ドラマ『デート~恋とはどんなものかしら~』最終回までネタバレあらすじ！相関図やロケ地も解説！変人たちの恋模様がおもしろくて泣ける

2015年に放送されたドラマ『デート〜恋とはどんなものかしら〜』。「どこか欠点のある男女」が織りなす恋愛ドラマとして、大人気となりました。 この記事では、『デート〜恋とはどんなものかしら〜』の全話ネタバレあらすじから登場人物、ロケ地など、　まるっと紹介します。

クセの強い「恋愛不適合者」の男女が、結婚を目指して奮闘する『デート〜恋とはどんなものかしら〜』。 2015年1月期のフジテレビ月9枠で放送された本作では、「リーガル・ハイ」シリーズや「コンフィデンスマンJP」シリーズなどで知られる古沢良太が脚本を務めています。そのためコメディ色が強いのと同時に、胸に刺さるセリフや展開で人気を集めました。 また当時数多くのドラマに出演し、その人気を確固たるものにしはじめていた杏と長谷川博己の共演でも話題になりました。

超合理主義で、何事も自分の計画通りに進まないと気が済まない依子。計画通りの人生を歩んでいた彼女でしたが、そんな娘を心配し、父の俊雄は結婚相談所に登録することを勧めます。 一方「高等遊民」を自称し、母に寄生して暮らしている35歳の巧は、「労働に時間を費やすのは愚かな行為」と考えていました。しかし病気がちの母の老いを感じ、次の“寄生先”を探すことに。 結婚相談所の紹介で出会った2人は、「結婚は単なる契約に過ぎない。愛は必要ない」という考えが一致し、周囲の反対を押し切って結婚することに。しかしお互いのことを知るために、今後もデートを重ねていくことに合意しました。

好きでもない相手と結婚しようとする娘を心配する俊雄。依子は父を安心させるために2回目のデートに臨みます。 2人はテーマパークを訪れますが、外に出ることに慣れていない巧は、家族連れやカップルで賑わう雰囲気に逃げ出したい気持ちになっていました。しかし、18時30分にフラッシュモブでのプロポーズを予定していたため、どうしても帰るわけにはいきません。 そして時間になり、巧は依子にプロポーズ。そして自分が無職で母親に寄生していること、依子に養ってほしいと思っていることを告白します。それを聞いた依子は、これを拒否。ふたりの交際はこれを持って終了となりました。

新しい結婚相手を探すために、お見合いパーティに参加した依子。しかし巧も同じパーティに参加していました。 2人はそれぞれ別の相手といい雰囲気になります。巧と意気投合したのは漫画家志望のまゆ。しかし彼女の作品を見た巧はそれを酷評し、まゆは怒って帰ってしまいます。一方、依子は心理カウンセラーだという岡島とバーに行きますが、彼女はそこで眠ってしまいました。 その後、岡島が依子をホテルに連れ込もうとしているところを偶然見かけた巧。悩みつつも岡島の部屋に殴り込んだ彼は返り討ちにされ、岡島は逃げ、目を覚ました依子は巧を介抱します。 ホテルを出た2人は、「あとで捨てておくから」とお見合いパーティの自己紹介カードを交換したのでした。

周囲にうるさく言われ、クリスマスイブにデートすることになった依子と巧。しかしデートの最中に巧が高熱を出し、依子が彼を家まで送ることに。 2人が家に着くと、巧の友人・宗太郎たちがパーティをしていました。巧と依子はお互いににプレゼントを渡します。しかし依子から巧へのプレゼントは就職促す行政のパンフレット。巧は激怒し、依子は帰ります。しかしその後、巧は宗太郎たちに背中を押され、サンタクロースの扮装で彼女の宿舎に向かいました。 ベランダから依子の部屋に入った巧は、同じくサンタクロースの恰好をした俊雄と鉢合わせ。依子は警察から連絡を受けて2人を迎えに行きます。 巧は依子に謝り、改めてプレゼントを渡します。箱の中には「肩たたき券 いつでもどこでも無制限」と書かれた紙が入っていました。これは巧が子どもの頃、留美に送ったものでした。

