2024年1月28日更新

【ネタバレ】実写映画『ゴールデンカムイ』は原作のどこまで?エンディングに出てきた人物やあらすじを解説

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ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社 ©2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会

北海道を舞台に、「アイヌの金塊」をめぐった戦いが繰り広げられる『ゴールデンカムイ』。個性豊かすぎるキャラが活躍する本作は、2024年にアニメ最終章が製作されるほか、2024年1月19日には実写映画が公開されました。 実写版に豪華キャストが出演するという話題をきっかけに、これまで本作に触れたことがなくても、どんなストーリーか気になっている人も多いのではないでしょうか? そこでこの記事では、原作の内容を振り返りながら実写映画『ゴールデンカムイ』の内容を徹底解説していきます!

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実写映画『ゴールデンカムイ』が1月19日から公開中

実写映画『ゴールデンカムイ』は、2024年1月19日より全国の劇場で公開されています。事前に公開されたキャラクタービジュアルや予告編を見て、期待に胸を膨らませた人も多いのではないでしょうか。 原作の雰囲気が実写作品にどう落とし込まれているのか、気になる場合は要チェックです!

実写映画『ゴールデンカムイ』は原作のどこまでを描く?

ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
巻・話数 1巻1話〜3巻20話

結論から言うと、実写映画『ゴールデンカムイ』では1巻1話から3巻20話までのエピソードが描かれています。完結済の大人気作品の実写化ということで、「どこまで描かれるのか」という部分は注目ポイントの1つとなっていましたが、かなり丁寧に原作が描かれていました。 アシリパと杉元の出会いから、最後は第七師団から杉元が抜け出したシーンで幕を下ろしていましたが、なんとも続きが気になる終わり方となっています。

実写映画『ゴールデンカムイ』あらすじ

物語の舞台は北海道。「不死身の杉元」の異名を持つ元軍人・杉元佐一は、あるときこの地のどこかに莫大な金塊が隠されているという情報を得ます。それは「のっぺら坊」と呼ばれる一人の男が、アイヌから強奪してとある場所に隠したものだというのです。 自身の目的のため大金が必要な杉元は、のっぺら坊が残した「暗号」を集めて金塊を手に入れようとします。そんな中で彼はアイヌの少女・アシリパと出会い、彼女とともに行動することになるのでした……。

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評価・感想

ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社 ©2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会
ゴールデンカムイ』の総合評価
5 / 2人のレビュー
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20代男性

原作を何周も読むほどのファンなのですが、映画公開前は期待と不安が入り混じったような感情でした。しかし実際に公開後映画を観てみると、不安なんか一切感じさせない出来栄えで驚きました!原作にかなり忠実で、実写だからとオリジナルキャラの登場や変なストーリーの改変が一切なかったところにも非常に好感を持てます。

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30代女性

とにかく面白いし、どのキャストもハマり役で、「漫画で読んだあのキャラが実際に動いてる…!」と映画を観ながらついつい感動。戦闘シーンの迫力も凄くて、特に山崎賢人演じる杉元のソリのシーンなどは圧巻。あれをスタントなしで実際にやったというのだから、どう考えても凄すぎる……。何回でも観たいお気に入り作品になりました。

実写映画『ゴールデンカムイ』結末までのネタバレあらすじ

起:一攫千金を夢見る「不死身の杉元」

明治三十七年、二百三高地での過酷な戦い

日露戦争における、冬の二百三高地。そこでは帝国陸軍第一師団の隊員である杉元佐一とその幼馴染である寅次をはじめとする兵士たちが、塹壕で身を潜めていました。 空腹を訴えながらも「何があっても生き延びる」と口にした直後、大砲が撃たれたことをきっかけに飛び出した杉元。彼は首のあたりを打たれて出血しながらも、臆せずロシア兵たちに銃剣を突きつけ続けます。 その後彼はロシア兵の下敷きになったものの生きており、「俺は不死身の杉元だ!」と叫ぶのでした。景色が変わり、舞台は戦場から雪深い山へ。戦場を勝ち抜いた杉元が、1人で雪原を歩きます。

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アイヌの金塊と24人の死刑囚の身体に彫られた「暗号」

一獲千金を求めて北海道で砂金採りをしていた杉元は、そこで出会った男から面白い話を聞きます。 その内容は、“かつてこの地では大量の金塊を採ることができ、一部のアイヌがそれを軍資金として集めていた”、“しかし一人の男が彼らを皆殺しにし、どこかに隠してしまった”というもの。 その後男は殺人罪で網走監獄に収監されますが、外の仲間に金塊のありかを伝えるため、同房の死刑囚24人の身体に暗号を彫ります。そして分け前を与えることを条件に、彼らに脱獄を促したというのです。 杉元はこの話をはじめ単なる与太話だと思っていましたが、ひょんなことから話をした男本人が死刑囚のひとりだということが判明。暗号を持つ死刑囚を追い、金塊を手に入れることを決意します。

承:アイヌの少女と結託し、金塊探しの旅へ

ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社 ©2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会

