素晴らしさを説き、集団に入れば幸せになれると言うのです。同じころ、街のそこかしこで組体操をする人々が現れます。

愛の家族の秘密

優は愛を家まで送っていきます。愛の両親に招かれ、夕食をごちそうになることにした優。しかし優は怪訝な顔をします。ついに愛は妹の夕食を床にぶちまけ、妹はもういないのだと両親に訴えます。実は愛の妹は幼い頃に事故で亡くなっていたのです。 幼いころ、友達に遊びに誘われた愛は、後ろをついてくる妹を鬱陶しく思っていました。妹についてこないように言い、道路の真ん中に置き去りにしたところ、妹は車に轢かれてしまったのです。 愛が優を家から追い出すと、両親は愛の首を絞めて彼女を殺そうとします。

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人間ピラミッドを倒せるのか

昨夜ピラミッドの頂上から青い光が放たれたことで、校庭には野次馬が集まっていました。 人間ピラミッドの前に立った校長は「集団の中にいれば、幸せになれる」「あなたたちは私たちに支配されるべき」と意味不明なことを言います。しかしそれを聞いた優は、人間ピラミッドに加わってしまいました。 愛は人間ピラミッドを作っている人々に「全体の一部になるだけでいいのか」と訴えかけ、優に気持ちを伝えます。それを聞いた人々が少しずつ人間ピラミッドから外れていきます。 最終的に愛のもとに集まった人々は巨大な球体となり、ピラミッドとぶつかって強い光を放ちます。 翌朝、何事もなかったかのような平和な朝を迎えた愛は、食卓に妹8の朝食が用意されていないことに気がつきます。学校も平和な雰囲気でしたが、愛の背後で何人かの生徒が組体操を始めます。

【解説】『NEW GROUP』テーマは同調圧力の怖さ?なぜ組体操なのか

映画『NEW GROUP』では、組体操による巨大な人間ピラミッドが人々に襲いかかる異様な光景が描かれています。その姿は単なる恐怖演出ではなく、集団に従う同調圧力の風刺とも読み取れます。 組体操は学生時代に誰でも一度は経験したことがあるもの。しかし、一人ひとりが単なる「部品」として全体を構成する組体操は集団の究極的な形であり、周囲に合わせることを美徳にする日本文化の象徴にも思えます。 映画に登場する組体操や人間ピラミッドは、日本社会における思考停止のまま集団に従う心理の恐ろしさを象徴しているのです。 組体操以外にも、誹謗中傷やいじめ、政治が生み出す貧富の差など、現代日本の問題が随所に描かれています。

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【考察①】校長先生は宇宙人?目的とは

映画「NEW GROUP」
©︎2026「NEW GROUP」製作委員会

映画冒頭では、宇宙人の侵略のニュースが流れています。明確には描かれていませんが、組体操に加わる人々はおそらく宇宙人に操られているのでしょう。ピエール瀧演じる校長もその1人であり、宇宙人からのメッセージを伝える役割を与えられているのかもしれません。 あるいは校長自身が宇宙人という可能性もあります。彼は「私たちに支配されるほうが、あなたたちは幸せなんです」と言っており、彼自身が支配する立場にいるとも考えられます。 宇宙人は集団心理を利用することで、地球を支配しようとしているのです。

【考察②】△と◯の意味は?ラストは夢オチなのか

映画 「NEW GROUP」ポスター
©︎2026映画「NEW GROUP」製作委員会

△と◯の意味とは

宇宙人との最後の対決では、△は宇宙人、◯は地球人を象徴しています。 下津監督は「△はヒエラルキーを表すが、◯には上下がない」という意味合いで、随所に△と◯のイメージを入れたと語っています。特に愛は、三角だったおにぎりを丸く握り直したり、パニックを落ち着けるために球体のものを握ったりと、◯のイメージが多く取り入れられています。 人間ピラミッドではすべての人が同じポーズであるのに対し、愛が◯のポーズを掲げたとき、彼女に賛同した人々は思い思いのポーズをとっていました。△と違って、◯には「個」を尊重する意図があるのかもしれません。

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ラストシーンはどういう意味?

終盤には、映画のスタートと同じように愛がベッドで目を覚ますシーンがあるので、一見すると夢オチのように見えるかもしれません。人々は宇宙人の一件に関する記憶を失っています。しかし愛の家族の朝の光景を見ると、「なにも起きなかった」わけではないのがわかります。 ラストシーンでは愛の後ろでまた組体操が始まり、愛も◯のポーズを作って対抗しています。宇宙人は地球への侵略をあきらめていないのではないでしょうか。 また、中盤の授業中には「◯=△の二元論ではなく、◯=□=△という考え方で進化すれば、人間はより発展した」というセリフがあります。これは、□の部分が私たち観客に委ねられていると考えられます。

【考察③】愛の家族の秘密は?その後どうなるのか

映画「NEW GROUP」
©︎2026「NEW GROUP」製作委員会

愛の家族のふるまいは、最初からどこか違和感があります。彼らはまるで愛の妹がまだ生きているかのように生活していましたが、実は彼女は愛が小学生くらいのころにすでに事故で亡くなっていたのです。 首吊り用のロープがぶら下がっていたり、愛を殺そうとするなど、彼女の両親はおそらく心を病んでいると思われます。しかし宇宙人を撃退する際、両親は正気に戻り、愛のもとへと駆け寄りました。 翌朝には妹用の朝食は用意されていなかったことから、彼らが妹の死を受け入れたことがわかります。3人は新たに家族としての関係を築いていくのでしょう。

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【考察④】優はなぜピラミッドに加わった?

