映画『霧のごとく』あらすじ・キャスト解説!台湾映画史を塗り替えた金馬奨最優秀作品賞受賞作
『熱帯魚』『1秒先の彼女』で知られる台湾映画界屈指のヒットメーカー、チェン・ユーシュン監督の最新作『霧のごとく』が、2025年5月8日(金)よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町、Strangerほか全国公開されます。 台湾映画史最高峰の映画賞・第62回金馬奨にて最優秀作品賞を含む最多4冠を受賞し、台湾国内での興行収入は約5億円を突破。『グリーン・デスティニー』『ラスト、コーション』『セデック・バレ』に次ぐ快挙として、台湾・世界から大きな注目を集めています。 この記事では、『霧のごとく』のあらすじ・キャスト・見どころを解説していきます。
映画『霧のごとく』作品概要・あらすじ【ネタバレなし】
『霧のごとく』(原題:大濛)は、台湾映画史最高峰の映画賞である第62回金馬奨にて、最多11部門にノミネートされ、最優秀作品賞・最優秀脚本賞・最優秀美術賞・最優秀衣装デザイン賞の4部門を受賞した話題作です。 監督・脚本はチェン・ユーシュン。『熱帯魚』『1秒先の彼女』などユーモラスであたたかみのある人間描写で知られる監督が、本作では1950年代の戒厳令下・白色テロの時代を真正面から描き、新たな境地を切り拓いています。
『霧のごとく』あらすじ

1950年代、戒厳令下の台湾。白色テロにより反政府分子として捕らえられた兄が台北で処刑されたと知った少女・阿月(アグエー)は、故郷の嘉義からなけなしの金と兄の形見の時計を手に、遺体を引き取るため独りで台北へ向かいます。 しかし遺体の引き取りには高額な手数料が必要で、途方に暮れてしまいます。怪しい男に騙され遊郭に売り飛ばされそうになったそのとき、彼女を救ったのは人力車の車夫・趙公道(ザオ・ゴンダオ)でした。 中国・広東出身の公道は、国民党軍の元軍人として台湾に渡って以来、故郷へ帰ることもかなわずその日暮らしの生活を送っています。白色テロで軍の仲間を喪い、人生に行き場を見いだせずにいた彼は、阿月の想いに心を動かされ、手を差し伸べることを決意します。先の見えない時代の激流の中で出会ったふたりの運命が、大きく動き出していきます。
『霧のごとく』キャスト解説!ケイトリン・ファン×ウィル・オーら台湾注目俳優が集結
阿月(アグエー) 役/ケイトリン・ファン

兄の遺体を引き取るために故郷から独り台北へ向かう少女・阿月を演じるのはケイトリン・ファンです。孤独と悲しみを抱えながらも懸命に前へ進もうとする少女の姿を、繊細な表現力で体現しています。
趙公道(ザオ・ゴンダオ) 役/ウィル・オー

広東出身の元軍人で人力車の車夫・趙公道を演じるのはウィル・オーです。故郷にも帰れず人生の行き場を失った青年が、阿月との出会いを通じて変わっていく様を力強く演じています。
監督は『熱帯魚』『1秒先の彼女』で知られるチェン・ユーシュン
監督・脚本を務めるのはチェン・ユーシュンです。台湾映画界屈指のヒットメーカーとして、『熱帯魚』『1秒先の彼女』などユーモラスであたたかみのある人間描写で国内外から高い評価を得てきました。 本作では従来の作風をさらに深化させながらも、1950年代・戒厳令下の白色テロという歴史的テーマを真正面から描くことで、監督として新たな境地を切り拓いています。第62回金馬奨での4冠受賞は、その挑戦が高く評価された証といえます。
『霧のごとく』見どころ解説

金馬奨4冠が証明する圧倒的な完成度

台湾映画史最高峰の映画賞・第62回金馬奨において、最優秀作品賞・最優秀脚本賞・最優秀美術賞・最優秀衣装デザイン賞の4冠を達成した本作。台湾国内での興行収入も約5億円を突破しており、作品としての質の高さと観客への訴求力を兼ね備えた一本です。
チェン・ユーシュン監督の新境地
ユーモラスな人間描写が持ち味のチェン・ユーシュン監督が、本作で挑んだのは1950年代・白色テロという台湾の歴史的な暗部です。従来の温かみある眼差しをそのままに、時代の理不尽と人間の尊厳を描き切った演出は、監督キャリアの新たな代表作と呼ぶにふさわしい完成度を誇ります。
映画『霧のごとく』は2025年5月8日(金)全国公開!金馬奨4冠の感動作をスクリーンで
『霧のごとく』は、2025年5月8日(金)よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町、Strangerほか全国公開となります。 第62回金馬奨4冠、台湾国内興行収入約5億円突破という確かな評価を誇る本作。チェン・ユーシュン監督の新境地と、阿月(アグエー) 役/ケイトリン・ファン、趙公道(ザオ・ゴンダオ) 役/ウィル・オーふたりの俳優が体現する希望と再生の物語を、ぜひ劇場でご覧ください。