2025年11月5日更新

映画『ボディビルダー』あらすじ・キャスト一覧!元ネタや『ジョーカー』の影響についてもネタバレ解説

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『ボディビルダー』(2025年)サムネ
© ciatr

壮絶な筋トレシーンと観る者を圧倒する殺気に満ちた演技で、予告編が公開されるやいなやSNSで全米で大注目を集めた映画『ボディビルダー』。 純粋な夢を持つ青年が、不条理な現実にさらされ狂気に陥っていく様子は、『ジョーカー』(2019年)や『タクシードライバー』(1976年)にも匹敵すると大絶賛を受けています。 この記事では、『ボディビルダー』のキャストやネタバレ解説を紹介します。

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映画『ボディビルダー』あらすじ・公開日

公開日 2025年12月19日
主演 ジョナサン・メジャース
監督 イライジャ・バイナム

アメリカの片田舎で、病気の祖父の介護をしながら暮らすキリアン・マドックス(ジョナサン・メジャース)。 低収入で友人も恋人もいない孤独な生活を送っていましたが、彼には「世界一のボディビルダーになる」という揺るぎない夢がありました。一流ボディビルダーになり雑誌の表紙を飾るため、すべてを捧げてトレーニングや食事制限に打ち込むキリアン。しかし体は悲鳴をあげ、社会の不条理と孤立が彼の精神を蝕んでいきます。 そしてある事件を機に、夢は狂気へと変貌し……。

映画『ボディビルダー』キャスト・監督

監督:イライジャ・バイナム

本作の監督を務めたのは、ティモシー・シャラメとマイカ・モンローを主演に迎えた『ホット・サマー・ナイツ』(2017年)で長編監督デビューを果たしたイライジャ・バイナム。 20代で初執筆の脚本がハリウッド・ブラックリスト(映画化有望脚本リスト)入りし、注目を集めた有望株です。2023年にはVariety誌の「注目すべき10人の映画監督」に選出されました。

主演:ジョナサン・メジャース

ジョナサン・メジャース

主人公キリアンを演じたのは、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマシリーズ『ロキ』(2021年〜2023年)および『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023年)で征服者カーンを演じたジョナサン・メジャースです。 2023年の『クリード 過去の逆襲』では、主人公の幼なじみを演じました。

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その他の主要キャスト一覧

そのほか、『マグニフィセント・セブン』(2016年)などのヘイリー・ベネットがジェシー役で出演。 謎めいたピンクのコートの女役を『マ・レイニーのブラックボトム』(2020年)や『ビバリーヒルズ・コップ:アクセル・フォーリー』(2024年)などのテイラー・ペイジが演じています。

【解説①】映画『ボディビルダー』は実話?元ネタが存在する?

映画『ボディビルダー』には特定のモデルは存在せず、ストーリーは完全なフィクションとされています。 一方で、監督のバイナムは「トレーニングに異常なほど没頭している人をジムで見かけたこと」がアイディアの源になっていると語っています。彼が「ジムで出会った人」から受けた“痛み”、“苦悩”、“執着”などの印象が、キャラクター描写の土台となっているようです。 本作はボディビル業界そのものや、ステロイド使用、ボディイメージの葛藤といった、実際のボディビル界の問題が描かれていますが、モデルとなった実在の人物はいないと思われます。

【解説②】『ジョーカー』『タクシー・ドライバー』からインスパイア?

ジョーカー、映画
TM & © DC. Joker © 2019 Warner Bros. Entertainment Inc., Village Roadshow Films (BVI) Limited and BRON Creative USA, Corp. All rights reserved.

孤独な主人公が狂気に陥っていく『ボディビルダー』は、同じようなテーマを扱った『タクシードライバー』や『ジョーカー』と比較され、大絶賛を受けています。 英The Gurdianは「『ジョーカー』のような鋭さ」、米IndieWireは「『タクシードライバー』のトラビスを超えた」と本作の主人公キリアンを演じたジョナサン・メジャースの演技を称賛しています。 壮絶なトレーニングとステロイド使用による体へのダメージ、それでも夢をあきらめない執念。純粋な夢を持つ主人公が社会の理不尽にさらされ、狂気に支配されていく姿を描いた本作は、「ボディビルダー版『ジョーカー』」と高い評価を受けています。

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【解説③】ボディビル界のレジェンドが出演している?

フィットネス界の重鎮マイク・オハーンが出演

本作には、主人公キリアンのあこがれの存在であるブラッド・ヴァンダーホーン役で、数々の大会での優勝経験を持ち、400以上のトレーニング雑誌の表紙を飾ったマイク・オハーンが出演しています。 主人公の心の支えであると同時に、劣等感や焦燥感を抱かせる存在として、圧倒的な存在感を醸し出しています。

字幕監修はボディビルダーの山岸秀匡(BIG HIDE)

日本語字幕版では、「BIG HIDE」としても知られる山岸秀匡が監修を務めています。 山岸はアマチュア大会で上位入賞をつづけ、2002年にプロに転向。2007年にはアーノルド・シュワルツェネッガー主催の「アーノルド・クラシック」に招待選手として出場しました。同年、日本人として初めてボディビル界の最高峰である「ミスター・オリンピア」への出場権を獲得。 現在はYouTuberとしても活躍しています。

『ボディビルダー』は2025年12月19日公開

純粋な夢を追いかける孤独な青年の執念と狂気を描く映画『ボディビルダー』。本作は、『ジョーカー』や『タクシードライバー』と並び称されるほど、絶賛を受けています。 『ボディビルダー』は2025年12月19日公開です。