アイヌの少女・アシリパに命を救われた杉元

その後ヒグマに襲われピンチに陥った杉元は、通りがかりのアイヌの少女・アシリパに助けられました。その際、杉元がさきほど聞いた金塊の話をすると、彼女は拍子抜けするほどあっさりとそれを信じます。というのも、彼女の父親も例の男に殺されたアイヌのうちのひとりだったからです。 杉元はこれから行動するのにアシリパの知恵が必要だと感じ、手を組もうと提案。彼女もこれに乗り、かくしてふたりは協力しながら「刺青囚人」を追っていくことになります。

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情報を探すため、小樽へ向かった杉元とアシリパ

脱獄した囚人たちは北海道の大きな町で身を潜めていると考えた杉元たちは、湾岸都市・金融都市として発展する小樽へと向かいます。杉元が銭湯で情報を集めるものの収穫はありませんでしたが、アシリパは街頭で「同じことを聞いてきた男がいた」という情報を手にするのでした。 そんな中、密かに杉元とアシリパを尾行する2人の男たち。笠原勘次郎と白石由竹はともに刺青囚人で杉元たちを狙っていたものの、返り討ちにあってしまいます。その後囚人たちから情報を得た杉元ですが、その直後に笠原が何者かに襲撃され死亡。 彼らを狙っていたのは、陸軍最強と呼ばれる第七師団の上等兵・尾形百之助でした。

転:金塊を狙う2つの敵対勢力が登場

仲間を募る土方と、第七師団に追われる杉元たち

杉元たちと行動をともにすることになった脱獄王・白石は、囚人の人数と脱獄を支持した親玉的な存在・土方歳三について語ります。その頃小樽では、土方が遊郭で女遊びをする脱獄囚・不敗の牛山の元を訪問。土方は金塊を早く見つけるため、仲間集めに奔走していました。 一方山では、アシリパのことを一等卒の谷垣源次郎が追います。谷垣に攻撃を仕掛けられたアシリパでしたが、間一髪のところでエゾオオカミのレタラに助けられるのでした。杉元は3人の兵士に追われ絶体絶命の状況になりますが、ヒグマの巣穴に逃げ込んだことで一命を取り留めます。

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アシリパの元を離れた杉元

その後アシリパの村に滞在し、彼女自身とも仲良くなり始めていた杉元は、血なまぐさい戦いに巻き込むまいという思いから黙ってひとりで行動することに。しかし彼女はとっくに覚悟を決めており、自分を相棒扱いしてくれなかった杉元に憤慨するのでした。 杉元が1人で蕎麦を食べているところに現れたのは、第七師団の双子の兵士である二階堂浩平・洋平。彼らは突然杉元に暴力を振るいますが、同じくその場を訪れた鶴見中尉に止められます。 その後杉元に団子の串を刺して自分につくように脅しをかける鶴見でしたが、杉元から拒否をされたことでさらに拷問を仕掛けるのでした。

結:アシリパ・白石による杉元奪還作戦!

白石が第七師団のアジトから杉元を救出

アシリパは杉元を探すため、レタラとともに街へ。杉元が残していった靴下から彼の気配を辿るものの、たどり着いた先にいたのは白石でした。そんな中、2人は第七師団のアジトを発見。白石は持ち前の脱獄スキルを使ってアジトに侵入するものの、そこに居たのは椅子に縛られ拷問をされた杉元。 白石は杉元を逃がそうとするものの、再び二階堂洋平が登場。直後に鶴見が部屋を訪れるものの、洋平はすでに亡くなっており、杉元もかなりの重傷を負っていました。そんな杉元の様子を見た鶴見は、彼を医者に連れて行くように命じるのでした。

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杉元は演技をし、無事に脱出成功

腸が飛び出るほどの重体に見えた杉元でしたが、実はそれは洋平のものですべて演技。杉元はそのまま見張の兵士たちを倒して馬車を強奪しますが、直後に追ってきた二階堂浩平や鶴見たちと交戦します。 その後、助けに来たアシリパのアシストもあり、鶴見たちから逃げ切ることに成功した杉元。一方白石もアジトに火をつけて刺青人皮を探しますが、見つかりませんでした。 その後杉元はアシリパにお礼を言いますが、彼女からはこっぴどく叱られてしまいます。杉元はアシリパから焦る理由を聞かれた上で彼女に金塊を探す理由を話し、その後白石も含めた3人で仲良く鍋を囲んで仲直りします。

映画の最後に出てきたのは誰?キャストは?