宗太郎の妹・佳織からカウントダウンパーティに誘われた巧。このパーティでは新年を迎えた瞬間に参加者がキスをするとのこと。一方依子は、両親は5回目のデートで関係を持ったと知り、巧との関係を進める決意します。 デート当日、スッポン料理を食べて依子の宿舎に帰った2人。依子は一気にことを済ませようとしますが、「好き」でないとその気になれないと断る巧。するとクローゼットに隠れていた鷲尾が、巧を殴ってしまいました。 その後パーティに行く覚悟を決めた巧は依子に電話をかけますが、彼女は携帯を宿舎に忘れ、実家にいました。巧は何度も留守電にメッセージを残します。 「この前のことを謝りたい」「今度はキスができると思う」「……というか、キスがしたい！」 携帯を忘れたことに気づき宿舎に戻った依子は、巧のメッセージを聞いて慌ててパーティに向かいます。そして年明けの瞬間、依子は鷲尾に、巧は佳織にキスされます。

1月3日。巧は薮下家の新年の恒例行事に参加していました。依子の叔父と叔母もやってきて、去年1年の総括と今年の抱負を語ります。その雰囲気に気圧されてしまった巧。しかもそこに鷲尾がやってきて、薮下家の面々にとても気に入られます。依子はすべてが裏目に出ている巧に、雑煮を作るように言います。 しかしトラブルつづきで、俊雄から依子を好きでないなら離れてくれと言われた巧は帰ろうとしますが、依子は最後まで雑煮を作れと発破をかけます。 巧が作った雑煮は亡くなった母の味にそっくりで、俊雄は感動し、依子は泣いてしまいます。その後、俊雄は初詣に行く2人を笑顔で見送ります。 実は俊雄は、依子が小夜子の雑煮を再現したとき、泣いていた娘を見て、レシピの一部を書き換えていました。そうして二度と再現できないようにしたのです。しかしレシピを完璧に覚えていた依子は、父の思惑に気づきながら、だまされたふりをしていました。そして正しいレシピを巧に教えたのです。

留美は胃潰瘍で手術することになりますが、周囲は本当は胃がんなのではないかと疑います。そこで「結婚契約書」の作成を急ぐ巧と依子。 依子が留美の不用品の整理を手伝っていると、巧の父・努の写真が出てきます。教育評論家の努は、巧がニートになったことで留美とケンカになり、13年前から別居していました。依子は巧と一緒に努に会いに行きます。努の部屋で女性の歯ブラシを見つけた巧は、父が母をほったらかして、ほかの女と楽しんでいると怒ります。 その後、依子は努を留美の見舞いに連れて行きますが、絶対に会わせないと言う巧。依子が2人を会わせないなら婚姻届を破ると脅すと、巧が婚姻届を破り捨てました。 留美は本当に胃潰瘍で、手術は無事に成功。また、努と留美は4〜5年前から定期的に会っていたことが判明します。 その後、依子の宿舎に鷲尾がやってきて巧との結婚はどうなっているのか尋ねます。そこに、破り捨てた婚姻届を持った巧が現れました。

2月14日。ついに巧と依子の結納が行われることになり、薮下家に集まった両家の面々。 1週間前、谷口家で2人の結婚パーティが行われたとき、佳織は依子にバレンタインデーの思い出を聞きますが、彼女が今まで誰にもバレンタインチョコを渡したことがないと判明。 そして結納の日、依子は途中で抜け出してチョコを買っていました。彼女はかつて母が「好きな子にあげなさい」とチョコを買ってくれた店の前で足を止めます。店主は依子が結納すると知り、小夜子が「いずれ依子に」と選んでいたチョコレートを渡しました。しかし依子は巧にチョコレートを渡せませんでした。 その後、巧は1人で泣いている依子を見つけます。彼は「あなたが本当にしたいのは、結婚ではなく恋です」「僕と結婚するということは、もう一生恋をすることはない、と思っているから泣いているのです」と言い、彼女を鷲尾のもとへ送り出しました。 依子は鷲尾にチョコレートを渡し、「私に恋というものを教えて下さい！」と言います。一方、佳織は巧にチョコを渡し、「拾ってあげてもいいよ」と言いました。

3月15日。努と留美の結婚式が行われますが、式の直前に巧が行方不明に。 1ヶ月前、それぞれ別の相手と交際することになった依子と巧は連絡を取らないつもりでしたが、その後もデートのアドバイスをし合っていました。 その後、依子は鷲尾にプロポーズし、結婚の準備を進めます。彼女は巧と結婚式を挙げる予定だった式場を使おうとしますが、鷲尾は最初から計画し直そうと言いました。しかしキャンセル料が80%発生するため、努と留美の式を挙げることに。 そして結婚式当日。巧は自分の部屋にひきこもっていました。依子はこの式は巧のトラウマ解消のためでもあると説得し、なんとか彼を連れ出します。そして周囲に祝福されながら、努と留美の結婚式が執り行われました。 そんなとき、小夜子が依子に「あなた、鷲尾さんとの恋が“本当の恋”と思ってる？」と問いかけます。その直後ブーケトスが行われ、依子と巧が同時にブーケをキャッチしました。

