2025年9月10日更新

映画『星と月は天の穴』あらすじ・キャストは?R18指定で大人の恋愛を描く 原作小説のネタバレ感想も

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映画『星と月は天の穴』
(C)2025「星と月は天の穴」製作委員会

芥川賞作家・吉行淳之介の純文学を映画化した『星と月は天の穴』が、2025年12月19日公開。本作は『火口のふたり』(2019)の荒井晴彦×綾野剛がタッグを組んだR18+の作品です。 この記事では、映画『星と月は天の穴』のあらすじやメインキャストを紹介!さらに原作小説のネタバレ感想も合わせて紹介します。

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映画『星と月は天の穴』のあらすじ

公開年 2025年12月19日
メインキャスト 綾野剛 , 咲耶 , 田中麗奈
監督 荒井晴彦

結婚に失敗し40代を迎えた小説家の矢添克二(綾野剛)は、妻に捨てられた過去を引きずっていました。矢添は誰にも言えない“秘密”へのコンプレックスから次の恋愛に進めず、心の空虚さを娼婦・千枝子(田中麗奈)との関係で紛らわしています。 制作中の小説に「精神的な愛の可能性」を探すことで平穏を保っていた矢添でしたが、ある日、大学生の紀子(咲耶)と情事に発展。この出来事をきっかけに、閉ざされた心と日常は大きく揺れ始めーー。

映画『星と月は天の穴』のキャスト・登場人物

映画『星と月は天の穴』
(C)2025「星と月は天の穴」製作委員会

矢添克二役/綾野剛

本作の主人公・矢添克二は、離婚を経験した小説家。作中では2人の女性と情事に発展しながら、執筆中の小説でも自身と同じ年齢の中年男性Aと女子大生Bの男女関係を描いています。矢添には大きなコンプレックスがありーー。 演じた綾野剛と、本作の荒井監督は、映画『花腐し』(2023)以来のタッグとなりました。

瀬川紀子役/咲耶

瀬川紀子は、矢添が画廊で出会った女子大生です。紀子のとある"粗相"が矢添との男女関係の入口となりました。女性を拒否する矢添の心に、若さゆえの無邪気さで踏み込んでいきます。 演じるのは咲耶です。本作の出演に際して「純文学の登場人物になりたい」という願望があり、夢が実現したことを明かしています。

千枝子役/田中麗奈

千枝子は、矢添が懇意にしている娼婦です。 演じるのは、田中麗奈。これまで荒井監督が脚本を手掛けた『幼な子われらに生まれ』(2017)、『福田村事件』(2023)に出演、どちらもメインキャストの1人を演じています。

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映画『星と月は天の穴』の見どころ

本作は年齢制限が「R18+」となっており、大人の生々しくも美しい恋愛が描かれます。 メインキャストの咲耶は「現代の日本映画界に真っ向から反抗するような作品ですが、美しくもユーモラスな観る文学」とコメント。田中麗奈も「チャレンジングな作品」と語っており、賛否両論ある刺激的な一作になるのではないでしょうか。 また、原作小説は矢添の恋愛模様と、矢添が描く作中作「星と月は天の穴」のAと女子大生Bの恋愛模様が入れ子構造になって話が進みます。小説でのトリックが映像化に際して、どのようにアレンジされていくのか注目です。

小説『星と月は天の穴』のネタバレ感想・評価

星と月は天の穴』の総合評価
4.5 / 2人のレビュー
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40代男性

助手席でおもらしをして男女関係が始まる純文学というのは、私はまだこの作品以外で出会っていません。表現はさすが吉行文学といった感じで、ただエロティックなだけではなく、巧みな表現とテンポよく次から次へと気になる事柄が出てきてあっという間に読み終えました。

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30代女性

入れ歯へのコンプレックスが、若さとの対比になり、終盤では現実に引き戻すトリガーになり、いい味を出していると感じます。恋愛はせず、女性はある種の道具と見なしながらも、女性を求める性になんとも言えない気持ちになりました。

映画『星と月は天の穴』の公開日は2025年12月19日

映画『星と月は天の穴』は、2025年12月19日公開です! 吉行淳之介の衝撃的で官能的な原作をどのように映像化するのでしょうか。綾野剛や田中麗奈、そして咲耶といったキャスト陣の体当たりな演技にも注目です。映画公開前に、原作小説『星と月は天の穴』で予習してみてはいかがでしょうか。