永倉新八:木場勝己

永倉新八は元・新選組二番隊隊長で、現役時代は「最強剣士」と謳われていました。彼はキャスト発表時から登場していましたが、登場シーンはエンドクレジットの後のシーンのみとなりました。彼は脱獄した土方歳三と合流し、力を貸す重要な役割を果たします。 永倉新八を演じたのは、ベテラン俳優の木場勝己。彼にとって本作が初めての、実写化作品です。そんな彼は時代劇やサスペンス作品などに数多く出演しており、今後の殺陣シーンなどにも期待ができます。

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二瓶鉄造:小澤征悦

小澤征悦

二瓶鉄造は刺青囚人の1人で、かつて「熊撃ち」の名手としてその名を轟かせていた猟師。狩猟を「勝負」と呼び、美しい白い毛並みを持つエゾオオカミのレタラを狙っています。 二瓶鉄造を演じるのは、個性的な演技が光る俳優の小沢征悦。彼が個性的な猟師役としてどのような演技を見せてくれるのか、今から楽しみですね。そんな彼の代表作には、『るろうに剣心 伝説の最期編』の伊藤博文役や『キングダム2 遥かなる大地へ』の呉慶役などがあります。

家永カノ:桜井ユキ

『マチネの終わりに』桜井ユキ
(C)2019 フジテレビジョン アミューズ 東宝 コルク

家永カノは「札幌世界ホテル」の女将で、一見口元のほくろが妖艶な美女に見えますがその正体は女装した天才外科医の老人です。 家永カノを演じるのは、クールな雰囲気が魅力的な女優の桜井ユキ。家永の正体が男であることから男性が演じると予想されていましたが、家永の雰囲気と彼女の雰囲気がピッタリマッチしています。そんな彼女の代表作には、『東京独身男子』の日比野透子役や『さんかく窓の外側は夜』の半澤冴子役などがあります。

辺見和雄:萩原聖人

萩原聖人

辺見和雄は、北海道の日本海沿岸でニシン漁で生計を立てる男性。一見人当たりがよく温厚そうな印象を受けますが、その正体はこれまでに100人以上を殺した快楽殺人鬼の刺青囚人です。 辺見和雄を演じるのは、プロ雀士や声優としても活躍する俳優の萩原聖人。優しそうな見た目に情熱を秘めている彼の演技は、辺見のキャラクターにハマりそうです。そんな彼の代表作には、『3年B組金八先生』の田中一義役や『あいくるしい』の中川竜一役などがあります。

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キロランケ:池内博之

池内博之

キロランケはアシリパの父であるウイルクの古くからの友人で、ロシア系少数民族出身のアイヌ。アシリパたちとは、違うコタンで暮らしています。アイヌ特有の髪型と顎髭が特徴的で、整った顔立ちをしています。 キロランケ役を演じるのは、俳優の池内博之。彫りの深い顔立ちがアイヌのキロランケのイメージと合っており、期待が高まります。そんな彼の代表作には、『アウトレイジ 最終章』の吉岡役や『GTO』の村井国雄役などがあります。

インカラマッ:高橋メアリージュン

高橋メアリージュン

インカラマッは苫小牧のコタンに突如現れた、よく当たると評判の占い師の美女。アシリパからは「キツネ」と呼ばれており、真意の読めない行動をよくとっています。 インカラマッ役を演じるのは、ドラマや映画で活躍する女優の高橋メアリージュン。どこか妖艶な雰囲気を持つ大人美女のインカラマッを、どのように演じてくれるのでしょうか。そんな彼女の代表作には、『るろうに剣心 京都大火編 / 伝説の最期編』の駒形由美役などがあります。

のっぺらぼう:???

のっぺらぼうは網走監獄に収監されている死刑囚で、本名は不明。顔全体の皮膚や鼻・耳などが欠落しているため、この呼び名で呼ばれています。のっぺらぼうが誰なのかは映画では明かされていませんが、恐らくあの人が演じているでしょう。 かなりインパクトのある見た目のため、映画を見て衝撃を受けた人も多いのではないでしょうか。今後のっぺらぼうがキーとなるエピソードもあるため、その場面が映画で描かれるのを楽しみに待ちましょう。

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【考察】実写映画『ゴールデンカムイ』の続編は作られる?

実写映画『ゴールデンカムイ』の続編が作られるかどうかはまだ発表されていません。しかし人気漫画の実写化作品であることやエンドロールの後に登場した新キャストのことを考えると、すでに続編の撮影が開始されている可能性は高い*でしょう。実際に、続編であろう場面写真なども一部で公開されていました。 すでに紹介してきた通り、今回実写化されるのは物語序盤だと予想されるので、本格的に面白くなってくるのはまだまだ先。制作陣としても、続きを作りたい気持ちは大いにあることでしょう。今後の動向からも目が離せませんね!

映画内に登場したアイヌの言葉を解説

カムイ
ウェンカムイ 悪い神
ホロケウカムイ 狼の神
クチャ 狩猟などの際に寝泊まりする仮小屋
チタタプ アイヌ料理のひとつで、肉や魚のたたき
オハウ アイヌ料理の中心となる具沢山の汁物
オソマ うんこ
ヒンナ 食事に感謝する言葉
ストゥ 窃盗などがおこなわれた際に使用する制裁棒
フチ 祖母・おばあさん
コタン 村・集落

実写映画『ゴールデンカムイ』は大絶賛の傑作!

ゴールデンカムイ
(C)野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

この記事では、2024年1月19日に公開された実写映画『ゴールデンカムイ』について、そのあらすじを起承転結で徹底解説しました。今回の実写化は原作3巻までの内容となっていますが、非常に丁寧かつ原作に忠実に描かれていることで話題になっています。 エンドロール後の映像では、続編を匂わせる描写もありました。原作ファンもそうでない人も、気になる場合はぜひ劇場でチェックしてみてくださいね!