2025年10月27日更新

アニメ映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』あらすじ・声優キャスト解説!板垣李光人×中村倫也が戦火の友情を熱演 

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『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』
(C)武田一義・白泉社/2025「ペリリュー 楽園のゲルニカ」製作委員会

太平洋戦争末期の激戦「ペリリュー島の戦い」を描いた漫画の金字塔『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』が、ついに劇場アニメーション化。映画『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』が、終戦80年を迎える2025年12月5日に公開されます。 原作は武田一義による同名漫画(全11巻+外伝全4巻)。かわいらしい絵柄でありながら、戦争という狂気と人間の尊厳を圧倒的なリアリティで描き、第46回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した名作です。 主人公・田丸均を板垣李光人、相棒・吉敷佳助を中村倫也が演じ、主題歌「奇跡のようなこと」は上白石萌音が担当。美しい南の島で繰り広げられる壮絶な戦火と友情の物語が、アニメーションとして新たな命を吹き込まれます。 この記事では本作のあらすじや声優キャストなどを紹介していきます。

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映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』作品概要あらすじ

『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』は、昭和19年(1944年)9月15日から始まったペリリュー島での激戦と、その後2年間終戦を知らず潜伏し続けた兵士たちを描いた史実に基づくアニメ映画です。 南国の楽園のような島が、一瞬で地獄と化す戦場の現実。飢え、渇き、伝染病、絶え間ない爆撃と銃撃の中、若き兵士たちは「生きて帰る」ことだけを信じ、極限の中で絆を育んでいきます。 制作陣は「かわいい絵柄だからこそ、伝えられる戦争の悲惨さ」をテーマに掲げ、色彩と演出で“楽園と地獄の境界”を鮮烈に描き出します。

映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』あらすじ

漫画家志望の青年・田丸均(たまるひとし)は、太平洋戦争末期に南国の島・ペリリュー島へ出征。戦場で亡くなった仲間の「最期の勇姿」を手紙に書き記し遺族に届ける“功績係”という任務を任されます。 対峙するのは4万人の米軍精鋭部隊。玉砕すら許されず、弾薬も食料も尽きていく中、田丸は仲間たちの死を“美談”として伝え続けることで心を保っていました。 そんな田丸を支えるのは、頼れる相棒・吉敷佳助。ふたりは「共に生きて帰る」ことを約束し、地獄のような戦場の中で希望を見出そうとします。 戦火の中でも、シャボン玉を飛ばし、仲間と笑い合うわずかな時間。戦場で聞いた“ママ”という敵兵の最期の言葉――。 彼らが見た「戦争の本当の姿」とは何だったのか。最後まで生き残ったのは、わずか34人の兵士たちでした。

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ペリリュー島の壮絶な戦いとは?

太平洋戦争、すでに日本の戦局が悪化していた昭和19年9月15日から約2ヶ月間繰り広げられたパラオ南⻄部ペリリュー島での戦い。 ペリリュー島を、フィリピン奪還を目指す米軍の拠点にすることが目的で開戦。日本軍にとってはそれまでの自決覚悟で一⻫突入して玉砕する “バンザイ突撃” を禁じられ、持久戦で時間稼ぎをするよう方針転換がなされた最初の戦いとなり、この方針転換は、その後の硫⻩島の戦いにも引き継がれている。 米軍4万に対し、 日本軍1万で開戦したが、 最後まで生き残った日本兵はわずか34人。 米軍も1600人以上が死亡したとされ米海兵隊史上の死傷率も史上最も激しい戦いと言われている。 その犠牲の多さと過酷さからほとんど語られることのない「忘れられた戦い」とも言われており、2025年現在でも千を超える日本兵の遺骨が収容されず島に眠っている。

映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』声優キャスト解説!板垣李光人×中村倫也

「ペリリュー 楽園のゲルニカ」板垣李光人
(C)武田一義・白泉社/2025「ペリリュー 楽園のゲルニカ」製作委員会

主人公・田丸均を演じるのは板垣李光人。『約束のネバーランド』実写版やドラマ『silent』などで注目を集める若き才能が、心優しく繊細な青年の心情をリアルに表現します。 相棒・吉敷佳助を演じるのは中村倫也。幅広い演技力で、戦場に生きる青年兵の人間的な強さと脆さを熱演します。

主題歌は上白石萌音の「奇跡のようなこと」

「ペリリュー 楽園のゲルニカ」上白石萌音
(C)武田一義・白泉社/2025「ペリリュー 楽園のゲルニカ」製作委員会

主題歌「奇跡のようなこと」を担当するのは上白石萌音。作曲をKazuyo Suzuki、作詞をMONGOL800のキヨサクが手掛け、優しくも力強いメロディーが戦火の中で生きた兵士たちの想いに寄り添います。 上白石は「戦後80年の節目にこの作品を届けることで、歴史と今を“繋ぐ”作品になれば嬉しい」とコメント。板垣も「田丸として救われた気持ちになった」と語り、音楽と物語の融合が作品の大きな感動を生み出しています。

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映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』は2025年12月5日公開

『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』
(C)武田一義・白泉社/2025「ペリリュー 楽園のゲルニカ」製作委員会

『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』は、美しい南の島で繰り広げられた“忘れられた戦争”を、若者たちの友情と生への願いを通して描いた感動作です。 優しい絵柄と残酷な現実、そして心の絆が交錯する本作は、戦後80年の今だからこそ観るべき物語。 「楽園が、地獄に変わる」――その瞬間、あなたの心に何が残るのか。 映画『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』は、2025年12月5日公開予定です。