映画「NEW GROUP」
©︎2026「NEW GROUP」製作委員会

優は高校生で一人暮らしをしています。また「愛されたい」というセリフから、両親と不仲であることが窺えます。 それまでは人間ピラミッドに抵抗していた優でしたが、終盤では、愛情を求めて人間ピラミッドに加わってしまいました。たとえ「個」のない部品だとしても、集団に属すことで自分の存在意義や他人から必要とされる“愛情”に似た感覚は得られるからです。 しかし愛が彼に思いを伝えたことで、集団の中の1人ではない優自身に対しての愛情を感じ、人間ピラミッドから離れました。

【キャスト】『NEW GROUP』登場人物解説!山田杏奈×青木柚×ピエール瀧の競演

愛 役/山田杏奈

山田杏奈

家族に問題を抱える引っ込み思案な主人公・愛を演じるのは山田杏奈です。 『ゴールデンカムイ』(2024年)、『正体』(2024年)、『恋に至る病』(2025年)など話題作への出演が続く若手実力派俳優で、俳優・声優・CMと多方面で活躍しています。 集団の狂気に引き込まれそうになりながらも自分を保とうとする少女の葛藤を、繊細な演技で体現します。

優 役/青木柚

青木柚

海外帰りで集団行動に馴染めない転校生・優を演じるのは青木柚です。 NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」、TBSドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」(2025年)、映画『秒速5センチメートル』(2025年)への出演で注目を集め、今年公開の映画『ブルーロック』では五十嵐栗夢役を演じるなど、さらなる活躍が期待される若手俳優です。 繊細な感情表現と確かな存在感で物語を深いところへと導きます。

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校長 役/ピエール瀧

ピエール瀧

微笑みの裏に狂気を潜ませ集団を導く校長を演じるのはピエール瀧です。 Netflixシリーズ『地面師たち』(2024年)での強烈なキャラクターも記憶に新しい俳優で、本作でも高校の校長でありながら不気味な存在感を猛烈に放ちます。 「集団は、あなた方に幸せを与えますよ」という言葉で生徒たちを集団へと誘う、物語のキーパーソンです。

【カメオ出演】清水崇がコメンテーター役で登場

清水崇

本作には、テレビのコメンテーター役で映画監督の清水崇がカメオ出演しています。ニュース番組の名札は「崇」ではなく「祟」となっているのにも注目。 清水監督と下津監督は、下津監督が日本ホラー大賞でデビューしてから親交が始まり、その縁で今回のカメオ出演が実現したようです。

【監督】『みなに幸あれ』でスマッシュヒットを記録した下津優太

『NEW GROUP』 下津優太
©︎2025「NEW GROUP」製作委員会

原案・監督を務めるのは下津優太です。2024年の商業映画デビュー作『みなに幸あれ』が「幸せは、人の不幸の上に成り立っている」というテーマで脅威のスマッシュヒットを記録し、国内外の観客に衝撃と歓喜と戸惑いを与えた気鋭の監督です。

本作でも多様性が強調される現代において「集団に埋没することの幸せとは何か」という問いを、組体操という身近なモチーフを通じてSFサイコエンタテインメントという形で問い直しています。脚本は佐原百子との共同執筆で、第29回ファンタジア国際映画祭審査員特別賞をはじめ16を超える海外映画祭で高評価を獲得しています。

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【見どころ】『NEW GROUP』は怖い?笑える?

組体操が生み出す不条理な恐怖と笑い

誰もが知る組体操・人間ピラミッドというモチーフを軸に、集団に従うことの不気味さと快楽が紙一重で交差する独特の世界観が本作の核心です。「1、2、1、2……」という規則正しい掛け声で無言のまま積み重なっていく生徒たち、そして穏やかな表情を浮かべる彼らの姿は、日常の延長線上にある異様さとしてじわじわと観客を飲み込んでいきます。 一方で「組体操が襲ってくる」という設定は奇想天外で、どこかコミカルにも感じられます。不条理な恐怖と笑いのバランスが、この作品の見どころです。

16以上の海外映画祭が認めたジャンルの面白さ

ファンタジア国際映画祭(第29回)で審査員特別賞を受賞したほか、プチョンファンタスティック国際映画祭、ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭、シッチェス映画祭など16を超える海外映画祭に出品され、「不条理さと社会問題を問いかける、完璧なバランス」「日本映画界におけるジャンル作品の中でも屈指の面白さ」と絶賛を集めています。 実際に組体操にチャレンジするファンが現れるほど熱狂的な支持を得ており、公開前から世界的な注目度は折り紙付きです。

“個”と“集団”の間で揺れる愛と優の物語

作中でのタイトルの説明「これは愛(I)と優(YOU)の物語。私とあなたの物語でもある」という言葉が示すとおり、本作は壮大な集団怪現象を描きながら、その中心には個人の感情と関係性の物語が息づいています。 愛 役/山田杏奈優 役/青木柚のふたりが集団の狂気の中でどう向き合い、何を守り抜こうとするのかという人間ドラマが、作品に確かな感情の厚みをもたらしています。

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『NEW GROUP』は2026年6月12日(金)全国公開!集団の狂気と個の抵抗を劇場で体感

映画「NEW GROUP」
©︎2026「NEW GROUP」製作委員会

映画『NEW GROUP』は、2026年6月12日(金)より全国公開中です。 16を超える海外映画祭で熱狂的な支持を集めた下津優太監督の最新作、愛 役/山田杏奈優 役/青木柚が体現する"個"と"集団"の物語、そして校長 役/ピエール瀧の不気味な存在感——。 多様性が叫ばれる今の時代に、集団に埋没することの意味を問いかける新感覚SFサイコエンタテインメントをぜひ映画館で楽しんでください!