30歳の誕生日を迎えた依子。しかし鷲尾も俊雄も忙しくて会えないとのこと。そこで彼女は路線バスに乗って横浜市内を回ります。するとなんと、巧がバスに乗ってきました。 驚きつつも2人は一緒に座り、いつものように白熱した議論をしていました。そんななか依子は佳織から電話で留美が倒れたと聞かされ、2人は慌てて谷口家へ。 巧たちは、依子のサプライズ誕生日パーティを計画していたのです。幸せな雰囲気に包まれたパーティで、鷲尾は依子に結婚指輪を渡しますが、バスで巧が依子の手を踏んでしまい、薬指が腫れていたせいで指輪が入りません。 実は依子は鷲尾に巧の話ばかりをしていました。そこで鷲尾は、依子に巧の嫌なところを書き出すように言います。すると依子はノート3冊分も巧のことを書いてきました。鷲尾は彼女の頭は巧のことでいっぱいだと痛感します。 2人は否定しますが、周囲の目には2人が“本当の恋”をしているのは明らかでした。そして2人を残して、ほかのみんなは帰ってしまいます。その後2人はそっとキスをしました。 依子は恋は幸せなものだと思っていましたが、幸せでも不幸でも、その人がいればいいと思えるものだと気がつきます。「そんな大変なことができるかな」と言う巧に、彼女は「無理でしょうね」と答えました。

結婚を目前に控えた依子と巧は「結婚契約書」を作成します。依子は「浮気をした際の契約」まで盛り込もうとしますが、巧はお互いに恋愛不適合者なのでそんな必要はないと言い、2人は笑い合いました。 しかしあるとき2人が依子の母の墓参りに行ったところ、巧は貧血で倒れそうになっている彦乃という女性に出会います。そこから巧はたびたび彦乃の家を訪れるようになり、巧の浮気を疑って取り乱す依子。 しかし実は、巧は彦乃の義理の母に会いに行っているだけでした。巧は彦乃の亡き夫に似ており、義理の母をよろこばせようと、彦乃はたびたび巧を家に招いていたのです。 自分が嫉妬していることや、巧への愛情を自覚した依子は、涙ながらに「あなたの心が欲しいです。たとえ隅っこでも……」と訴えます。巧は「月が綺麗ですね。あげますよ、僕の心なんかで良いのなら。隅々まで全部」と答えます。 依子はフラッシュモブでプロポーズし、巧はそれを受け入れるのでした。

内閣府総合経済研究所に務める国家公務員の薮下依子(やぶした よりこ)。融通が利かない超合理主義者で人付き合いが苦手です。計画通りの人生を歩んでいましたが、30歳を目前に結婚と出産という課題のタイムリミットが迫り、結婚相手を探すことにします。 依子を演じたのは、朝ドラ『ごちそうさん』(2013年〜2014年)や「花咲舞が黙ってない」シリーズなどで知られる杏です。

実家暮らしで働かず、母親に寄生する35歳の自称・高等遊民の谷口巧(たにぐち たくみ)。学生時代は人気者で親孝行でもありましたが、表現者として壁にぶち当たり、就職にも失敗。母の老いを感じ、新たに寄生する相手を求めて、出版社勤務と偽り結婚相談所に登録します。 巧を演じたのは長谷川博己。2010年のドラマ『セカンドバージン』や映画『シン・ゴジラ』(2016年)などへの出演で知られています。

「デート」の舞台は、“東京から一番近くて、一番遠い都会”として横浜で多くのロケが行われました。 八景島シーパラダイスやカップヌードルミュージアム、帆船日本丸、横浜郵船ビル、中華街などの観光地はもちろん、依子が日々暮らし通勤する道のり、何気ない日常のシーンも横浜で撮影されています。 そのほか、横浜にある小学校やレストランなどでも撮影が行われたので、聖地巡礼に行ってみるのも楽しいかもしれません。

大人気を博した月9ドラマ『デート〜恋とはどんなものかしら〜』の全話ネタバレを紹介しました。 恋愛に慣れていないクセの強い2人の恋模様に笑え、しかし胸に刺さる本作。機会があれば、見直してみたいですね！