映画『殺し屋のプロット』あらすじ・キャスト解説!名優マイケル・キートンが監督・主演・製作を務めたネオ・ノワール
記憶を失いつつある老ヒットマンが、人生最後の“完全犯罪”に挑む——。ハリウッドの名優マイケル・キートンが監督・主演・製作の三役を務めた映画『殺し屋のプロット』(原題:Knox Goes Away)が、2025年12月5日(金) より kino cinéma新宿ほか全国公開されます。 共演には、“生ける伝説”アル・パチーノをはじめ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ジェームズ・マースデン、ヨアンナ・クーリクといった豪華キャストが集結。 古典的なフィルム・ノワールの要素を現代に継承するLAネオ・ノワールとして、米Variety誌では「デヴィッド・フィンチャーの『ザ・キラー』を凌駕する」と評される注目作です。 この記事では本作のあらすじやキャストなどを一挙紹介していきます。
映画『殺し屋のプロット』あらすじ・キャスト解説
本作は、マイケル・キートンが自身のキャリアの集大成として挑んだ監督第2作。『バットマン』(1989)やアカデミー賞受賞作『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)などで知られる彼が、俳優として培ってきた緻密な演技と演出力を融合させ、衰えゆく“記憶”と“知略”をテーマに描き上げました。 記憶の崩壊とともに自分自身を見失っていく男が、愛する息子を守るために挑む最期の仕事——。 LAの夜を包むネオンと静寂の中で、過去と現在、理性と狂気が交錯していく緊迫のクライム・サスペンスです。 撮影前のリハーサルでパチーノと交わしたという「人生で最も深い演技論」を経て、二人の重厚な共演が実現しました。
映画『殺し屋のプロット』あらすじ

博士号を2つ持つ元大学教授であり、元陸軍偵察部隊の将校という異色の経歴を持つ殺し屋、ジョン・ノックス。 ある日、彼は医師から“急速に記憶を失う病”に侵されていると告げられます。残された時間はわずか。引退を決意したノックスの前に、長年疎遠だった息子マイルズが現れます。 マイルズはひょんなことから人を殺してしまい、父に助けを求めに来たのです。自らの記憶が薄れていく中、ノックスは愛する息子の罪を隠すため、人生最後の“完全犯罪”を計画します。 しかし次第に、彼は自分の計画さえも思い出せなくなっていく。やがて、かつての仲間であり師でもあるゼイヴィア(アル・パチーノ)に協力を求めるノックス。彼の脳裏に残る“最後のプロット”とは何か。父として、殺し屋として、そしてひとりの人間として、ノックスは消えゆく記憶の中で人生の幕を引こうとします。
映画『殺し屋のプロット』キャスト解説
ジョン・ノックス役:マイケル・キートン

『バットマン』『スポットライト 世紀のスクープ』『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』などで知られる名優です。 本作では監督・主演・製作の三役を務め、人生の集大成として“記憶を失う老ヒットマン”という難役に挑みました。衰えゆく記憶と時間に抗いながら、息子を救うために最期の完全犯罪を企てる男を繊細に演じ、人間の尊厳と父としての愛を深く描き出しています。
ゼイヴィア役:アル・パチーノ

「ゴッドファーザー」シリーズ、『スカーフェイス』『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』(アカデミー主演男優賞受賞)など、映画史に刻まれる伝説的俳優です。 かつてノックスを裏社会に導いた元泥棒であり、長年の友人でもあるゼイヴィアを演じます。引退後は穏やかに暮らしていたものの、ノックスの無謀な完全犯罪計画に巻き込まれていく――。初共演となるキートンとの息の合ったやり取りは、本作の最大の見どころのひとつです。
エイミー・ノックス役:マーシャ・ゲイ・ハーデン
『ミスティック・リバー』『ポロック 2人だけのアトリエ』(アカデミー助演女優賞受賞)などで知られる実力派女優です。 ノックスの元妻であり、家族の崩壊と再生を象徴する存在を演じています。かつて愛した夫が息子のために再び闇に足を踏み入れる姿を前に、複雑な想いを抱く母親像を丁寧に表現しています。
マイルズ・ノックス役:ジェームズ・マースデン

『X-MEN』シリーズ、『ウエストワールド』などで人気を博した実力派俳優です。誤って人を殺めてしまったことで父のもとを訪れる息子・マイルズを演じます。 罪を犯した息子と、それを救おうとする父との間に生まれる葛藤と赦しをリアルに体現し、物語の軸を支える重要な役どころです。
クララ役:ヨアンナ・クーリク
ポーランド映画『COLD WAR あの歌、2つの心』で国際的に評価された女優です。 本作では、ノックスの過去を知る謎めいた女性・クララを演じています。彼女の存在が、ノックスの記憶の断片や過去の罪に新たな意味を与え、物語に奥行きをもたらしています。
映画『殺し屋のプロット』は2025年12月5日(金)より公開

伝説的俳優たちが共演し、老い・記憶・家族・赦しといった普遍的なテーマを重層的に描き出す『殺し屋のプロット』。 マイケル・キートンとアル・パチーノの初共演が実現した本作は、静かな緊張感と深い人間ドラマが交錯する、極上のネオ・ノワールです。2025年12月5日(金)より kino cinéma新宿ほか全国公開。